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救命救急/雑感 〜互助の精神で生きる〜

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2017.12.09 エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

私は、兵庫県北部の但馬地域で、三回ドクターヘリの救助現場に遭遇しました。

うち二回はスキーヤースノーボーダーが立木に激突して、搬送された件。もう一回は、兵庫県最高峰の氷ノ山(ひょうのせん)を2月に積雪期登山していた人が尾根から沢筋に滑落して心肺停止状態で発見されて搬送された件です。

ヘリが降りたり舞い上がる現場にはいましたが、詳細はいずれも懇意にしているロッジの主人から後に聞いた情報で、私が直接救助に関わった訳ではありません。

けっこうな確率でドクターヘリや防災ヘリへの収容作業に遭遇しますので、妻は私のことを死神と呼びますが、単にそういうところへ行く回数が多いからでしょう。

自身が関わった山岳救助の中で、一番きつかったのは以前このブログにしたためました。

 

acsekitori.hatenablog.jp

他にも交通事故の救助を数度しています。

 

 

私自身はヘリコプターで救助されたことはありませんが、救急車での搬送は三回あります。

初回は約二十年前、125ccのオフロードオートバイで田舎道を走り通勤していたところ、路線バスの陰から軽トラに飛び出されて正面衝突し、宙を舞った時です。

その時は頚椎椎間板ヘルニアをC5/6に発症して、未だに後遺症が継続しています。

 

二回目は、またまたオートバイ。これは相手はおらず単独でコケました。いまの妻と知り合った当初、彼女をケツに乗せて400ccのアメリカンオートバイで大阪、いや西日本一の繁華街であり地価No.1の阪急百貨店梅田本店前の交差点で、すり減ったタイヤとツルツルのアスファルトに負けて、ちょんとフロントブレーキをコーナリング中に握っただけでコケたんです。いわゆる握りゴケですな。

 

時速は10km/h程でしょうか。子供が走る方が速いくらいの速度です。大阪駅のど真ん前、ギャラリーは1万人くらいいますので、早くホンダを起こして颯爽と立ち去る予定でした。かっこ悪いことこの上ないですから。

しかし、起き上がろうにも上半身にまったく力が入らないのです。とくに左半身。

幸い、妻はヘルメットを少し打ちましたが無事な様子。目の前には、交通整理中の婦人警官嬢が立っていました。

彼女は直ぐに「私の前でなにすんねん!」的驚愕の表情を浮かべて、飛んできました。

 

「だいじょうぶですか〜?起きれますか〜?」

「起きれん」

「なんでですか〜?」

「しらんがな」

こんなやりとりをして、彼女は救急隊を呼ぶことを決断しました。見えませんでしたが、スマホではなく警察無線を使用したようです。そらそうですわな。

やばい、これは事故扱いになるんかなあ。

まだ全く痛みの無い身体より、そっちが気がかりでした。

 

やがて救急隊が到着。担架に乗せられる時に左腕の感覚の喪失と、意識はずっと有った事を報告しました。

一応、首にはカラーを巻かれて5分ほどの救急病院に到着。すぐにCTを撮ってもらったら、左上腕骨付け根の単純骨折でした。ボキッと折れたのではなく、きれいに一周のヒビが入っており、骨を斬ったような感じです。

ERのドクターからは、ギプスを当てる部位でも無し、三角巾を巻けば入院は不要で、帰れと冷たく言い放たれました。

その頃から強烈な痛みが左腕に訪れて、しばし悶絶。

人間の自己モルヒネ抽出機能は素晴らしいですね。

その痛みが無い時間のおかげで、遭難当初の大事な部分を記憶しておくことができますから。

 

 救急要請

三回目はつい最近。今年の8月に、吐血か喀血かわかりませんが、鮮血をトイレで吐いた時です。

この時も救急車の必要性の有無が自己判断できず、妻に119番ではなく消防署に電話をさせて、状況報告させました。

「末期がんで肺に転移したがんを抗がん剤治療中です。在宅の休薬期間ですが、普通にご飯を嘔吐した後に血を小さいコップに半分くらい吐きました。本人は背中の痛みで寝ていることができません。救急車が必要かどうか判りませんが、かかりつけの病院は遠く、自分で運転することはできません。どうしたら良いでしょうか?」

と消防の相談電話に言うよう指示すると、救急車を手配してくれることになりました。

その時はまさに七転八倒、寝るのも座るのも地獄で床を叩きながら妻へ指示したものです。

 

未明のことで、私の病院は救急指定ではありませんので、隣の市の救急病院に搬送されましたが、絶飲食入院を指示されて検査の結果、胃はきれいでかいようの疑いは無いと。おそらく、抗がん剤の副作用で食道の粘膜が弱っているところへ嘔吐したので、毛細血管が切れて出血したのでは無いか、との所見でした。

で、三日目にいつもの病院に転院して、一ヶ月の入院で胃は元気になりました。

 

とまあ、なんとも賑やかな人生ではありますが、人を助けることもあれば助けられることもある。

どんな時でも常に冷静になり、木だけを見るのではなく森全体を見渡したいですね。

2017.12.09

 

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