HONDA X4 typeLD/オートバイ 〜鉄の馬、俗な言葉でもまさしく言い得て妙〜
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2019.4.15 オートバイエッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
パワードカスタム。我が愛馬が1997年に発表された時の、ホンダの広告コピーです。トルクアートとも。
どちらも出力を強調していますが、カタログデータでは当時の自主規制値いっぱいの100馬力。輸出仕様車は無かったので、北米ではライバルである同じような形のヤマハV-MAX145馬力に、圧倒的大差をつけられていたようです。
ウィキに拠れば、アメリカ人がハーレー以外のアメリカン風オートバイに
「it's cool!」
と呼んだのはV-MAXだけらしいです。
しかし、サーキットを走る訳でもなし、そもそもそんな形のオートバイでも無し。私には充分かつ今までのオートバイに比べて最強の頼もしいヤツです。
アメリカン?
違います。
ネイキッド?
これもちょっと違う。
強いて言うなら、ドラッグレーサーでしょうか。タンクはアメリカン風に丸く、シートも低めでタンデム部分は盛り上がっていますが、ステップはバック気味でハンドルもフラットな一文字。
なんともアンバランスな気もしますが、跨ると軽く前傾姿勢になり、そのまま流すのがいちばん楽です。高速道路用に、エンジンガードにハイウェイペグを装着しましたが、ハンドルが低いので足を前に投げ出すとちと無理がある。
中学生が修学旅行の団体列車をホームで待つ時に、体育座りしてるみたいな窮屈な姿勢になります。
一般的なアメリカンオートバイとの最大の差は、エンジンの型式でしょう。
ハーレーに代表されるそれは、主にVツイン。前後に2気筒がVの字になっており、相互に爆発するので、バタバタバタ、もしくはバッコンバッコンと排気音がします。
対して私のX4 typeLDは、並列4気筒。
マルチや四発とも呼ばれるそれは、主にレーサーレプリカや大排気量ネイキッドに使われており、その排気音はフェラーリやランボルギーニなどのスポーツカーに近い、フォン!バオン!って感じかな。
その勇ましさから、太古の昔から暴走族がマフラーの芯を外して直管にし、爆音を鳴らす悪癖の的になりました。
ファファンファンファン、と空吹かしするアホな奴らに乗られて、誠にもって可哀想なのは親でもなんでもなくて、違法改造されたオートバイです。
普通はVツインは低速トルクがある代わりに高回転までは伸びず、初速の加速は良いのですがやはり遅いです。
四発の真骨頂は、レッドゾーンが8000位の高回転までスムーズに回るノンストレスと、高速巡航の楽ちんさでしょうか。内燃機関は気筒数が多いほど振動が少ないですから。
腰の悪い私は、ハーレーみたいにブルブル震えるオートバイには乗れません。
しかし、我がX4 typeLDはそのどちらでも無い、低回転でもトルクがたっぷりあり、かつ回せば高回転までスムーズとの良いとこどりです。
下へ続く
良いと思う心に良きものは宿る
が、物事には裏表が付き物。
Vツインのような魂に突き上げる鼓動はありませんし、レプリカマルチほどレーシーに吹け上がる事もありません。悪く言えばどっちつかず。
そこで私は、度々自慢してますが、マフラーをBaby face製のチタンフルエキゾースト排気システムに改造して、トルクは多少落ちましたが排気音を楽しんでいます。
まあ、はっきり言ってカミナリ族ですな。
でも、住宅地では吹かしませんよ、もちろん。
高速道路などで回転を上げられる時のみ、存分にそのレーシーサウンドを満喫しているのです。
たまに高速道路高架下のバイパスなどで音が響く事もありますが、その時の他のライダーの怪訝な顔ったら。
???一体なんや?このバイクは?
とジロジロ見られるのは日常茶飯事なんです。
それくらい、街中で見ることはほとんどない変り種オートバイ。
乗ってるヤツも天下無双の変り種なので、良いコンビネーションだと自負しています。
あ〜、ツーリングしたい!
2019.4.15
ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。