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タンデム /オートバイ 〜一心同体の、通う血は湧きたぎり腕がなる〜

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2017.7.28 オートバイエッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

2ケツ、二人乗り、タンデムライディング。

言葉は数あれど、形は万国共通です。

昔からオートバイの危険性の象徴のように捉えられてきましたが、ライダーもパッセンジャーもプロテクタを装備し、セーフティライディングを心掛ければこの上ない快美が待ち受けています。

 

片手をライダーの腰に回し、もう一方の掌でリアのグリップを握り身体を安定させる。

その仕草を指示・命令するのはライダーの義務です。

2人が同じ姿勢をとり、気持ちが一つになった刹那、ギアをニュートラルからローに落として静かにクラッチを繋ぎます。

街を離れて山のコーナーに差し掛かった時、既に渾然一体となった2人の半身は自然に傾いて、互いの足は傾きとは逆のステップを踏みしめています。

対向車が見えてくるとアクセルを緩めつつミラーで後続車の動きを見定め、2人だけの世界になると少々の爆音とともにタイヤが大地を踏みしめながら加速してゆきます。

 

風があごひげを揺らすとき、彼女の長髪はなびいています。

小雨が足首を濡らして震えたら、暖炉のある小屋で乾かしてやりましょう。

 

二転三転した夏の休暇。

ようやくフォームが固まり、北を目指すことができるようになりました。

もう、大地の夜は露が多いのでしょうか。

霧に震える彼女を草のしとねで寝かしつけるとき、私は太陽になりましょう。

 

北への航路が風に揺れぬよう、どうか皆様で祈ってやってください。

 

思い出の大地、北海道

遠く40年近くむかし、今は亡き父が一人企業戦士として赴任した北の国、サッポロ。

その見知らぬ土地で、父は軽い病に倒れました。

その時、単身見舞った私は心育ったのちに初めて口数少ない父と狭いアパートで二人きり、床を共にしました。

 

「山には登っているんか?」

「後輩の生命を預かり、いつも激しい山に挑んでますよ」

「気をつけてな」

 

もうやめとけと言いたかったであろう小さな背中に、私は親の愛情を痛感し、それを裏切る自分の燃える闘志の葛藤に眠れぬ夜を過ごしたものです。

 

オートバイでは32年ぶりに訪れる北海道。

もちろんタンデムで、大きな荷物を括ってゆきます。

道東では、いつも優しく微笑んでくれる先輩たちが待ち受けてくれます。

たった9日間の短い亜大陸横断。

 

萌えすぎて燃え尽きぬよう、安全と体調には万全の態勢で挑みましょう。

 

さあ、走る道は決まった!後は好天を祈るのみ!

2017.7.28

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