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さあ、始めよう!初歩の入院生活/闘病記 〜どこまでもマイペースで、不動心で〜

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2017.10.31 闘病記/病院案内

どうも、シバク・ドワレです。

今日は、ご自身も親族もまったく入院をしたことの無い幸せな方へ、院内の様子を時系列でお話ししましょう。例によって不謹慎な表現があるかもしれませんが、私的ブログなのでご容赦を。

 

がん病棟の朝は早いです。何故なら、御年寄が患者の大半を占めるから。我が監獄の規則では、起床は6時に定められていますが、早い人は5時過ぎからゴソゴソが始まります。

これはもちろんタコ部屋(総室)なので気づく事柄で、個室なら7時までは寝られるでしょう。病院によってまちまちですが、だいたい7時頃にナースが朝イチの巡回に訪れるからです。採血がある人(当日に化学療法をするか、化学療法一週間後など)は、この時間に吸血鬼ナースにより吸い取られます。が、バイタルチェックはまだです。

 

やがて電気髭剃りのバリバリ音が室内に轟き、二度寝の享楽を打ち破られます。私はヒゲを剃らずカットしかしませんが、気になる人は毎朝剃らないと気持ち悪いみたいですね。

8時に待望の朝食。薬などの副作用で食欲減退気味の時は地獄の時間ですが、増進中の時分は夜中に腹が減って仕方ありませんので、貪り付きます。

朝食は和食と洋食をチョイスでき、毎朝交換とは行きませんが、ある程度のスパンでチェンジする事もできます。

量は、3食とも通常食とハーフ食を選択可能で、体調により自分で決める事ができます。他にドクターの指示による全粥、肉類無しなどがあります。

私は三ヶ月ほど前まで、病院食とかお粥が嫌いでイヤで仕方なかったのですが、突然の体質確変モードに突入し、どちらも好きになりました。原因は不明ですが、後述の持込や食堂での外食を毎食続けて散財すると、次のキャンピングカーを購入する資金が一向に貯まりませんので、おそらく自助機能が働いたのでしょう。

 

朝メシも終わり、病棟全体が賑やかになってきます。廊下や部屋の掃除をする外注スタッフの方々が動き出し、個室風呂への入浴も始まります。個室付き特殊浴場ではありません。

もう患者は自由時間を与えられ、談話室で大画面テレビを観る人、マッサージチェアで凝りをほぐす人、院内を散歩して少しでも運動不足を解消する人など、様々です。

しかし私もそうですが、ケモ(化学療法)直後などの安静期はベッドの上に釘づけです。散歩どころか、トイレに行くのも嫌なほど。

しかし早く抗がん剤を排出しないとしんどさが持続してしまいますので、根性でトイレに頻繁に通います。上級個室だとその点は楽ですが、運動不足になる懸念がありますね。私の唱える、金持ち早死に説の一論です。

 

週に一回のシーツ交換が終わると、10時前後に、朝のバイタルチェック。体温・脈拍・血中酸素濃度・血圧の測定です。この時に体調や副作用の具合を訊かれるとともに、前日同時刻からの大小便の回数・様子を報告します。特に運子さんの肌のツヤ、色や柔らかさは大切な症状判断要素の一つなので、個室でじっくりと観察して、嘘偽りなく伝えましょう。

 

ご飯ばかりの生活

昼までボーっとしたら、もう昼食タイム。私は8時に朝メシ、正午に昼メシなどの規則的生活を高校生以来していませんので、病院昼食は断っています。間隔が短すぎます。

何も食べない時もありますが、食欲がある時は近くのスーパーで買い出した弁当や、カップ麺などを食します。

そう、私は既に結腸がんステージ4で全身転移状態なので、食事制限はありません。食べたい時に、好きなものを食べるよう指示が出ています。もはや成人病を気にする段階では無く、それよりも嫌いなものを固定された時間にブロイラーの如く強制摂取させられた結果、食欲が皆無になり何も口にする事が出来なくなる事が怖いのです。

幸い私は入院中に少食になり減量を果たし、退院すると好きな食材や酒を浴びて体重を元に戻すとの特技を有しておりますので、ここ五年ほどは体重を高値安定しております。

この特技はがん患者垂涎の的になる貴重な技らしく、主治医やナース達も時に首を傾げます。

健康で入院もせずにただ好きなものを飲食しまくれば、果てしなくおデブになるのは自明の理ですので、私はこれを「抗がん剤ダイエット」と呼んでいます。そんなダイエット嫌や!と、よく言われますが、事実なんやからしゃあない。

 

さて、世の家庭人達は幸せな寛ぎタイムである、昼下がり。この辺りから入院患者の地獄が始まります。そう、暇でヒマで仕方ないんです。テレビを付けても下らんワイドショーばかりで、真実を知る報道番組は皆無。芸能人が不倫しようが政治家が路上で接吻しようが、知ったこっちゃ無い。

私はそのヒマ解消法として、仕事を持ち込んでいます。これははかどる。大部屋ですがカーテンで仕切れますので、他の患者と話す必要はありません。ですので、思う存分に業務遂行できるのです。

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グロい写真ですが、前々回くらいのケモから薬疹が頻繁に頭部に出現し、ついにそれが巨大化して脱毛してしまいました。一円ハゲと五百円ハゲくらいかな?

が、年始につるっ禿げ近くまで行きましたが、無事復活を遂げましたので、また生えるでしょう。気にせんことですな。テンガロンハットがありますし。

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このような症状も、15時にある二回目のバイタルチェックで、残さず報告します。すると、実に適切に薬剤を処方してもらえます。自宅治療ではこうはいきませんね。

 

acsekitori.hatenablog.jp

 

さあ、暇を持て余し入浴も済ませたら、18時に夕食です。内容はmain dishが魚、時にムニエルやソテーも出ます。フレンチ一色では決してなく、ムニエルの付け合わせにジャガイモの和風煮っころがしが付いてたりします。

他には、薄味の中華もあり、結構バラエティに富んでいますよ。白飯の代わりに私はお粥を頼んでいますが、麺類(そば・うどん・そうめん)に変更もできます。

たまにすき焼きが出たり、バレンタインやハロウィン、節句などに行事食がある心遣いが嬉しいですね。

 

夕食後、主治医の回診が過ぎれば、22時の消灯までまた暇な時間です。これはネットサーフィンやブログ執筆などに充てています。MacWi-Fiルータを持ち込んでいますので、自宅とそれほど環境は変わりません。webも、芸能ネタなどを見ても何の得にもならないので、お勉強タイム。

いいですよ、思う存分勉学に励むのも。日常の業務や家庭に振り回されている時にはなかなかできない調べごとなどを、これ幸いとやりまくります。

 

もう22時の消灯時間が過ぎてしまいした。近隣への迷惑をかけぬよう、そろそろ寝ますか。

しかし、たっぷり昼寝した日にゃ、すぐに寝られるはずもなし。

そういう時のために、iPadiPhoneがあります。いい時代になりましたなあ。

 

上記の他に、必要に応じて月に一度程度のCTやMRI検査がありますし、症状が重くなり食事もままならなくなると、24時間絶食でフル輸液などを受けなくてはなりません。

私はタバコを吸いませんので特に支障は感じませんが、ヘビースモーカーはがんに罹患していると云うのに、外まで点滴をぶら下げながら吸いに行っています。神経を疑いますが、他人との共同生活への極度の緊張と死への恐怖を紛らわす精神安定剤なんでしょうね。神経質な人は、とことん神経質ですから。コップが倒れる音にも、飛び起きたりする人もいますよ。仕方ないですね。

 

さあ、今回の監獄暮らしも折り返し地点を過ぎて後三週間ほど。仮出所へ向けて、マイペースで頑張りますか!

2017.10.31

 

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