雑感／心象風景 〜神からのおくりもの〜
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2016.10.23 エッセイ
どうも、acsekitoriです。
今日、脱走して自宅ベランダから眺めたひときわ印象的な娑婆の夕景に寄せて。
心の底にある、のっぺりとした感覚はなんだろう。
誰もがいつかは死ぬと意気がっていても、やはり今生に未練があるのだろうか。
か弱い妻を残すことへの畏れと、娶ってしまったことへの自戒の念。
そんな煩悩たちを断ち切らせる大空。
恐れを畏敬の念に変貌させる、神からの贈り物。
茜色の雲には、誰しもを郷愁に駆らす魅惑がある。
空の向こうに
遠くを見渡す。
不透明な、不可視な紗を纏った遠くを見渡す。
明日になればきっと晴れ渡るだろう。
空は続いている。
総ての迷いが消え去り、明るくなった未来へ続いている。
混迷と苦悩の道を照らし出す、真紅に彩られた大空よ。
私は負けない。
2016.10.23
