雑感/休憩 〜休むべきか安まざるべきか〜
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2016.10.21 エッセイ
どうも、acsekitoriです。
今は白血球の数値が低くてバイキンマンを退治できないのと、血小板減少で血が止まりにくいので救急車の来ないところには行きにくいのです。従って、日本アルプスは当然として中級山岳登山もお休み中です。我慢我慢。このネコに乗ってるおねいさんのように、少しは休まないとね。
私は元々休憩をあまり必要としない体質らしく、仕事は終わるまで休憩せずに全部こなしてさっさと終らせ、終了後にゆっくり風呂に入ってビールを楽しむタイプです。登山でも、だいたいクソ重たいザックを担いでいますので、頻繁に休憩を取り担ぎ直すと大変なので、1時間に数分程立ち止まって立ったまま一息つくくらいです。
これには身体を冷やさないようにする意味合いもあり、季節を問わずせっかくウォームアップできたのがムダになるので、止まっていてもストレッチなどをしています。
ラッセルの鬼
私は低山ハイクよりも雪山志向が強いので、冬山が大好きです。雪山と言えば、ラッセル。誰も踏み跡を付けていないバージンスノーと戯れながら、ひたすら上を目指す。その快感を一度覚えてしまうと、もう野性の本能に蓋をすることはできません。
しかし、〇〇大学の人間ラッセル車と呼ばれた私でも、その能力はしれていますので、極めて牛歩です。パーティの人数にもよりますが、シンドイのは先頭だけ。急な登りの場合の説明をしましょう。まず、片手で持っていたピッケルを両手で胸の前で一文字に持ち、雪面を掘るように固める。ある程度雪面が下がったら、膝を曲げて雪面に押し当て、圧縮。ここでようやく足の登場です。下手すると最初の一歩を踏み出すのに5分くらいかかります。
その間、後ろのメンバーはペチャクチャ喋るか、テルモスの熱い紅茶を飲むかです。レーション(行動食)も食べられますね。これの繰り返し。本気のアルプスドカ雪が来た時などは、8時間行動して振り返ったら200mくらいしか進んでおらず、前日の設営地が見えているのに次の雪洞掘り何てことも間々ありました。
つまり、先頭戦闘員がバテて交代するまでは、ずっと休憩しているようなもんなんです。この時に役立つのが、日頃夏山でも座らず身体を冷やさない訓練。それらも総て先輩方に叩き込まれました。全て無駄なく通じているんですね、先達の熟練の技は。
ああ、早く雪山に行きたい。我慢我慢我慢我慢。
2016.10.21