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在宅時の怠惰と自らを律する行動/雑感 〜去りゆくものと、闘うもの〜

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2019.4.4 エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

毎年、多くの芸能人達ががんにより命を絶ってゆきますね。

私は俳優とか歌手はあまり詳しくないのですが、がん関連で今までに3回、寂しい思いをしました。

一度目は、やしきたかじん兄貴が亡くなったとき。けっこう彼を勝手に師事しており、大学時代は私のあだ名でもあった人のガン死はショックでした。

大阪北新地での暴れん坊ぶりは、最近良く連れて行ってもらう先輩からも実話として聞いています。

とてもミュージシャンとは思えないそのシャベクリと、ヤクザ相手にも間違っていないなら一歩も引かないその負けん気には、多少なりとも影響を受けたかもしれません。

逆光下でのサングラスで客席を見えないようにしないと歌えない、見た目によらず気が弱いところは、私とは違う可愛い点でしたが。

私は気が強いのではなくて気が変なんです。

 

二度目は、チューリップのリーダー、財津和夫さんの大腸がん罹患。中学生時代、寝る間も惜しんでLPレコードを聴きまくり、ギターでもコピーした不世出の天才アーティスト。

チューリップ無くして、私の音楽人生はあり得ません。ってミュージシャンみたいな事を言ってみる。

いちばん好きな曲は、「田舎へ引っ越そう」。

その歌詞に、

「小金を貯めて オンボロバスを買い込んで     仲間をみんな集めて 一緒に 田舎へ引っ越そう」

との一節があるのですが、かつてホンマに山奥の田舎に引っ越してキャンピングカーまで作ってしまったくらい傾倒していました。

同じ病気でもあり、僭越ながら互いの無事を祈らずにはおれません。

 

そして三人目は、つい先日訃報を聞いてビックリしたショーケン

私は小学校時分から現在に至るまで、かなりのオマセさんでした。6年生のとき、土曜日の22時になるとドラマ傷だらけの天使を観るのが楽しみで仕方なく、同級生達がマジンガーZやら天才バカボンやらの話に夢中なのをうわの空で聞いていたのを思い出します。

御多分にもれず、誰もがやったようにショーケン演じるアニキのマネをしてヘッドホンを装着しリンゴをかじり、主題歌を聴くのが何よりもオトナになった気がしたものです。

天使の享楽や、天使の憂鬱なんか今でも輝きを失わない名曲ですね。それはショーケンではなく、井上堯之ですが。

 

たかじんさんもショーケンさんも、天国でも天衣無縫に暴れてくださいね。いつか行ったら、サイン下さい。

財津さんは、早くその美声を再び聴かせてください。

下へ続く

話変わりますが

旅先でふと、こんな事を想う時があります。

下痢や吐き気が酷く、全部の指先が切れて物も掴めないのに、なぜ車中泊なんかしてんのやろ、と。

家のベッドに寝ていたら、少なくとも横のトイレには直ぐに向かえるし、メシだって出して貰える。風呂には24時間いつでも入浴可能で、暖房をすれば寒さに凍えることも無い。

つまり大部屋である入院生活よりも、妻と2人きりな分、遥かに快適な生活を享受できるのが、退院しての在宅期間なんです。

 

対して、私の旅スタイルは、それらの真逆であり対極にあります。

貧乏旅とまでは言いませんが、メシだけ豪華な山岳部合宿のような、暖房や冷房も無いそれはそれは寒くて暑い旅なんです。トイレさえいつ行けるかわからないし、豪雨ならカッパを着て傘をさしてトイレに行く、一般の大人からしたら常軌を逸した旅なんです。

しかし自宅での快適さを凌駕するが如き豪華旅行など、予算上できるわけもなく。

 

なら、なぜ家でのんびりとしないのか?

敢えて火中の栗を拾うような旅に出ずとも、布団にくるまって三度三度の食事だけ食っていれば、外気にさらされる事もありません。

 

しかし、普通の患者にとってはごく当たり前の事ですが、私はなかなかそれら厳しい環境から離れて安穏とした生活を送る事は難しいのです。

なにも、青春の熱きたぎりをぶつけているわけでもなく(私は今でも青春ingですが‼︎)、生きている証を残したい、みたいな高尚な病弱文学青年調でもありません。

 

理由は単純明快なんです。

私はまだまだ精神力が成長過程であり、小学校中学年並みの弱さしかありませんので、いちど安穏とした生活に埋没してしまうと、次からの入院闘病がとてつもなく厳しく思えて逃げ出してしまう事を恐れているんです。

 

人間、厳しさを保ち続けていると、更なる高みに挑戦したくなるものですが、いったん楽な方、ぬるま湯に浸かる方に逃げ出すと、もう這い上がるのが大変やないですか。

それがイヤなんです。

 

そして何よりも、今は登ることは叶いませんが登山口近くまで行って峻険な峰々を仰観し、マイボートには乗れなくとも大海原を丘の上の車窓から遠望するだけで、若かりし頃を思い出して治療に臨めるのです。

ちなみに海岸ではなく丘の上から海を観るのは、妻が大のフナムシ嫌いだからです。

 

早く旅をしたい!

2019.4.4

 

※一番下に同じような記事案内と広告がカブっており、星を付けるヤツもはるか下にあったバグをようやく修正しました。ながらくご不便をお掛けしました。

 

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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