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国道/雑感 〜のんびりと、小風を浴びて道草を〜

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2019.8.29 エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

私は、高速道路よりも下道が好きです。

ほとんどマニアレベルなくらい。

特に国道が大好物で、GWの10連休には国道9号線の完全走破を達成したのは既報の通りです。しかしマニアと言っても、400番代の酷道を完走するなどの全ルート走破系では無く、単にノンビリ走れるところが好きなのですから、どちらかと言えば国道ファンですな。

鉄道マニアにも、JR全線完乗とか全国私鉄乗り比べなどのオタッキーな世界もあるようですね。私は乗り鉄ではありますが、車窓をボーッと眺められたらそれでよく、記録への拘りはありません。

 

この記録へのこだわりのなさの原点は登山にあり、よく百名山全山登頂とか、3000m峰完登などに躍起になる人がいますが、ぜんぜん興味が湧きません。

それどころか、学生の頃から飽きもせずに同じ山にばかり登っていました。例えば剱岳、例えば白馬岳や五龍岳などなど。

剱岳など10回以上登っていますから、それを毎回違う3000m峰にパワーを向けていたらもう完登してたかもしれない。が、まったく悔しくありません。剱岳が好きなんやから。

 

私がアルピニストとして育てられた高校山岳部の方針は、インターハイや国体などの競技志向では無くて、目指せヒマラヤの、より高くより困難な先鋭的な登山を目指すものでした。

登山をしない人にはよく判らないでしょうが、つまり山でよ〜いドンのかけっこをするのでは無く、困難な山を克服する力を付けることを目標としていたのです。大学山岳部がまさにそんな感じで、私は大学へ進学して体育会山岳部に入部しても、特に困る事はありませんでした。

テントを張るスピードや飯の炊き方、そして登山ルートをより早く駆け抜けるなどは大切な事柄ではありますが、審判を伴ったタイムトライアルのメダル主義に全然興味が無いのです。より困難なルートを目指していれば、必然的にそれらは向上しますから。

下へ続く

ハイウェイにも良さはありますが

さて、国道。

これを使って旅をする最大のメリットは、いつでも昼寝できる点です。昼寝は私の20ほどある趣味の中でかなりの上位にランキングしますので、重要なるポイントです。

高速道路だと、当たり前ですがサービスエリアやパーキングエリア、ハイウェイオアシスでないと休憩できませんよね。皆さん経験しているでしょうが、夜通し走ったり体調が良くなくて眠たいとき、次のパーキングがやたらと遠く感じます。

対策としては、ガムを噛んだり大きな音で音楽を流したり。

妻が横にいればマシンガントークを炸裂させてかなりマシではありますが、その声さえ遠のくことがあります。危ないアブナイ。

 

それが国道を含む下道なら、少し走ればスーパーやコンビニ、24時間営業のファストフード店などが点在しますから、少しの買い物で協力して、トイレと仮眠を済ませられます。

もちろん、そんな事を1日に何度もしていたら、一向に前進できません。

酷い時は日に100kmくらいしか進まない時もあります。日本一周をしている人なら急いで周っても値打ちが下がりますから良いでしょうが、日程に限りのある私にとっては悩ましい現象ではあります。

 

しかし、そのいかにもノンビリとした鈍行列車ライクな旅を、愛して止みません。

高速道路だと、都会部では高架道路で防音壁が多数を占め、田舎になると山を切り開いた直線部分が多く、左右の景色は何十km走っても代わり映えしませんし、仮に富士山や伯耆大山が見えた!と喜んでも、スピードが早すぎておちおち眺めていられません。

一方、国道なら随所に広くなった路側帯がありますから、そこに寄せてハザードランプを点灯して、それらの美しい景色を撮影するのも容易いです。写真ブログを標榜する私には、重要な点です。

 

到着時間の点からは高速道路に比べるべくもありませんが、国道には我らが味方、バイパスがあります。

先ほどの鉄道鈍行の旅然としたスタイルとは相反しますが、急いでいる時に自動車専用区間は有り難い。中には静岡県国道1号バイパス・山口県の2号バイパス・福井県の8号バイパスのように、高速道路と比しても遜色のない制限速度80km/h超の箇所もあります。

大好物の、無料高速ってヤツです。

都心部でなければそれらのバイパスはガラガラに空いていることが多く、その区間だけで比較するに於ては高速道路と所要時間はあまり変わりません。これを使わない手はないでしょう。

 

ま、そんな私も仕事で急ぐ時はフルに高速道路を使って効率を高めますから、要は使い分けですな。

でも、ロングキャラバンでは国道で一年中、冬でも真夏でも窓を開けて、風と友達になりながら走りたいと思っています。

エアコンなど点けずにね!

2019.8.29

 

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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