がん患者のQOL/闘病記 〜天女と天使、究極の二択〜
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2017.10.6 入院雑感
どうも、シバク・ドワレです。
今朝、採血の結果骨髄抑制が進んでおらず、予定通りに計画入院での化学療法が開始されました。エビデンスに依る標準治療では2週間に一度、3日間の投与なのですが、それが遂行されると実に忙しない。
私は胸に点滴用のCVポートを体内設置したサイボーグですので、初日のみ機械の世話になれば後の2日間はインフューザなる携帯ポンプをぶら下げるだけで済み、トイレなどにそう不便は感じないのです。しかし、抜針後に必ず現れる副作用で、延べ1週間は悶絶します。
すると、次の点滴開始までもう1週間しかありません。これでは遠くに行けない。
が、遠くに行きたいとの希望を天が叶えてくれてるのかどうかわかりませんが、幸か不幸かだいたい2週間後くらいに骨髄抑制がピークを迎え、白血球や好中球などの数値が減少して1週間治療開始が先延ばしになっています。平均すると3週間に一度の治療ペースですね。
旅より治療優先やろ!と思われる方もいらっしゃるでしょうが、そこが化学療法を続ける難しさ。期間を空けることも、治療継続の大事な要素なんです。
それは貧富の差に係わらず、病状・体質によっては抗がん剤を服用し続けると、ある段階で臨界に達して食欲不振・吐気・下痢を代表とする様々な副作用に襲われて、継続不能になるケースが多いからなんです。
がんを罹患し闘病中の女優やアナウンサーなどが最後の気力を振り絞って記者会見に臨むとき、ほぼ体脂肪が無くなって悲壮な姿の方が見られますが、あの状態が終末期のがん患者の、食べられなくなった身体です。私の病院にも、そのような病状の方々が多数入院されています。
他人事のように書いてますが、私自身いつそうなるかは神のみぞ知る事。努力してたくさん食べるようにしていますが、いつ食欲不振=食物経口摂取不能に陥るやもしれません。
癌死と資産の関係
また、芸能ニュースなどで有名人の訃報を散見されるでしょうが、「なぜ芸能人はお金持ちなのに、次々とがんで亡くなっていくんだろ?」と感じられるかもしれません。これについては様々な反論があるでしょうが、私は「金持ちだから」早く亡くなっているのでは?と思えてしまいます。
がんの三大標準治療である化学療法や放射線治療、オペを副作用や痛みから逃れるために健保指定外の民間療法に向いてしまうには莫大な費用がかかるからです。結果、多くのお金持ちが数ヶ月から1年ほどで亡くなっていますね。
金が無ければ、健保で標準治療を受けざるを得ないのですが、私はそれを「ない袖は振れない」、と悲観的には考えていません。ある資格を取得した時に医学を勉強した上で、自ら情報を吟味した上で標準治療こそ余命を長くするにはベストな選択、と判断した結論だからです。
ここでようやく本題です。
私が化学療法を入院で受けているのはいつも述べている事ですが、国の指針としては在宅治療を勧めています。詳細に記述すると自身の立場を悪くするので省略形にしますが、主なる理由は、「患者のQOLを高めるため」です。
クォリティ オブ ライフ。つまり生活の質ですね。
裏の本質的理由はともかく、国の言いたい事は理解できます。確かに、私自身、入院中の出来事に対して愚痴ったりしていますし。
しかし、私が入院治療を選択している最大の理由は、副作用対策です。
急な高熱・水便が止まらない事に依る脱水などの命に関わる重篤な症状から、背中痛・薬疹などの投薬や処置が必要な事態。これらに対処するのは、妻には不可能です。入院中なら24時間、Dr.やNs.などが処方・処置してくれます。実際に幾度もそれで楽になりました。
対して、在宅中に襲った吐血と胃痛に関しては、深夜に発症しいつもの病院が救急指定外のため、他市の見知らぬ救急病院に搬送されたのはついひと月半ほど前の出来事です。
これらの事情により、私は入院治療を選択しているのです。
ナースはみな優しくて仕事ができるのですが、中でもここのケモ室(化学療法室)のNs.はベッピン揃い。とても仲良くしてくれています。もうこの病院だけで30回くらい抗がん剤をグビグビ入れてもらってますからね。
あ、これは「この情報要る?」でしたな。グァッハッハ。
P.S.
輸液ポンプの形式No.が777やったんで、吐気のなかとてもハッピー気分♫(上画像)
7月7日大阪産の和熊やからね。
2017.10.6
追記
コメントしていただいたMさんへ。
私は、プロフィール欄に記載しているように、オートバイや車中泊以外のコメントは辞退しております。
また、貴女のブログ内容を拝見しましたが、その金額の多寡に拘らず、民間療法賛辞のリンクを私のブログに貼ることは私のポリシーに反しますし、この記事の趣旨からは本末顛倒の結果につながりますので僭越ながら辞退申し上げます。
悪しからずご了承ください。
シバク・ドワレ
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