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がんと仕事/闘病記 〜働きたくとも席が無い、その辛さを乗り越えて〜

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2019.8.11 闘病エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

帰宅して入浴を済ませ、また病床に戻りました。私の病院では、男性は平日の月水金のみ個室浴場で入浴する事ができますが、それ以外の土日祝日などは使用できません。

それほど神経質では無いのですが、できるなら汗は毎日流したい。

特にいまは副作用で皮疹が出やすいので、尚更のこと清潔を保つ必要があります。車中泊ではパスする日もありますが、ダメですな。

 

さて、表題の「がんと仕事」。

休業状態である私のブログを永らく読んでくださっている方は、なにを今更と感じるでしょうが、最近がんを告知された方には重大な決断を迫られている人も多くおられるでしょう。仕事を続けるか、辞めてしまうか、との。

 

仕事にもいろいろあって、給料を貰って働くサラリーマンにも事務系と営業系、そして現業部門がありますよね。保守とか施工とか。そして忘れがちですが、管理職もサラリーマンでしたね。

サービス業は沢山の人が従事する目立つ仕事ですし、公務員にも各種業務があります。

 

なにも固定職に就いている人だけががんに罹患するわけでは無いのは当然で、パートさんやアルバイター、フリーターと呼ばれる不定期アルバイトも立派な仕事ですよね。

もちろん私のような個人事業主、そして会社経営も仕事の中に含まれます。金銭を受領する労働者だけが仕事人では無く、払う側も勤労なのです。

 

この中で、偏見が多分に含まれるでしょうが、やはり公務員は恵まれています。

私の山の先輩に、脳梗塞で倒れた後もリハビリをしながら半日勤務を続けられた公務員がおりますが、民間ではなかなか難しい面も否めないでしょう。

ノルマや成績追及などが無い部署だとしても、休むとなれば絶対に代わりの人が必要ですよね。コンビニのバイトでも要るでしょう。

遊んでいる無駄な人員を雇うほど、いまは明るい時代ではありませんから。

 

すると、自分がその職場に帰ろうと思った時に、その代りに働いてくれていた人たちに、元の職場に戻ってもらうことができるのか?それが大きな問題なのです。

 

がんに罹ると、ステージ1で発見されたその場で組織を切り取って、術後の化学療法も必要無ければそれで様子見になり、1〜2日の休暇を取るだけで済みますが、そうでなければ最低でも1週間程度、長ければ1〜3ヶ月かそれ以上休まなくてはなりません。

そうなると、先述のように誰か代わりの人に引継ぎをして仕事の遅滞が無いようにしないと、利益追求の有無に関わらず会社や団体が滞ってしまいます。

 

発見/告知からオペなり放射線なり化学療法を受けるまで余裕があるなら引継ぎもしやすいですが、発見が遅く、ステージが進行していた場合など、その余裕もない場合も多々あります。

すると、ドタバタしますがとりあえず代わりの人が患者がこなしていた業務を行うことになります。

会社なり店舗ではそれで良いのですが、問題はがん患者が復帰の目処が立ち、さあ仕事をしましょうか、ってくらい元気が出ても、帰る場所が無い場合。

語弊があるかもしれませんが、やはり疾病での休業ですから、事務系よりは現業系の方が復帰が難しくなります。力仕事はなかなかキツイですし、抗がん剤などの化学療法を続けながらの復帰になると、計画的に治療と業務を頭の中では立てることができても、現実は厳しいものがあります。

 

公務員に限らず、大企業なら約款や福利厚生で手厚く保護されているでしょうから、時間をかけての復帰に問題は無いのかもしれません。しかし、零細企業や個人事業主だと、ほとんどお手上げです。何年もの長い時間を掛ければ元の状態に戻れるかもしれませんが、それまでどうやって生活するかです。

 

これはかなり繊細な問題を含みますから、このような趣味満喫ブログで面白おかしく話す内容ではありません。

しかし、現実として、がんに限らずどんな疾病でも怪我でも、いつあなたの身に降りかかるか判らない普通の事象だと知って欲しくて記事にしました。

特に若い人はがんに罹るなど遠い出来事のように感じるのではないでしょうか。

いくつだろうが、備えあれば憂いなし、ですよ。

下へ続く

人それぞれ、対策は無限です

これ以上具体的なアドバイスや説明はできませんが、何事もアクシデントやトラブルは想定していたか否かで、精神的にも物理的にもかなり事後の対応と結果に差が出ます。

嫌なことは考えないで楽観的に生きるのも、苦しき時代を乗り切る一つの手段ではありますが、思いもよらない出来事が起きた時に不動心平常心を保ち続けられるよう、心も身体も鍛えるのも我々ビンボー人が逞しく生きる術ですよ。

2019.8.11

 

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