新地の夜/高校山岳部忘年会 〜キタの新地に夜風を受けて〜
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2019.12.25 クリスマスOB会
どうも、シバク・ドワレです。
夫婦してお呼ばれを受けて、キタの曽根崎新地のミシュラン名店「仲島」へ行ってきました。形式上はOB会ですが、一期生のY大先輩による、私の退院祝いです。
前の入院でしばらく体調不良が続いたのをたいそう気にかけていただき、
「酒は飲めずとも、キムチラーメンが食えるなら懐石料理くらい食えるやろ」
との有難き幸せなるお誘いにより、活けがにのフルコースの御相伴に預かりました。
こんな機会、滅多にないのでお勧めに甘えて妻ともども大阪まで繰り出しましょう。
大阪の夜といえば、真っ先に出てくるのがこの北新地。
今ではJRの東西線北新地駅ができてしまったので駅のイメージもある文言ですが、かつては「きたしんち」と言えばこの界隈を指す固有名詞でした。
今宵はクリスマス。
なかなかこんな日に来ることもないこの地ですが、案外サンタクロースはちらほらでいつもと変わりませんでした。
今日のお店は、若くして独立した大将が夫婦で営み、開店早々あっさりとミシュランのひとつぼしを獲得した「料理屋 仲島」。
ちょっと私が一人でブラッと気軽に訪れるにはハードル高すぎますが、そこは会社経営者で幅広く交友を持たれている先輩にお任せです。
まずは、さっきまで生簀でゆうゆうと鎮座していた津居山からきた豊津ちゃん二匹を見せてもらいます。
ざくっと斬られますが、ぜんぶ食べたるから許してな!
先付けに筍や新芽をいただき、先の造りに鰆の炙りやなんかの白身(カニがうますぎて失念)をいただきます。
来ましたよ!
まずは刺身からです。新鮮じゃないと口にできない、このズワイガニの造り。箸ではなく手でつまみ、豪快に口に放り込んでズルッといただきましょう。
たまらん!
これは香箱(セコ)がに。
小ぶりな雌ですので足のみは小さいですが、それを退けると内子と外子を、少しのかにみそで和えてあります。これが絶品。私の筆力では、とてもその至上の味わいを表現できません。
少しならええやろ、と梅酒や焼酎をちびちびやっとりますが、これは酒の肴のキングオブキングス。
続いて焼きガニ。
どれも有名な食し方ではありますが、その素材の良さが光る味ならではで、タレや酢が欲しくなりません。カニの味そのものを堪能します。
こうやってブログにしたためると矢継ぎ早に出てきているみたいですが、当然スローに時は進んでゆきます。
もう一人の一期生のS先輩と共に、四人のこじんまりかつ適正なる人数で忘年会は賑やかに楽しく更けてゆきます。
刺身で松葉カニのとろける柔らかさを味わいましたが、この焼きガニがかにの筋肉を一番実感できます。サクッサクッとした歯ごたえ、造りは別格としても冷凍もんでは絶対に敵わない味覚の筆頭でしょう。当たり前過ぎますが。
下へ続く
中休みを挟み、後半へ
蒸しがにと、味噌。
このかるく火を通してある濃厚な、実に濃厚なる蟹味噌をすくって食べた後に、甲羅酒が出てきます。妻は味噌・酒共にNGなので、私一人では食べきれませんでした。もったいない!
このあたりで最近とくに少食になっている私の腹の満腹中枢がピークにさしかかり、以後は妻に分け与えて香りのみを楽しみ、つつく程度の気配に。食べすぎは毒ですから仕方ありませんが、もったいない!
蟹鍋、おひとりさま用です。
カニは妻へ、野菜はほとんどたべられずにお出汁だけ美味しくいただきました。この出汁を飲まずして帰れないでしょう。
仕上げのごはんです。
今日はS先輩の希望により、せこがにの炊き込みご飯。特大南高梅があったんで、白飯も食いたかったなあ。。。
企業秘密により製法は教えてもらえませんでしたが、このフルーツ、噛むほどにしゅわしゅわっと弾けるんですよ。
何かに漬け込んでいると思うんで、一回やってみよう。重曹?炭酸?
真似しないでね。
こんなに美味しい思いをしたのはいつ以来でしょうか。
Y先輩、とても元気がでました。これで確実に二年は寿命が伸びたのは間違いありません。二年ごとにおねがいしますね!
2019.12.27記録
ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。