大阪市内弁と方言/雑感 〜ひきずり、にごり、省略す〜
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2018.4.4 エッセイ 画像:大阪市交通局フェスティバル
どうも、シバク・ドワレです。
以前の記事で、妻は大阪市で生まれ育ち、関西弁とは少し違う大阪市弁を話すと書きました。引きずり、略す。それだけではイメージしづらいと思いますので、少し細かく紹介しましょう。
まず、大阪市に限らず大阪弁全般に言えるのですが、端折ります。例えば、
プラスチック、ではなく「プラッチック」です。松屋町=まつやまち、ではなく「まっちゃまち」です。レジ袋、ではなく「レジのん」です。これは私だけかも。
他に地名を略するのは有名ですし、初期の私のブログでもしたためました。
違うの?=ちゃうん?、は全国的に有名ですが、大阪市の一部ではちゃん?になります。
ナイトスクープで有名になった、
「(それ犬の)チャウチャウじゃないの?違うよ。チャウチャウじゃないんじゃないの?」
は、普遍的大阪弁では
「チャウチャウちゃう?ちゃうちゃう。チャウチャウちゃうんちゃう?」
になります。
それがコアな大阪市民だと
「チャウチャウちゃう?ちゃうちゃう。チャウチャウちゃぁんちゃん?」
・・・。
少し難解になりすぎましたね。
もっとわかりやすい例えにしましょう。
標準的日本語(敬語編)
「仕方がないですよ」
普遍的大阪弁
「しょうがおまへんで」
大阪市弁
「しょうおめぇんで」
おそらくこの記事を中年以下、若年層の大阪市民が読まれたら、そんなん言わんわ!となるでしょう。どちらかと言えば、大阪市弁と言うより老人的大阪弁かもしれません。すると、そのような発音がデフォになりつつある私は立派な老年層ですね。
他の方言
方言ついでに、私が長い間仕事をして住んでいた神戸や播磨地方。そちらの方言を少し紹介しましょう。
於 神戸
「先に行っといて下さい」=「さき行きよって」
「誰々さんはいらっしゃいますか?」=「だれだれさんおってですか?」
(サンバカーニバルでダンサーの)
「あの人、おっぱいが見えてるじゃん!」=「あのひと、おちち見えとうやん!(注:神戸まつりにて路上の観客である若い女性が本当に言っていた)」
於 姫路
「なんなんですか!」=「なんどいや!」
「どれですか?」=「どれどいや?」
さて、私は大阪に限らず地方へ行くと(含む東京)、お年寄りたちの会話を聴くのが楽しみです。こちらが話しかけたりすると先方は身構えてしまい、イントネーションだけその地方の発音で字で書くと標準語の話し方になりがちですね。そこに80歳を越えたような方が加わると
「キサン、なんばツヤ〜に話しようとか!いつもんごと話さんね!」
「しぇからしか!こんひとば、大阪から久留米ぇ行きなさるとやけん、丁寧にはなしよると!」
などとカオスな状態になりますので、私はおとなしく温泉や飲み屋などで地元の方同士が楽しく(時にケンカして)やり取りするのをただ聴いているのが、旅の情緒が高まり楽しいのです。
若年層の会話は、全国どこへ行ってもアニメ弁やテレビ弁が主流。
沖縄のバスガイドさんが神戸の中学生に向けて、
「沖縄では、うちなーとは言いますが、ちょっちゅね〜、は言いません。なんくるないさ〜、も言いません。それは全部、テレビの中です」
と、ほぼ完璧な沖縄発音で教えてくれました。
テレビ弁を子供に話させてる貴方、もっと方言を大切にしましょうね。
2018.4.4
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