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抗がん剤の功罪/闘病記 〜標準治療を諦めた時に、がんの魔の手は忍び寄る〜

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六甲山トワイライト 自宅より

2019.11.30 闘病エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

今日は完全なる愚痴、いや放言かな。

怒りンボに付き合ってもええよ、って奇特な方のみよろしくお願いします。

 

もう、何回も何回も取り上げて、古い考えの人達と徹底抗戦してきた、抗がん剤のメリットとデメリットについて。

改めて冒頭に申し上げると、語弊はありますがお年寄りや地方居住の人に、反抗がん剤思考の持ち主が多い傾向が伺えます。

抗がん剤とは抽象的で判りにくいですね。

ストレートに申すと、抗がん剤など百害あって一利なし、医者や製薬会社が儲けるためだけにグルになって使っている毒薬だ、との考え。

確かに毒薬には違いありませんが、指定劇薬で医師や薬剤師が厳重に管理する、麻薬以上に厳しい薬品です。

 

なぜ医者などが儲けるとイヤミを言われるのか。

それは、抗がん剤があまりにも高価だからでしょう。ちょっと前に話題になった、オプジーボという肺がんの薬だと、1クール、何回かの投薬で自己負担だと何百万円もかかると聞いています。私が受けている、大腸がんの標準治療であるFOLFIRI療法でもおそらく月額は数十万円かかっています。

幸い日本には皆保険制度があり、個人事業主である私も国民健康保険国保に加入していますから、高額医療費限度額制度により年収別に月に入院中の医療費はいくらまで、通院分はいくらまで、と決められています。

これが健保未加入であれば、いわゆる青天井の支払いとなり、とてもじゃないけどがん治療などできません。

 

余談ですが、かつて妻がアルバイトしていた大手ファストフード店の同僚女性には、風邪をひいても薬局に行って風邪薬を買う方が安くつくから、との理由で健保に加入していない子がいました。

これなどは健常者の驕り高ぶり以外の何者でもなく、自分だけには難病など訪れるはずない、事故や病気など新聞の上での出来事だと根拠の無い決め付けをしているのでしょう。

冷たく突き放してしまうと、そのような行いはまさに自殺行為、ドアホです。

せっかくお上が理想的な福祉政策を講じてくれているのですから、使えるものは使えば良いのです。

 

この思想を婉曲させる勘違い野郎が出現し、健康で働ける心身を持っているにもかかわらず生活保護を受給して楽をする。私はなにも、わざわざそんな不届きものを増やす啓蒙をしているのではありません。

 

私もかつて大腸がんが上行結腸から肝臓に転移再発したおり、休業を余儀なくされましたので止むを得ず生活保護を申請して即座に認可を受ける事ができました。しかし半年ほどで体力が復活し、働ける目処が立ったので市役所に赴いて保護打ち切りを打診したところ、担当課長に強く慰留されました。

転移により末期となった私を野に放ち、どこかで野垂れ死んだら責任問題となるからでしょう。課長女史の保身はどうでも良かったのですが、巷で聞く生活保護門前払いなどはあくまでも健常者に対する事なのだと認識を新たにしました。

下へ続く

閑話休題

話を戻して。

そのとてつもなく高額であり、医者や製薬会社が謂れのない非難を浴びる元凶の抗がん剤

私は田舎の年寄になんと言われようとも、辞める気はまったくありません。八百万の神様や太陽神である天照大御神さまは崇拝しとりますが、お札やお守りでがんが消え去るとは思っていません。

神社は日々の安寧な暮らしを報告しにお参りするところであり、病気を治してください、宝くじを当ててくださいとお願いしに行くところではありません。

 

抗がん剤を悪だと言い張る人の中には、本人や家族に使用例があり、副作用のキツさの割にはがんが治らなかった事への逆恨みが多分にあると思われます。それは仕方ない。当事者の私からしても、これほどの苦しみを受けて効いていないのなら、投げ出したくもなるでしょう。

しかしそれらの者がタチ悪いのは、その悪しき考えや他の怪しい民間療法を他人に強要する点です。

もはやカルト的新興宗教に近いほどのその民間療法の盲信ぶりは、いわゆる溺れるものは藁をも掴むってやつでしょうか。気が小さいのは同情申し上げますが、それを布教せずに自分の行動範囲に留めていただきたい。

まるで抗がん剤治療を続行するものが馬鹿であり犯罪者であるかのような罵詈雑言を受けると、そっくりそのままおバカなのはそちらでしょう、と言ってやりたくなります。

 

どのような治療を受けるのも受けないのも、各個人の自由に決まってます。主治医にさえ、その決定権は無いのです。よく勘違いされるのは、お医者様の言うことだからと、なんの疑いもなく総てを決められてしまい、従う患者。判断力が低下しておればそれもやむを得ませんが、少なくとも私はそんな愚行は犯しません。

 

痛みや苦しみを判るのは、あくまでも患者本人です。顔色やデータから医師が判断するとしても、真の状態をわかっているのは自分しかいないのです。代わりに医学的知見のアドバイスを貰い、素人では不可能な薬剤の輸入・処方を医師免許所持者に代行してもらうのが、本来の医療行為です。

もちろんそこには血の通った人間のやり取りが必要であり、そんなドライな考えだけでは無い、本当に患者を治したいと心底努力している医師を見つけて信頼する事が、安心して治療を行う根本となります。

 

それ以外の素人からの怪しい治療の勧めなど、それこそ百害あって一利なし。

 

人のことはほっといてんか!

2019.11.30

 

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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