北陸中部車中泊キャラバン5日目 〜劔は見えねど槍穂高〜

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2017.9.26 越中飛騨国

 

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どうも、シバク・ドワレです。

道の駅カモンパークで36時間の休息を取ったのち、朝の5時~9時は100円引きの¥500になる、徒歩3分ほどの海王温泉で朝風呂を楽しみましょう。

 

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我が隊の偵察班長である妻は、こういう特価情報を仕入れるのが大得意です。

隊長を拝命している私は、 ただ上申してきた情報に私見を加味して判断を下すだけ。楽チンです。私は総隊長と運転士も兼ねていますからね、休息も大事な仕事です。

この温泉、そのへんのスーパー銭湯みたいなもんなんやろうな、とタカをくくっていたらあにはからんや。入ってみると、露天風呂と内湯双方に太めのパイプからドバドバと茶褐色の源泉が豪快に掛け流されています。これは当たりや!強アルカリ性では無いのでヌルヌル感はありませんが、実に爽快な湯です。また来よう。

 

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さっぱりした後に、最後の売上貢献に食堂へ向かいました。

朝なので、ざる蕎麦にします。この蕎麦もおそらく冷凍でしょうがまあ美味くて安いのですが、単品白エビかき揚げの旨いことったら。白エビの甘さと玉ねぎの甘さ。それらが互いを打ち消すことなく、絶妙なハーモニーを奏でているんです。

富山名産の白エビ。このサクサクの揚げたてが、なんと¥190。ここに住みたくなりました。

 

満腹で空を見上げたら、ドッピーカンです。
これはぼんやりしている場合では無い。あいにく劔立山は恥ずかしそうにその姿を雲の中にかくれんぼしてしまいましたが、まだ北アルプス南部の眺望が残っており、そこに望みを繋ぎました。

 

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R41を南下、神岡から中部山岳国立公園を目指しました。すると、新穂高温泉への入り口にある道の駅奥飛騨温泉郷上宝で、焼岳が出迎えてくれました。幸先良し!

 

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ここは高規格オートキャンプ場の出入り口も兼ねていますが、二人でAC電源付きを利用すると一泊で総額約7000円ほど。

我が家にはどこでもドアベッドのグラがありますので、もちろん利用しません。これは完全に人の勝手ですが、そんな料金を払うなら旅の途中での疲れを取る目的でホテルに泊まります。

 

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さらに進んだところで、西穂高岳がその峻険な全容を妻に披露するため、雲の中から登場してくれました。

本峰からピラミッドピーク、独標と綺麗に見えています。帰路ではまた雲隠れしていましたので、見えたら止まって撮影、が肝心です。まだまだ秋霖の最中ですからね。

身体からがん細胞が消え去ったら、アイゼンとピッケル持って春の独立標高点あたりから再開しますか。

 

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実は今回新穂高へやってきたのは、眺望以外にもうひとつ目的があります。

三年ほど前に、今は交通課勤務の岐阜県警元山岳警備隊員殿と偶然知り合いになり、お守りやミネラルウォーターその他をいただいたので、そのお礼にその時に撮影した五箇山の合掌造り夕景写真をご自宅に送ったのです。

すると、一人で見るのはもったいないとおっしゃっていただき、ここ新穂高警備派出所兼登山案内所に飾らせて貰います、と此方こそ勿体無いお言葉を頂いていたのです。

で、懐かしさもあり、それを見に行きました。柱の前に、厚かましくもサイン入りの我が額が飾ってありました。ありがとうございます。

 

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平湯を経由して、高山市街地へ向かいました。

空どこまでも蒼く、水清く緑は目に映える。

夏休みは蝦夷へ避暑に出かけましたが、私はここ飛騨と信濃も大好きです。ここに来れば、正に水を得た魚のよう。いや、森に帰った山ザルか(妻曰く、寝ぐらに帰った凶暴なクマだそう)。

体力や経済力に乏しくても、ここらなら気軽に出かけられます。中部山岳万歳!

 

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市街地に程近くなった、旧丹生川村にある重要文化財秋山家住宅へ立ち寄りました。

パートで管理をされている気さくなおばちゃんに話を伺いつつ、二百二十年の伝統の建築美を撮影して廻ります。入館無料で気軽に入れますよ。

 

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他の観光客が居なくなったのでおばちゃんと話している内に、昭和中期に戻りました。

いや、本当はもっとタイムスリップして、つかの間ですが私の知らない江戸時代へ行っていたのでしょう。ここには日本人が忘れてしまった何かがあります。

と感慨に耽っていたら、おばちゃんから

「ここに飾ってあったおひなさんが、来た人に盗まれたんだよ〜。庭の花も抜かれるし、自宅の農機具も盗られたに」

と、悲しい現実を思い知らされました。

 

ぬすっとよ、よく聞くが良い。絶対、良い死に方はせんぞ。今際の際に後悔しても遅いで。返すなら今のうちや。

 

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夜は山が見えるある場所へやってきました。

乗鞍岳が着いた瞬間に見えだしました。本当なんですよ。実にタイミングが良い。しかし、穂高は雲の中です。こらアカンかな、と思いつつ納豆のオクラ和えの如く粘っていると・・・。

 

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アルプス一万尺の、何番だか忘れましたが後のほうの歌詞に、

「槍や穂高は隠れて見えぬ   見えぬあたりが槍穂高

とありますが、その辺りを望遠で凝視していると、ちょうど夜の帳が降りる直前にその秀麗な姿を現してくれました。

上の画像では左から笠ヶ岳を前衛峰に、小槍を従えた槍ヶ岳・中岳・大喰岳・南岳から大キレットへの落ち込みが良く観えています。

下画像は穂高連峰。左から北穂・涸沢槍・奥穂・前穂、右手前に奥穂から西穂への稜線とジャンダルム。素晴らしき山容が肉眼でもはっきりと判別出来ました。

 

穂高連峰。初めてその日本離れした岩と雪の殿堂に登ったのは、大学山岳部の新人合宿です。一般縦走路では無く、北穂の東稜や前穂北尾根などの軽い岩登りでした。

高校山岳部新人時代、夏山合宿で訪れた白馬〜鹿島槍にある不帰や八峰のキレットも高校1年生を震え上がらすには充分な迫力でしたが、それらを遥かに凌駕する岩峰はその直後の剱岳夏合宿とともに、私を山の虜にしてくれました。槍ヶ岳に登ったのは更に2年後の大学三回生の新人合宿で主将/CLを務めていた時です。

 

山岳部の先輩と、槍穂の山並みをバックに語り合う。

これ以上幸せな空間は、今月はもうないでしょう。

6日からまた入院ですから。

2017.10.2記

 

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道の駅カモンパーク〜神岡〜新穂高温泉〜高山泊