アーバンツーリング キタ梅田界隈/オートバイ 〜ハプニングのあと、浪花と英吉利の融合に時を忘れ〜
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2018.10.15 日帰りツーリング自宅〜R1〜梅田往復
どうも、シバク・ドワレです。
本当は、ロケバンでの北陸キャラバンに出発するはずでした。しかしちょっとした大人の事情で、延期に。
ってことで、午前中に所用を済ませたら妻の行きたがっていた阪急百貨店梅田本店で開催されている英国展にCB1300DC(X4 typeLD)で出かけることにしました。
キャラバンは?
明日の午後出発か明後日になりそうです。どんどん計画縮小。。。
そのかわり!降って湧いたような大好きなCBでのツーリング。
やっほ〜〜〜イ。
私のお互い読者ブロガーさんが2名もカタナに乗ってはるんですが、ジャンルは違うもののこの角度はカタナにも負けないと自負しとります。
隠れ鈴菌保有者で、ハスラーTS50が原チャデビュー、RG250E(ガンマでは無い旧型)が中型デビューの私としては大型免許を取ったからにはカタナ1100も欲しかったけど、珍しいオートバイで低いシートが良かったのでこのCB1300にしました。
足が短いんやも〜〜ん。程度の良いカタナは高いし。しくしく。
重たそうに見えて実際クソ重たいんですが(装備重量約300kg/タンデム時400うんじゅっキロ)、タイヤを変えた時くらいから、なんか250に乗っているようなヒラリひらひらとした錯覚を覚えるようになりました。
それくらい、このCBが馴染んできたようです。一年かかりました。
実は、すんなりこのツーリングに出かけられた訳ではなかったんです。
いつも吊ってるとこにキーがない。
どこを探しても、ない。
大量にあるウェアのポケットにもない。
ズボンのポケットにもない。
前回乗ったのは、9/6。長期入院前。
どこへ行ったんやろう。。。
ってことで、ボケ始めたもののくよくよしない私。
すぐさまホームセンターに行き、納車後すぐに作っていたスペアキーを見せて二つ作ってもらいました。純正のはそのうちどっかから出てくるでしょ。四次元に隠れたのかなぁ。
上の画像のいちばん右側、ちょん切れた奴が前に作っていたスペアキーです。
なぜ先っぽだけしかないのか?
めっちゃめちゃコアな読者様なら覚えておられるでしょうが、私のX4 typeLDにはクラウザK2というパニアケースが付いていますので、普通のキーだとシートロック解除時にキーがパニアに当たり、入らないのですよ。
そこでホムセンの担当者氏に無理を言って、グラインダーでちょん切ってもらったんです。
今日、一年五ヶ月ぶりに再度カウンターに行き、こう告げました。
「オートバイのほんまもんのキーがどっか行ったから、またスペアを作っておくれ」
担当者氏
「その存在しない持ち手の方に、大事な情報のナンバーが書いてあるんですよ」
「あらまあ。。でもきっとだいじょうぶ。作っておくれ。のーぷろぶれむ!」
「ホンダやねん」
なぜ本田だけ言うてくれんのや。
「サイズを測ってみます。あ、これですね」
「な、できるやろ?」
「そうですね。20分くらいお待ちくださいね」
と、紳士的な応対をしてくれた担当者さんのおかげで、無事にキーがいっぱいできました。
無事にちゃんと持つとこがあるキーを捻り、出発しました。
ひっさしぶりにバウン!ふぉ〜〜んふぉんと100馬力四発集合管の咆哮をなにわの街に轟かせ、大阪のおばちゃんのミニサイクルが渡る横断歩道で信号待ちをしながら、直ぐに大阪市北区に到着。
知らぬ間になんかお洒落なホテルもできています。
新大阪駅〜江坂〜千里中央を結ぶ北摂の大動脈、新御堂筋へと続く高架を見送ってその奥にある大阪駅界隈を目指します。
阪急百貨店にはオートバイ置き場はありませんので、格安駐輪場(大型駐車可)がある大阪駅前第一ビル、通称いちびるへ向かうのです。
蛇足ですが、大阪では「イチビる」とは目立ったことをする、ふざけたことをする、意気がるなどを意味します。
類義語に「イキる」がありますが、私のことを実に良く言い表していますね。
使用方法=
「ワレ、なにイチビっとんねん!」
「ワレこそなにイキっとんや!」
「なんや!」
「なんやて、なんや!」
「なんやてなんやて、なんや!」
一般群衆
「なんやなんや?」
以下省略。喧嘩はやめましょう。
梅田到着!
そうこうしているうちに、いちびるの駐輪場に着きました。
地下3階にあるこのオートバイスペースはいちびるにしか無く、二ビル/三ビルの地下駐車場は四輪専用ですので注意が必要です。
30分で¥100、当日のみ5時間以上でも¥1000ですので、めちゃくちゃ安くはないのですが何と言っても都心の一等地に大型二輪を駐められて、かつ警備員常駐ですので安心です。
いちびるの地下から阪急本店まではホワイティ梅田なる日本一の地下街を通っても行けるのですが、そんな雑菌まみれでお日様も拝めないところを通る私ではありません。
地上に出ると、ほら、こんなに素晴らしい風景が待ち構えています。
マルビルに挨拶すると、
「ようおこし。ひさしぶりでんな、大将」
と返事してくれました。
上から、二ビル(大阪駅前第二ビル/奥は第三ビル)・いちびるです。
どちらも老朽化著しく、建て替えの憂き目に遭うことが決定しました。
大学山岳部時代、ここにある登山用品店に勤める先輩に会うために足繁く通った懐かしのビル。私の青春そのものやのに。哀しいなあ。。。
JR大阪駅です。
新幹線は通っておらずここよりひと駅北にある新大阪駅になりますので、そちらが大阪の玄関口とする向きもありますが、私にとっては何と言ってもこの大阪駅こそ大阪のシンボル。
数々の名列車の実質的始発/終着駅であるこのターミナルこそ、私がカメラを持った小学校四年生の時から、総ての遊びの原点なのです。
しかしこのマルビル横から遠望すると、単なる高層ビルにしか見えませんなぁ。
デザイナーのせいでは無いでしょうが、京都駅ビルしかり、もうちょっとステーション/ギャレっぽく仕上げてもらいたかった。
横から見るとヨーロッパ風の大屋根があって駅らしいのですがね。
イングリッシュガーデンにてピーターラビットがお出迎え
さてさて、やってきました英国展。
妻はこの催事が始まった時からほぼ欠かさず毎年来ている恒例行事なのに、明日で閉幕だったので危ないとこでした。
土曜日は資格試験だったので、その前には来れなかったのですよ。
2018イギリスのフィッシュ&チップス製作コンテストチャンピオンの、ミラーズ親子?兄弟?が実演販売しています。
毎年来ているノリノリオジさんは今年は来ていなかったそうですが、このペアも実にノリが良く、ん?アメリカン?とまごうばかりでした。
ポーズを取る2人を撮った後、こっちもいいね!サインで返礼。
こんな愛想が良い2人が揚げるフィッシュ&チップスが美味く無いわけないですね。
ちなみに、毎年そうらしいのですが素材にはかなりの拘りがあり、日本産のじゃがいもは絶対に使わず、タラとともに空輸して梅田で揚げているそうです。
美味かったですよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
本国英吉利では、これだけ食って他は食うなと言われているフィッシュ&チップス。
まずはフィッシュですが、サクサクと身がほぐれるのですがいつまでも噛んでいられるかのような心地よい歯ごたえ。
そしてチップスは、英吉利産の黄色い身のじゃがいもになんとも絶妙な揚げ具合と塩加減で魔法をかけ、表面の油を食べきった後に残る濃厚な味わいは病みつきになります。
ファーストフードに似て非なるものがありますが、それがスッポンを揚げているとしたならこちらは月を揚げていますね、きっと。
なんかファーストフードの方が精力つきそうな書き方しちまいましたね、旦那。
顎がはずれたので妻にはめてもらいました。うそです。
うそつきは地獄へ落ちるそうですので、針の山でも登りましょう。
一人前¥1450でした。原材料を空輸してチャンピオンが揚げ、その場所は阪急うめだみせなのですからこれくらいは安いもんですよね。
しかし貧乏たれの私は、2人で一人前をシェアしました。しくしく。
しくしく泣いていたら、見学に出かけていた妻がパンケーキを買ってきてくれました。
私の大好物なんですわ。
なんでも、今年の英国展テーマは、ピーターラビットとハリーポッター。
そのハリーポッターの原作者のなんたらかんたーらさんが、売れない時代にとあるティーショップで構想を練りながら食べたのがこのパンケーキらしい。
本国では¥200(現在の日本円換算)なので、ここ阪急うめだみせでも¥200で売っていたそうです。でも払ったのは¥401。ようわかりまへん。
合うんかなぁ、その値段で。と思いましたが、原材料は日本産なのかもしれませんね。
しかし大好きなメープルシロップが死ぬほど大量にかかっており、大満足。
大阪人は、会話の中にすぐ死ぬ死ぬと入れるんですわ。
私ががんのステージ4になってからもなかなか死なずに遊びまくっているので、死ぬ死ぬ詐欺や!とよく言われます。
まだまだ死にたく無いし、死なんのやからしゃあない。
殺しても死なんやつや、ともよく言われます。まあ妖怪ですから当たり前ですが。
がん患者やその家族のみなさん、あきらめたら終わりですよ〜〜。
つらくても苦しくても、明けない夜は無い。
不幸にも標準治療が効かず、無念の時を迎えてもその頑張った記憶があれば納得した最期を迎えることができるでしょう、きっと。
人間いつかは死ぬもんですが、変な勧誘や諫言に流されることだけは避けましょうよ、お互い。
いくらノーベル賞を取ったセンセが開発した夢のくすりでも、どんながんにでも効くわけでは無いし副作用はきついのですよ。
あくまでも、標準治療。データの数が違います。
一画にはショットバーも設けてありましたが、当然オートバイなので飲めません。
しくしく。
しくしく泣いていたら、妻がもう帰ろうと言ってくれました。
実は少々飽きてきてたんですわ。どうも百貨店は苦手です。
この高層ビルの、下のレンガ色の部分が阪急うめだ本店。改装してずいぶん雰囲気が変わりました。
負けずと我らが阪神百貨店も新装なって頑張っています。
って、同じ阪急阪神ホールディングスの子会社なんですけどね。
外が見える百貨店って、なんか良いと思いません?
梅田界隈に薄暮の時が訪れました。
阪急阪神の両百貨店を繋ぐ歩道橋から、周囲をぐるりと撮影します。
この歩道橋をほぼ中心として、JR大阪駅/阪急阪神梅田駅/大阪メトロ(旧大阪市交通局)梅田・東梅田・西梅田の各駅が集まる一大ターミナルです。
乗降人員は違いますが、東京駅と新宿駅を合わせたような感じでしょうか。
残念なことに新幹線だけもっと西へ向かう関係で、淀川より南のこの大阪駅には来ていません。
そんな急カーブを描いていたら、東海道も山陽も、両新幹線はもっと遅くて本数も少なくなっていたでしょうから、梅田を無視したのは日本経済を考慮すれば英断ですね。
余談にはなりますが、名古屋までリニアの建設は始まっていますが、大阪の地に伸びてくるのはおそらく30年より先でしょう。あの世から見物しますか。
いや、妖怪ですからいつも新しいリニア大阪駅あたりをフラフラ飲み歩いて、気が向いたらリニアの屋根に乗っかって東京へも行くかもしれません。
そして、その大阪駅にあるバスターミナルからは、長駆静岡行きの高速バスが出発して行きました。着くのは何時になるんやろ。
シバク・ドワレと云うおフランス名が示す通りヨーロッパアルプスを始めとして、日本の北アルプス中央アルプス南アルプスなど山々が大好きな私ですが、ここ梅田アルプスの高峰群も負けていません。
むしろその造形美にはいつ訪れても感性を磨くには最適だと感心させられ、建築デザイナーに感謝の念を抱きます。
終業時間を過ぎた巨大なオフィスビルの窓明りが、ひとつまた一つと消えてゆきます。
そのおおきな玄関口にも、もうひと気はありません。
まるで私が来るのを待ち構えていたかのように、その気位の高そうなビルたちは秀麗な姿を誇らしげに魅せてくれました。
往復ほんの60kmほどの、ショートトリップ。
電車に乗せられて来ていたなら、これほどの感銘を受けていたでしょうか。
オートバイ。
風を浴び、その鼓動を脚と全身で受け止めて、オートバイ自体が私の脈動へと変わってゆきます。
人馬一体。
我が家は鉄のラクダにふたりでまたがります。
いつかふたりとも召されたら、月の沙漠を散歩しようね、と心の中でささやきました。
いつまでもいつまでも、死なないからね。
妻へ。
2018.10.16記
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