旅日記/乗り鉄 〜満月にいざなわれて〜
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2016.10.20 過去の旅日記
どうも、acsekitoriです。
もう一年と四ヶ月前の話ですが、これ以上豪華な旅はもうできないのでは?と思わせる楽しい旅をしました。といっても、全5日の行程中、宿で寝たのは安めのビジホ2回のみ。ではなにゆえ豪華なのか?それは移動手段なんです。
同世代か先輩方なら懐かしく覚えておられるでしょうが、国鉄からJRに移行した頃に上原謙と高峰三枝子扮する熟年夫婦が温泉旅行をするCMが流れていましたよね。フルムーンきっぷってヤツです。
夫婦合わせて88歳以上なら、5・7・12日間新幹線や在来線のグリーン車が乗り放題になるんです。節約自慢の私のこと、如何に安くて充実した旅を実行できるかのプランニングに闘志を燃やして、最安の5日間コースを選択しました。
詳しい値段は忘れましたが、確か2人分で税込¥88,000くらいだったと思います。これを高いと感じるか安いと捉えるかは日頃どのようなトラベルをしているかによるでしょう。無論、ツーリングで日帰りの旅を¥1,000で行けたと喜んでいる我が家にとっては大枚放出、大散財です。この千載一遇のチャンスを無駄にしては先祖に会わす顔がありません。
それはそれは綿密に計画して、いかに乗り鉄を満足させつつ、そこそこの食い道楽も満たそうかと時刻表をネットで調べつつ企てました。新設間も無い北陸新幹線の初乗りや、日本最速の新幹線で東北を駆け抜けて風前の灯となった旅情あふれるB寝台への惜別乗車により北の大地へ。はたまた未だ乗車した事のない、本邦では貴重となった寝台列車サンライズ、燃える国九州で懐かしきSLへの懐古乗車などなど。
さあ、それらの基本情報をiPhoneにギッシリと詰め込んで、いざ大手旅行代理店へ。ここでのやり取りをグチる前に、概要を発表しましょう。まるで会議でのプレゼン気分ですな。
1日目
新大阪〜【サンダーバード】〜
2日目
〜札幌〜【スーパーおおぞら】〜
釧路〜【ノロッコ号】〜
釧路〜【スーパーおおぞら】〜
札幌
ビジホ泊
3日目
札幌〜【スーパー北斗】〜
函館〜【スーパー白鳥】〜
東京〜【サンライズ瀬戸】〜
4日目
〜高松〜【マリンライナー】〜
岡山〜【山陽新幹線のぞみ】〜
小倉〜【ソニック】〜
別府〜【九州横断特急】〜
熊本〜【九州新幹線さくら】〜
ビジホ泊
5日目
鹿児島〜【普通】〜
隼人・人吉〜【SL人吉】〜
熊本〜【九州新幹線みずほ】〜
新大阪
日本を縦断して東奔西走
こんな感じです。日本一周、いや大縦断。北海道で海の幸を食べて、鹿児島で黒豚と薩摩地鶏を喰らおうと目論んでいます。道中はできるだけ駅弁や駅ナカの旨いものを買い、車内で食する計画でした。残念ながら気軽に立ち寄れる食堂車が全廃されましたので、せめて少しでも往年の列車旅を味わいたかったのです。
さて、問題の旅行代理店。こんなややこしい注文はそう無いでしょうし、全国の列車名を総て覚えてくださいとは言いませんが、カウンターレディの経験値は余りに少な過ぎました。普段はTDLの手配やパック旅行ばかり扱っていたのでしょう。この5日間の発券が終わった時に時計を見たら、3時間が経過していたのです。
この旅の思い出は、それこそ無限にあるのですが余りに長くなりますのでおいおいと小出しにします。この画像は、函館駅から徒歩5分ほどの定食屋さん。前夜の札幌冷凍かに食べ放題で惨敗をくらいましたので、ちょっと修学旅行生相手みたいなこの店に入るのは躊躇しました。
実は函館では塩ラーメンを食べようと思い、いそいそと出かけたのですが、到着時は既にスープ切れでした。で、妻が何気にこの店を発見したので、何の情報も持ち合わせていなかったのです。
表の看板から値段は判ります。安い。なら、量が少ないんやろ。しかし、五稜郭見学は済ませたものの、次の列車時間が迫っています。しゃあない、ここに入ろ。
ところがところが、そこは函館。入った途端にパラダイスが広がっていました。生簀と呼ぶには大きすぎる、水族館のプールみたいなのが店内狭しと設置されているのです。地元の女性が、買い物カゴを携えてホッキ貝を買いに来ました。
当たりやで、ここ。私のコスパ探求本能がそう告げています。三色丼ミニ¥1200(多分)にしました。ここは北海道、ミニでも充分な事は知っています。これが関西の観光地なら倍の価格ではないでしょうか。もちろん輸送コストや、こちらは旅の経費がかかっていますから同じ土俵には並べられませんが、鮮度が違います。その生簀からウニやアワビを掬い取り、その場で卸してくれるのですよ、大将!
こちらは鹿児島ナイト、アパホテルからほんの3分程のお店。この地鶏タタキは美味かった!黒豚のしゃぶしゃぶとトンカツを両方同時に戴けるのも、本場ならではですね。イモ焼酎をチビチビ舐めながら、最後の夜を妻と仲良く過ごしました。
いずれも取材・掲載許可を得ていませんので触りだけに留めますが、興味がある方は勝手に画像を拡大して調べて是非行ってください。
この旅を正規の料金で行なった場合、運賃・寝台料金・グリーン料金のJRだけで約30万円の試算が出ました。それでもJRとしては列車旅に引き込むための大盤振舞いなんでしょうね。値は張りますが、列車の移動は窮屈だし退屈だろうし、と思われている方。こんな方法もあるのですよ。
平日に行きましたから、混雑とは無縁。もっとも、グリーンですから混雑していてもあまり関係ありませんが。日頃の清貧旅ももちろん大好きですが、このような贅沢旅行もとても良き思い出になりました。
嗚呼、食欲が復活した途端にグルメレポートとはこれ如何に。まだまだ煩悩だらけの秋の病床。夜長は続く。
2015.6月の思い出