音楽 /雑感 〜聴くとき、聞きながら、紀行〜
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2018.1.5 エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
音楽を聴くとき、貴方はどんな状況ですか?
私は寛ぐときはもちろん、忙しい時も妻の話を聞くときも、旅に出た時も聴いていたいです。
昨日退院して自由を得た私は今日、仕事始めの後、上の画像のパイオニアミニコンポを個人売買で仕入れてきました。スピーカの角が宣伝シールを剥がしたときに禿げたそうで、激安でした。そんなこと、音の本質には無関係ですよね。
まだよくわからないのですが、BluetoothでiPhoneと繋げるし、USBメモリで大量のMP3も聴けるようです。
普段ホームバーでリスニングするときは、ONKYOをこんなBOSEのスタジオモニタで鳴らしています。しかし、今度車中泊のクルマを作り変えてそのチョビッと広くなる空間のために、ミニコンポを買ってみました。
しょせん、昔で言うところのラジカセ。
ろくな音鳴らさないだろうなと思っていましたが、いやいやどうして。
手持ちのジャズCDを鳴らしてみたところ、さすがパイオニアといったところでしょうか。ベッドを置いてある和室のベッドテーブルに置いてみたところ、想像以上の高音質です。都合四つのコーンから奏でられる音は、ふくよかな拡がりを壁に反射させて私の耳へと到達します。
密室、それも狭いほどこのようなミニコンポが実力を発揮するようですので、新キャンピングカーの音源としては否が応でも期待は高まるばかりです。
父の思い出
私がパイオニアと出逢ったのは、中学生の頃。
その頃心酔していたニューミュージックグループ、チューリップのLPを聴くのに、カセットテープにダビングしたラジカセの音では飽き足らず、親父に無理を言って当時の最高級のシステムコンポを買い与えてもらったのです。
こう書くと、単なる金持ちのドラ息子だと思われるでしょう。しかし、我が家は父こそ大企業の戦士でしたが、決して金持ちではありませんでした。中流の極み、学歴の無い父は相当苦労したと思います。
その思いを息子にはさせたく無いとの親心だったのでしょう。
私がカメラやコンポなど、芸術性の高い物品をねだると、喜んで買い与えてくれました。もう親父が鬼籍に入ってから10年の時が流れましたが、未だにその愛情は忘れません。いや、一生恩を途切らせる事は無いでしょう。
私が曲がりなりにもクリエイティブな職に就けたのは、総てその少年時代の教育のおかげだと思っていますから。
親父は、私が独立して実家を離れた後、そのパイオニアのコンポを駆使して晩年はクラシックと共に過ごしたようです。それも見越した上での自己投資だったのかもしれませんね。
私は写真家ですから、当然写真は芸術性の高いメディアだと思っています。
それに匹敵する、いやそれ以上に業務を離れて心を豊かにしてくれるのが音楽だと感じています。そのために音響設備にかなり散財はしましたが、悔やんではいません。良い音を聴くと、心が良くなるのを知っているからです。
文筆もそのひとつですね。
写真、絵画、音楽、文学。
学校のお勉強も大切ですが、世間に出たあと、いかに己れを磨いて行くか。
その切磋琢磨に音は大事な一役を担っていると痛切に思うこの頃です。
2018.1.5
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