おあいそ/雑感 〜サラッと流すのがオトナならば、大人にはなりたくない〜
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2018.4.30 エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
今日、愛知県に住む甥を伴って、姉が見舞いに来てくれました。久々に顔を合わす甥はもう30歳ですから、いっぱしのオッさんになっており逞しく見えました。姉はと言えば、こちらも2年ぶりですが体型も高値安定で変わらず、元気そうで何よりです。
さて、その歓談の席上で、姉から指摘された事があります。要約すると私の子供っぷりを遺憾なく発揮した話なんですが、思うところあって記事にしました。
それは、ひと通り互いの近況報告を終えた後、姉が自宅で育てている白薔薇の写真を私に見せた時でした。得意そうに写真を見せる姉に対して、私のやりとり。
「今なあ、バラが育ってきて、今年初めて花がきれいに咲いてん。キレイやろ?」
「はあ。別に綺麗じゃ無いとは思わんが、現物を見てないし花を愛でる純粋な心を持ってへんから、キレイなんかどうかわからん」
「ちょっとあんた、また愛想の無い返事して。そういう時は、ほんまや、キレイやな!って言うとけばええねん」
「なんでや。ワイはお愛想言うたり、無理強いされるのがいちばん嫌いなんや。よう知ってるやろ」
「ハイハイ、好きにしぃ」
こんな感じでした。文書化すると姉弟喧嘩を派手にしてるみたいですが、いつものやりとりですからそんな事はまったくありません。確かにきれいに撮れていますし、せっかく見舞いに来てくれた肉親ですから、楽しく和気藹々と面会を終えました。でも、花壇の花に興味が無いのは事実なんです。高山植物ならまだしも。。。
いま述べたように、私はおあいそや社交辞令が大嫌いです。飛び込み営業やルートセールスなど、お得意さまに合わさなければ成り立たない職種もあるでしょうが、その辺りの社会人としての仕組みはよく判りません。しかし私の職であるフリーランスフォトグラファーにも、当然得意先はあります。ですが、口先だけのお愛想を言うクリエイターや職人は、そうで無い人よりも仕事が細いのがこの業界です。イヤですよね、技術が低いのに喋りばかり達者なクリエイターなんて。
そのように自由に生きているからかもしれませんが、とにかく思ってもいない事を相手に合わせてお茶を濁すなんて到底私には無理です。おそらく社会適合性が著しく小中学生に近いのでしょう。
しかし、世の中すべてが相手に合わせて回ってしまったら、独楽の軸となる中心が無くなります。なにも私が世界の中心であるとは言っていません。お互いに腹の中を隠して表面上だけ褒め合い、利点だけを探り合う関係なら、私にはそんなお付き合いは不要です。それと関連するかどうかは不明ですが、がん患者同士の触れ合いも全くしません。傷の舐め合いは何よりも嫌いなんです。
もちろん生活において常にケンカをする必要はありませんが、活発な意見交換、討論は絶対に必要だと思っています。本音で良いと思ったらそれを褒め、腹を割った話をしてこそ真の人間関係が構築できると感じています。
齢とともに丸くなるのが人間なら、私は老け込まずに済むでしょう。
尖って尖って、槍ヶ岳みたいな性分ですから。
さて、副作用は
ここまで書いて、ナースのバイタルチェックが来たので何気に肌を見ると。。。
筋骨隆々の私の分厚い胸板に、薬疹が著しく現れてるじゃあ〜〜りませんか。
今回から初めて使った分子標的薬、アービタックスの副作用でしょう。
ほぼ全員に何らかの皮膚症状が出るとは聞いていましたが、こんな早速、唐突に現れるとは。
姉貴の祟りかなあ。
白バラを美しいと褒めといたほうが?
イヤイヤ、其れでも信念は曲げませぬ。
綺麗なものは綺麗なんですが、強制されるのが嫌いなんです。
2018.4.30
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