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雑感/車中泊とテント泊との差異 〜労力と快感は比例するか〜

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2016.9 エッセイ

どうも、acsekitoriです。

私の野外宿泊の原点は、高校山岳部の合宿です。必然的にテント泊でした。極力不要な装備を減らして軽量化を図るのが顧問の方針でしたので、6人用テントに13人寝る、なんてのはザラにありました。

暑い時は地獄ですが、夏の北アルプス縦走や雪山など寒いところではヒトの温もりが暖かかったもんです。軽量化はメシにも及び、朝はマルタイ棒ラーメン、昼はヘタパン(食パンの端っこ)、夕食は丸美屋の釜飯とキューリのきゅうちゃんのみ。

そうやって荷物の重量を減らして、高校生には珍しく岩場の縦走を成し遂げていたのです。大学山岳部では、自力遭難救助訓練のため、ワザと重量を増やす意味で20日分ほどの食糧を担ぎ上げ、劔や穂高のBCに入っていました。そのザックの重さは、40kgに達していたでしょうか。そうやって重さに身体を慣らしていないと、いざ部員や他パーティの遭難に直面した場合に遭難者を担ぐ事ができないからです。

もちろん小屋泊まりなどせずに、指定テン場でのテント泊です。当時は当たり前にテントを張って、雨の中の撤収も苦にはならず手際が良かったのですが、車中泊を覚えてからはもういけません。

当然今でも、登山の時は登山口以外では車中泊できませんのでテントを張ります。が、ロングキャラバン(長期車中泊旅)ではほとんどテントは張りません。何しろ別荘、いや自宅に乗って旅をしているようなもんですから、わざわざテントを張る必要が無いのです。

 雨の中での設営は地獄

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そのために労力を惜しまずにグランビアの改造改装を重ねました。よく「アウトドア遊び・キャンプに行くのに、電化製品やTVを持って行って何が楽しいのか?テントも張らずに」との質問を投げかけられます。私は特に反論せずに、「はあ、そうですなあ」くらいに留めています。

これは趣味嗜好の問題ですので、皆がそうしているから同じようにするとは限りません。ましてや、私はヒトと同じ事をするのが大嫌いな自他共に認める超絶へそ曲がり。流行っているからやるとか、みんなが買うから買うっていうのが一番嫌いな偏屈オヤジなんです。

つまり、私にとって車中泊旅を目的とした改装グランビアとは、非日常を最低限の労力で満喫できる最高のツールなんです。仕事帰りや退院直後に、そのまま直ぐに出発できますから。

大自然を満喫したければ、登山をしたりモーターボートをレンタルして沖に出ます。別段、オートキャンプ場でテントを張る事がアウトドアとは思えないからです。

少し口が過ぎましたね。そういう私も、子供たちが小さな頃は、よくオートキャンプ場に出かけてテントを張った時代もありました。設営や撤収、飯炊きを手伝わせて協調心を植えつけるためです。もちろん百名山クラスの山にもよく登りましたが。

今はもうその彼女彼らは、立派に巣立って行きました。もう、わざわざ街からそう離れていないところで雨の中設営や撤収に苦労する必要など無いのです。

でも、だって、しかし、早く劔岳を望む劔沢三田平にテントを張って、日がな一日劔を眺めに帰りたいと願っています。他に手段が無いからこそ、テントの有用性が再認識できると思いますから。

2016.9.10 

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