闘病記/抗がん剤での脱毛 〜さらば愛しき髪よ〜
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2017.1.9 抗がん剤副作用
どうも、acsekitoriことシバク・ドワレです。
ついに、がん患者のがん患者たるゆえん、外観上最大の難関であった脱毛に直面しました。正月早々エゲつない画像のオンパレードですが、報道人たるものそれくらいで人様に迷惑をかけるなどとの思いは露ほども感じませんので、あしからず。
年末より始まったアバスチン/イリノテカンのFOLFIRI療法。それまでのFOLFOXでは全くなかった脱毛がやってきました。
ドクターが最も恐れていた生命に関わる水便はさいわい少しの期間で収まり、脱毛など取るに足らない副作用のようです。
それよりも骨髄抑制が正月期間を過ぎても快方に向かわず、1/5からの予定であった第2クールの化学療法は一週間延期に。停学をくらった自宅謹慎の高校生のように、おとなしく家で過ごしていたんです。
それが突然のこの仕打ち。
始まりは1月3日。まだ屠蘇気分も冷めやらぬ正月の明け方、トイレに立ったあと何気に枕を見ると、あらま〜。枕カバー代わりのバスタオルが、まるでもずくをこぼしたかのようになっているではあ〜りませんか。
そこからの早かったこと。セカチューでの長澤まさみちゃんのように、髪を手ですくっただけでゴソッと取れる。そう、抜けるのではなく取れるんです。
勝手に髪々がお散歩されている、って感じですね。
それがこの写真。決して、おもしろいから引っこ抜いているのではありません。肩に落ちてくるのがうっとおしいのでかき分けると、取れるんです。
抗がん剤の活性細胞攻撃作用で、既に浮いている毛髪群を手で払いのけているだけですね。
毛髪は生命には関係無いとは言うものの
二日ほど経った時の後頭部を妻に撮影させました。寝てる間には当然枕でゴリゴリしますので、円形脱毛症のようになっていますね。
年齢からすると、異様に多かった我が頭髪。その代わりに白髪が多いのは体質もありますが、二年半継続している抗がん剤の影響大でした。
あれよあれよと言う間に頭頂部が寂しいことに。。。
ここまで五日間しか要していません。その間、一万本は抜けたのではないでしょうか。
この日までは、いわゆるロン毛でチョンマゲ、いや侍風ざんぎり頭(ポニーテールともいう)にしていた私ですが、こうなると単なる落武者です(妻談)。
そこでばっさりと切り落としました。てか、ほとんど抜け落ちたんですが。
この毛髪だけでウィッグができますで、ほんま。売りに行ったろか。
アフターがこれです。これだと、すっきりまとまって手入れも簡単、ここで止まってくれたらいいんですがね〜。
しかしまだ一回しかしていないイリノテカンでこの脱毛量です。
よく抗がん剤治療が終われば生えてくるとの記事をみかけますが、私の場合現状では終生化学療法です。
おそらくもう生えてくることはないのでしょう。
もう少しだけ毛髪のセットを楽しんで、いよいよなくなったらスキンヘッド人生ですね。それはそれで個性的で良いのですが、妻のたっての希望で髪が有るうちに遺影を撮りました。お気に入りのノースフェイスソフトシェルを着込んで。
抜け始めて判る、髪は長〜い友達。いままで自慢たらしく長髪を見せびらかして挑発していた方々、エライスンマヘン!!
2017.1.9
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