雑感/心境 〜追いかけて 追いかけて 死ぬまで僕は追いかけて行く〜
2017.2.15 エッセイ
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
サブタイトル、リードはTULIPの「夕陽を追いかけて」。財津さんの名曲から借用しました。
長かった冬型気圧配置もようやく収まり、久々に満月ならぬ満日に巡り会えましたので何気なく撮影していると。。。
南方から、伊丹空港(ITM)へと降り立つジェットがまん丸のお日様を射抜かんばかりにやってくるではあ〜りませんか。これは本気で撮らないと。
思惑通り、見事に落陽を捉えたジェットはほぼ水平高度を保ちながら私の視界を横切り、北摂へとランディングして行きました。
なるようにしかならん
1月2月は新しい治療と身体がマッチングせず、入院予定が変わりまくり。仕事もほぼキャンセルして経済的にも精神的にも体調にも余裕がありませんでした。
おかげで確定申告は余裕をもって仕上げる事ができ、無事本日投函しましたが。
経済環境は当然改善の兆しは見えませんが、精神状態はこの夕陽を射抜いたジェット機とそれをものともせぬ泰然自若の太陽神のおかげさまをもちまして、見事復活。
シベリアからの寒気で筋状の雲に覆われようが、二つ玉や爆弾低気圧にその姿を隠されようが、それは宇宙のほんの片隅の地球、その中の日本の近畿の大阪で私が見ている上っ面の小さな小さな事象であって、その雲の遥か彼方天上で太陽さんは毎日毎日、何十億年も変わらぬエネルギーを放出してくれているのです。
金がなかろうが薬がキツかろうが、そんなこと宇宙の営みの中では些細なこと。
この先、再び仕事に就くことができなければ不本意ながら国のお世話になる可能性もありますが、それは国民の権利として恥ずかしがることなく享受したいと思います。
いずれこの体に健康が戻り、それまで不撓不屈の精神を鍛え続ければ、やがてまた陽は昇るでしょう。
まだ五つ転んで六つ起きたくらいです。まだまだチャンスは残っているでしょう。体型はダルマそっくりですし。
明日は一週間延ばしになった抗がん剤治療の初日です。
骨髄抑制が収まっていて治療が始まり、副作用に苦しむのも運命なら、さらに骨髄抑制が酷くなって治療ができずガン細胞が大きくなってゆくのもまた運命。
いずれにせよ登る壁は険しく高い難敵です。
しかし、私は過去に多くの壁を登ってその頂から遠くを眺めて至福を味わってきました。
より高く、より困難。
高校山岳部に入部した時に、今でも山の師匠である顧問の先生より叩き込まれた信条です。
がんに罹って休職しても、復職できた。
離婚して子供と離れても、天使のような女性と再婚できた。
家を失っても、素晴らしい借家に恵まれた。
どんな困難に遭遇しても、邁進する気合さえ失わなければ、また笑える日が必ずやってきます。
その日のために、今日もしっかり食べてゆっくり寝ましょう。
ありがとう、真っ赤なお日さん。
2017.2.15
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家内旅日記/家呑みと近所ツー 〜永遠のループにはまりつつ、脱却への道程をひた走る〜
2017.2.8 絵日記
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
今日から入院の予定が、またしても空振り。どうもなかなか上手く予定通りに治療が進みません。自分ではホームランか三振かの外人助っ人的な大味タイプでは無く、コツコツと積み上げるアベレージヒッターだと思っていましたが、ちゃうのかな、体質。
明日から二つ玉南低のち冬型で降雪が期待できますが、治療もできないほど体が弱っているのにスキーや車中泊、厳寒ツーに出かけるほどアホではありません。こんな時は大人しく家バーで妻相手に呑むに限ります。妻は呑みまへんが。
で、ここ何日かの絵日記でも書いてくすぶった機嫌を直しましょう。
まだまだ春遠からじですが、市場の魚屋で春の使者、「のれそれ」を見つけました。付け焼き刃のウンチクは控えますが、好きなアテのひとつです。半分は鯵の造りと混浴で九州甘口醤油に浸らせて変わり種海鮮丼に、残りはオーソドックスにポン酢でいただきました。
山の大師匠である恩師手作りの、スーパー超絶ウルトラ激辛の島とうがらしを一滴だけ垂らして。
こんなにたくさんのアナゴの赤ちゃんを生で食べるのに多少の罪悪感を感じつつ、その限りなく若い命のエネルギーを余すこと無く賜ります。
さあ、飲もうか
本線の命水は、とっておきの逸品ではぜんぜんなくて、発泡酒とメーカー品の本醸造。流石に第三ビールでは無理が生じますが、発泡酒でもジョッキにて泡を立てれば美味しくいただけますし、普通の清酒もお気に入りの木をくり抜いたぐい呑で飲めば、過分な幸せに導いてもらえます。今日は満月の代わりにバーのスポットライトが映ってますがね。
スーパーの惣菜ではなく、市場の鶏屋特製の焼き鳥で取り敢えずビールを飲み干し、海鮮で清酒が終わった後は、千枚漬けを肴にSL人吉号58654 焼酎をロックでいただきます。
フルムーンきっぷで日本縦断した時に熊本駅で仕入れたこの焼酎、麦ですから全くの無味無臭。千枚漬けの鷹の爪で口からゴジラの如く吐き出す炎を消火するのにちょうど良き塩梅でしたとさ。
ところ変わって
数日前、僅かな日和を狙ってペケと散歩しました。第二京阪道路下の天下の国道一号線を軽く制限速度+α+αで流して山城国探訪です。
寒がりの妻は留守番の大役を任せ、ソロですので呑気なもんです。ナビも持たず、城陽市辺りのニュータウンを適当に走りました。
なに、晴れているので方角は判りますし、匂う方に向かえば行きたいところに出るもんです。風の向くまま、気の向くまま。
知らない道をトロトロ走るのはなんとも言えない高揚感を伴いますね。16の春、初めて原チャでご近所探検をしたワクワクを想起しました。ペケのミラーも青空を写し出せて幸せそうです。
夕方近くになり、大阪府に戻った頃から大きな積雲発生。夜道に日は暮れませんが、濡れるのは嫌です。少しだけスピードを上げて、パパーンと家路を急ぎました。
春になれば、太平洋の大海原を眺めながらの昼寝でもしに行くかな。
2017.2月の思い出
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お仕事旅日記/スキー 〜ゲレンデが融けるほど治したい〜
2017.1.25~26 ゲレンデスキー撮影
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
退院翌日に仕事でスキーに行ってきました。目的地は兵庫県北部のハチ高原スキー場。二週にわたる大雪警報発令のドカ雪で、山を越えたお隣の鳥取県では何百台もの立ち往生車が出るなど、災害級の大雪でした。
学校の宿泊行事として行われるスキーキャンプへの同行撮影で、開催も危ぶまれるほどでしたが、当日には冬型も収まり無事に決行です。
今回は大型バスに同乗して行きますので、スノードライブはお預け。仕事ですからね。
早朝に出発して、1/12~14にプライベートで訪ねた養父市へと通じる北近畿豊岡道を北へ向かいます。豪雪地帯である遠坂峠をパスする有料道路の入り口も、大雪で看板が見えなくなっていますね。
雪国の暮らしを思う
北近畿道内にあるSA代わりの道の駅、但馬のまほろば。施設は使えますがかなり積もっています。この辺りは冬季でもあまり積雪はないのですが、今回の寒波はやはり強かったようですね。
終点間近の冬景色。生活する方はたいへんですが、旅人にとってはやはり白銀の世界には魅了されます。
これは天下の一桁国道、9号線。天候は回復して路面は融雪していますが、路肩の雪で大型車の離合はシビアな状況に。みなさんご苦労様です。
関ノ宮でR9を離れ県道に入ると途端に雪国の様相が強くなります。屋根の雪下ろしも前日まではしても仕方がなかったのか、もしくは吹雪でできなかったのでしょう。家屋の倒壊が懸念されます。
バスは重量があり滑りにくいのですが二駆ですので、ここから始まる急坂に備えてチェーンを巻きます。これは先行していた別の団体。大型バス向けにチェーン装着場が設けてあり、全車必ずそこへ寄って作業を行います。
このような場所への一般車の立ち入りは遠慮したいものですね。
山へ入りグイグイ登って行きますが、もう除雪した雪の壁は普通車の高さを超えています。
たまに現れる一般車。もう軽トラでも離合できません。地元の方ですのでへっちゃらでスーッとバックしていきますが、雪に慣れていないドライバーが混じっていると長時間立ち往生になります。
プライベートで運転するときは、常に先を読んで余裕を持った認知・判断・操作を心がけましょう。
ゲレンデに到着しました。予想通り、駐車場に連泊していた車は小山の中ですね。これを引き出すのはかなりの難行。しかし、もっと雪深い地方の方は毎日これに近い作業をして出勤しているのです。
俺は南国だから関係ないや、ではなく同じ日本にもこのような地域差があることを認識しお互いが労わりの気持ちを持つようにしたいものです。
今日はバスの中で車中泊、ではもちろんなくて宿で泊まります。ギャラだけではなく顎足代(交通費・宿泊飲食費)も総て出ますので気楽なもんです。
二階の客室に通されましたが、ゲレンデに面した二階の窓を超えて雪が視界を遮ります。少し雲が多くなり、小雪が舞ってきましたが大したことはありません。
外に出て撮影業務をこなしつつ、新雪をラッセルして遊びます。気温はマイナス4度くらいでしょうか。ダウンジャケットに降り注ぐ水の結晶。雪印がそのまま落ちてきて、無地だったダウンに可愛い模様を創ってくれます。
ドクターヘリが舞い降りてきました。但馬地方の広域救命医療を一手に引き受ける、このシステム。日本で最初にここで採り入れられたそうです。しかし、骨折程度では救急車が来ますので、この白い鳥が来た日は死亡事故、もしくはその手前確定です。氷ノ山の尾根から滑落か、ゲレンデで立木に衝突か。いずれにせよ、無事であってください。
宿の屋根から垂れ落ちる滴が結氷し、見事な氷柱に。春までにどれほどの凶器へと育つのでしょうか。完全犯罪に使われませぬように。
鴨鍋を美味しくいただく頃にはすっかり晴れ上がり、明日の晴天を告げるとともに放射冷却が始まります。明朝、黎明は里で-11℃予報。標高1000m近いこの宿の外ではどれくらいまでさがるのでしょうか。
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あけて1/26。思惑通り、絶好のスキー日和。一点の曇りもないドッピーカンです。しかし気温は思ったほど下がらず、この高原でもマイナス10℃ほどではないでしょうか。気温計は見ませんでしたが、顔に当たる冷気と指の痺れ具合でおおよその見当はつきます。
ハチ高原を取り巻く但馬名峰たち。三年前には山岳部の先輩と積雪期に一周登山、通称「ぶんまわし」をしましたが、その峰々が恥じらうようにピンクにモルゲンロートしてくれました。
その主峰、氷ノ山1510m。
標高こそ低いですが、鳥取の伯耆大山とともに、日本海からの北西風をまともに受ける屏風の役割のこの山。積雪量の多さとともに、東に張り出す雪庇ができる要素を北アルプス並みに備えていますので、遭難の多発地帯でもあります。
最近ブログや山SNSなどを見ていると、まったく雪山の経験がないのに講習会にも参加せず、単独で積雪登山をしている方をよく見かけますが感心しません。移動性高気圧に覆われて晴れ100%予報で出かけるのでしょうが、それでも思わぬ落とし穴があるのが雪山です。
この雪庇などは経験を踏まないと、どこまでが稜線でどこからが張り出しなのかはなかなか歩行中にはわからないもの。どうか、安全登山を励行するためにも経験者と同行するか講習会を受講してください。
こちらは高原名の由来、鉢伏山1221m。ここの山頂にはハチ北へ通じるリフトが設置されており、登山しなくとも登頂できます。
すっかり陽が昇って、この上なく心地よいゲレンデです。一昨日までの豪雪が昨日少し締まった上に粉雪が積もって、間違いなく今シーズンのベストコンディションでしょう。
顔馴染みの宿スタッフも、もうあれほどの寒波はこないでしょうから、今日が今年の最高の日じゃないですか、と言っていました。
誰もいないゲレンデに思い通りのシュプールを描く。
時にロングで、時にショートで。
ウェーデルンで急傾斜を一気に滑り降りて、振り返って自らの軌跡を確かめる時、私は鳥になります。
バイクで風を切り、スキーで羽ばたく。
これ以上の至福がこの世にあるでしょうか。
私は生きています。
この足で大地に生きざまを刻みながら。
森の木立も、ようやく雪の帽子を太陽にどけてもらって息を吹き返したようです。
あと何度かの猛吹雪との戦いを終えれば、陽光きらめく春が訪れるでしょう。
その時になれば、妻と散歩にでも来ましょう。
やはり、SKIは私の精神的杖でした。2月はまた長期の入院治療が待っていますので、もうこれないでしょうが、来シーズンもその次も、私は必ず雪の山で心を洗います。
シーハイル、ベルクハイル!
2017.1.28記
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雑感/ブログなど 〜ネットの波には上手く乗りたい〜
2017.1.22 闘病記・エッセイ
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
三度目の正直、やっと骨髄抑制がマシになって抗がん剤が可能になり入院治療中で、どこにも行けません。哀しい限り。そこで不本意ながら愚痴ネタです。
最近ブログやネットニュースを読むようになり、コメント欄がやたら多いのが不思議です。いいね?みたいな簡単なモノから、たっぷりと批評するモノまで。批評じゃなくて、批判が多いですね、ニュースの方は。
記事の内容への不満から人格攻撃まで様々ですが、まあボロクソにこきおろすコメントの多い事。イヤなら読まんけりゃ良いのに。 広く一般大衆向けのメディアの記事なら仕方ないのかもしれませんが、つまらんだの良くない考えだの、直ぐに攻撃が始まりますね。
ヒマなんでしょうか。
一方、ブログでは個人攻撃よりも褒め合いが多いみたいですね。
良い事なんでしょうが、私は苦手です。よく知らない方と名刺交換だけして社交辞令の応酬、みたいな事の対極な生き方を53年してきましたので、死ぬまで変わらんでしょう。
三つ子の魂百まで。
ソーシャルネットワークサービス
私は過去いくつかの体験をしましたが、SNSが大嫌いで、webでの繋がりはまったく無くリア充です。ただでさえ多すぎる山仲間、これ以上付き合いが増えたら身が持ちません。
しかし、ブログは面白いと思っています。だからやめずに続けていますが、最近はあまり人様の記事をジャンル問わずには読んでいません。飽和状態というか、無理して取り繕ってたというか。
その中で、車中泊場所情報や各種パーツの取り付けガイド、山行記や美味いもの食ったぜ!など実利が有るものは貪るように読んでいます。日本ブログ村なるサイトの車中泊・バイク旅・登山に登録してますが、そちらに行くとまあ実にオモロく遊んでる人たちの記事だけが見られるので、楽しい。
精神論的なものや日々のニュース感想などを読んでも、私はヒトと感覚が違うに決まってますから。押し付けたくないし、押し付けられたくも無いですからね。特に、病気関連のツリーには近寄りもしません。傷の舐め合いはできず、一匹で森の奥深く死んで行くタイプなんですわ。
もちろん、私の今日の記事などは読みたくない記事の筆頭。矛盾してますが、戒めとして日記にしました。ですので、私も新年より自分が読みたい内容の記事を主体に書くようにしています。
仕事じゃありませんからね。ノルマや規定に縛られたくないです。
愚痴ついでに懺悔して言うと、以前私のブログ中で
「妻の掌で操られている」
みたいなことをカッコつけて書きましたが、大嘘も良いとこ。この平成も終わり間近の時代、私程の亭主関白はいないのではないでしょうか。妻曰く、私の脳内は明治で時が止まっとうらしい。産まれて二千年程経ちますが、さすがに戦国時代は過去に忘却できたのでしょうか。
とにかく、家庭内で不平不満が起きてもヒステリックな癇癪を起こすことはマイワイフにはタブーなしきたりが現存するのです。重文指定申請しよかな。冷静沈着かつ建設的な話し合いはもちろん励行して、カオスになる事は回避していますよ。
妻は私の事を野生のクマと呼びますが、それはあまりにも熊に失礼。山岳部でのCLや監督時代もそうでしたが、今も変わらず傍若無人、荒唐無稽な野蛮人そのものです。
普段のメシから急に飛び出すツーリング、掃除箇所、はたまた妻の仕事日程まで私がリーダーシップを取って指示しています。もちろん間違った指示の場合もありますが、それはスマヌと思って反省します。伝わりませんがね。
全部任せたほうが責任を取らなくて良い勘違いもできますし、失敗をなじる事も容易いでしょうが、八つも歳下のヨメにそんな情け無い事するくらいなら切腹します。
己れが総てを決めるからには、結果を総括し、尻を拭う。
これが男でしょう。体力はこちらが上に決まっています。守ってやるのもこちらです。私も九州と四国のハーフで大阪と兵庫育ちや。ようわかりまへんが、ワイは男や!黙ってワイに付いて来い!
遊んだるから。
(文責 acsekitoriことシバク・ドワレ=生年以外実話です)
2016.1.22
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車中泊旅日記/雪見キャラバン 〜スノーアタックストーリーは突然に〜
2017.1.14 但馬ショートキャラバン三日目後半
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
朝の6時過ぎに、除雪車のバック警報で目が覚めました。国道は夜通し除雪してくれていましたが、夜明け間近から道の駅もしてくれ始めたみたいです。
この除雪がないと、二駆ではお手上げでしょう。自分の前に巨大な雪の障害物ができますから。
しかしこの作業で通路は除雪してくれますが、長時間駐車していると自らの屋根の雪が落ちてきて前方に壁を作りますので、二駆、特にFFではスコップなどで雪をどけなければ結局発進さえ難しくなります。
後に無料高速も通って帰りましたが、巨大な除雪車が三台くらいでユニットを組み、次々と道路の雪をはねのけてくれるのは見ていて爽快で、なんとも頼もしい。
頭の中には、もちろんサンダーバードのテーマソングがぐるぐる回ります。
もちろん今日も足湯で身体をあっためます。暴風雪で、大雪警報まで出ているので入る人はまばら。土曜日なので人出は多いのですがね。
大雪警報で遊ぶのは不謹慎ですが
午前中に雪遊びがてら道の駅隣の業務スーパーまで二人で歩いて行ったんですが、歩道はまったく除雪されておらず、30cmほどの積雪です。
私は大喜びで庭駆け回るのですが、雪に慣れていない妻は歩くのも一苦労。
率先して幅50cm程の通路をラッセルして先行します。約10分のスノーハイクでした。
2泊する予定でしたが、土日にこれ以上駐車スペースを占拠するのはモラル上よろしくありません。
妻も寒がっていますし、道の駅から200mほど離れた山の上にある八鹿温泉天女の湯に入りに行くことにしました。
さすがに山の上の温泉まで妻が歩いて登るのは無理なので、グランビア号発進です。3~40cm積もった雪からボディを露出させるのに一苦労。
しかし、もう34年もクルマでスキーや雪山登山に出かけていますので、こんなのは序の口です。ゲレンデでドカ雪に見舞われると、駐車場に小山があちこちできているだけで、自分のクルマを見つけるのにも苦労しますから。
天女の湯は大人¥700。露天風呂もあって、雪見風呂を楽しめます。
私は温泉成分をあまり気にしませんので壁の成分表は見ませんが、弱アルカリ性なのでしょう、軽く肌がヌルヌルになります。
さあ、あったまりました。グラを動かすのにマルチシェードも外していますので再度寝支度をするのはじゃまくさい。充電も切れてきましたので帰ることにしました。
黒く凍った夜道は大嫌いですが、これだけ積もった真っ白の雪の夜道は大大大好物。
圧雪になった今なら、もう四駆のグラだと快適に走れるのはわかっていますので、夜半に帰宅するのを目標にして出発します。
夏タイヤ軍団が右往左往していなければ、今日中に帰れるでしょう。
腹が減っては戦はできない。こうなる事も予想して、業務スーパーで巨大いなり寿司を仕入れていました。20個入りで¥385。これなら湯を沸かさずとも腹を満たす事ができますからね。
道の駅を17時に出発しました。すぐ横が無料高速、北近畿豊岡自動車道の八鹿氷ノ山ICですので、とりあえず利用します。
スキーブームはとっくに終わっていますし、スノーボーダーも今日の警報に恐れをなしたのか、特に渋滞はありません。
20年前なら土曜日のこんな時間に山を降りようもんなら、帰宅者とこれから入山・車中泊して日曜の朝一から滑るスキーヤーで大渋滞必至でしたが、時の流れですね。
除雪車がずっとラッセルしてくれていますので、轍はほぼ無雪。両脇に50cm程の雪が溜まっているくらいです。
このまま高速を走って帰ってもつまらないので有料である遠坂トンネルを迂回して、山東ICで無料高速を捨て、旧道(R427)の遠坂峠を越えましょう。ここはお気に入りのマイ4WDゲレンデなんです。
こちらは除雪こそされているものの、その頻度はかなり少ないのでバージンスノーアタックも楽しめます。
と言っても、昔乗っていたランクル60やデリカではありませんので、あまり無茶はしません。
適度に深雪を楽しみながら快適にスノーアタックしていたのですが、すぐに先行車に追いついてしまいました。
ビギナーを馬鹿にするつもりではないのですが、和歌山ナンバーくん、あまりに遅いですよ。
この雪の上を走れるのですから、もちろん夏タイヤではありませんが、おそらく初めての深雪なのでしょう。10km/hくらいで亀の歩みをしたはります。
飛ばしすぎて脱輪や転落するのは愚の骨頂ですが、どこかで避けてよ。後続車に気を遣う余裕などないのでしょうか。
後で抜いたときに見たら若者二人でした。気をつけてね。雪道を経験して上手くなったら、こんな峠にまた来てください。
県道7号線を氷上町に入り、イナロクに合流したところにある柏原駅近くに、太鼓櫓がライトアップされていました。
ナトリウム混合光に蛍光灯と水銀灯の街灯までミックスされ、ライトアップとしては最悪の環境光ですが、この地域には珍しく雪化粧していましたので撮影します。
総て再建した模造の建物ですが、やはり和風建築に雪は合いますね。
体調が良いときに、雪の重伝建を巡るのを今後の生活の張りにしましょうか。
イナロクを順調に走って府内に帰ってきたのですが、中環に入り万博公園前でまさかの大渋滞。
とぼとぼと進んでいくと、多重事故でした。その辺りだけ軽く積もった雪が通行量の多さに融けていて、それが夜半の冷え込みで凍ったみたいです。
先頭のスリップ事故に焦った後続車が、急ブレーキを踏んだところに夏タイヤが突っ込んだ様相が三箇所連続していました。数えてみれば、総数17台の関連する事故です。
救急車が何台も来ていましたが、車の破損具合から重症者はないものと思われましたが、無事である事を祈ります。
しかし、このような寒波が来るたびに思いますが、夏タイヤで凍結路や雪道に行くのは止めましょうよ。仕事や所用で止むを得ず外出しなければならない事情もあるでしょうが、それならスタッドレスタイヤを購入すべきだと思います。
私が渋滞に巻き込まれるのが嫌で言っているのではありません。凍った道の怖さを知っているからです。
自損事故ならともかく、スピードを出していて凍った部分で制御を失った車に直撃されたらたまったものではありません。あなたはよくても、周りが迷惑するのです。
その事故を見ながら、気を引き締め直したところで今度は寝屋川市へ向かう淀川新橋が通行止めです。
おそらく、橋の上が凍結しているのでしょう。雪国ではこの程度で通行止めなど考えられません。やはり、夏タイヤ車の事故を防止するための措置だと思われます。
四駆やスタッドレスの過信は禁物ですが、やはり都会は災害に脆弱ですね。こんなのは災害とは言えないでしょうが。
雪国はすいすい、大阪に入ってからはストレスだらけでしたが、無事23時に帰宅しました。
荷物が多いので318iでグラの駐車場まで来て駐車していましたが、こちらも雪で真っ白です。グラの屋根の上は異様ですがね。
さあ、次はスキーかな。
2017.1.15
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養父市積雪情報・車中泊旅日記/雪見キャラバン 〜深々と降り積もる雪、しばし瞑想の夜〜
2017.1.14 但馬ショートキャラバン3日目前半
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
前夜の追記です。
現況報告
1/13 20:50
いったん止んで満月に。月見酒まで楽しめました。まだマイナスにはなっていないので、アスファルトの雪は完全に融けています。
1/13 23:22
7cm程の積雪に。
告知
ハチ高原方面へスキーに行かれる方へ。
R9、道の駅ようか但馬蔵前は交通量極めて少なく、圧雪一歩手前の滑りやすい状況です。
この先関ノ宮までは同じかと思われますが、国道を離れたら多いところではバンパーを超えるかと。
除雪状況を問合せるか、それが不通なら早めに雪支度をして下さい。
未明から夜明けまでには轍の凍結が予想されます。夏タイヤは論外、二駆ならスタッドレスでもチェーンも必要になってくるでしょう。
くれぐれもオーバースピードに留意して、安全運転で!
2017.1.14
車中泊旅日記/雪見キャラバン 〜ストレス解消は走る別荘でつつがなく〜
2017.1.12〜13 但馬ショートキャラバン初日・2日目
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
2週連続で血小板や好中球のデータが悪く、再度治療が延期になりました。
人混みへの外出禁止令は継続発令中ですので、遊び回りたいところですがこんな時は大人しくグラの中で静養することにして、雪国を別荘としましょう。
やはり新薬への身体の対応はなかなか大変です。しかし副作用がキツイのも効き目がある証拠で、まだ助かる見込みが残っているのが救い。
肺転移が発覚する前は、リンパ節のがんが停滞していることもありドクターから化学療法の辞めどきを模索する提案も受けていたのですが、もう少し継続したいと希望を出していて正解でした。
毎月2回ほど受けている入院治療前の検査が無ければ、3か月フォローだけでは手遅れになっていたかもしれません。
やはり主治医のアドバイスを熟慮した上で、自らが適切な判断を下すことが重要ですね。
さて、大人しく雪国へ向かう前に、仕事帰りの妻を忘れないようにピックアップしないと。公的な仕事ですので、定時に終わりますから迎えも楽です。
自宅近くで妻を拾い、一路西へ。
2国ラーメン特盛¥1220。
今回はいつもの但馬国で滞在予定ですが、夜の凍結路は極力避けるのが私のポリシーですので、今宵は定番の2国ラーメンを食べた後近くの明石SA泊とします。
いくら4WD+スタッドレス+チェーン持参とは云え、完全凍結では滑り出したら終わりですからね。
業務ならともかく、遊びで邪魔するわけにはいきません。
元気なら新調したスキーで滑りたかったのですが、欲張ってはいけません。今回は雪見風呂と窓から望む雪見酒でガマンしましょう。
冬晴れの都会から吹雪の山へ
明けて1/13。冬型気圧配置ですので、神戸は快晴です。気温は午前10時で9℃と、まだ寒波の底までは程遠い暖かさ。
ノンビリしましたが、そろそろ出発します。
本邦初公開、グラ走行時のパッキング。
リア最後部のカウンターには百均の滑り止めシートを敷き、コールマンパーティクーラーが雪崩れ落ちてくるのを防いでいます。
明石SAを出たあと、最寄の大久保ICから下道に降ります。少し東へ戻ってR175へ。
この道は大好きな国道の一つで、長閑な播州平野を真っ直ぐに北上しており、三木市までは片側2車線の快走路です。どこか大陸的な気分も味わわせてくれる良き道。
西脇を経て、氷上より北近畿豊岡自動車道へ。
読み通り、というか定石通り青垣あたりから雪が舞ってきます。この辺りがちょうど近畿中部と北部の分かれ目。
遠坂トンネルを潜り抜けると、雪国なんでしょうか。
激しくボタン雪が降ってはいますが、まだ辺りは白くはありません。「トンネルを抜ければ雪国だった」とまではいきませんね。
昨日までは降っては融けの繰り返しだったのでしょう。
北近畿道の終点までくると、我が家の別荘地「道の駅ようか但馬蔵」までは直ぐです。
良い場所をキープしたら、まずは足湯です。平日とあって、待つことなく温まることができました。
こんな看板があります。部位て…。ロースやハラミを浸けたらダメ、ではもちろんありません。
噂では、足湯に裸になって入り、入浴代を浮かす輩がいるとか。そんな奴を見かけたら、皆でヘッドライトでライトアップしてやりましょう。で、110番。
立派な公然わいせつですもんね。
この日はそんな不逞の輩もおらず、ノンビリと雪見足湯を楽しめました。
足だけでも、全身を温い血が駆け巡り、随分とあったまるもんです。
二回入りました。
あったまり作戦2。トンしゃぶです。
この別荘地には何泊かする予定ですので、贅沢な外食はできません。
降りしきる雪を見ながら鍋をつつき、酒を嗜む。最高ですね。
ビフォーアフターです。
着いた時には全く積もっていなかった駐車場も、小一時間で白くなってきました。
明日が今回の寒波のピーク。
さあ、どこまで積もるのでしょうか。もう動くことはないので、スリップ事故の心配はありません。
朝起きた時、ドアが開きますように。
2017.1.13
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闘病記/抗がん剤での脱毛 〜さらば愛しき髪よ〜
2017.1.9 抗がん剤副作用
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
ついに、がん患者のがん患者たるゆえん、外観上最大の難関であった脱毛に直面しました。正月早々エゲつない画像のオンパレードですが、報道人たるものそれくらいで人様に迷惑をかけるなどとの思いは露ほども感じませんので、あしからず。
年末より始まったアバスチン/イリノテカンのFOLFIRI療法。それまでのFOLFOXでは全くなかった脱毛がやってきました。
ドクターが最も恐れていた生命に関わる水便はさいわい少しの期間で収まり、脱毛など取るに足らない副作用のようです。
それよりも骨髄抑制が正月期間を過ぎても快方に向かわず、1/5からの予定であった第2クールの化学療法は一週間延期に。停学をくらった自宅謹慎の高校生のように、おとなしく家で過ごしていたんです。
それが突然のこの仕打ち。
始まりは1月3日。まだ屠蘇気分も冷めやらぬ正月の明け方、トイレに立ったあと何気に枕を見ると、あらま〜。枕カバー代わりのバスタオルが、まるでもずくをこぼしたかのようになっているではあ〜りませんか。
そこからの早かったこと。セカチューでの長澤まさみちゃんのように、髪を手ですくっただけでゴソッと取れる。そう、抜けるのではなく取れるんです。
勝手に髪々がお散歩されている、って感じですね。
それがこの写真。決して、おもしろいから引っこ抜いているのではありません。肩に落ちてくるのがうっとおしいのでかき分けると、取れるんです。
抗がん剤の活性細胞攻撃作用で、既に浮いている毛髪群を手で払いのけているだけですね。
毛髪は生命には関係無いとは言うものの
二日ほど経った時の後頭部を妻に撮影させました。寝てる間には当然枕でゴリゴリしますので、円形脱毛症のようになっていますね。
年齢からすると、異様に多かった我が頭髪。その代わりに白髪が多いのは体質もありますが、二年半継続している抗がん剤の影響大でした。
あれよあれよと言う間に頭頂部が寂しいことに。。。
ここまで五日間しか要していません。その間、一万本は抜けたのではないでしょうか。
この日までは、いわゆるロン毛でチョンマゲ、いや侍風ざんぎり頭(ポニーテールともいう)にしていた私ですが、こうなると単なる落武者です(妻談)。
そこでばっさりと切り落としました。てか、ほとんど抜け落ちたんですが。
この毛髪だけでウィッグができますで、ほんま。売りに行ったろか。
アフターがこれです。これだと、すっきりまとまって手入れも簡単、ここで止まってくれたらいいんですがね〜。
しかしまだ一回しかしていないイリノテカンでこの脱毛量です。
よく抗がん剤治療が終われば生えてくるとの記事をみかけますが、私の場合現状では終生化学療法です。
おそらくもう生えてくることはないのでしょう。
もう少しだけ毛髪のセットを楽しんで、いよいよなくなったらスキンヘッド人生ですね。それはそれで個性的で良いのですが、妻のたっての希望で髪が有るうちに遺影を撮りました。お気に入りのノースフェイスソフトシェルを着込んで。
抜け始めて判る、髪は長〜い友達。いままで自慢たらしく長髪を見せびらかして挑発していた方々、エライスンマヘン!!
2017.1.9
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BMW整備/軽メンテナンス 〜激しいウインクのあとはオレンジのアイシャドウでお化粧〜
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2017.1.5 BMW 318iツーリング E46整備
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
年末、仕事への往路でBMWの右ウィンカーが激しく早く点滅しだしました。昔走り屋に流行ったハイフラ状態。
こうなるのは、右側三ヶ所のウィンカーどれかの球切れです。降りて確認すると、ヘッドライト横のメーンのウィンカーでした。
これが切れると右折時に対向車から認識されず非常に危ないので、窓を開けて手信号しながら仕事先へはなるべく右折しないように到着して、帰路に早速バックスに寄りました。
確か道交法では今でも手信号での右左折が認められているはずですので、整備不良で切符は切られないでしょう。もし止められても、上記の説明とカー用品店直行までの緊急回避を告知しますしね。
バイクでは、四輪の前に出るときにはウィンカーだけではなく普通に手信号しますし。
無事バックスに着いて早速レンズを外してみました。ちょっとコツが要りますが、長めのドライバーをシャーシの穴に突っ込んでこじるように外します。
球を外して見てみると、変色していますがフィラメントは残っています。
はめ直してみると、何回か点滅しましたがまた消えました。
素直に球を買えば良いのに、欲が出て
「ひょっとして配線がズレてるだけちゃうん」
と、接触障害を疑ってウィンカーレンズを正拳一発、しばいてしもたんです。強めに。
純和風なグラではこれで何回も治ってきましたが、ドイツ生まれのこの子には通じませんでした。パキッとの可愛い音とともに、プラスチックレンズが見事割れてもうた。
さすが走りのBMW、エンジンと足回りは最高ですが、電装品の安物感は天下一品です。なんでガラスとちゃうんや。軽量化か?
努めて動揺は隠していましたが、割れたレンズの写真は撮り忘れました。
ガサツだといけませんな
諦めて球を買うことにしましょう。
ここで懸念されたのが、輸入車用は該当する球の在庫が少ないこと。しかし、幸いに純正対応の小糸製作所S25がありました。球の根元の突起が180度ではなく、150度くらいにオフセットされてるやつです。
が、なんとなんと、二球入りで¥3800くらいします。たっか〜〜〜〜〜〜〜〜。
原チャから始めて原動機付きの乗り物に乗って38年、たかがウィンカー球にこんな金払ったことありません。高すぎるやろ。バイク用なら二球で¥300くらいちゃうん。
ところが、神は貧乏人を見捨てていませんね。どっか知らないメーカーが、汎用品を出してくれていました。しかも、一球売り。これなら、¥700ほどで済みます。
そんな金もないなら輸入車に乗るな!との声も天上から聞こえてきそうですが、私は聞こえないふりをするのが大の得意。好きなことを如何にローコストでやり続けるかに命を賭けていますので、気にしません。
球は交換しましたが、割れたウィンカー問題が残されています。脳内会議を行った結果、ヤフオクへ直行。
都合の良いことに、同じE46涙目用のレンズがバラ売りされていました。片方¥1000。
しかし、オレンジなんです。
クリエイティブな感性と美意識だけで生きている私としては(嘘ばっかり)、いくら服装は気にしなくてもこのE46の片目をオレンジ、片目を透明で乗り回すわけにはいきません。
仕方なく、清水の舞台から飛び降りる覚悟で両方買いました。それでも¥2000と送料ですけどね。
で、付け替えたのが上の画像。
下は以前の透明バージョンです。
確かに透明だとシュッとしてますが、なんか今風のクルマみたい。
私はこの懐かしのオレンジレトロ感が気に入りました。
昔、いや10年くらい前まではオレンジが普通やったやないですか。わざわざ改造して透明なウィンカーレンズに付け替えて、他とはちが〜う、と喜んでいたもんです。
それがいつの間にか、国産輸入を問わず新車の時からどこを見渡しても、透明なレンズばかりになって個性がなくなりました。
車もバイクも列車さえも、没個性なんばっかり。新しいものにはぜんぜん魅力を感じません。
妻曰く、
「せっかく涙目と一緒になってウルウル感満載の情けない顔やったのに、お化粧して都会っ子になったみたい」
やそうです。
今年もへそ曲がり街道まっしぐら。
2017.1.5
オートバイ旅日記/SSツーリング 〜初走り、街中でも山中でも心楽しく〜
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2017.1.4 タンデムツー
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
穏やかな正月明け。ペケもそろそろ一月半以上お留守番でした。このままでは朽ち果ててしまうので、在宅のラストチャンス、今日走ってきました。
今年で無事にオートバイ遍歴38年目を迎えることができました。
その間、数年のブランクはありましたが、ほぼ乗り続けています。
すべてがマニュアルミッションのオートバイです。スクーターには乗ったことありません。
コーナーを前に、回転を合わせながらギアを二速掻き落とし、立ち上がりとともにトップへ戻す。
それこそがオートバイの醍醐味ではないでしょうか。
大型も良いですが、ツレから5速に入れっぱなしでオートマのよう、と聞かされるにつれ400ccの楽しさから逃れられません。
ローから6速まで、忙しくカチャカチャとチェンジすることができますし、その気になれば街中でも一万二千のレッドゾーン直前まで回すこともできます。
いつも入院中のベッドでは、そろそろナナハンでも買おうかな〜、いや、このクソ重たい体にはリッターバイクかな、と浮気の虫がうごめきますが、ペケに乗った途端その煩悩は吹き飛ばされます。
大柄ではありますが、乾燥重量170kgちょいの軽量ヒラヒラの車体。
そのボディには十分な53馬力の空冷四発、その雄々しい咆哮。
タンデムでもギアさえ落とせば、軽々と峠を駆け上がってゆく愛しいペケ。
マンションの駐輪場で寂しく待っててくれたペケ。思いっきりスネボンになり、セルボタンを押してもウンとすんとも言いません。
チョークを引いたり戻したり。あまりアクセルを吹かしてしまうとプラグがかぶるので、絶妙のコントロールをしながら3分ほど経ったらかかりました。
やはり、最低でも二週に一回は乗りたいとこですね。病魔と戦うこの身ですが、冬でも頑張って走りましょう。
年賀状の返事を出して、出発です。気温は10℃ほど。まあまあのあったかさです。
それでも、寒がりの妻には下からヒートテック、ダウンジャケット、革ジャンを着せて万全を期します。
まずは外環を四條畷方面へ流します。
これを食べなきゃ始まらない
時刻は14:30。昼飯を食うのをすっかり忘れていましたが、ちょうどリンガーハット発見。これは食べないと。¥580で、麺二倍増量無料。コスパ抜群やね!
2017初外食は、ちゃんぽんです。さいさきいいね〜。
そのあと、R163を奈良方面へ。生駒山系飯盛山の清滝峠横のバイパスへ駆け上ります。
そのあと、R168を北河内方面へ。いつものワインディングをちょっと気合入れて走ります。といっても、愛妻をケツに載せていますので、あくまでツースピードで。
今年の初ヒラヒラ。ここは下りのヘアピンで、今日はまったく心配ありませんが、凍結していると転倒間違いなしなので要注意。
高校生の時は、ここで腕を磨きました。
さっきちゃんぽんを食べたとこなのに、無性に牛丼を食べたくなったので寄りました。持ち帰りで頭盛りのつゆだく。紅ショウガを倍つけてもらいました。
ロケーションはあまりよくありませぬが、第二京阪に沈む夕陽。いまいちなので、代わりに本年元日の夕景をどうぞ。
最初はスネていたペケも、10分も走れば上機嫌になりました。
さあ、これからは退院して暇ができれば、スキーと車中泊の合間にしっかりペケとツーもしてやりましょう。
ああ、忙しい!
2017.1.4
Mac整備/軽メンテナンス 〜戒厳令の夜、SSD装備で爆速に〜
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2017.1.3 MacBook Pro整備
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
ドクターより、骨髄抑制が顕著のため年末年始外出禁止令なるありがたいお達しをいただいており、暇を持て余していますのでMacを速くしましょう。
家の中にも雑菌は数多く潜んでいますが、初詣などその比較にもなりませんからね。病魔退散のお参りに行って、菌をもらって倒れていたのでは本末顛倒はななだしい。
正月早々くだらない余談ですが、「Macを・・・」と書かずに、「マックを・・・」と書くと、関東の人はハンバーガーを真っ先に思い浮かべるのでしょうか。
大阪では、マクドナルドのことを「マクド」と呼ぶので、このような混乱は起こりません。どうでもよいですね。
別記事で大阪風略語をまとめています。後学のためにぜひどうぞ。
さて、本題に戻りましょう。
私は二台のMacBook Proを所有していますが、メーン機材はLate2011の13インチ、Core i7の2.8GHzで、記憶媒体は1TBのHDD、RAMは16GBです。
サブ機材であるもう一台はMid2010の15インチ、Core2duoの2.2GHzで256GBのSSD、RAM8GBです。
15インチでは取材時や入院時の携帯にあまりに重いし、一台では故障した時にお手上げですので、13インチを追加購入しました。
スペックが低い古い方の自宅用大型が贅沢にSSDなのにRAMが8GBしかなく、携帯用のハイスペックマシンが1TBもあるもののHDDなのにRAMは16GBと、いったい何をしたいのか?と混迷を極めています。
そこで、二台共SSDに統一することにしました。
この二台の性能差は歴然で、Core2duoだとCFのRAWデータ500カットほどの読み込みに10分ほどかかっていたのが、Core i7だと2分で済みます。もちろん、USBポートにも差があるのでしょう。USB2.0かな?今は3.0ですね。
少しの差が響いてくる
遊びならこの程度の時間差はビールでも飲んでれば良いのですが、仕事だとそうはいきません。読み込みだけでなく、画像処理後の保存も確実に5分の1程度には短縮できますので、その差はでかい。積み重ねが大きいのです。
当初、15インチのSSDを移植しようかと思いましたが、このサブマシンはログインを別にして妻にも使用させていますので、このままにしました。起動・終了時間が違いますからね。遅くなると妻がかわいそうです。
人間、一度速さを覚えるとなかなか昔には戻りづらいものです。
御託はこれくらいにして、作業にかかりましょう。
まずは本体をひっくり返して、精密ドライバーで10箇所のタッピングを外します。三箇所だけロングになっていますので、ド忘れ防止に同じ形で配置して保存し、紛失防止も兼ねます。
このような皿型容器に置いとかないと、この極小ネジは必ずどこかに冒険に行きます。ホムセンの市販品ではなかなか汎用が利かないので、なくすとあとが大変です。
ネジを外し終えたら、パカッと裏蓋を外します。するともうそこは魑魅魍魎がうごめく未知の世界。マザーボードに素手で触れようものなら、どんなエラーが待ち受けているかわかりません。
そちらはホコリ取り程度にとどめ、目的のHDDを取り外します。画像の左上です。
右上はDVDなどのスーパードライブ、左下はバッテリーです。
取り外す際に、画像のテープ状のケーブルの取り回しには細心の注意を払います。しかし、それほど難しい取り回しではありません。
これが、MacBook Proのプロたる所以ですね。改造が簡単にできるのが、歴代Macのプロ機なのですから。
HDDを取り外した後に同じ形状の2.5インチソリッドステイトドライブ256GBにケーブルをはめて、装着します。
後は、元通りに組み立てて完了。早速起動してみます。
無事に起動しました。
この新しいSSDにOSなどをインストールするために、もう一台のMacが活躍します。今回はさらに自宅固定マシーンとして長年活躍してくれた、Mac miniのデータを丸投げしました。
取り外したHDDは、もちろん外付けとして再雇用。リストラしたわけではありませんからね。
1TBあるので、パーティションを区切って200GBを起動ディスクや緊急用に不可侵領域とし、残り800GBをTimeMachine用の領域と、画像などのバックアップ用とします。
このバックアップが写真撮影業の命。いくら納品したからって、その場でデータを消そうもんなら、クライアントからの再送付依頼に応えられません。
フォトグラファーももちろんそうですが、クライアントも人間。無くした、壊した、気に入らない。。。いくらでも再要望はあります。
ましてや、納品前にデータもしくはMacが壊れようもんなら、全てが終わります。信用商売ですからね。
ですので、私はまず撮影を終えて事務所に帰れば、すぐに生データをバックアップします。そののち、同時に読み込んだ本体のデータを処理し始めるのです。
バックアップディスクの生データは、絶対にいじりません。全てコピーしてから作業します。
銀塩時代もポジの保存に気を使いましたが、デジタルならではの一瞬で消える宿命をいかに乗り切るかに、移行当初は留意したものです。
使用した工具は、上の星形ドライバーT6と、精密ドライバープラス。これだけです。
左の15インチは単体で妻のブログ用。
右奥の13インチにはHDMIケーブルを介してiiyamaの27インチモニタを繋ぎ、広々画像処理スペースに当てます。
13インチ本体のモニタも、ミラーリングではなくデュアルモニタにしていますので、Nikon CaptureNX2,NX-Dのツール用画面とします。
こうすることにより、27インチ全体を画像の作業用画面にでき、精細な作業を必要とする仕事の効率がアップします。
今年も元旦から愛するカメラとコンピュータ、そしてスキーを触ることができて、大いに満足。
仕事は楽しい〜。遊びはもっとね。
2017.1.3
スキー整備/軽メンテナンス 〜まとまった雪が降りますように〜
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2017.1.2 購入初期の調整
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
年末に新しいスキーを仕入れました。いや、古いスキーの間違い。
2007年あたりのロシニョール、zenith ULTIMATE Demostyleってヤツです。最上級バッジの友人から良い板だと聞いており、出物がありましたので手に入れたんです。
155cmで、回転半径は12mやったかな?早速ビンディングを外します。元のオーナーは小柄な男性ですので、私のブーツでは範囲外。
いったん全分解して、ベース板が緩んでいないか確認します。この星型ドライバーはBMW整備用のT20。ピッタリです。
緩みもなく、ホコリなどもありません。
あとはストッパーをいちばん後ろに付け替え、元通りに組み立てます。
完成したら、ブーツをはめて確認。
バッチリですね。
早く滑りたい
エッジもビンビン、サビもなくソールも良い感じです。私はスキー好きで氷河を滑ったりもしましたが、コンマ何秒を争うレーサーではありませんので、整備はこれくらいで充分。
ゲレンデでは飛ばしすぎず緩すぎず、楽しい滑りに徹します。
さあ、これでいつでも白銀の世界へ邁進できます。
1/5からまた入院で、次は2クール治療予定ですので一月下旬まで滑る事はできませんが、心は早くも風になっています。
雪の神様、どうか、ゲレンデだけ豪雪でよろしくお願いします。
2017.1.2
年賀/初日の出 〜年の初めのためしとて 終わりなき世のめでたさを〜
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2017.1.1 初春
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
新年あけましておめでとうございます。旧年中はご心配・お励ましありがとうございました。本年も治療と仕事の隙間をぬって旅を続けますので、かわらぬご愛顧をよろしくお願い申し上げます。
初日の出には絶好の天気だと、6:30に起きた時は思っていました。が、しかし。
にわかに雲が多くなり、真東の方向が怪しい雰囲気に。
これはひょっとしたら、お日さんは雲の中に隠れて明るくなるだけの年明けかと思いました。
待てば海路の日和あり
が、待つこと1時間。ちょうど山際が明るくなる頃に、雲が切れるではありませんか。まだ雲は多いですが、ちょうど日の出の方向だけ隙間ができたのです。
そして、手前の薄い層雲などものともせず、おおきな太陽が顔を出し始めました。
見事、2017年初日の出ご来光です。今年もいいことありそう。
今年の初撮りを無事終えた後は、同級生が送ってくれた日本料理店のおせち料理をいただきます。お屠蘇代わりの大吟醸を添えて。
なかなか景気の良い年の始まりでした。これをジャンプ台として、今年も末期がんでも遊んだる!
2017.1.1
車中泊旅日記/ショートステイ 〜そして神戸、年忘れはニンニクで〜
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2016.12.30〜31 神戸プチ車中泊
どうも、シバク・ドワレことacsekitoriです。
29日に予定通り8日間の入院治療を終え、年賀状も無事書き終えました。
翌30日、妻の厄除に宝塚にある清荒神さんにお参りです。大晦日から1/3は駐車場が閉鎖になりますので、この日がラストチャンス。
せっかく兵庫県まで来ましたし、まだ16時なのでいつものラーメン2国伊川谷に向かいました。ニンニクラーメン特盛¥970、妻は煮卵ラーメン特盛¥970。
このニンニクで一年の災厄を振り払います。ドラキュラもついでに追い払いましょう。
当初は家に帰ってゴロゴロしようかと思っていましたが、グラに乗って夜にPAに寄ると、車中泊虫が黙っているはずありません。
カーテレビもワンセグでの確認ですがなんとか入っています。早速ジェネを発動、電源を確保します。
到着時には長距離トラックが皆無でしたので、やたら静かなPAです。これでは本来ジェネは御法度ですが、前回のロングキャラバンでジェネにガソリンが残っておりいくら燃料コックが付いていてラインのガソリンは空にしていても、やはり残留ガソリンでキャブへの影響がありますので空にするまで短時間だけ使います。
気にする事なく電源を
このヤマハEF9HiS、約300W以上消費時の普通モードと、それ以下で使用する時の静音モードがあります。
普通モードではけっこうな音量で、いくら高速のSAやPAと言えども、大型トラックの近くでないと使えません。
しかしこの静音モードにすると、ほぼ原チャスクーター並のエンジン音しかしません。それ以下かも。
これでも道の駅ではマナー違反ですが、高速SAPAなら使用しても構わないでしょう。乗用車のアイドリング音のほうがうるさいくらいです。
先述の燃料コックもたいへん便利で、就寝前にコックをOFFにしてしばらくするとキャブのガソリンを使い切り自動停止します。
これをしないでいきなり停止させ長期間放置すると、残留ガソリンが揮発して不純物だけがラインに残ってほぼ目詰まり確定で再始動にとても苦労します。
これは以前所有していたボートの船外機を使用後にするのと同手段で、いろんな経験が違う遊びに役立つものです。
すでにニンニクラーメンをガッツリ食ってますので、晩酌のアテはごく軽め。妻と歌番組を見ながらゴロゴロしました。
前回は雪国でマイナス6℃を経験していますので、神戸なら天国的暖かさです。妻は寒がっていますが。
大晦日には、高校山岳部の同期生がおせち料理宅配を手配してくれており、自宅で受取しますので朝はゆっくりできませんが、19時から深夜までたっぷりとホテルグランビアを堪能しました。
まさに走る別荘、泊まりたくなったらいつでも直ぐに寝られます。今回はなんの用意もしていませんが、寝具は備え付け、洗面セットも常備していますのでなんの問題もありません。
正月は在宅して自宅を堪能しますが、その前に良い気分転換になりました。
皆様とご家族、そして我が夫婦にとって良い年を迎えられますように。
2016.12.31
車中泊クルマ改造記/過去の泊車たち 〜ソロからファミリーへ、そしてまたソロからデュエットへ〜
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2016.12.29 車中泊遍歴
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
私は現在、度々登場するトヨタグランビア4WD(元・特種キャンピング車)を、税制上の利点から貨物車に構造変更して放浪車としています。
この自作キャンパーの出来栄えは、完全に手前味噌・自画自賛ですがなかなかの物。快適にロングキャラバンをこなしています。
しかし、このように自作できるのも、様々なショップ製キャンピングカーを乗り継いできたからかな、とも思います。
かと言って別に年数や経験が豊富だからと他人に自慢できる遊びでもありませんし、連れもって道の駅などで集うのはマナー違反な行いの趣味ですからひっそりと夫婦だけで楽しんでおります。
さて、もう33年になるその車中泊。始まりは初代マイカーであるホンダアコードハッチバックでした。
リアゲートこそあるものの、2ドアクーペに近いそのスタイルは、とても車中泊を楽しむとのレベルでは無く、単に登山口でテントを張るのが難しい時に仮眠する程度で、朝が待ち遠しい苦行でした。
次のミツビシギャランシグマも4ドアセダンですが、似たようなもの。
1度目の結婚直ぐに購入したトヨタタウンエース4WDが、事実上初代自作キャンパーと呼べるでしょう。後部はフラットになる上に、窓にはカーテンもありプライバシーが保てましたから。
しかし自作と言ってもコンパネをシート上に敷いて寝やすくしただけの、簡易なものでした。ギャレーは自作しましたがね。
8ナンバーで公式キャンピングカーとして初めて入手したのが次のトヨタランドクルーザー60。これはベッドこそ狭いですが、フロント延長バンパーにパーテコウインチを備えた機動力抜群の名車でした。実際、斜面をずり落ちた同じランクルを引き揚げた事もあります。
この後しばらくはミツビシデリカスターワゴン4WDやスペースギア4WDなどにタウンエース同様のプチ改造を施してお茶を濁した後、本格的キャンピングカーへの道を進みます。
ショップ製キャンピングカーへの道を
まずは、トヨタハイラックス4WDダブルキャブをベースとしたアメリカ製トラックキャンパー、インディアナ656。ここで初めてFFヒーターの恩恵にあずかります。
しかし、この荷台積載型キャビンでは、よくある話で子供達が成長すると手狭です。
それで次はタウンエーストラック4WDをベースとしたアムクラフト製ヨーロピアン。ポップアップルーフや車外ギャレーを備えており、子供達は秘密基地然としたそのテクノロジーに大喜び。
ここで犬が加わり、次は同じくタウンエーストラックベースのヨコハマモーターセールス製の名車、マナティ4WD。これはいわゆる亜流キャブコンで、バンクベッドは無くダイネット上に細長い二階ベッドがあります。
大家族には向きませんが、ダイネットとサイドソファを全展開すると200×190程の広大なベッドになりますし、運転席上は荷物置きスペース。
リアには本格的キッチンと個室のシャワートイレルーム完備ですので小学生二人くらいなら二階ベッドと合わせれば充分。バンクベッドが無い分低重心で、高速走行でも山道でも怖い思いをした事がありませんでした。
これが客観的には私のキャンピングカーライフの頂点だったでしょう。値段も当然いちばん高かったです。
このマナティには一番長く、5年は乗ったでしょうか。他は平均2年で、資産価値がなくなる前に乗り換えていました。登録などは全て自分で陸運局に出向き行政書士の手も借りませんでしたので、手数料は不要です。
しかし、ここで私の車中泊に転機が訪れます。
まずは、娘が中学生になりクラブ活動に励むようになると、もう車中泊旅どころではありません。当然、当時の妻も在宅。息子との二人旅へ変化しましたが、その息子も同じく中学生へと成長。毎週のように出かけていた車中泊は、激減しました。
そして天下の悪法(私にとり)、NOxPM法の施行です。私はディーゼルエンジンのトルクと経済性が大好物でしたので、それまでの車中泊クルマは全てディーゼルでした。当時は兵庫の山奥に居住していましたので登録は継続できましたが、京阪神でそれが不可能になると、一気に売却値が激減します。
それで、泣く泣く資産として売却できるうちに手放しました。その後大阪に転居しますので、正解だったでしょう。
この後は離婚して独り身になりましたので、ダイハツアトレー4WDなどの後部をフラットにしてのソロ放浪を続けました。
がんの再発で四輪を手放していた時を経て、やがて再婚。まずは愛妻と二人、知人から1万で譲って貰ったホンダバモスをウッドデッキ張り棚付きの本格自作スタートとしました。
しかし、1万円の自動車の悲しさ。多走行ゆえか、壊れてしまいました。そしてホンダアクティを仮車としてしばらく場を繋ぎ、満を持して現在に至っています。
このグラは、現在走行約16万km。いつまで走れるかわかりませんが、壊れたら仕方がない。コツコツと貯めている小金で、また自作に適したクルマを仕入れるか、出物が有れば完成品を買い改良するか。
そんな先の事は考えず、今は最高に調子の良いグラさんで老骨に鞭打ちながらゴキゲンな放浪を続けましょう。
がんばろなあ。お互いにな、愛しきグラよ。
2016.12.29