私の旅/ライフスタイル 〜運転し、操縦し、乗せてもらう。どれも私には宝物〜
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2019.10.15 14日の鉄道記念日に想う
どうも、シバク・ドワレです。
旅。
もう何回取り上げたかわからない、私にとって永遠のテーマです。
過去記事で偉そうに小ざかしく、旅と旅行の違いについて述べたりしたこともありますが、今日はシンプルにその魅力を語りましょう。
私の旅スタイルは、大きく三つに分類できます。
1.ロケバンでの単発車中泊やロングキャラバン
2.ペケ4でのオートバイツーリング
3.鉄道乗り/撮り旅
便宜上ナンバーを振りましたが、どれが一番や、ってのはありません。三者三様にスタイルが異なりますから、それぞれ楽しんでいます。
西伊豆 雲見オートキャンプ場
ロケバンにて長旅の醍醐味を手軽に堪能できるのは道の駅などの車中泊なのですが、アウトドアの遊びを満喫するためにはオートキャンプ場を利用するのがベストです。
予約が必要な手間を考慮しても、道の駅やSAのゲリラ的車中泊には無い解放感を味わうためです。寝るためのテントは張らずに車内で休み、タープやスクリーンテントのみを設営して外で調理や飲食を行う。
親戚や友人宅を訪れる以外に車中泊の旅にて合法的にそれが可能なのは、オートキャンプ場以外には思いつきません。
アウトドア遊びとは申しましたが、小学校の林間学校のように竹細工や焼き板など何かを作ったり、流行りの道具や高級なキャンプグッズを使って調理をする訳ではありません。テン場のロケーションが良いのなら、ただボケ〜っと景色を眺めて座っているか、昼寝する時間のほうが何かをするより長いです。
「せっかく来たのにもったいないから何かをしなきゃ」
そう思うことがもったいないと思えるのです。へそ曲がりなもんで。
その何もしないのを極めるのが、焚き火です。
火を着けたりするのも楽しいですが、ただ揺らめく炎を見つめるのみ。それで良いんです。私はそのために高額な利用代金を支払ってまでオートキャンプ場でキャンプをすると言っても過言ではありません。
幽邃な山奥に分入れば無料で焚き火はできますが、それは妻には敷居が高い。
しかしBBQが目的ではありませんので、いきなり炭に火を着けたり、肉を焼いたりはしません。
盛大に薪を燃やして心の垢も燃やし尽くし、それが鎮まりいこった燠火にて炙ったサンマをいただくとき、何者にも代えがたい至福を享受する幸せに打ち震えます。
RVパークなら、オートキャンプ場よりも低価格かつ手軽に利用できます。
AC電源無しでは私の旅は成立しませんので、どちらかに泊まるか、車内のサブバッテリーや発電機を使用することになりますが、RVパークだと一晩で平均2000円も出せば電源を使いつつ車中泊の公認を得られますので、常に周囲に目配せが必要な道の駅よりも数段ストレスフリーとなります。
焚き火は無論のこと、車外での調理や飲食は基本できませんが、画像のように芝生でくつろぐことが可能な場所もありますし、温泉併設でRVパーク利用者なら一回分の料金で入り放題のところも存在しますので、それなら湯から上がってはロケバンでビールを飲み。。の繰り返しが可能です。ちょっとした湯治になりますよね。
予約不要でも、利用前に電話で空きの確認をするのがベスト。
もし空いていなければ、その時点で直ぐに近所の道の駅など他の車中泊スポットを探します。その場合に、サブバッテリーが役立つのです。
オートキャンプ場やRVパークだけ、もしくは道の駅かサービスエリアだけ、などどちらかに統一してしまうと、車中泊旅の楽しみが限定されてしまいます。可能性を放棄するよりも常に様々なケースを想定して即応できるような体質になれたのは、登山のおかげでしょうか。
私には高峰登山は過去のものとなってしまいましたが、車中泊キャラバンの延長に山旅があります。
登れなくとも、眺める。
歩くだけでも、空気に浸ることはできる。
登っているときには登らない人を上から見下ろしていたのかもしれません。
でも、今は登る人を見上げることもせず、マイペースで歩きます。
なんか登山できない言い訳がましい文章ですが、昨今の過熱したブームのお山を見ていると、あまり未練が無いのも本音です。また静かな山が戻ってこんかな、スキー場がそうなったように。
いままで散々車中泊の楽しみを説いてきた私ですから、もちろん旅の根幹を成すのは予約もせずに思いつきでぶらりと突然出発し、疲れたり飲みたくなったところで適当に車中泊するスタイルです。
そんなとき、主に利用するのは高速道路のSAか道の駅。
それらでは車外には気配を出さず、総ての生活を車内で完結しなければなりませんが、そのために日夜内装を自作してより良い環境を創作しているのです。
派手なネオンサインや都会びと受けする洒落た英語の看板は無いけれども、キャンドル代わりのランタンを灯して日頃の饒舌はブロックし、ただグラスを傾ける。スピーカーからは特に気に留めない音楽が、それでも圧倒的な存在感の音質で私を通り過ぎてゆく。
街のカウンターよりはずいぶん質素だけれども、手作りの天然木に肘をつき、外を行き交う車列を見ているようないないような。
キャンピングカーだからと気負いすぎてせっかくの安らぎであるはずの寝床が人に見せるための展示会場にならないよう、生活感はしっかりと残しておく。映画のセットの如き、モデルハウスみたいなところで暮らす気は起こりません。
そんな、何の変哲もない、まるで自宅の空気のような私のキャンピングカーです。
これが私のクルマでの旅スタイル。
下へ続く
ギアの上げ下げに男を感じ
解放感を求めるなら、その求心力としてのオートバイは欠かせません。
私にとってのオートバイは、箸と同様、あって当たり前。無いと不便であり、代替は利かないものなのです。
しばらく使わないときはあっても、それがなくなってしまうと根幹から生き方を変えてしまう。そんな乗り物なのです。
北海道や九州が理想ですが、それ以外の日本にも大陸的光景は存在します。
日本は農業国ですから、果てしなく続く田んぼや畑など、都会を離れれば無数にある。その中で工業的大規模農園を探し出せば、どこまでもまっすぐな道を走り抜くなど、容易いのです。
もちろん、直線をゆっくり走るだけがオートバイではありません。
海岸や山間部のロング&ワインディングロードを駆け抜けるとき、その真価を発揮します。ガチャガチャとシフトをアップダウンする回数は、大型になり減少はしましたが、決してオートマチックのような走りはしません。
コーナーの手前でリアブレーキを軽く踏み、ギアを一速落とすとき、気分だけフレディ・スペンサーだったハタチの時に戻れます。
新しいタイヤのグリップに安心感を覚え、背中の妻を落とさないように優しく、しかし勇猛に車体を傾けて次のコーナーに立ち向かう。それがオートバイです。
そして、オートバイツーリングの最大の華やぎ、長距離フェリー。
陸をはるばる走り抜いて遠くへ行くのも快感ですが、その豪華客船のような船内や甲板で飲むビールは、甲子園のライトスタンドにも劣りません。
客室など下等でも、妻がいれば黄金の御殿です。
新幹線や飛行機が移動の最前線となってしまったこの時代に、長ければ2泊を要する旅など、なにより豪華なのではないでしょうか。
いつから日本人は旅の心を失い、無機質な室内で景色も見ずにただ修行のように移動するだけの民族になってしまったのでしょう。早いことがそれほど重要なのでしょうか。
鈍行列車や船旅の長時間に較べて無機質で殺風景な3時間は、私には果てしなく続く監獄生活のような気がしてなりません。
無論、病気や仕事で急いでいる人には現代は有り難いのですが。
オートバイでだって、キャンプします。
最近はごぶさたではありますが、タンデムでもキャンプしますから荷物は満載。こんなに積めるのも、ペケがデカイから。コカさないように細心の注意は必要ですが。
ちっちゃなテントにちっちゃなタープがあれば、夫婦二人が寝るのには充分です。快適なキャンプはロケバンで行い、ペケでは山歩きを思い出す。そんな使い分けが、いっそう旅気分を高めてくれます。
鉄道の良さは、いつでも呑める、そのひとこと
鉄道。
その響きに、私は幼少の頃からの憧憬を隠すことができません。
物心ついた2歳の頃、住んでいたのは静岡市の中心部でした。直ぐ横には在来の東海道本線が走っており、日がな一日いまは存在しない急行列車を眺めては、そのカタンカタンというレールの継ぎ目を通過する車輪の音を、子守唄代わりにしていたのを鮮明に覚えています。
予算の関係でJRのクルーズ型豪華列車はもちろん、私鉄の有料レストラン列車でさえあまり乗れませんが、上の画像は四年前に、JRグループ共通のとくとくきっぷであるフルムーンきっぷを使用して日本一周(縦断)をしたときのものです。
それは夫婦二人で合計80歳以上なら利用できる、¥88000ほどで五日間、特急などのグリーン車やB寝台に乗り放題な格安の切符です。
初日に大阪を出て北陸新幹線経由で上京、その日に東北新幹線で青森に入り、今は亡き夜行急行のはまなす号で札幌へ。
2日目は釧路まで特急で往復して、釧路湿原を走るノロッコ号に乗車して札幌へ泊まったのち、3日目に再び本州へ。
東北新幹線はやぶさ号のスピードを享受して、再度東京から今度は本邦唯一の寝台特急となったサンライズ瀬戸号にて寝たのち、4日目に四国高松へ。
うどんを食べただけで九州へ新幹線で向かい、別府温泉と阿蘇を堪能して鹿児島でのホテル泊を経て最終日にこのSL人吉号を楽しみ、九州新幹線さくら号で帰阪しました。
その時ばかりは前述した新幹線の速さの恩恵を浴びまくり、徹底した計画の元、五日間で日本を周遊できました。
このような純粋な乗り鉄は一般的では無いかもしれませんが、お尻が痛くなって座るのも嫌になりながらも、妻もけっこう楽しんでいました。
このように、弁当を食べて酒を飲みながらの移動は、自由に動けるさしものキャンピングカーでも絶対にできません。
酒が全てではありませんが、やはり私の旅とは切っても切れない親友です。
このリゾートビューふるさと号は、快速列車なので指定券さえ買えば18きっぷでも乗車でき、グリーン車以上の前後座席間隔がありますから最高の車内環境を格安で得ることができます。
長野駅から松本駅を経て、南小谷駅まで3時間少しの乗りごたえある列車です。
来年には我らがJR西日本にも、多種多様なる座席を有した大阪〜下関間などの長距離夜行列車が復活するので、今から楽しみでなりません。
ときには、仕事帰りに飲んだりもします。
始発駅からなら座れますし、和歌山近辺の昼下がりだと車内はガラガラで、寿司をつまんでもいぶかしがられることもありません。
のどか。
この一言がぴったりな、こんなローカルな鉄道旅。
これからもこのスタイルを続けるでしょう。
キャンピングカー・オートバイ・列車。
初めに告げた、三者三様。
理解していただけたでしょうか。私にはいずれも甲乙つけがたい、享楽のひとときなんです。
治療で疲れた心身を癒すため、また、妻といっしょにいてやれない月の半分をフォローするため。
いや、理由など要りません。
楽しいから。
ただそれだけで旅をしています。
2019.10.15
ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。