連載:スキーと車中泊1・準備/自作 バンコン キャンピングカー 〜まずはスキー道具を積むことから〜
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2018.11.1 ベストなシーズン2
どうも、シバク・ドワレです。
昨日は、私の四駆への思い入れを一方通行な論調でお届けしました。
今宵は、客観的にスキーゲレンデではキャンピングカーをどのように活用できるのかを記しましょう。
スノーボードブームも風前の灯、ゲレンデは閑古鳥が鳴いているかと思いきや、却って滑りやすくなったとスキーヤーが戻り始めています。
スキーの楽しみはもちろん風を切って誰もいない白銀に自分のシュプールを描く事に尽きますので、また混雑が始まるとイヤなのですが経営難で潰れてしまうと気軽に滑ることができなくなりますので仕方ないですね。
そこそこに賑わいつつリフト待ちは少なく、と願うのは単なるワガママなんでしょう。
それでは、実際に私がスキーへキャンピングカーで行く道中と現場の様子をシミュレートしてみます。
ロングキャラバンの途中でゲレンデ遊びをする事もあるのですが、それを描写するとややこしいので、何泊するかはともかくスキーだけを目的としましょう。
それと、中途半端は嫌いなので、完全再現版でかなり長くなりますから今日はスキーなどの積載から出発直前まで。
先ずは、装備から。
通常の車中泊に比べると荷物が増えるのは当然ですよね。
しかしいくら巨大なワンボックスとはいえ、積載量には限度がありますので、取捨選択が肝心です。アレもコレも持って行きたくなるのが世の常ですが、ホントに要るのか?過去、持って行ったのに触りもせんかったもんは無いか?と慎重に選びましょう。
なにはなくともスキー。
始めて間がないか、お年寄りなら「板」と呼んでしまう、二本の細長い物体です。
スキーと正しく呼ばないと、昔は検定で落とされたそうです。カービング検定になった今は知りません。かつて教えてもらっていた、一番偉い指導員とクラウンかなんかのバッジを持ってる友人師匠に聞きました。
蛇足ですが、私は検定を受けた事がないので無資格者ですが、槍ヶ岳の肩から滑り降りたりヨーロッパの氷河滑降も何度かしていますので、どんな斜面でもそれなりに楽しく滑る事ができます。仕事で30年、毎シーズン10〜20日は滑ってましたしね。
これは悩みどころ。
昔クロカン四駆に装着するのが流行った、背面タイヤキャリア。これは普通の立ち位置で、脚立などを使わずに積み下ろしできますのでとても便利なのですが、走行中に泥混じりのシャーベット路面を走ると一発でドロドロになります。
するとスキーの、特にソールとエッジを痛めますので上級者はまずしません。
てかそもそもクロカン四駆自体が絶滅危惧種ですな。
これはむき出しのルーフキャリアでも同様ですね。
私のその泥対策に、ルーフボックスを装着しています。無雪期にはキャンプグッズなどを収納できるので、一石三鳥くらいの働きをしてくれとります。
ルーフボックスにも数ありますが、スキー3セットくらいとブーツ・ウェアを収納できるだけのスペースは欲しいところです。
楽しいスキーの後に濡れたグッズを車内に積載すると、途端に結露が始まるし、下手したら寝床がびしょびしょになりますから。
妻はスキーをしませんので、ゲレンデ遊び用にスノーボート(そり)も入れて行きます。スキーは一台ですが、これくらいは楽勝で飲み込みますよ。
さて、ゲレンデ遊び道具を収納して忘れてはならないのが雪靴です。
通常都会在住だと出発時は雪が無いので忘れがちで、スニーカーやサンダルなどで出かけてしまいますが、それだと雪国に着いてさあドアを開けて降りると、つるつるのアイスバーンに即転倒の憂き目に遭います。
スキーをする前に、駐車場で頭部打撲で救急搬送などされたらシャレになりません。
これは登山靴(トレッキングシューズ)でもスノーブーツでもなんでもよいのですが、ソールがフラットなブーツは厳禁です。まだスニーカーの方がマシ。私は運転しにくいので運転席ではトレランシューズなど、現地に着いたらビブラムソールのトレッキングシューズを用いています。
よく豪雪のニュースで雪かき中の現地の人が履いている雪用長靴も、膝まで積もった雪の時には重宝しますよ。
そして、ウェア。
なんといってもアウターはダウンジャケットで決まりですが、これも運転しにくいので私はフリースの長袖ソフトシェル(セーターみたいなもの)に、ダウンかフリースのベストを着用して運転します。
身頃さえ温めたら、案外寒く無いものです。
パンツはフリースの厚手か、冬用クライミングパンツを履きます。雨や雪予想なら、フリースでは濡れますので撥水加工のものが良いですね。アウターも同様で、私はゴアテックスのハードシェル(カッパの上等なやつ)とその下に普通生地のダウンジャケット、そして別に防水透湿素材のダウンジャケットを用意して降水量により妻と着分けています。
要は冬山登山と同じ発想で、極力濡れずに蒸れず、体温が低下しないウェアを心がけています。立派な雪山ですからね。
これらを、適当に後部客室に放り込むと、現地に着いてからがたいへんです。
ですので、道中着るものは前部コックピットのシート裏、夜間の防寒対策品はリアハッチの下や、サイドウインドウ下に吊るすなど、整理を心がけます。
少し話は飛びますが、就寝時の寝具ははもちろん厳冬期用ダウンシュラフ。
象足と呼んでいる、ダウンソックスも持って行きます。ネックウォーマーや正ちゃん帽も必須ですね。ジャケットのフードでも事足りますが、やはり頭全体や首筋をしっかりと防風しないと、外に出たときに隙間風は命取りです。
なにもモンブランへ登頂するような装備は過剰ですが、転ばぬ先の杖。
体温はいったん低下すると、思考能力も下がりますし、元へ戻すのは大変です。
少なくとも昼間の体感気温を現状維持し、体温も下げないこと。
そして、案外初心者が陥りやすいのが車内を温めすぎることです。FFヒーターの低価格化で装備しているキャンピングカーが増えましたから、使いたいのは山々でしょうが、これが曲者です。
私も子供たちが幼いときは使っていましたが、Tシャツで過ごせるような30度近い車内から、一気にマイナス5度ほどの車外へトイレに出ようもんなら、たとえ凍結路面で滑らなくとも身体がついて行きません。
寒暖差アレルギーの最大要因ですし、年寄りなら下手したら心不全で死にます。
そこで、暖房設備は凍えない程度にほどほどに車内を温めるのにとどめ、それよりも暖かい飲食物や厳冬期ウェアで体内からぬくめる方がよほど理にかなっています。
かつて冬山にバリバリ登っていた現役アルピニスト時代はヒーターなんかありませんでしたが、厳冬期の3000mでも普通に過ごしていました。雪洞がマイナスの温度にはならない利点もありましたが。
悩むなら行ってみよう
このように、膨大な装備で膨れ上がる雪遊び車中泊。
しかし場所を厳選すると、ドアを開ければそこはもうゲレンデのリフト乗り場です。
早朝に家を出発したのでは、そんな特等席は空いておらず延々とグッズを担いで急坂を登る苦行が待ち受けますが、車中泊で前泊したならそんなのは杞憂。
次回に詳細を述べますが、3本滑ったらお茶タイム、などがゲレ食(レストハウス)で大金を使うことなく、席取りもすることなく気軽にできるのもメリットですね。
子供たちが育つスピードは、親が思う以上です。
他人の子供はすぐ大きくなってるでしょ?
雪山登山は敷居が高くとも、スキーやそり遊びなら手軽かつ健全なファミリーアウトドア遊びです。中学生になってクラブ活動が始まれば、なかなか難しい遊びでもありますので、始めるのは子供が小さいほど良し。
きらきらと陽光に照らされた粉雪たちが、袖先に舞い降りて六角形の雪印を作るのを見たとき、子供達はネットゲームなどでは得られない笑顔を魅せてくれました。
さあ、次回はいよいよ出発です。
2018.11.1
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