改造記/グラ改造 〜より広くより快適を目指して。金はなくとも黄金の御殿〜
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2016.12
どうも、シバク・ドワレことacsekitoriです。
冬に向けて、グラをリフォームしました。いままではベッドスペースの前方に向かって右サイドにカウンターを設け、頭をリアにして運転席を見るように寝たりテレビを観ていました。
これだと寝る直前まで酒をカウンターに置いておけるので便利なのですが、二人並んで厳冬期用ダウンシュラフを広げると幅が狭いのです。しかも、頭がリアゲートのガラス窓直下にあるのでいくらマルチシェードを装着していても寒い。
そこで、カウンター&テレビを最後部に移設し、就寝時は二人の両サイドに何も置かず広々とした空間を作ることにしました。
くつろぎ&就寝時は車内のセンターに頭が来るようになりますので、寒さはマシでしょう。
これがリフォーム前の運転席後ろです。ベッドの端が写っています。これだと足を下ろして座れるので乗り降りは楽なのですが、中央に写っているギャレー(炊事場)が巨大すぎてベッドの長さが175cmしかありませんでした。枕を置くと少々窮屈です。
冷蔵庫もギャレーを使うのに邪魔で、要りません。
このギャレーを分解して最後部に移設します。
ギャレーを分解して搬出したところ。まだベッドベースにはテレビ台とカウンターのベース脚、それに付随する電気ターミナルが残っていますので、これも撤去します。
変えるなら思い切りよく
撤去後。すっきりしました。ここに、ベッド台延長ベースを取り付けます。
ベッドマット延長用ベース。下には計算通り、水洗トイレ(ポルタポッティ)が収まっています。もちろんベースにはL字金具で補強をしてあります。
マットを載せてみました。計算上は、これでリアのギャレー前からフロントシートまでが全てベッドスペースになります。
ピッタリはまりました。マット上にラグを被せましょう。
これで200cm×140cmのダブルベッドが完成。詰めれば大人四人でも宴会ができます。テントと思えば壁が直立している分、快適ですね。
次は、リアゲート下のギャレーとカウンターの設置作業です。
もともと右サイドに取り付けてあったカウンターを、リアに合うよう切断します。ホワイト合板は140cmだったので、そのままでピッタリです。
それをベッドベースの最後部に固定。リアゲートカウンターが完成しました。
後方にギャレー、前方にREGZAを取り付けました。
REGZA横にはツーバーナーコンロと湯沸かし専用のスリムカセットコンロを常設。
カウンター後部の下部カウンターには、カメラバッグ等の機材を置けます。さらに下には排水タンクと発動機式発電機(ジェネ・グレーのエアコン室外機ケースで防臭している)を置きます。
これを道の駅等でさらけ出すのはみっともないので、カーテンも付けてあります。
棚にハンガーラック代わりのパイプを固定。冬はダウン類などのアウターの置き場に苦労しますので、この場所に吊るしましょう。
運転席には何も置かず空けておくのは当然として、助手席にもウェア類等はなるべくは置かず、車内の整頓を心がけておかないと車中泊時に災害等で急に移動するときに困ります。
ベッド後部右側の棚に、電気ターミナルを固定しました。ここには外部電源をつないでAC100V、ソーラーパネルで常時充電しているサブバッテリーからはDC12V、及びDCACインバーターを介して100Vの電気を使うことができます。
上に写っているのはDC12Vの蛍光灯です。
さあ、これで車内のリフォームは完成しました。このリフォームにかかった費用は、補強用の金具などで約500円。元のベッドベースなどは全て転用しましたし、それも数千円しかかかっていません。作業工賃は無料。自分ですから。実に安いキャンピングカーですね。
ギャレーと四分割のベッドマットは、このグランビアを購入した時に付属していました。元は8ナンバーの正式なキャンピングカーだったのです。
もう冬ですので、ついでにスタッドレスに交換しましょう。
しっかり増し締めして、全ボルトを指差確認。この作業もカー用品店に依頼すると3000円くらいかかりますが、自分でやるとタダです。
これで準備万端、いつでも雪の中の楽しい楽しい車中泊へ出かけられます。
どうです?自作の参考になりましたか?
しかし、この広大なベッドを常時設置できるのも、平成10年式のグランビアで定員二名の貨物ナンバーを取得したからです。新し目のミニバンでは貨物ナンバーを取得するのに検査が厳しくなっており、自分で陸運支局でやるにはハードルが高くなっているようですね。
構造変更の申告をせず、ただシートだけを取り外して二週間以降乗り続けると整備不良で切符を切られたり、事故の時に任意保険がおりなかったりする可能性もありますのでやめたほうが良いでしょう。
私も当初は後部座席を残して定員を確保し、座席を倒した上にコンパネを置いてベッドにしていました。それでも充分快適に眠れるのですが、カウンターや大型TV等を固定できないのと、ベッド下の広大な空間がシートに占領されて、荷物が積めないのです。
仕事での写真撮影、趣味でのスキーやキャンプ等、常に大量の荷物と酒を持参して車中泊する私にとっては積載スペースの確保は至上命題でした。
自作されるときは自己責任でどうぞ。
2016.12.11