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中国九州キャラバン九〜十一日目(最終日)/自作 バンコン キャンピングカー 〜大団円、迎えて美味し旅の夜〜

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2019.5.5〜7 改元キャラバン 豊前長門〜周防〜安芸〜備後〜備前〜播磨〜摂津〜河内

#リアルタイムレポートではありません

どうも、シバク・ドワレです。

なかなかブログ上では帰宅できない、GWのロングキャラバン。しかし実生活では、もう入院も7日目です。

 

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私は抗がん剤を点滴されると極端に食欲が減少し、三日間の注入が終了したらなんとなく食べられるようになるのですが、今回はそれが顕著です。

昨日、なんか急激に食欲がモリモリと湧いてきて冬眠から目覚めたので、外泊帰宅して自宅にて鉄板焼きをしました。広島焼きや神戸モダンと迷いましたが、やはり私の筆頭大好物であるベーシックな大阪モダン焼きを選択。私は中華そば挟み、妻のは希望によりうどん挟みに。

ちょい欲を出して、鉄板の端っこで北海道牛の赤身をステーキしました。

 

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鉄板テーブルはいつもの、お好み焼き屋で使われていたモノホンです。

もう手放せないこの逸品、おかげでお好み屋にでかけることがめっきり減りました。まったく、業者泣かせの私ですな。

下へ続く

長かったキャラバンも終わりを告げ

このブログを始めた頃は私もまだ青く(それほど長い年数は経っていませんが)、フォトグラファーたるもの、いついかなるときも全身を刃にしてカメラを構えないとクリエイティブな感性が失われる!などと書いていました。

しかしそれから3年ほど経過して末期がんへの抗がん剤治療が進むにつれ、そんな青二才的感覚はどんどん失われて行き、いまはiPhoneコンデジでぼんやりなんの気構えもなく写真を撮るのが大好きになってきました。いわゆるただ撮り、ただ撮ってるだけってやつです。

 

もちろん業務の時は別ですし、遊びにおいてもNikonD4などのプロ機材を用いて本気撮りするときもままあります。

そのような時は、相変わらず誰かが話しかけるのも躊躇するような火花を飛ばしながら撮影に臨むこともあります。これは一生抜けることのないカメラマン魂ですな。

 

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楽しく美味しかった、RVパークサンライズビーチながいでのBBQの夜に心酔した私は、その名が示す日の出にはまったく興味を示さないまま9時くらいまで爆睡しました。

たんに寝坊して後で気づいただけです。ひょっとして周防灘の夜明けは素晴らしかったかも。まあ、また来ましょう。

 

RVパークを引き払って、R10沿いにあるディスカウント食品スーパーであるスーパーセンタートライアル行橋店にて、早くも今日の買い出しを済ませました。

今日の目的地は、しまなみ海道生口島にある、RVパーク瀬戸田サンセットビーチです。RVパークが続きますが、少し大連休の道の駅に疲れてきているのは事実。RVパークなら、有料ではありますがとりあえず公認車中泊ですし、自分のスペースが確保されているのは気分的に楽です。

道の駅やSAなどのゲリラ的車中泊だと、給油や買い物に駐車スペースを離れてしまうと再びその極上部分に戻れる可能性は低いですし、そもそも車中泊自体がグレーな行為。

まあ、使い分けですな。

 

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私はプロフェッショナルフォトグラファーですので、例えば走行中でも安全に充分配慮して撮影したりするときもあります。

ハンドルから手を離さずとも写真を撮れる技術・方法を業務として会得しているからです。セスナに乗って航空写真を業として手掛けていた時期もありました。

しかし、誰しもが運転中にシャッターを押して安全運転できるとは限りませんので、そのあたりは自己責任(そんな軽い話ではないですが)であくまでも事故回避を最優先で写真を楽しみたいですね。

 

東九州道から高速の人になった我々は、もう下道になんの未練もなく、ただ目的地へと急ぎます。

 

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急いではいますが、ちゃんと休憩は取りましょう。

ここは関門海峡の九州側、めかりPA。往路に泊った壇ノ浦PAの対岸になりますが、景色はこっちの方が上かな。

 

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関門橋を渡り、大好きな九州とお別れです。

年内にまた来るでしょうが。

 

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さすがは10連休の終わり間近、部分的に渋滞表示が出ており、実際に遭遇しましたが大したことはありません。

余りにも長い連休につき、交通量が分散しているのでしょうね。経験上、5連休くらいの初めと終わりがいちばん混みます。

 

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何の変化もない高速道路を嫌々ながら黙々と走り続け、尾道ICにてようやく下道へ降りました。

実は本四架橋の一つである、広島県愛媛県を結ぶしまなみ海道は高速道路扱いながら山陽自動車道と直結していないのです。なぜそんなことになったのか原因は知りませんが、けっこう地味に不便です。

大阪などの東から入る時は無料高速である国道2号のバイパスを少し走るだけなのでまだ良いのですが、九州など西から向かうと山陽自動車道上にしまなみ海道は次の尾道ICで降りろ、との表示が出て来るのですが、それに従ったところ尾道市街の県道や市道を延々と10km近く走らされ、多大なタイムロスでした。

せっかく九州から大枚をはたいて高速道路を使っているのに、また有料道路へ乗るために30分以上も回り道させられるのは合点が行きません。

リサーチ不足だった自分が悪いのですが、これならば何百円か高く付いても尾道ICを通り越して次の福山西ICまで走った方が早かった。

カーナビやネクスコの指示に盲目的に従い、自己解析を怠った結果です。

 

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なんとかしまなみ海道に乗る事が出来ました。

四国行きはガラガラですが、本州方面は停滞状態。完全に車列がストップしています。

ツーリングライダー達も路側帯を通行するわけには行かず(道交法違反ですから)、四輪と同じようにチョビッとずつ進んでいます。可哀想に。

 

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有名な因島の南にある、生口島で島に降り立ちます。

この道路は島の北側にあるICと南にあるICでのどちらか一方しか島には降りられないように作ってありますので、行き過ぎないよう注意が必要です。

 

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さあ、島のA-coopで半額シールの海鮮丼などを買い足して、RVパークに到着しました。

全3区画のRVパークスペースも、連休の最終日とあって私の他はキャンピングトレーラー1台しかいません。一台当たりのスペースもたっぷり余裕があるので、端の区画を占有してまたもやカーサイドタープを設営。

島なので無理やろと諦めていたWiMAXもアンテナ3本でバリバリ入るし、地デジも4チャンネルくらい入ります。こらあええトコにきたもんやわい、と喜んだのも束の間。

 

トイレが遠く、そして17時で閉まってしまう本館のキレイなトイレとは裏腹に、24時間使用可能なキャンプ場の公衆トイレはウォシュレットなどあるはずも無く。

携帯ウォシュレットを持参している私はその点はマシですが、やはり高速道路の最新式清潔トイレに慣れ親しんでいると、昔ながらの公園トイレはキツイものがあります。

現役アルピニスト時代はウォシュレットどころか、場末の山小屋の汲み取り便所の悪臭もなんとも思わなかった私ですが、今はがん治療に因る白血球数減少の身ゆえ、雑菌感染源からは可能な限り離れなければなりません。

かといって海岸で大キジを打つわけにも行かず。

もう、ここには来る事は無いでしょう。

 

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しかし来てしまったもんは仕方ありません。

気分転換にビーチを散策すると、ギターを抱いた渡り鳥が一人アートしていました。

 

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昨夜と違ってこのRVパークは建前上、車外調理禁止ですから、火の気は使わずに出来合いのもので済ませました。

と言っても食の国九州や地元の島の店で買ったものばかりですから、美味くない訳がありません。

最後になるであろう海の幸を、心ゆくまで堪能しました。

 

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その名に恥じず、美しいサンセットが我が別荘を彩ります。

このビーチには仕事で何度も訪れているのですが、いずれも正午前後ばかりで、その真髄を満喫するのは今宵が初めてです。

 

 

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薄雲がかかり、北側には尾道市街からの光の洪水で満点の星空とはいきませんが、それなりに美しい瀬戸内の夜空を見上げることができました。

これを書いている時点で新しい明るめ(24~120f4通し・ナノクリ)のズームレンズを入手しましたので、次はどこかでもう少しキレイな星空を撮影したいと思っています。

 

昼間は暑かったのですが、放射冷却でぐんぐん冷えてきましたので車内に河岸を移し、二次会スタート。

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福岡県の道の駅みやまで、3割引の¥700になっていた辛子明太子をアテにして、蕎麦焼酎ロックをチビチビと傾けます。

あり得ない量のこの明太子、ノーブランドですが甘さと出汁が効いて、やめられない止まらない旨さでした。

 

翌日は夕方までこのビーチにてノンビリし、岡山県のSAに移動してラストナイト。

もう世間的には連休が終わって働き出した世の中を、国道2号を利用してゆっくり帰宅しました。

 

長かったキャラバンも、終わり近くなるとまだまだ続けたいと思うものです。

しかし私は闘病中でもありますし、妻共々現役ワーカーでもありますので何ヶ月も放浪する訳にはいきません。

が、狭い日本のこと、中心に近い大阪に住んでいるメリットを活かして、ある時は九州、ある時は北海道。間に信州や四国などを周り、自宅はベースキャンプと捉えれば良いだけのこと。

何も途中で帰宅したら旅の値打ちが下がる訳では無し、何か縛りのルールを作って日本一周などに拘る気はありません。

 

まだ退院まで半月以上ありますが、退院したら久しぶりの関東・東北にでも出かけてみようかな。

病床でプランを考えるのも、とても良い治療になっています。

長らくのお付き合い、ありがとうございました。

これにて改元キャラバン報告完了!

2019.5.15記


ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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