オートバイ、その降りどきと山のやめどき来たりて口笛を吹く/オートバイ&登山 〜くよくよしたって始まらん。明日は明日の風が吹くさ〜
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2019.12.6 引退
どうも、シバク・ドワレです。
遂にこの日がやってきました。
薄々とは感じていましたが、結構唐突です。
なにが?
愛用している大型の自動二輪、ペケことホンダX4 typeLDを処分する日がやってきたのです。
飽きたのか、って?
ぜんぜん。
できうるなら、毎日でも乗りたい。いや、キャラバン中は無理だから、それ以外の抗がん剤がぶら下がっている日を除いて毎日乗りたい。
そんなに大好きなオートバイ。
先月から、私のブログが変化しましたよね。背中の痛みを訴えて、鎮痛系の麻薬を処方して貰ったからです。ことあるごとに、死の時期についてとか、いつかは死ぬとか。
そして今日遂に、がんではありませんが腰のほうについて、主治医から決定的なことを言われたのです。
本日のCTの結果、がんの骨転移はありませんでしたが、重たいものを持つな、無茶をすると脊柱管狭窄症が酷くなり、歩けなくなると。
そうなるとがんの治療どころではなくなるよ、と脅されました。
そう、無理して大型のオートバイに乗り続けると、車椅子生活が始まるかもしれないほど、恐ろしい病気に罹っているのです。がんとは別に。
いつかこの日が来るであろう事は、当然の想定内でした。狭窄症の内部では、腰椎のヘルニアが脊髄の中枢神経を三角形で押している画像が手元にあります。
それを突きつけられたとき、
「ああ、これで私のオートバイライフは終わる」
と、直感していました。
飽きたなら、また興味があるオートバイに乗るでしょう。
しかし私の場合はそうではない。ひょっとして将来万一、腰の調子がいい時があるとして、がんが巣食っている左肺も全く痛まず麻薬も使わずに過ごす日が訪れたなら、乗れるかもしれないでしょう。
しかしながらそれはあまりにも希望的観測過ぎて、奇跡を待つようなもんです。
100%ではありませんから、もしそうなれば600ccくらいのライトウェイトなヤツを、ソロで乗り回すくらいは出来るかもしれない。諦めたらそこで終わりですから。
でも無理無茶無謀はしません。
その日を夢見て、ペケとはサヨナラします。
下へ続く
明日があるさ
当然ながら、重たい荷物を担げないということは、登山も禁止です。
もうがんの治療で血が止まらない懸念から既に登っていませんから、そちらはぜんぜんショックはありませんが、これにてライダー&登山家人生終了。
さきほど妻とLINEでやり取りして、話し合いました。
自宅の壁に材木でハリを作り、そこにアイゼンやピッケルなどの登山用品を展示して、山小屋風にしようと。それで話が発展して、
「そうや、雪山に行ってロケバンをBCにして、アイゼンはめてその辺を歩き回ればいいんや、空身で。なら、展示してあれば道具をすぐに持ち出せる!」
と、気分が途端にウキウキになりました。
逆境に強い性格なんですわ。
ロケバンでのキャラバンや車中泊があるし、スキーは無理でもウォーキングくらいならできますから、まったく遊びを断たれる訳ではありません。
なんなら、軽くて安いスポーツカーを手に入れて、そいつで峠を攻めるのも楽しいかもしれない。
遊びなんて、探せば色々と出てくるもんなんで、悲観はしていません。
ただただ無性に寂しいだけです。当たり前のようにあったものが無くなる、寂しさ。
もう、40年も単車を転がしていたんですから。
嗚呼、X4 typeLDよ、永遠なれ!
2019.12.6
ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。