雑感/かき氷 〜気分は雪渓〜
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2016.9 エッセイ
どうも、acsekitoriです。
真夏に勢いで買った、井村屋のかんたんたのしい氷みつメロンがいつまでもなくなりません。どうしよう。私は元来、かき氷といえば練乳をぶっかけたいわゆる氷ミルクが大好物なんですが、それにはルーツがあります。
さかのぼれば1979年の7月。当時高校山岳部の新人であった私は、梅雨明け10日のドッピーカンの下、北アルプスは白馬岳を源流とする白馬小雪渓の上にたたずんでいました。大雪渓下に有る猿倉荘でバスを降り、白馬尻のテン場から夏山合宿がスタートし、後立山連邦を鹿島槍ヶ岳まで縦走する4泊5日の山旅の2日目。
新人でまだボッカ能力が乏しいことに加えて、5日分の食糧も担いでいます。それはそれはきつい思いをしたところで、顧問大先生から大休止して雪渓の雪を掬ってかき氷にしよう、と提案をいただきました。
今みたいにチューブ式の練乳はまだ無かったと記憶しています。咲き誇るお花畑の高山植物満開の中、缶かんの重たい練乳に缶切りで二箇所穴を開け、表面の汚い部分を避けて削り取った氷雪にかけていただいたかき氷の美味かったことったら。
今までの人生で食した物のなかでベスト3を挙げろと言われたら、間違いなくランクインするでしょう。とにかく食物が美味すぎて顎が外れる経験をしたのはこの時が初めてです。嘘ですが。
例によって蛇足がなが〜くなりましたが、練乳嫌いの妻の希望で、メロンも買ったんですよ。しかし、夏の盛りには当然のごとく私は練乳。甘いもの嫌いの妻はあまりかき氷は食せず。なら買うなよ。
なくならない、こいつ
ぼやいても仕方が無いので、連日のように氷メロンをいただいてます。甘いものを欲しがるのはがん細胞であって、私ではありません。毎月二回は行う血液検査で、糖尿病もまったく問題無し。
がんちゃんにブドウ糖を与えて育てるのはよろしく無いのですが、我慢してしばらく季節外れのかき氷を食べるとしますか。
2016.9