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写真のお仕事 料理撮影/業務撮影 〜大和は国のまほろば、美味い店もあります〜

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2017.10.17 お仕事エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

暇なので、私の仕事の仕方を紹介しましょう。いつもブログ用にはiPhone6でチョイ撮りした写真を載せていますが、こちらは真剣勝負の本番。Nikon D4で本気撮りした現場の写真です。

著作権と版権とのせめぎ合い、いわゆる大人の事情ってやつで惜しいことに店名は明かせませんが、奈良県中部で若い大将が営んでおられる名店です。

店名も言えないなら紹介するなよ、とは言わんといてください。グルメリポートではなく、単なる私の業務紹介ですから。

 

この日は記事よりも画像重視との要望があるクライアント、旅行関係web雑誌の撮影でした。照明は、アンブレラではなくライトスタンドにブームを取り付け、300wのモノブロックストロボを下向けにしてライトボックスディフューザーを取り付けています。

アンブレラより影はぼかせますが、それでも立体的なブツでは影が強く出てしまいます。当然レフで影を目立たなくして光の回らない部分を起こすのですが、限界がありますので後は構図でそれを調整します。

TOP画像はてっちりコース。

 

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(上)ヨリで撮る方が、(下)ヒキよりも影が気になりませんね。

これがディフューザーを通さないストロボの直射だと、パキパキのくっきりした影が付いてしまって使い物になりません。しかもカメラ付属、もしくはカメラに直接付けたストロボでは商品に正面からダイレクトに光が当たり、影が商品の向こう側に落ちてとても平面的な写真になってしまいます。 

 

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こちらは、極上の江戸前寿司

横撮りと縦撮りでずいぶん雰囲気が変わるのがお判りでしょうか。コースなどの集合写真でもそうなんですが、特にこのような単品指定のブツの場合、如何に余白を作らないかが腕の見せ所です。

この場合、木製のトレーが平面的なので、影はあまり気になりません。

 

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私の撮影著作権よりも、オーナー板さんの製造著作権が上回りそうですのでぼかし処理をしていますが、造り盛り合わせです。

これは敢えて視点を低くすることにより、バックにある店の壁の漆黒さと器の影のコントラストで立体感を表現しています。影がどうしても消せないのなら、利用すれば良いのです。壁にストロボ光が当たってしまえば台無しになりますので、ストロボの設置位置を調整して対処します。

器を斜めに置くのもポイントで、テーブルも利用して遠近法で奥行きを出しています。真横に置いて撮ると、どうしてもベタな感じになりますね。

 

普通の構図も必要

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最後は別の店でのサラダとマグロ造り。

このように、思い切って寄ってしまうのも影を消す方法です。しかし、アップの写真だけを続けると飽きられるので、メリハリが必要でしょう。

料理の場合、ピントの位置も大切です。一番手前に合わすと、被写界深度の関係で料理の後ろの方はボケボケになりますし、後ろの食材に合わせると後ピンで使えません。

上のサラダは、生ハムよりも野菜のフレッシュさを強調したかったので、センターに合わせました。解像度を落としてアップしているので、少し解りにくいですね。マグロはごく標準的な撮り方です。

角度については、私は基本四十五度くらいの俯瞰で撮影します。お客さんが座って料理を見るときに、ちょうどそれくらいの角度になるからです。

 

以上、ごくごく簡単に私の業務を紹介しました。少しはブログ用の料理写真を撮るときの参考になったでしょうか。

読んで字の如く自画自賛になってしまいますが、料理の味を決めるのはシェフの腕もフォトグフラファーの気迫も一緒です。気を抜いた写真は、誰が見ても判るもの。写真が美味しそうに見えなければ、誰もその店に行きませんよね。

板さんが本気で作った料理なら、こちらも一撮入魂で応えます。

 

ブログ用のiPhone画像も、手は抜いてないんですよ。酔っぱらってブレてるだけです。

2017.10.17

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ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。

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