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大量鼻出血/闘病記 〜至急帰宅せよとの強制命令に従った結果〜

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2018.3.6 現状記録                                                                                          画像:関門橋

どうも、シバク・ドワレです。

 

血に弱い方は、すぐにページを閉じてください。一応ぼかしはかけていますが、グロテスクな画像が出てきます。

 

今日の記事は面白おかしくアップするのでもなければ、不幸自慢をして視聴率を上げようと画策しているのでもありません。

ただ単に、現状でのケモ副作用を記録しておきます。

 

ちょっとしたアクシデントがあり、長距離キャラバンから急遽帰宅した我々。

物事について私はポジティブに考えるタイプなのですが、かといって特段今回の事案については

「命があったからよかった」

「もっと大変なことになるより出費も少ないからよかった」

などと楽観的には捉えていませんし、

「〜〜をしたから、こうなった」

「〜〜をしなかったから、こうなった」

とネガティブにも考えていません。

それよりも、なんか普通の感覚です。

トラブルやアクシデントは日常生活においては厳しく困難が伴いますが、日々生きていく上でなにかの現象が起きては過ぎていくのは太古の昔からごく当然のありふれた事象でしょう。

負け惜しみではなく、無の境地です。

 

が、以下に述べる体調を考慮すると、やはり帰宅してよかったのだと思います。

墓参へ向かうキャラバンだったのですが、今回は墓に参らなくとも良いので早く帰れとの父を含めたご先祖の忠告だったのでしょう。

 

 

 ショッキングですか

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新幹線の中で、いつもの鼻血が出ました。

その時の画像はありませんが、周囲に悟られることもなく直ぐに止血できたのです。

しかし帰宅後くつろいでいたのですが、再度出血した時から1時間が経過しても止まりません。

原因は月に1〜2回点滴投与を受けている分子標的薬、アバスチンの副作用であることは判っています。前回の入院時に同じように大量出血があり、耳鼻科のドクターに電気メスで鼻中隔を焼いてもらったのですが、今後も同じように鼻出血はあるだろうと説明されていました。

そのアバスチンとは、要約するとがん細胞を兵糧攻めする薬です。

がん細胞とは、その存在を維持し分裂増殖を繰り返す目的で、自ら新しい血管を本来の血管に対して無数に拡げて行きます。それが悪性腫瘍と呼ばれる所以です。

その血管増殖活動を抑えるための薬なのですが、副作用として正常血管も弱くしてしまいます。同時に、血圧を上昇させる副作用もありますので、鼻出血が起こりやすい訳です。

 

それくらいの知識は持ち合わせているのですが、今回の出血量は半端なかった(と、自分では判断した)のです。

1時間半経っても止まらないので、妻に♯7119の安心ダイヤルに電話させました。これは救急搬送依頼をするかどうか自ら判断できないときに、各県庁所在地ごとに設置されている相談所で、まず担当者がこちらの個人情報と症状を訊き、その後常駐しているナースに代わってくれます。

で、副作用での鼻血が止まらない旨伝え、止血方法の確認を行いました。

鼻骨下のくぼんだ部分を親指と人差し指で強く押さえて俯き加減でいると、健常者の鼻出血なら15〜20分程度で止血するとのアドバイス

方法は合っていました。

しかし、止まらないのです。

安心ダイヤルのナース氏は、診ていないのでなんともいえないが、救急依頼をして病院に行った方が良いと告げていました。

 

で、さらに30分後。

息苦しいので時々押さえた手を離すと、ゴミ箱に向かってボタボタボタッと垂れるのです。水道を軽く捻った状態と言えば良いでしょうか。

ティッシュはもう半分を切りました。

優しい妻は動じることもなく、血まみれになった私の指を洗面器の水で洗ってくれます。

「そんなに血が手に付いてたら気分が悪くなるやろ?」

「いや、わいはこれくらいではもう慌てもせんから大丈夫やで」

そうやりとりしましたが、心遣いが嬉しく、ほのぼのしてきました。

 

しかし、さすがに2時間も血を出し続けていますので、頭は軽くふらついてきました。

固まってきた血餅が鼻の奥に詰まり気持ち悪いので、止血には良くないと判っていますが鼻をかむと、鼓膜まで水分の圧力を感じます。

鼻をかまずとも、目頭からの出血で目も霞んできました。

ティッシュを目に当てると、鮮血が赤く染めます。

もう限界かと思い、妻に119させました。

 

すぐに救急隊員3名の方々がリビングまで駆けつけてきてくれました。

だらだらと鼻と口から血を流し、ゴミ箱に向かって血餅を吐き出しながら隊員に既往歴を訊ねられやりとりの後、護美箱を見せて出血量を告げました。

「おそらく4〜500ccくらい出血したんですが、大丈夫でしょうか?」

「鼻からの出血はぜんぜん大した事ないので、全く問題ありませんよ。多そうに見えても、唾液や鼻水も混じっていますので」

「なるほど、毛細血管ですもんね。動脈切ったような事はありませんわな」

「一応救急病院を当たってみますが、耳鼻科だと近郊では難しいかもしれませんね」

 

数件の病院とのやりとりの後、やはり耳鼻科ドクターが駐在している救急病院はありませんでした。死に直結していないからでしょうね。

あと2時間止まらなかったら、1時間ほどかかる大学病院に搬送するので再度依頼して欲しいと告げて、隊員たちは引き上げて行きました。

 

結果、その後1時間で思い切って洗面所で温水で鼻を洗ったあと同様に押さえていたところ、しばらくしてようやく止まりました。

まったくの推測ですが、勢いよく流れ落ちたのは副鼻腔に溜まった血液が一気に流れ落ちるためで、出血自体は生死に関わる量ではなかったかと思われます。

しばらく安静にしたのは言うまでもありません。

5日間キャラバンの予定でしたので、帰宅翌日から三日間は何の用事も仕事も入っていませんので、完全休養日とします。

これを書き上げているのは大量鼻出血から40時間近く経過した時点ですが、軽く目眩があり貧血気味なのが実感できます。

 

これが、進行がん患者の生活の一部です。

2018.3.6

 

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