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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌4日目/オートバイ 〜通告・北の領土を返してください〜

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2017.8.7 北海道ツー4日目

どうも、シバク・ドワレです。

 

T先輩と合流後、無料キャンプ場で例会その1を済ませて、早めに就寝。今日は連泊なので身軽なX4 typeLDで納沙布岬を目指します。

 

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海沿いを快適に走り、根室市内の手前にある花咲港で、有名らしい花咲カニの販売所を見物します。

高いから買いませんがね。これ、食べる時トゲが痛いんですよ。身は抜群ですが。

32年前のツーリングでは、和琴半島TS横の露天風呂で世界一周中のイスラエル人と知り合い、

「ディス クラブ イズ ベリーデンジャラス!」

とか適当に言って振る舞ってやったら、怖がりもせずに

「アウチアウチ」

と言って喜んで食べてました。肝っ玉が座ってないと、ヒッチハイクで世界一周なんてできませんな。

私は嫌です、そんな他人任せの旅。

 

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そのまま先にある花咲灯台へ散歩しに来ました。

柱状節理の車石があったり、なかなかの絶景です。冬は厳しいでしょうね。冬の山の怖さも知ってますが、海はもっと怖いです。

 

先輩オススメのさんま丼

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海鮮丼を喰らいたい、との私の希望を叶えるべく、納沙布岬にある定番のサンマ丼の店に連れて来てくれました。

無くなるのが早いので、見物より先にメシです。一人前は花咲カニの鉄砲汁付きにして、妻とシェアしました。お腹いっぱい。

もちろん、サンマ丼は絶品ですよ。

 

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納沙布岬と言えば、北海道と言えば、日本人と言えば、北方領土問題です。

正当な権利を有して居住していた国民が、その土地を無法者、ならず者国家に略奪されてから70年以上も解決、返還されていないのです。

この問題を口にするだけで、右翼だと叫ばれる風潮がある悲しい国ですが、誰もが声を潜めてしまえば永久に解決しません。

これは、ポリシーや憲法9条の問題では無く、素直に奪われた島を返して欲しい、との切実な願いではないでしょうか。

母国を想い、生まれた土地を愛する事が右に傾くと決めつけられる事なんでしょうか。

私は、祖国日本が好きです。

 

私は、いま誰にも非難される謂れもなく、邪魔される事もなく自由に平和に旅をする事ができます。

これは、私の権利です。

その裏には、労働があり質素な生活があり、辛い治療があるのです。

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権利を剥奪されるほど、人間にとって辛いことはありません。早期解決を希望します。

 

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資料館があり、時系列でわかりやすく展示されています。

 

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肉眼でもハッキリと見えますよ、島は。

歯舞群島のひとつ、でしょうか。

 

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ガンバレ、海保!直ぐそこは偽りの国境です。

 

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さて、憂いた後は爽快に岬を離れ、知床方面に向かって野付半島へやって来ました。

ここは風が運んだオホーツクの砂が堆積した細長い半島で、真っ直ぐの道の両側が海です。

歩道にも可憐な花が咲き誇っています。オートバイを降りれば高山植物みたいな花々を愛でられるのが緯度の高さの証明ですね。

 

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ほぼ終端、先っぽ近くにはネイチャーセンターがあり、オホーツクの自然や動植物を詳しく研究できました。

 

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駐車場からは、羅臼岳知床峠などの、知床半島がきれいに遠望できます。

32年前は10月中旬に峠を越えましたが、翌日には積雪通行止になったのも懐かしい思い出です。

羅臼町だかウトロだったか忘れましたが、峠で冷えた身体を温めるべく入った大衆食堂で、我らが阪神タイガースが21年ぶりセリーグ制覇を達成し、中西清起が胴上げされたのを覚えています。1985の事でした。

 

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野付半島からは知床方面には行かず、標津から中標津別海町と無限に続く牧草地をBCへと帰ります。

途中、時速500km/hとリニアモーターカー並のスピードで突っ走るT先輩。置いて行かれると道が分からんので、私も負けずと音速を超えてソニックブームと戦いながら走りました。

 

この日はBC近くのスーパーヤマボシでホッケを仕入れました。近海産の真ホッケは近年不漁で、獲れるのは小さい個体ばかりだそうです。それで見栄えをよくするためにカナダやアラスカなどから仕入れる縞ホッケも並べてあったので、食べ比べに両方買いました。

結果、T先輩とのいんじゃん(ジャンケン)対決を制して真ホッケだけを食し、食べ比べにはなりませんでしたが。

 

こうやって、ベースを置いて周囲を走り回る楽しい楽しい北海道は日を重ねて行きました。

2017.8.28記

 

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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌3日目/オートバイ 〜広い青空よ、紺碧に突き出た岬達よ、初めまして〜

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2017.8.6 北海道ツー3日目

どうも、シバク・ドワレです。 

 

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ホテルをチェックアウトギリギリに出発して、まずは帯広市内を目指します。

空はまずまず。上陸してまだ大空を見ていないので、期待が高まります。

 

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いきなりですが、土産を発送するべく六花亭の帯広本店へやってきました。

日曜日とあって、なかなかの盛況ぶりです。ここのバターサンドをチョイスしておけば、北海道をあまり知らない人にも喜ばれますので、前夜隣町に泊まったんです。

まさかクマの木彫り置物を勝手に送りつける訳にもいきませんしね。

 

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店内と表の商店街では、北国らしく旧暦の七夕祭りが開催されていました。

子供達に混じり、がん治癒の願いごとを認めます。

 

さあ、大空と広い大地へ

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さあ、いよいよ昼間の大地疾走です。

早速、ツーリストライダーと幾台もすれ違います。挨拶の応酬が心地よいですね。

 

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池田ICより再び道東道の人となり、釧路へ。

しかし釧路の市街地は何度も来ているのでパスし、外周道路をバイパスします。

どこまでもまっすぐな道を、先輩待つ岬へと急ぎましょう。

 

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厚岸の街と港が見えて来ました。右へ行くと海岸沿い、直進すると湿原です。

今日は霧多布湿原を行きましょう。可憐な花と蒼い空に白い雲。わたしは今、北海道にいます。

 

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浜中町のイオンでビールと食材を買い出し、程なくしてきりたっぷ岬キャンプ場に到着しました。

T先輩は近くの立寄り温泉にて入浴中のアナウンスがあり、先に設営します。

このTS、本州では考えられませんが、キレイな炊事場と簡易水洗トイレがあって芝生も手入れされ、なんと無料。これが札幌の近くなら土日は大混雑でしょうが、ここは日本の東の果て。

ガラガラでした。

早速オートバイエリアに愛馬を休ませ、妻もベンチに休ませ、徒歩5秒の場所にテン張ります。

 

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先述の通り、モンベル・ムーンライト5型は1人でサクサク立ち上がります。

タープを挟んで先輩のインディアンテントと向かい合わせに張り、陣地が出来上がりました。

 

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張り終えた頃に、見張っていたかのようにT先輩登場!

早速乾杯して喉を潤します。先輩とは昨夏の上高地でのOB会以来、1年に5回目の再会ですが、最早再会ではなく例会ですな。今後ともよろしゅうおたのもうします。

 

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やがて遠き原野に陽は落ちて、宴の始まりです。

この日は初日でもあり、海鮮は少な目でツブ貝やトウキビやコマイなどの道産物を前菜としていただきました。テーブル画像を見たらオートキャンプのようですが、オートバイキャンプですよ!

 

好き空気に良き酒、善きたべもので美味く無い訳ありません。何よりのご馳走は、先輩とのオートバイ談義ですね。

 

ああ、来てよかった!

202317.8.26記

 

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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌2日目/オートバイ 〜大いなる北の大地よ、ただいま!〜

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2017.8.5 北海道ツー2日目後半

どうも、シバク・ドワレです。

ベタ凪の中、順風満帆に日本海を航海し終えた我が母艦は、やがて津軽海峡を抜けて太平洋へと出ました。

 

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妻と向かい合わせのA寝台で昼寝を貪ったあと、船内レストランへ向かいます。

昨夜乗船は深夜1時近くでしたのでレストランは閉鎖中でしたし、今日の昼食はカップヌードルで済ませましたので初の見参です。

もっとも、24時間オープンしてたとしても毎食こんなレストランで食事をしていたらいくら金があっても足りませんので、結果は同じでしょう。

北海道とは何の所縁もないメニューですが、四川麻婆豆腐も焼き鯖寿司も旨かったですよ。

 

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船内最前部にあるビューラウンジからは、甲斐甲斐しく働いておられる船員方の勇姿を拝見できます。着艦準備が忙しそうですね。

苫小牧が近づくにつれ、どんどん天気が悪くなってきます。イヤな感じ。

 

揺れはたいしたことなく 

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左が私が寝ていた寝台、右は妻のです。

私の頭上には隣の区画の寝台がありますので立ち上がる時多少のコツが要りますが、妻のほうは隣が廊下ですので天井まで1人で独占できます。脚の悪い妻のため、ここを予約時に指定しました。料金は同じですので、お年寄りなどにもオススメです。

ちなみにいちばん窓側(海側)は、頭上に寝台はありますが向かいには無く、個室感覚で使えますのでソロならそこの一択です。

 

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20:30。

もう夜になった苫小牧東港に定刻到着しました。3年ぶりの北海道ですが、前回はJRフルムーンきっぷを使用しての鉄道日本縦断旅。その前に仕事で訪れましたが飛行機。ツーリングとなると、実に32年ぶりです。 

あの頃はまだ快速船が無く、22時くらいに舞鶴を出たフェリーは、翌々日の早朝4:30に小樽に入港したものです。その日のうちに着けるなんて、早くなりましたなあ。

 

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上陸時に雨は降っていませんでしたが、今日は狩勝峠を越えますのでカッパを着込みます。

これが正解で、峠前後では大粒の雨。気温もグングンと下がり、蒸し暑かった苫小牧から10度は下がったのではないでしょうか。

やはりオートバイでの北海道は、夏の北アルプスと同程度に考えるのが良いようです。妻はデニムベストの下にプロテクタジャケット、更にその下にスキー用防水透湿ダウンジャケットを着込み、下はジーパンの上に冬用防寒パンツを履いて着ぐるみ状態ですが、それでも寒がっていました。

摂氏10度前後で時速100km/hですから、体感温度は5度くらいでしょうか。

 

北海道の夜は、何かとやっかいです。

まずはその気温、そして次は野生動物との遭遇の危険性。

もっと現実的に困るのは、24時間オープンのガソリンスタンドが極めて少ない事でしょう。

私のSC38は18km/Lは走れるのですが、哀しい事にタンク容量が15L。逆算すると、200km以内で次のGSを探し当てないと危険です。今日は道東自動車道を帯広まで走りますが、その間のPAには自動販売機があるのみでGSなど存在しない事はリサーチ済です。そこで、極めて遠回りですがわざわざ苫小牧市内まで出て、満タンにしてから向かいました。

今回は道東で先輩と待ち合わせており、先を急ぎ多少無理をしましたが、できれば夜に上陸後は苫小牧近辺のホテルに泊まるか、最も近いTSで幕営した方が安全ですね。

 

途中、原野の中に突然現れるトマム星野リゾートの超高層四棟ホテルなんぞを横目に見つつ、峠を下って十勝平野に出ると雨は止み、幻想的に霧に包まれました。ヘッドライトの光芒の先に宇宙人が出てきそう。

そして0時半過ぎに、帯広の北にある音更町のホテルアルムinおとふけに無事到着しました。

近くのコンビニで早速北海道ビールを買い出し、乾杯!

 

コインランドリーがあったので、洗濯などしながら北国の初夜を満喫しながら音更の夜は更けて行きました。

2017.8.25記

 

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テント紹介 モンベル・ムーンライト5型初設営/キャンプギア 〜旅の宿、古く見えても黄金の御殿〜

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2017.8.23 アウトドアライフ

どうも、シバク・ドワレです。

 

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いきなりですが今、点滴を受けているんですが抗がん剤ではないんですよ。なんたらかんた〜ら、って言う肝機能改善のお薬。

あ、決して北海道で暴飲暴食したツケが回ってきた訳じゃありませんよ。違いますったら。

ある理由で近場に緊急入院して、胃と心臓の検査結果、重篤では無かったのでいつもの病院に転院したのでございます。ま、長きに渡る抗がん剤の副作用ですな。

そんなこんなでしばらく七転八倒しておりましたので、北海道の記録を残せていませんでした。これから何回かに分けて書いていこうと思います。

 

まずは手始めに北海道タンデムツーリングの宿泊内訳がてら、新規導入したテントが今日のお題です。

全行程8泊9日中、2泊は船中泊。上陸初日と離道前夜がビジホでした。残りの4泊は、テント泊。

テントは今回のツーリングに備えて新調したモンベル・ムーンライト5。中古です。専用グランシー、専用全面テントマット付きで¥16501送料込みで落札しました。

 

それまでの所有テントは、モンベル・クロノスドーム2/ダンロップ山岳2人用/ダンロップ山岳H型6人用。いずれも大昔にソロ登山・ツーリングやファミリーキャンプ用に揃えたものです。

妻と2人のツーリングだと、2人用では軽くコンパクトで良いのですが、荷物を置くスペースが無い。大事なヘルメットやブーツ、プロテクションウェアなどがてんこ盛りの二輪ツーリングでは致命的です。

一方、6人用では居住スペースは余るほどありますが、重くて嵩張るのと、設営がやや邪魔くさい。

 

この二律背反を解消すべく、それらの中間サイズを模索して新テント導入となりました。

長距離を駆け抜けた後にアウトドア素人の妻に設営を手伝わすのは余計に手間ですし、休息も与えないとならない。そこで、大昔から月夜でもヘッドランプ無しで設営可能との前口上がある、ムーンライトにしました。

到着してみると想像していたよりもグランシーとテントマットが大きく、むしろダンロップ6人用よりトータルパッキングサイズは大きくなりましたが、異形8角形のテント本体に合わせた専用グランシーとテントマットの安心感は抜群です。

特にマットは、隙間があるとそこに圧力をかけることにより浸水してきますので重要なポイントです。

担いで登る訳では無いので、重さは気にしないことにしました。

 

さて、張ってみましょう 

簡単に設営手順を紹介しましょう。普通は購入したら試し張りするもんですが、狭い和室で破れなどの点検をしただけでぶっつけ本番です。

 

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TSは、道東きりたっぷ岬キャンプ場。

まず、グランシーを拡げます。8箇所のコーナーに、5センチほどのアルミプラグが標準で固定されています。これはポールとフライのみを使用して、自立式タープとして使用するときのもの。

この日はほぼ無風でしたので、対角に4箇所のみペグダウンしました。強風の時は風上から全ペグを固定していけば、バタついたり飛ばされずに済みます。

同じように、強風時はポールやテントの袋を1つにまとめてカラビナで腰のベルトにぶら下げておくなどをしないと、一発で飛ばされます。北アルプスの稜線でビギナーのテント袋が岩壁の下に消えゆくのを、何度も見ました。

 

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次に、本体をグランシー上に拡げてからポールを組み立てます。当然、その段階で入口の向きを考慮する必要がありますが、このテントは前後に入口、左右に通気口があるシンメトリー構造になっており、180度間違っても問題ありませんが、90度間違うと思っているのと違う方向から出入りしなければなりません。しかし、本体をペグダウンする前ならよいしょと持ち上げて90度向きを変えられるので、組み上げても問題はありません。変則正方形のメリットですね。

この時は奥に見えるT先輩のタープを間借りしましたので、それに合わせました。

 

このA型2つを合わせた(上から見るとH型)ポール、実は同じモンベル・ムーンライト3のポールを2組使用しています。ですので、3の本体とフライのみを購入すればムーンライト3になる、とのメリットがあります。私はいっぱいテントを持っているのでそんなことしませんが。

ポールを繋ぐゴムロープの弾力は充分で、半分は勝手に組み上がります。古いテントの致命的欠点である、このゴムと防水性。まずはクリアです。

 

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だいぶ端折りますが、本体トップに有るフックをポールセンターに引っ掛けて、8本の先っぽをグランシーに付いているのと同じアルミプラグに差し込みます。これでテンションがかかり、自立します。

それから各ポール中央に本体のテープをマジックテープで止めます。後期型ではダンロップのようなフックに変更されているようです。

蛇足ですがこれらの写真では総てトップのフックが下側に交差しているポールに掛かっていますが、上の間違いです。下に掛けると暴風時にテンションが掛からず、テント解体の恐れがあります。撮影後に気付いて掛け直しました。

 

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フライを掛けて完成しました。設営時は疲れていた上に急いでいたので、この画像は翌朝です。画像左が出入口、右が通気口です。

この旧型のフライには前室がなく、降雨時には難儀します。タープを持参して覆うか、大枚一万円をはたいて新型の前後室付きフライを追加購入するか…。

 

使用感

霧多布では二泊三日概ね晴天で、何の問題もなく広い空間で寛ぎました。特にポールが垂直に近く立っており、圧迫感が無くて居住性は良好です。

設営時間も、看板に偽り無し。疲れた身体で1人で、撮影時間を除いて10分程度で張り終えました。

反面、移動した屈斜路湖和琴半島TSでは二泊三日の最終日未明から雨に降られ、フライの無い部分から側面を伝った雨が本体底生地とグランシーの間に溜まり、池となった部分から室内に浸水していました。

もちろん経年劣化による防水力低下もあるでしょうが、全面テントマットのおかげでシュラフカバーや荷物は濡れずに済みました。個人用のテントマットのみではこうはいかず、ウェアなどが濡れていたと思います。

嵩張りますが、専用品を持参して正解と思えた瞬間でした。

 

ともあれ、概ね妻はこの4泊5日の準長期(彼女にとって)キャンプ旅は満足に終えたようです。

もっとも、旭川のビジホに辿り着いた時にはセミダブルベッドに崩れ落ちていましたが。

 

野外遊びは、何事も一万尺も一歩からですね。ここで、懐かしの新人哀歌の一節を妻に捧げましょう。

 

いいぞいいぞとおだてられ

死にものぐるいで来てみれば

朝から晩まで飯炊きで

景色なんぞは夢のうち

 

2017.8.23

 

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風貌/雑感 〜柄は良くてもおガラは悪い?〜

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2017.8.15 エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

楽しかった北海道夏合宿も終わり、早速昨日は直ぐ近所に住む先輩と飲み会してました。

大阪では酷暑にやられるかな、と思いきや涼しいですな。

道東では何年ぶりかの冷夏らしく、摂氏15度くらいのなかテント生活を続けていましたのでこれは助かります。

 

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さて、表題のガラの悪い風貌の件。

私も自覚していますので、不本意だとか心外だとかの言い逃れはしません。

ヤクザそのものかなぁ、と思うこともあります。

しかし、知り合い曰く私はインテリヤクザ渡世人ではあるものの、本職の方々とは棲み分けしていますし、彼らの領分を侵すつもりは毛頭ありません。

が、そんな独自の世界観をお持ちの方々はともかく、最近の一般堅気の衆の行儀の悪さには黙っていられないのです。

 

最新のニュースは、北海道からの帰りの航路、苫小牧〜新潟での船中でした。

あまりに立腹したので実名を出してやりますが、北大と信大、その他国立大らしきラグビー関係のクラブ(体育会かサークルかは知りません。名乗りやがりませんでしたから)、その他大学の団体と乗り合わせたのです。

 

そんな中、妻と共にA寝台の自室へ行こうとしたところ、部屋前の狭い廊下にあるコンセントから延長コードをヤマタノオロチの如くはい伸ばして、スマホを充電しているではありませんか。狭い狭い公共の廊下に、です。自室のベッドにも各自コンセントはあるというのに。

 

折しも1万トン弱の小船は、太平洋を突き進む低気圧に行く手を阻まれ、木の葉の如く揺れ動いていました。

歩きにくいことこの上ない。

仏のドワレ、最初は我慢していました。所詮我が子よりはるかに幼い子供のすること。いちいち腹を立てていてもキリがない。

 

しかし、誰よりも可愛い愛妻があまりの揺れに翻弄され、ゲロゲロ魔人と化したその刹那。

「隊長、気分が悪くてトイレに行く時に廊下のスマホを踏みそうで怖くて余計に吐きそうです」

 

ええかげんにせえよ

これを聞いた時に私の重たいタガは簡単に外れました。

ちょうど、その大学団体のマネージャーと思しき1年生らしき女子が廊下でスマホをいじっていましたので、

「おい。その充電の束は君らのか。この廊下は君たちだけのものでないのくらい、理解でけへんのけ?」

女子、当初極めて怪訝な顔。なにいうとんねん、このおっさん感爆発。

「はあ?」

「すぐにどけなさい!」

「わかりました。言ってきます」

 

どうやら部屋の中にいる上級生に事態を告げて、片付け始めました。

その数分後、風呂から帰ってきたらしい最上級生らしき群れが、

「アレ?充電してないじゃん!何やってるんだ、あいつら」

すかさず、私は言い放ちました。努めて穏やかに、しかし顔は般若の如く。

「おまえらか、指示したんは。ここがパブリックスペースなのを、君たちの頭脳では理解できないのか?」

最上級生

「いや、行きの船では言われませんでしたし、奥の他のグループもやってますし」

 

極めて不服なようです。ラグビーと受験勉強だけやって、常識回路が接点不良を起こしたのでしょうか。

 

「あんなあ、注意されんかったら、他のもんがやってたら、悪いことしてもええんか?この状況を見て、君らはおかしいと思えんのか?」

「わかりましたよ」

まだその顔は、不貞腐れた幼児そのものです。

一人、代表して私に答えていた男子がその不服そうな顔を前面に押し出してきました。

 

「なんや?そこの君!なんか文句でもあるんか?」

「いや、大丈夫っす。イイっす」

 

ここで国立に限らず、現在の大学生の稚拙さや日本語の不自由さを議論するつもりはありません。企業人ではない私には無関係ですから。

しかし、大学体育会山岳部の監督を拝命していた私には、受認許容限度を遥かに超越している出来事でした。

 

ここで、冒頭の私のヤクザまがいの風貌がリンクしてきます。

妻曰く、

「隊長がそんなに怖そうな外見やから、あんなラグビー部みたいな太くていかつい人達が言うこと聞くんや」

 

そうでしょうか。

私はそうは思いません。

おそらく彼ら彼女らは、より良い大学へ進学するため、パパやママに叱られたことなどなく、イイ子イイ子で蝶よ花よと育てられたのでしょう。

ラグビー部に喧嘩を売る文言を出してしまいましたが、ラグビーに限りません。

受験戦争も競技クラブも、他人を押しのけて勝つことのみに邁進することが天命と洗脳する風潮。

私は、そんな時代の申し子たちに一石を投じただけです。

風貌よりも、私の気迫に彼らはカルチャーショックを受けたのではないでしょうか。

 

そのあと、フェリーのCAチーフに状況を説明し、即座に中止させるよう要望したところ、奥の他団体もスマホ充電は取りやめて引っ込めました。

しかし、まだ廊下の手すりには大量の風呂上がりタオルが寸分の隙もなく干されています。

そこで、私はチーフCA女史に一言、

「すみません、新日本海フェリーでは廊下の手すりにタオルを干し掛けするのは認可しているのですか?」

「いえ、そんなことはありません。出港時の船内放送でも禁止の旨伝えているのですが。。。勝手に回収はできませんし」

「そんなの、他の客に迷惑なので回収しました。後で事務所に取りに来なさい、と札をかければ良いことでしょう。外国人観光客も乗船しているのに、これが日本だと思われるのが私は不愉快です」

「わかりました。上に伝えます」

「意見として上申してください。必ず、ですよ」

 

これでこの騒ぎは一応終結しましたが、その間、他の一般乗船客は自室から一歩も出られず、事態の推移を見守っていたようです。

 

筋肉隆々の体育会系大学生の集団。その烏合の衆が肩をいからせて廊下を突き進めば、私の妻のようなビビリはひとたまりもありません。

 

有名大学へ進学できた。

人気ある競技クラブに所属して、大会にでる。

それが、そんなに偉いことでしょうか。

これは、のちに彼らに訪れるであろう官僚や巨大企業人として働く時の、良い指針となり得るのでしょうか。

 

私は、ヤクザと言われようが、変わり者と言われようが、一人でも戦い続けます。

そんなもの、死の病と闘うことと比べれば、屁ぇみたいなもんですから。

2017.8.15

 

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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌 超ダイジェスト版3/オートバイ 〜旅の便り〜

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2017.8.12~13 途中経過記録・終了報告

ク・ドワレです。

 

約600kmを走り、新潟から帰宅した。

深夜一時近くの寝静まった自宅界隈。

マフラーからの排気音が気になるが、押して帰る体力は残っていないので、アイドリングと半クラで車庫に入れる。

 

妻が布団に倒れ込む。

腹は減っているらしいので、風呂に入った後、酢豚を作ってやる。

タンブラーにふっくらと盛り上がった発泡酒の泡。

泡の下には10日に渡って冷やされた金色の液体。

 

一気に飲み干す。

寝る。

 

起きたら、暑かった。

汗がほとばしる。

つい数日前には焚火にあたり、暖を取っていた。

身体が痛い。

全身が軋んでいる。

 

昼まで二度寝して、オートバイに積みっぱなしの荷物を取りに降りた。

6階まで階段を登っていると、4階の踊り場でカナブンがひっくり返って起きれず、もがいていた。

このままでは死んでしまう。

指を差し出してやると、しがみついてきた。

 

手すりにそっと置いてやると、大地を踏みしめるが如く踏ん張って、呼吸を整えている。

がんばれよ。

苦しいのは、みな一緒。

 

北海道で、2度オートバイを倒した。

最初は納沙布岬の砂利の上、降ろしたはずのスタンドが最後まで降りていなかった。

直ぐに自分で起こした。

 

2度目は同じ日に、ガソリンスタンドで向こう側に突き倒してしまった。

今度は先輩が直ぐに助けてくれた。

 

寒い夏、暑い夏 

仲間がいる。

虫だって、暑い夏を共に闘う仲間たちだ。

廊下で7日の生命を終え、横たわっている蝉たちを救う事は叶わない。

彼らは立派に職責を果たし、天寿をまっとうした戦士たちだ。

 

2017、夏合宿。

北海道が、終わった。

 

8/12

新潟港フェリーターミナル上陸〜北陸道〜有磯海SA〜名神京滋バイパス

8/13

第二京阪道路〜自宅

走行約590km

 

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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌 超ダイジェスト版2/オートバイ 〜旅の便り〜

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2017.8.9〜11 途中経過記録

どうも、シバク・ドワレです。

 

手を挙げて挨拶を送ると、同時に振り返してくれる仲間たち。

どんな顔をしているかもわからない、すれ違いの一瞬のサイン。

それは、握手となんら変わらぬ元気と勇気を与えてくれる。

それは、孤独に打ち勝ち、ただ前だけを見て走る仲間たち。

ある者はアメリカン、ある者はオフロード、ある者はレプリカ、ある者はネイキッド。

そして、原付きオートバイたち。

スクーターもいる。

そして、愛すべきチャリダー

ひたすら太ももの筋肉を使い、腕をパンパンに腫らす。

大型オートバイはその重量と闘い、小型は走行距離と戦う。

 

五感をひきしめ 

暑さに焦げる。

寒さに震える。

小雨に濡れる。

長駆に疲れる。

みな、屋根の無い二輪の仲間たち。

 

そんな楽しかった北海道が、終わる。

良き闘病になったのは間違い無い。

少なくとも一年は、確実に寿命が延びただろう。

北海道が、また来年も来いよ、と微笑んでくれたから。

 

8/9

屈斜路湖和琴半島キャンプ場連泊

泊地〜大空町〜博物館網走監獄〜網走〜小清水町〜泊地

走行約170km

8/10

BC撤収

泊地〜弟子屈町〜阿寒湖〜陸別町〜置戸町〜留辺蕊町〜北見国道〜石北峠〜大雪国道〜層雲峡〜旭川 ホテルトレンド旭川

走行約300km

8/11

泊地〜美瑛〜富良野占冠村〜平取町苫小牧東港フェリー乗船

走行約220km

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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌 超ダイジェスト版/オートバイ 〜旅の便り〜

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2017.8.5〜8 途中経過記録

どうも、シバク・ドワレです。

夏休み満喫中です。北海道はやはり、オートバイですな。広い空、長い道、寒い夏。そして旨いムラサキウニ・真ホッケ・ホタテ・ジンギスカン

今までの記録を書き留めます。

 

8/4

自宅〜京都〜高島市敦賀

8/5

敦賀港出港〜北海道苫小牧東港上陸〜道東道音更町ホテルアルムINおとふけ泊

走行約200km

8/6

泊地〜帯広〜釧路〜霧多布岬キャンプ場泊  

走行約210km

8/7

連泊・空身ツーリング

泊地〜根室納沙布岬野付半島中標津別海町〜泊地

走行約350km

8/8

泊地〜ウニ加工場〜別海町弟子屈町屈斜路湖和琴半島キャンプ場泊

走行約120km

やっぱりウニは最高

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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌 初日 敦賀港までひと走り・船中/オートバイ 〜大地への架け橋、フェリーすずらん〜

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2017.8.4〜5 北海道ツー初日・2日目

どうも、シバク・ドワレです。

台風11号の影響か、けっこうな風が吹く中、1720に出発しました。まだまだ街中は暑いです。 

 

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苦しんだパッキングですが、トップケースの上に90Lザックを載せると、とてもやないけど安定せず。

苦肉の策として、トップケースを外して大ザックを固定。その上に50Lザックを子亀のように載せました。

久々のBCザックとアタックザックの両出場です。

 

R1を伏見区で外環に逸れ、山科へ向かいます。

 

さあ、出発。その前に

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途中の京都王将で腹ごしらえを済まして、R161バイパス〜湖西道路と快走します。

もう帰宅時間も過ぎていますので、道はガラガラ。苦しんだ京都市内が嘘のようです。

 

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途中、小休止に道の駅藤樹の里あどがわへ。

ここは北陸方面へのキャラバン時に休憩や車中泊に寄る、我が家の定番スポットです。京都から敦賀までのちょうど半分くらいにあり、重宝します。

 

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道があまりに空いており、2130に敦賀新港に着いてしまいました。

オートバイは、この時点で私を含めて5台。大きなフェリーを見て旅情は高まるのですが、トラック→乗用車と積込み作業をして、オートバイは最後の0時過ぎまで載せられません。

2時間半も待てと云ふのか…

目の前にビール販売機があるのに、おあずけ状態。ここはじっと我慢の子であった。

 

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少し待合室で涼みましたが、直ぐに飽きました。

船の写真を撮りに出かけましょう。

 

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23時近くなると、オートバイは20台に増えていました。その後も続々とやってきます。

案内には23時までに来るように書いていますし、23時半を過ぎると予約取り消しされるとも告知がありますが、0時近くまでオートバイはやってきます。

最近の人は時間を気にしないのでしょうか。

 

私はインターネット予約してカード決済し、予約表をプリントしてきているのでカウンターへ行く必要はありません。ひたすら乗船時間を待つのみです。

 

待って待って、0時過ぎにようやく乗船。誘導されて角の駐輪場をゲット。一台分壁から空いてますので、パニアが外しやすかったです。

 

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ようやく乾杯!一気に飲み干しました。

深夜もカフェコーナーは解放されており、消灯後は寝台では話すことができませんが、ここなら談笑できます。

 

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長距離フェリーのど定番、カップヌードルを食して船上宴会もお開き。

向かい合わせの2人だけの半個室になったA寝台でゆっくり眠りましょう。

 

 

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明けて8/5。

ドッピーカンのベタ凪です。エンジンの振動以外に揺れは体感できません。朝イチの船長放送で、僚船のすいせんとのすれ違いを楽しみました。

この後ビンゴ大会があるのですが、たまたまその時間に豪華客船のパシフィックヴィーナスとすれ違うとの情報が入り、15分ほど延期です。

もちろん一眼レフでもバッチリ撮りました。気分は少年。

 

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船内探検に出かけましょう。

3階分吹き抜けになっているエントランスの階段で各フロアに行けます。映画館があったり、スポーツジムがあったり。

チャリンコを10分ほどこいで、飴ちゃん一つぶんのカロリーを消費しました。

 

またまた昼にカップヌードルを食べてもまだ1230。2030に苫小牧到着ですから、いやほど時間はあります。

 

さあ、昼寝して北国の夜走に備えるか!

8/4

走行125km

燃費不明

 

2017.8.5

 

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X4 typeLD 北海道タンデムロングツーリング日誌 準備編/オートバイ 〜備えあれば憂いだらけ〜

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2017.8.4 ロングツーリング北海道準備編

どうも、シバク・ドワレです。

ついにやってきました、北海道へのツーリング出発日。二ヶ月前から、行くの行かないのと迷走しましたが、無事にこの日を迎えました。

渡道のアクセスは敦賀から苫小牧東までの新日本海フェリーで、出航は深夜0時半ですから、家を出るのは夕方です。

昨日までに装備のセレクトを済ませ、今日はパッキングに苦労しているところです。

 

 

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前回の泊まりツー、関金温泉・大山蒜山へ行った時の装備です。

一泊で、しかも宿泊ですのでパニアケースの中もガラガラ。日帰りツーと変わりません。

 

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今回はトップ画像のと合わせ、左右のパニアケースから物が溢れています。

できるだけゴムバンドで外側に荷物をぶら下げて高速道を走りたくないので、二人のサンダルまで必死のパッチで詰め込みました。もちろん、おパンツなどの下着類はナイロン袋に詰め込んで、空気を抜いて圧縮しています。これで防水とコンパクト化ができます。まるで登山そのもの。

これまでは、妻との旅といえばグラでのロングキャラバンか、オートバイでの数日のツーリングでしたから、パッキングに苦労することはありませんでした。しかし、今回はアクセスを含めて九日間の準長期です。

 

パンパンの荷物達

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リアのトップケースには、厳冬期用のダウンシュラフがふたつ収まっています。

妻が極端に寒がりなのと、私はテントマット以外にマットが無いので、クッション性からも選択しました。北海道のTSは、大阪では冬の気温に該当するときもありますからね。

上の白いのは、防水のための巨大ユニクロ買い物袋です。FRP製のクラウザーK2パニアシステム、通常は雨漏りすることはまずありませんが、今回はぎゅうぎゅうのすし詰めですので蓋と本体に隙間が生じる可能性があります。防水はサバイバルにはとても重要ですからね。特にダウンシュラフを濡らすと保温性が極端に低下しますし、乾くのも遅い。肌着を濡らすと高山や北海道の高速走行では命取りです。

Tシャツも、綿のものは避けて全て化繊のドライスポーツシャツをセレクトしました。これだと、汗の乾きも早いですし、万一雨に濡れてもすぐ乾かせます。

 

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ここまでは良かったんですが、問題はこの巨大なミレーザックです。

90Lのザックがほぼ満タンになっています。

もっとも、センター室にはモンベルのドームテント・ムーンライト5+専用グランシー+専用テントマット、妻用のサーマレストエアマットでほぼいっぱいになっていますので、重量は大したことありません。大きすぎるのが問題。

トップケースの上に重ねて積みますが、ぐらつかないようにミニアルミテーブルを土台にして載せます。

三脚だけは外にゴムロープで縛りましょう。さっと出せないと意味ありませんからね。濡れることと、破損や紛失を考えてアルミの安物を持って行きます。今回はNikon D5300ですから、このチャチな三脚で充分です。

 

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さらにさらに、タンクバッグと小物を入れたポーチがあります。

タンクバッグにプラ製マグカップが付いているのは、フェリーでサッとビールが飲めるため。ビールを缶のまま飲むのは私の医学的見地から禁忌ですので、必ずコップを用意してクリーミーな泡を堪能します。

 

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北への旅に備えて、本革ベストも新調しました。

まだバイカーズミーティングに参加して日が浅いのでワッペンが寂しいですね。そのうち増えてゆくでしょう。いつも来ていたデニムのベストは、妻へ下がって行きました。

 

さあ、準備は万端。後は台風11号の進路がどう決まるかだけが課題です。おそらく北海道通過時は温低になっているでしょうが、あなどってはいけません。

通過が予想される8/8に宿を予約しました。苫小牧着が8/5-20時半ですので、上陸日もテントは張らず帯広近くまで夜間走行して宿に泊まります。それぞれ、二人で¥3900と¥4400。ポイントを¥100,¥600使用したとは言え、格安です。

この時期にこんな値段で個室に泊まれるのですからありがたいですね。

 

山岳部のT先輩は、無事に昨夜新潟から出航しました。今頃は津軽海峡手前くらいでしょうか。

8/6に道東のキャンプ場で合流して、数日間行動をご一緒させてもらいます。

 

高校一年生、新人で厳しい冬の奥美濃の名峰能郷白山に一緒に登ったT先輩。38年の時を経て、今度は北海道をオートバイで共に走りましょう。

形は変われど、気持ちはあのときのままです。

 

ほな、いってきます!

2017.8.4

 

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オートバイライフ 耐暑夕食/オートバイ 〜汗噴き出る。喉を潤し、ソースは焦げる〜

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2017.7.31 オートバイエッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

耐暑訓練、その二。

ロングツーリングに向けて絞れるだけ身体を絞ろうと、鉄板焼きをしました。業務用の鉄板テーブル出動です。なんか変な感じですね。そんなの食うたらさらなる成長を遂げるのでは?と。

 

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まずは半額ゲッツしたショートトンテキから。塩胡椒だけでシンプルにいただきます。

この段階で室内温度は33℃。もちろん壁掛けエアコンはありませんし、スポットクーラーも壊れちゃいました。

扇風機頼みの、昭和40年代を彷彿させる食卓です。これでホルモンを焼けば、じゃりン子チエ実写版ですが、我が家は二人ともホルモンはあまり好きではないので、大阪セレブの御用達、お好み焼きに突入しませうか。

 

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当然、粉の配分からひっくり返しの力作業、アオサを振りかけるまで総て私の仕事です。キャベツの仕込みは、未来の巨匠・妻の役割ですが。

仕事ですから、一枚入魂。五臓六腑、全身全霊を賭けて最高のモダン焼きを焼き上げましょう。

 

豚バラが美味いんです 

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今日は、豚玉モダンです。火加減が最大のポイントですね。粉の配分は、企業秘密。と言うのは真っ赤なウソで、そんなのその時の感性です。

 

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特注8mmの鉄板ですから、均一に熱が回り、粉の焼き色がきれいですね。フライパンではこうはいきません。

この後、豚バラが焼けて、良い香りが漂います。が、ここからが勝負どころ。焦って早く返すと、この後の画像のように豚バラが程よく脂が抜けませんし、キャベツが散ってしまいます。

カレイを釣る時、アタリが来てから5秒数えて合わすのと似ています。

例えが解りにくいですか、そうですか。

 

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さあ、出来上がりました。鉄板は広いので、豚バラから絞り出された脂たちには端っこに寄ってもらいましょう。

 

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アオサの粉と、薄めのカツオ削り節をたっぷり振りかけたら、そのカツオのダンスに涎が止まりません。

 

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垂涎の眼差しを浴びせながら、今宵は缶チューハイと一緒にいただきましょう。

 

この作業で、トンテキと飲んだビールはとっくに総て汗となり噴き出ています。

果たして、汗を出す量と飲み干すアルコールと、どちらが多いのか?

そんなの関係ネェ。

暑い中、我慢して何かをする。

それが大事なんです。

今の世の中、カネさえあれば我慢などしなくても自由気ままに贅沢し放題です。

 

クーラーのギンギンに効いた部屋でフレンチのコースを嗜む。

盛夏の只中に、寒いほどのバーでホットウイスキーのグラスを傾ける。

それも、生き方の一つでしょう。

しかし、私は元山男で、現役オートバイ乗りです。贅沢しようにも、相手が自然では到底太刀打ちできません。

 

暑ければ汗を流し、寒ければ服を重ねる。

そうやって、昔の人は生きていたのです。

 

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食べきれない程のお好み焼きを平らげたら、更なる地獄が待ち受けています。

テフロンなど無縁な、鉄のみの世界。

直ぐに再加熱して、水を爆発させながら拭き取らないと、こびりついたソースは簡単には消えてくれません。

 

呑んで食べながらトレーニング。なんて幸せなんや!

2017.7.31

 

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X4 typeLD耐暑訓練ツーリング 神戸8時間耐久2017/オートバイ 〜酷暑に耐え、にんにくでパワー増強〜

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2017.7.29 タンデムショートツーリング

どうも、シバク・ドワレです。

山岳部では本番の夏山合宿に備えて、5〜7月に30〜40kgほどの砂や装備を担いで低山に登るボッカトレーニングをします。その訓練で汗を流せるだけ流して、本番で体を軽く感じさせるためです。

ちょうど、ボックスへ入る前のバッターがウェイティングサークルで素振りをするとき、重りをバットに付けて本番に備えるのに似ていますね。

スポーツですから、基本となるジョギングや山歩きも大事なのですが、このクソ重たい荷物を担ぐ特訓無しでは、本番でBCまで50kg近い食糧・装備を担ぎ上げることはできません。

 

と、前振りが長くなりましたが、来る8/4からの北海道ツーに向けてのトレーニング走りをしてきました。

 

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出発前に、先日のバイカーズミーティング・高山チョッパーでT先輩に買ってもらったガーディアンベルをエキパイに取り付け、さるぼぼをキーホルダー代わりにしてハンドル前に鎮座してもらいました。

 

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たっぷりのお守りとともに、さあ走りましょう。

今日は、妻の撮った写真をたくさんお届けします。よくもまあ、X4 typeLD・サンパチの怒涛の加速を物ともせずにタンデムシートから綺麗に撮れるものです。

出発は昼飯後の12時30分でしたので、中環も空いており、万博公園にできた日本最大観覧車を見ながら快走します。

 

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天気はあまりよくありませんが、雨は降っていません。

むしろ快晴よりは焦げ付くような暑さが無い分、走りやすいかも。負け惜しみですね、はい。

宝塚を越えて、山間部へ入ります。

 

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生瀬で有馬温泉方面への分岐を左折します。

水分補給のため停車すると、しばらく後ろを付いてきてくれ、一緒に走っていたドカッティ氏と別れます。手を挙げてくれました。

ドカの向こうは、六甲山系蓬莱峡の入り口です。ここは高校・大学山岳部時代にロッククライミングのトレーニング場所として足繁く通った懐かしの山です。秋には来るべき冬山に備えて、アイゼンピッケルレーニングにも訪れました。

今は入り口は塞がれ、コンクリート会社のミキサー車駐車場となっておりマイカーで訪れることはできませんが、映画ロケにも使われた蓬莱峡の針峰群は健在で、今もなお若き岳人たちへ訓練場所を提供していることでしょう。

 

名湯有馬を通り過ぎ

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土曜日とあって混雑している名湯有馬温泉へやってきました。

が、入湯はしません。ここで汗を流しても、まだまだ先は長いので幾倍も汗が出るに決まっているからです。

観光客向けのスポットも多数あるのですが、飽きるほど来ているので通過します。

 

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さあ、本来の目的地へ到着しました。

いつも西へのキャラバン出発日に必ず立ち寄る我が家の儀式、らーめん2国伊川谷店です。今月は月間奉仕として唐揚げが三つで¥120になっています。

尋常ではないほどの唐揚げ大好き我が愛妻。その妻が切望しそれを食するべくクソ暑い中、遥か80km彼方よりやってきたのです。アホですな。

もちろん、私の主目的はにんにくラーメン大盛り¥770。これでこの夏を乗り切るパワーを授かったでしょう。今日は心なしかチャーシューが多めで、ラッキー♪

 

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心ゆくまでラーメンを堪能した後は、明石市大蔵谷海岸へ南下し、天下の国道2号線へ出ます。

もう何度渡ったか覚えていないほどの明石海峡大橋を見上げて、舞子から垂水を通過。今日はラーメン2国以外は本当にどこも立ち寄りません。酷暑の中を走るトレーニングが目的ですから。

 

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垂水〜塩屋の2号線、関西の湘南を快走します。

山を離れて海に来てみると、雲が少なく晴れ渡っています。今日は今シーズンで最大の海水浴日和ではないでしょうか。

須磨海水浴場の砂浜にはほぼ全裸の極細紐ビキニギャルが群をなしているでしょうが、煩悩を捨て去った私は愛妻をケツに乗せ、スルーします。

またいつの日か、来れるでしょう(後悔先に立たず)。

須磨水族園ではイルカショーに子供達が歓声を上げているでしょうね。

 

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R2は神戸駅前〜摩耶まで浜手バイパスと云う信号無し無料高速になっており、空いていれば超快走路です。

ポートタワーとオリエンタルホテルを右手に見送り、R43(ヨンサン)へ。

 

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今日はナゴヤドームで中日戦をデイゲームでこなしており、主のいない我らが聖地・甲子園を通過します。

ナイターがある日にここを通ると、タイガースがヒットを打った瞬間など、メット越しでもその歓声が聞こえてきます。

 

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正月の早駆けえべっさんで有名な西宮神社を過ぎると、もう佇まいは大阪になります。

 

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夕闇迫るR43を弁天町まで走り、そこから大阪市のメーンストリート、中央大通りを東大阪まで駆け抜け、無事に帰宅しました。

昨年に続き、神戸8時間耐久レース完走です。

 

またもや出走は我がチーム、X4 typeLD・サンパチ一台なので、優勝。V2!

 

走行163km

燃費約16km/L

 

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タンデム /オートバイ 〜一心同体の、通う血は湧きたぎり腕がなる〜

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2017.7.28 オートバイエッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

2ケツ、二人乗り、タンデムライディング。

言葉は数あれど、形は万国共通です。

昔からオートバイの危険性の象徴のように捉えられてきましたが、ライダーもパッセンジャーもプロテクタを装備し、セーフティライディングを心掛ければこの上ない快美が待ち受けています。

 

片手をライダーの腰に回し、もう一方の掌でリアのグリップを握り身体を安定させる。

その仕草を指示・命令するのはライダーの義務です。

2人が同じ姿勢をとり、気持ちが一つになった刹那、ギアをニュートラルからローに落として静かにクラッチを繋ぎます。

街を離れて山のコーナーに差し掛かった時、既に渾然一体となった2人の半身は自然に傾いて、互いの足は傾きとは逆のステップを踏みしめています。

対向車が見えてくるとアクセルを緩めつつミラーで後続車の動きを見定め、2人だけの世界になると少々の爆音とともにタイヤが大地を踏みしめながら加速してゆきます。

 

風があごひげを揺らすとき、彼女の長髪はなびいています。

小雨が足首を濡らして震えたら、暖炉のある小屋で乾かしてやりましょう。

 

二転三転した夏の休暇。

ようやくフォームが固まり、北を目指すことができるようになりました。

もう、大地の夜は露が多いのでしょうか。

霧に震える彼女を草のしとねで寝かしつけるとき、私は太陽になりましょう。

 

北への航路が風に揺れぬよう、どうか皆様で祈ってやってください。

 

思い出の大地、北海道

遠く40年近くむかし、今は亡き父が一人企業戦士として赴任した北の国、サッポロ。

その見知らぬ土地で、父は軽い病に倒れました。

その時、単身見舞った私は心育ったのちに初めて口数少ない父と狭いアパートで二人きり、床を共にしました。

 

「山には登っているんか?」

「後輩の生命を預かり、いつも激しい山に挑んでますよ」

「気をつけてな」

 

もうやめとけと言いたかったであろう小さな背中に、私は親の愛情を痛感し、それを裏切る自分の燃える闘志の葛藤に眠れぬ夜を過ごしたものです。

 

オートバイでは32年ぶりに訪れる北海道。

もちろんタンデムで、大きな荷物を括ってゆきます。

道東では、いつも優しく微笑んでくれる先輩たちが待ち受けてくれます。

たった9日間の短い亜大陸横断。

 

萌えすぎて燃え尽きぬよう、安全と体調には万全の態勢で挑みましょう。

 

さあ、走る道は決まった!後は好天を祈るのみ!

2017.7.28

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雑感/モデル撮影 〜眼を開き、目を開かせる〜

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2017.7.26 エッセイ

 

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どうも、シバク・ドワレです。

久々にお仕事ネタです。

私は、人物撮影が大好きです。言葉のコミュニケーションだけでなく、アイコンタクトで判り合えた時の充足感。相手はプロのモデルや芸能人だけではありません。読者モデルの時もありますし、クライアントが自社の社員さんを登用なさる時も。そのほか、学生が撮影対象になる事もあります。

みんな、私が投げかけた言葉のボールを、投げ返してくれます。

「笑ってください」

それだけでは、決して笑ってくれないでしょう。なんで面白くもないのに笑わなければいけないのか。逆に、怒りか不審の表情を撮らなくてはならないかも。

「昨日暑かったけど、今日は寒いね。冷房が効きすぎて」

「変な事いいますね」

もう、表情は緩んできています。

そのキャッチボールが、たまらなく好きなんです。

 

そんな人物撮影が、最近立て込んでいます。

 

トップ画像は、ロケ先での簡易スタジオ設定。もちろんモデルや現場をブログに載せる事はできませんので、なんとも窮屈な画像になってますね。実際、あまり広くない部屋をお借りして撮影する事も多々あります。

いついかなる状況でも対処できるよう、そんな仕事日はグラの中は機材だらけになっており、必要なものだけをセレクトして現場に臨場します。

 

私の愛機 

写っているのは、

ボディはNikon D4(ジャパン)。

レンズはNikon 70-200F2.8G 第一世代のグレーです(ジャパン)。

三脚はクイックセット・ハスキー3段(アメリカ)。

モノブロックストロボはPropet 300w(ジャパン)。

ライトスタンドはマンフロット(イタリア)。

シンクロコードは邪魔なので使用せず、無線で飛ばしています。

 

国籍がバラバラですね。いずれも吟味して購入し、何年、何十年も使い込んでいる愛機たちです。

この日はアンブレラで多灯ライティングをするスペースが無く、モノブロックで天井にバウンスさせています。長年の経験で、天井色に対してのホワイトバランスはほぼ一発で設定できます。

 

先日のバイカーズミーティングで、参加者の方にこんな話を聞きました。

「私の知り合いにもプロカメラマンがいるんですが、機材、特にカメラの新型への更新が早いので購入せずにレンタルで済ませている人がいますよ」

 

まったく違うところに住んでいるお二方から、そんな発言が同時に出ました。仕事のやり方は人それぞれですので、ケチを付ける気は毛頭ないのですが、私は違う信念の持ち主です。

以前、この駄ブログでも書きましたが、機械には生命と魂があります。宗教的なものでは無く、本当に性格や性分があるんです。だから、愛してやれば応えてくれますし、手入れを怠れば機嫌を損ねて、此処いちばんで故障します。

ですので、私はどんな使われ方を毎日しているのかも判らず、愛しようのないレンタル機材は使いません。現状自ら購入するのは逆立ちしても無理な、バズーカ砲のような600mmf4などの超高額機材を使用せざるを得ない時は、Nikonから借りるかもしれません。そのためのNPSプロカードですから。

しかし、何十万円で揃えられるものは総て購入して大事にしてきました。

ボディもレンズも一世代前のものですが、これからもしばらく活躍してくれるでしょう。

 

逆に、コレクターやハイアマチュアの方のほうが、高額な機材を購入して大事にしているかもしれませんね。それはとても大切な事だと思います。プロでもアマでも、一枚の絵に賭ける情熱は同じ。道具をおろそかにするものには、それなりの絵しか撮れないでしょう。

 

暑い中やけど、熱い心で屋外ロケがんばろ!

2017.7.26

ショートキャラバン バイカーズミーティング 〜熱き男たちに触れ、我が血はさらに燃ゆ〜

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2017.7.21~23 高山キャラバン 高山チョッパーキャンプへの参加

  

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どうも、シバク・ドワレです。

いきなりトップ画像が渋〜〜〜〜〜い悪役俳優、もとい映画監督のようなポートレートから始まりました。もちろん、私ではありません。ハーレーFLHを駆り、私をバイカーズミーティングの享楽へと引きずり込んでいただいた、高校山岳部の愛すべきT先輩です。

 

今回のキャラバンは、ちょっと変わった車中泊高山市のほうのき平スキー場の下部駐車場を借り切って行われる、高山チョッパーキャンプなるバイカーズミーティングへの参加が目的です。

巨大キャンプファイヤー他、各種イベントが行われるのは7/22(土)の夜から翌朝にかけてですが、T先輩カップルと我が夫婦のみの前夜祭を楽しむべく、1日早くでました。

 

本当は愛馬X4 typeLD・サンパチで颯爽と参加したかったのですが、タンデムでは3日分の食材が積めません。泣く泣くグラでの道中となりました。

昨秋より既に2回、バイカーズミーティングへの参加を済ませておりブログにもアップしたのですが、まだまだ新参者で顔を覚えていただくのも必死のパッチです。しかし、何回もクドイくらいにしたためました通り、みなさん初見でも実に優しい。乗ってるオートバイ同様、実におおらかな方ばかりです。

 

acsekitori.hatenablog.jp

 

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毎週金曜日に開催される、とある公開講座に通っている妻を拾い、食材買い出しを済ませて13時に地元を出発しました。先日、アメリカigloo社の巨大クーラーボックスを購入して、その謳い文句として「六日間氷が融けない」と書いてありましたので、そんなわけないやろ、と思いながらも実効は如何程かと楽しみではあります。

空はすっかり夏雲ですね。ということは、夕立の可能性あり。道中はええけど、現地では降らんといてね、と願いながらアクセルを踏み込みます。

今回はミーティングが主目的ですので、脇目も振らずに高速道路のみをひた走るホテルグランビア。

 

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ところが、数日前に打った抗がん剤の体外放出活動がこの日にピークを迎え、大の個室が満室では。。。との恐怖に打ち震えながらSAがあるごとにWCへ駆け込みます。

平日でしたので満室との不安は杞憂に終わりましたが。

最後に寄った東海北陸道ひるがの高原SAでは、木彫りのフクロウたちが優しく迎えてくれました。このお腹の部分が透し彫りになっており、中にもう一人、子フクロウがいるんですよ。三重彫りなんてのも売っていました。フクロウ好きなんで、財布に余裕があるときに買いましょうかね。

駐車場には、高山市の観光PR車が。ドアにさるぼぼが存在感を誇示しているのが可愛いですね。

 

いざ、高山へ

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高山市内で若干帰宅渋滞に遭遇しましたが、程なくほうのき平スキー場へ到着。

ここはもう自家用車では登れなくなってしまった乗鞍岳畳平へのバスターミナルにもなっており、24時間オープンのWCや、温泉施設もあります。

T先輩は地元ですので、愛車デリカD5で既にスタンバイ。お仲間さんが多数ハーレーでお見えになるので、お一人で巨大タープ3張と、各テント・駐輪スペースを確保してくれていました。

かなり広大な敷地で行われるパーティですので、遅くに到着してもどこかに幕営できるのですが、やはり旧知の仲との再会はオートバイとともに皆のテントを集合させると楽しみもまた格別。

 

T先輩のお手間とご苦労には、本当に頭が下がります。

スタッフではありませんし、そもそもバイクミーティング自体が純粋な経済活動ではありませんので、一銭の得にもなりません。それどころか、先輩が皆に振る舞う食材・調理の数だけでも膨大です。

私は身内ですので私の口から述べるのもなんですが、T先輩のオートバイへ賭ける情熱、それとミーティングへの真摯な取り組み方に、私もオートバイライフのみならず人生観が変わりました。

ちょっと褒めすぎですか、そうですか。

 

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T先輩の最愛かつ最大のパートナーである奥さま、K子さんが仕事を終えて来られるまで、三人で静かに炎を楽しみました。

まだハーレーの心地よいV2サウンドは聞こえてきません。

代わりに、キジでしょうか。はたまた妖怪ぬえでしょうか、鳥の鳴く声だけが木霊していました。ぬえの鳴く夜は酒恋しい。

 

 

 

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明けて7/22、本番の日です。

ちらほらとオートバイも見え始めましたが、まだお仲間さんたちは来ていません。焚き火と設営の汗を流すべく、すぐ上にある温泉施設「飛騨にゅうかわ温泉宿儺(すくな)の湯」へ、先輩と出かけました。

大人¥600のところ、先輩にもらった割引券で¥100引きに。まったく痒いところへ手の届く、偉人T先輩。私への愛を感じる一瞬でもありました(笑)

 

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風呂からの帰り道、T先輩が出店テナントでガーディアンベルを買ってくれました。

これはアメリカのバイカーライダーたちに古くから伝わる魔除けお守りで、道路に潜む悪魔や妖怪からそのベル音で守ってくれるそうです。愛車のエンジン下やフレーム、スイングアームなどの路面により近いところに着けて、自分で買うよりも自分のことを愛してくれている人から贈り物でもらうのが効果倍増だそう。

ちょっと気色悪くなってきましたか?そうですか。

 

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オートバイはあまり写っていませんが、お仲間さん達が登場。

隙間にそれぞれのテントを張って行きます。みなテントキャンプ派ばかりなので手馴れたもの。少しばかりお手伝いをして、早く宴席へ着かれるのを待ちます。

 

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やっとお仲間さんたちがタープ下に勢ぞろいして、T先輩もご満悦。

 

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参加費は一人2千円ですが、鮎の塩焼きとワッペンが付いてきます。協賛テナントからの賞品付きじゃんけん大会もありますので、楽しみはいっぱい。

 

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妻は30品目くらいのラス前でじゃんけんに競り勝ち、ペンダントをゲット!

これはネイティブアメリカンのお守りだそうで、私にぴったりのお土産になりました。

この後夕闇が迫り、大キャンプファイヤーに点火されましたが、その火の神を撮るのをすっかり忘れてました。火の神様、ごめんなさい。

後は宴会で盛り上がり、遠くは愛媛や高松、岡山。はたまた栃木や諏訪、地元岐阜から来られた方々と楽しく夜は更けて行きました。

 

 

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またまた夜が明けて7/23。

前夜にぱらついてきた雨が本降りです。おかしいなあ、私は晴れ男なのに。大言壮語ここに極まれり。

遠い人からどんどん撤収が始まり、昼を回ると我が夫婦と仕事で奥様が先に帰られた寂しいT先輩しか残っていませんが、これは毎度のことです。気温は19℃。大阪が36℃だったことを思えば、別天地です。妻は寒さに震えて、車内でシュラフにくるまって昼寝していました。

 

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ガスの煙る中コーヒーで先輩と二人、懐かしい話や私のがんの現状で語り合い、14時前にほうのき平スキー場を後にしました。

ご教示していただいたグリーンホテルの物産館で健康さるぼぼを買い求め、有名店の豆天狗で魚介煮干し系の美味しい高山ラーメンをいただき、家路を急ぎました。

 

いつものミーティングでも十二分に尽くしていただくのですが、今回は先輩カップルのお膝元。おもてなしの心を全身に充足し、これ以上無き退院祝いとなりました。

 

T先輩と奥様、押忍!ごっつぁんです!

2017.7.24

 

追記

T先輩の奥さま、K子さんが巨大キャンプファイヤーの画像を送ってくれましたので、更新アップします。

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