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ギャレーを考える・シンク編/自作 バンコン キャンピングカー 〜ササっとすすぐと安酒も美味に〜

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2019.10.4 キャンピングカー考察

どうも、シバク・ドワレです。

先月挙行した今回のロケバン大リノベーションが完璧過ぎて、小リフォームする箇所がなかなか思い付きませんでしたが、先日はベッドとは独立した事務スペースを設立したり、大きいほうのシンクを改造してより暮らしやすくしました。


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ですので今日は、私のロケバンだけでは無くて一般論として車中泊に於けるギャレー(シンクコンロ)の内、主にシンクの是非を考えるとしましょう。

冒頭にあたりお断りしますが、コンパクトカーや軽自動車改造などで車内に寝る以外の少しのスペースも残っていない人には、この論文はあまり参考になりません。

かつて経験ありますが、そのような状況では、ギャレーなど邪魔でしかないからです。

 

ですのでこの記事は、ハイエースやキャラバンなどの広めの居室を擁するワンボックスを改造している人のためになればな、との内容です。

軽自動車でも、ホンダアクティやスズキエブリィバン、ダイハツハイゼットなどのワンボックス業務タイプなら話は別で、衝突安全性は低いものの後部の荷室は相当広く、私も以前はそのような車を改造して夫婦二人の車中泊を楽しんでいました。

 

狭くても工夫すれば車内はなんとかなるのですが、私は長距離を走って旅をしたり仕事をする事が多いので、660ccの排気量だけは改造しようがありませんのでやめました。

アメ車のような大排気量は必要ありませんが、やはり高速道路やバイパスを1日に5〜600km走るには、2.5〜3リットルくらいの排気量で、できればディーゼルターボならトルクに余裕がありますし、一定のスピードで走るのにも向いていますから燃費も良いのでラクです。

スポーツカーやプレミアムセダンとは逆の発想なのが、軽油を使用する業務用車なんです。

なぜ日本の流通を軽油のトラックが占めているかを考えると判りますよね。

そう、ぶっ飛ばしはしませんが、追い越しや坂道などでの余裕が精神的なゆとりを生み、ひいては事故の無い安全な走行に繋がるのです。

下へ続く

思い出から

今から遡る事30年、若い身空で結婚して子供を授かったばかりの頃の話です。

単身からファミリーとなったので、それまでの三菱ギャランシグマからトヨタタウンエースワゴン4WDに、生意気にも新車で乗り換えた私。

最初に行った改造は、後部スペースのヤザキイレクターパイプとコンパネによるベッド作製と、並行してギャレーを手作りする事でした。

これが私の自作キャンピングカー&4WD人生の歴史的第一歩です。

 

当時のトヨタデザインの本流は、エアロダイナミクス。流面型です。ボディの隅々まで丸く卵型で、走行安定性は良いが室内は狭い。

ですので、当時流行りかけておりのちに大爆発した第一次オートキャンプブームの愛好家には、同じワンボックス車でも三菱デリカスターワゴン4WDのスクエアなフォルムのほうが荷物も人も多く積みやすいので、隠れた人気がありました。

その頃の私は現役アルピニストであり、車中泊は登山口で前泊のためにするだけだったので、寝る事よりもタウンエースの見た目と内装の豪華さに負けたことを後になってホゾを噛んだものです。

その頃はデリカの4WDシステムが如何に優れているかまでの知識はありませんでした。

 

そんなこんなで、手作りしたギャレー。

2×4材で柱を4本立てて、周りを化粧板で囲み、天板に穴を開けて市販のシンクを取り付けるだけの縦長長方体の簡単なものでした。

それの何代目かは、つい先日まで現役バリバリでロケバンの最後部ダイニングに収まっていたんですよ。

 

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こんな形したやつです。

冷蔵庫の右にある、黒の長方体のやつ。

 

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これの初期バージョンは小さく浅いシンクで、歯磨きをすると水が周囲に飛び散ります。

このシンクは別のキャンパーズキットから天板ごと取り外したのですが、昔流行ったナンチャッテ8ナンバー車検用の、お飾りシンクなんです。

 

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そこで私は家庭用の大きなガーデンシンクをホースとセットで買い求め、皿洗いや洗顔用としました。

これがロケバン最新の様子ですが、上の手作りギャレーやこの大型シンク取り付け程度なら、DIY初挑戦のパパでも完成できると思います。

 

さて、そのギャレーの使用率と使用目的。

私は、まず停泊地に着いて近くに清潔なトイレが無い時は、ギャレーで手洗いうがいを励行します。抗がん剤を定期投与されており、白血球数が常に減少気味であり、感染症予防に必要だからです。

 

そして、風呂上がりか否かに関わらず、先ずは乾杯のビールを飲みます。

そのあとに寝る段取りをしたり本格的に車内で飲食したりするのですが、ビール飲んだあとのコップで、そのまま他のドリンクを飲むの、イヤやありません?

私は、こだわりでなるべく綺麗な細かい泡を立ててビールを飲みますので、その泡がベッタリコップの中に3リングくらい残置するのですよ。

 

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そこでギャレーの登場。

先程の手作りの大シンクでは無く、既製品の高級なほうです。

横のレバーを上げ下げする手動ポンプ式ですが、コップを濯ぐくらいなら全然大丈夫です。むしろ電動よりも、なんか披露宴のケーキ入刀感みたいな、今だけ幸せ!チックな雰囲気に包まれるのが心地良い。

 

そんなことより、シュポシュポ手でやるだけでも、けっこうな水量なのが頼もしい!

こちらの既製品ギャレーの欠点は、シンクが小さな点に尽きます。とにかくシンクが小さいと、周りに水が跳ねるのです。

拠って、こちらは簡単な手洗いとコップ濯ぎ専用。

 

さてビールも飲み、腹一杯の晩飯も食い終わりましたね。奥さんは満足しましたか?今日の夕餉(ゆうげ)には。

何でもかんでもレディファースト至上主義では全く無いわたしですが、食事に関しては妻を満足させるよう、心掛けています。

メシが足らんと、相方がシャリバテしてのちの行動に支障が生じると困るのは自分だからです。

 

食事の後は、先ずは皿をキッチンペーパーかティッシュで拭きましょう。

その手間を省くために、皿にラップをかけて食べる人も見かけますが、私はしません。なんかその災害時みたいな食べ方がいやなんですわ。それなら紙皿のほうがマシ。芸術的や絢爛豪華とまでは言いませんが、車中泊ではあってもあくまでも見た目重視にこだわります。

 

拭き終わったら、皿洗いをしましょう。

 

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大量かつ、大きな皿や鍋の洗い物には、大シンクの一択です。

比較のために私の手を入れてみました。

標準的な、

「お父さんのお手手ってグローブみたい!」

くらいの大きさだと思います。(と、子供なら言いそうとの妻談)

 

大きめのホワイトタンク(清水用)を棚に置き、電動シャワーノズルから豪快に水を噴出させてキレイに濯ぎましょう。

シンクの内壁も含めて、濯ぎ残しはカビや雑菌の発生源になり、その所為で車内に悪臭が漂います。

もちろん、皿洗いが終了したら軽くシンクも洗って除菌スプレーをかけておきましょう。

 

とりあえず車内には、未開封の2Lミネラルウォーター3本くらいと、AEONで買った純水配布用の2〜4Lタンク3つをキャラバン前に水道水で満タンにしています。

 

小シンクでのビール濯ぎはミネラルウォーターもしくは当日汲んだ水道水を使用、大シンクの本格的洗い物を2日目以降の水道水でした場合には、水が腐っている場合に備えて仕上げに食器対応の除菌アルコールスプレーをかけて乾燥させます。

 

 

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寝る前と起きた後には歯を磨き、入浴していないなら洗顔します。

そんなの道の駅やSAのトイレですれば良いじゃん!となるでしょうが、私は横で小用を足されながらの歯磨きはできません。

 

皿洗いをしなかった日には、電動シャワーでは無く画像のUSB蓄電式ミニポンプを使用します。そのほうが遥かに簡単ですから。

画像のホワイトタンクは2リッターと小ぶりですが、これくらいなら汲める場所は多いです。ミネラルウォーターの空きペットボトルだと口が小さ過ぎて洗面室の水道蛇口からは汲みにくいので、口が大きな純水用タンクが重宝します。

 

どうです?

この内、皿洗いは紙皿を使う人、皿にラップをかけて食事を摂るひと、そもそも車メシをしないヒトには無関係ですね。

でも、コップ濯ぎや手洗いのために、わざわざトイレに出かけるの、めんどくさくありません?

そして歯磨き。禁止ではありませんが、本来のトイレ手洗いを歯磨きや化粧のために独占するのはマナー違反だと思います。譲り合いの精神を持ちたいですよね。

これくらいの頻度で使うのなら、車内にかなりのスペースを取られるギャレーも、頼もしく感じますよ。

今述べたのは遊びの車中泊としてのサンプルケースでしたが、台風や地震に罹災して自宅の水回りが使用不能になった時、クルマのギャレーの真価が発揮されると思います。

 

更に、ギャレーシンクの補助的活用法として、カッパや土砂降り後のアウターなど濡れものや汚れ物の収納場所になるメリットがあります。

クーラーボックスのスーパーマーケット無料氷が融けて食材が水浸しになりそうなときも、その氷袋をシンクに放り込んでおけば車内が濡れずにすみます。

最近のレジ袋はコストダウンのためにペラペラで、中には最初から穴が開いているものもあります。ですのでそこに氷を入れてぶら下げておくと、融けた氷水がベッドやシートにポタリポタリと垂れてしまい、冬場だとたいそう嫌な思いを強いられますよ。

 

余談ですが、ロックアイスのチャック付きのを買えば、アイスペール(私はサーモス社のシャトルシェフを使用)に氷を移した後にゴミ袋として重宝します。

シンクで乾燥させてから使うのですが、惣菜の油ギタギタプラ容器や、刺身の醤油に浸った大根のツマなどを捨てるときに、そのロックアイス袋に投入してチャックを閉めれば、しばらく車外に捨てに行かなくとも臭いも汁も外に出ません。車内で生魚の血が腐りかける臭いほど嫌なものはありません。

先述の融けかけたスーパー氷も、本来の使用目的に適っていますからバッチリですね。

 

 

さてさて、今日はけっこう有益な情報を提供したと思うけどなぁ。。。

それでもやっぱ、モノ自慢に終始したかな?

2019.10.4

 

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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