青春18きっぷ信州放浪初日その1/鉄道旅 〜予想外のグレードに喜ぶが、その後悲劇が〜
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2018.9.8 テツ旅初日自宅〜長尾駅〜尼崎駅〜米原駅〜名古屋駅〜中津川駅〜土岐市駅〜中津川駅〜松本駅
どうも、シバク・ドワレです。
この記事を初日の夜にはアップする予定でしたが、私のミスにより夫婦共々疲れ果てて、ホテルで酒を呑んだら寝てしまいましたので夢の中でダイジェスト版のみアップしました。
昨日帰宅してアクセス数を確認したら、1000近い数字が。鉄道ネタを上げるといつも多くの方に読んでいただけるのですが、青春18きっぷも大人気のようです。
この青春18きっぷ旅は、最初から目的地を決めてJRから購入したのではありません。
ジモティーに残4回分¥8500で出品されており、かねてより鉄旅を久々にしたいなぁと思っていたので即購入したのが発端です。
それで、行き先は過去に一回乗車したことのある臨時列車、「リゾートビューふるさと」に乗って長野駅から白馬駅まで行き、キャンピングカーによる盆休みキャラバンで雲の中に隠れて見ることのできなかった白馬岳眺望をリベンジしに行こう、と計画したのです。
その列車は朝の9時過ぎに長野駅を出て大糸線の南小谷駅に13時前に着く便と、南小谷を15時過ぎに出て長野に18時半頃に着く便の1日2本です。
当然大阪から日帰りでの乗車は不可能ですし、せっかく四回分のきっぷがあるのですから夫婦で日帰り二回ではなく、一泊二日の予定を立てました。
宿は長野駅近くのホテルを取り、あとは大阪〜名古屋〜松本〜長野の往復だけですから、いろんな路線を乗り継ぐのが醍醐味の18きっぱーとしては少々物足りない計画ですが、主目的がリゾートビューふるさとですから仕方ありません。
当初はこれまた過去に一回経験済みの、大阪〜名古屋を経て飯田線豊橋〜岡谷間を7時間通して走る普通列車の旅も考えましたが、妻には少しハードルが高すぎるし、私にも下痢によくないのでやめました。
前置きはこれくらいにして
さて、それでは初日の珍道中からお届けしましょう。下書きは列車の中で済ませていましたので、清書して文言を整えるだけなのですが、読み返してみると興奮して立腹していたのが自分でも判ります。
そう、この記事は単なる愚痴ですので読まれて心当たりがあり、気分を害された方はもっと害してくださいね。
学研都市線の長尾駅までロケバンで赴き、駅近くのコインP(24時間¥400繰り返し適用)に駐車します。
このほうが二人でバスで最寄駅まで行くより安い。
0619、長尾駅発。土曜日早朝の車内はのんびりムードが漂います。
北アルプスの眺望を目的に掲げましたが、いきなり出鼻を挫かれました。
北摂地域では列車が遅延するほどの、時間雨量110mmという歴史的豪雨。災害が起きないことを祈るのみです。
尼崎駅に0710着、0717発の近江塩津行き新快速に乗り換えました。
さすが全国に名を馳せる、JR西日本ご自慢の新快速。この時間でも満席で、立ち客もたっぷりです。そう予測して、わざわざ自宅から近い京都駅ではなく兵庫県の尼崎駅に向かい、大阪駅で大量下車して空くであろう座席を狙いましたが、正解でした。大阪駅より着席。
京都の手前、向日町にある電車基地を通ります。
ここには懐かしい思い出がたっぷりあり、その昔大学山岳部の合宿でよく利用した急行きたぐにや、急行立山。そして九州へ旅立つ前のブルートレインなどがずらり勢ぞろいしていたものです。
今は近郊電車が並ぶだけで、時折金沢行きのサンダーバードなどが止まっていますが、寂しい限り。世の中は完全に新幹線か近郊列車の二極化が進んでいますね。
この先の大垣までの電車が多く、名古屋を経て豊橋まで行く新快速や特別快速は1時間に一本程度しかありません。
後述しますが、新快速などの長編成から長編成への乗り換えなら良いのですが、長編成からローカル列車の短い編成などに乗り換えると、ダッシュしないと18きっぱーなどの群れにより座ることができません。
12両から4両になるのですから当然ですよね。
蛇足ですが、ぜんぜん青春ではない元青春68きっぷの客の方が多いような気がします。これはまったくルール違反ではなく、学割と違い何歳が使っても良いのが利点です。
1028名古屋着。
自宅を出てから既に5時間が経過していますが、まだ名古屋です。
今回はドイツの名ザック、deuter(ドイター)の45Lに二人分の荷物を満載してきました。もっと減らすことは充分可能なのですが、来る西穂高岳登山に向けてのボッカ訓練を兼ねていますので、わざと重くしてあるのです。
といってもたかが15kgくらいなのですが、帰路の名古屋駅地下にあるきしめん屋さんの店主のおっちゃんは持ち上げられず、
「こんな重いもんしょってあるくんですか」
と怪訝な顔をされましたが、普通ですわ、と返事しときました。
末期がん患者でもこれくらい担げないと治療に耐えられません。
名古屋を1124に出る、中津川行き快速に乗りました。
この313系に乗ってビックリ。18きっぱーの旅自体が久しぶりですので、最近のJR他社の近郊列車を知らなかったのですが、車両両端に大型テーブルを備えたセミコンパートメントのボックス席があるのです。
駅弁を買えなかったら嫌なので、昨晩自宅厨房にて焼き上げた和牛のステーキ弁当を持参していますので、このテーブルは助かった。
まるで観光列車。クォリティ高すぎるぞ東海!まけるな西日本!
褒めるのはこれくらいにしときましょう。そのあとが悲惨でしたから。
中津川での接続が悪く、駅すぱあとで出てくる長野駅までの案内は1246名古屋発。大混雑の都会中心駅で2時間超えの待ち時間は嫌なので、ユニクロで妻の服を買ったりして時間をつぶした後、それよりだいぶ早い電車に乗りました。
中津川に定刻1239到着。
ここから松本までが関門で、木曽川沿いを行く風光明媚な路線なのですが利用客が乏しいからでしょう、普通列車の数が激減するのです。
それで、松本行きの最も近い列車は1425までありません。私は駅のベンチでボ〜ッと待つよりとにかく列車に乗りたいタイプなので、乗り降り自由のきっぷの特典を活かし、土岐市まで帰って折り返し、また中津川に戻ってくるプランに急遽変更したのです。
これが痛恨のミスチョイス!
1250名古屋行き快速、乗ってきた列車がそのまま折り返す奴に乗りました。それで1323土岐市駅着。1334中津川行きに乗り、1407中津川着。
こうすることにより、駅での待ち時間がほぼなくなり快適に乗車を続けられると思ったんですが、甘かった。
中津川に戻ってみると既に松本行きの列車がとっくに入線しており、満席状態になっていました。
1425中津川発、1641松本着の2両編成列車。
かろうじて空いていたのが、ドア横の四人掛けボックス席です。
これが、先ほどの313系電車に比べて大幅に座席間が狭い。それまでのガラガラの車内であれば四人掛けを二人で使うのですが、満席でそんなことしたら単なるDQNです。
すぐにやってきたのが、優しそうな70前くらいのおじさんと、優しくなさそうな推定60前後のお婆ちゃん。
妻は山こそ登れませんが、私と出会った四年半前から私が全精力を傾けてパワハラを全開し、毎月数々の合宿を挙行して鍛え上げた精神力があります。
四年と言えば、大学山岳部で言うと4回生、天皇陛下の扱いです。
ちなみに新人は奴隷、2回生は平民、3回生でやっとこさ貴族。OBになると神です。それが体育会なんです。といっても我が山岳部では体罰絶対禁止で、下級生の意見も積極的に考慮するリベラルなクラブではありましたが。
同じ組織に所属していなければ、どんなに他所で崇め奉られている人でも単なるオッさんオバハン。偉そうにウンチク垂れて来ても、はあそうでっか、と意に介しません。相手がヤクザまがいに凄んできても、私には吉本新喜劇にしか思えません。
こんな時代錯誤な表現に文句があれば、いつでも私にどうぞよろしく。謹んでお相手させていただきます。それくらいの気概が無いと、いつ死ぬか分からん登山やオートバイ、ほんでもってがんとの闘いなんかしてられん。
妻は山女ではなくとも、気温がたかが30℃くらいでエアコンが無いと死ぬ!などとたわけた事をぬかしたり、クルマがすっぽり埋もれる雪の中暖房が無いなんてクマやあるまいし寝られるわけない!と暴れてみたり、2日や3日ちゃんとしたメシが食えなんだらキーっとなる、その辺のヘタレには絶対に負けない。
それくらいにこの四年の合宿はハードでした。
それらを軽く乗り越える、強靭なメンタルの持主が我がワイフなのです。
洗脳してるやろ、新興宗教かって?
いやいや、昔人間なだけです。
江戸時代、いや戦前戦中は、みなそんな暮らしだったでしょう。
その妻が、今回の18きっぷ信州合宿では音を上げかけた。全身が痒いから降りたい、とケツを割りかけた。
それはひとえに、3時間ほど四人がけ座席の向かいに座った推定60前後のキツい顔したおばあさんが態度悪かったからのババアアレルギーでしょう。
ダンナにはメタクソ偉そうにする、こちらには「なに、この下々のケダモノは?山のリュックサックなんかで旅行して」感が半端なく、まるで動物を見るかのように上から見下してくる。そっちかて18きっぷで旅行してるくせに。
それだけなら的を得ているからどうでも良いのですが、妻の足を押しのけてグイグイと足を伸ばしてくる。
妻が足がしんどそうにしたらキッと睨む。旦那は私が少しでも足を動かせば、ススッと自分の足を引っ込めると言うのに。
傘がこちらに倒れてきても、謝るのは70前のおじさんのみ。推定60前後のキツイ顔した優しそうでないお婆ちゃんは、
「あら?なんで傘が倒れるの?」
そら、電車が加速したら倒れるわ。
物理の法則を知らんのか。知らんやろな。
流石に仏のドワレもキレかけましたが、そこはオトナ。グッと堪えて、ただひたすらその推定60前後のどう見てもキツイ性格のお婆ちゃんの顔を微笑みを浮かべながら眺め続けました。
一言でもワイにケンカを売ろうもんなら、どうなっていたか判りません。
「ご主人がそれだけこちらに気を遣われていると言うのに、お婆ちゃん、あんたのその態度はなんや!もっと亭主を立てんかい!!」
と心の中で叫んだでしょう。電車の中で大声を上げるほど私は子供ではありません。
その推定60前後のふてぶてしく優しくないおばあさんは九死に一生スペシャルで助かりましたな、ワイがキレへんかったから。
気分を変えて
苦行のような2時間半の乗車を終えて、松本駅に降り立ちました。
ババアアレルギーからやっと解放された喜びで、妻の顔にも笑顔が弾けます。
そこへやってきたのは。。。
「2番線、ご注意ください。団体列車が入ります。写真撮影のお客様は、足元の黄色い点字ブロックの内側までお下がりくださ〜〜い」
つづく
2018.9.10記
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