トワイライト/心象風景 〜我夕暮れにたたずみ、明日を想う〜
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2017.12.05 エッセイ 全画像:自宅より西の夕景 NikonD4 70-200f2.8G
どうも、シバク・ドワレです。
何故だか知りませんが、朝日より夕日が好きです。けっして得意先が旭日社章の新聞社のライバルだからではありません。
これから太陽が昇ってどんどん明るくなってゆく朝日より、沈んだ後の妖怪がうごめきそうな夕暮れが大好きなんです。
よく人は私のことをポジティブシンキングだと揶揄しますが、それは褒め言葉だけではなくバカにしてることも自覚しています。
だからかな、夕暮れが好きなのは。
そこには、人智を超えた創造の世界が繰り広げられている気がするのです。
六甲山に完全に陽が沈みました。
まだ太陽が残っている真っ赤な光景より、この沈んだ後のグラデーションがたまらなく好きです。
六甲が紫に染まる景色をいつも観たくて、このマンションに決めました。
オレンジから紫への階調を阻害すべく、積雲たちが冬の光景に花を添えています。
高圧鉄塔の点滅赤灯だって、それのおかずになりえます。
この雲たちが登場すると、もう山なのか海なのか、大都会なのかは判りません。
この素晴らしく詩的な風景を前にして、心踊らずに済む人間がこの世に存在するでしょうか。
少なくとも私は、寒さに震えることも忘れ、しばしニコンのシャッターボタンを押し続けてしまいます。
上の六甲から5分と経たずして、もう六甲の塗り絵は随分変わり、漆黒に近くなってしまいました。
人の心と同様、全世界の風景はひとときたらずとも同じではありません。
ひとときも止まらずに
グラデーション。
随分ファジーで印象的な言葉ですね。
私は、仕事での写真は写実派です。職人ですから。
しかし、プライベートでは印象派を自負しています。
何故なら、生き方そのものが印象派だから。
田舎に住んで良かった、今日の夕暮れ。
しかし、昨日から風邪をひいてしまい、喉が痛いです。
白血球が少ないから、このままでは危ないですね。無茶をすれば死ぬかもしれません。
先週オペをした歯根切除術の抜糸を今日してもらったところ、違う歯に虫歯が見つかりドリルの末、神経を抜きました。
満身創痍。
しかも、今宵から三泊で出かけるはずだったグラのお別れ遠足車中泊も、風邪を引くわ妻と交互で仕事が入るわで、中止になりました。
ダメな時はダメです。
決めたからって、無理やり押し通すと遭難があるのはよく解っています。
風が吹いたら、その風に乗るべく風上を向く。
押し流されそうなら、風の当たらぬ入江に身を潜める。
そうやって風見鶏のような生活を続けると、そのうち先頭に立つ時がやってきます。
いまは風待ち港に入り、機会を伺う時。
さあ、来るべき時を待って、さらに飛翔しましょうか。
2017.12.05
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