救命救急/雑感 〜互助の精神で生きる〜
2017.12.09 エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
私は、兵庫県北部の但馬地域で、三回ドクターヘリの救助現場に遭遇しました。
うち二回はスキーヤーかスノーボーダーが立木に激突して、搬送された件。もう一回は、兵庫県最高峰の氷ノ山(ひょうのせん)を2月に積雪期登山していた人が尾根から沢筋に滑落して心肺停止状態で発見されて搬送された件です。
ヘリが降りたり舞い上がる現場にはいましたが、詳細はいずれも懇意にしているロッジの主人から後に聞いた情報で、私が直接救助に関わった訳ではありません。
けっこうな確率でドクターヘリや防災ヘリへの収容作業に遭遇しますので、妻は私のことを死神と呼びますが、単にそういうところへ行く回数が多いからでしょう。
自身が関わった山岳救助の中で、一番きつかったのは以前このブログにしたためました。
他にも交通事故の救助を数度しています。
私自身はヘリコプターで救助されたことはありませんが、救急車での搬送は三回あります。
初回は約二十年前、125ccのオフロードオートバイで田舎道を走り通勤していたところ、路線バスの陰から軽トラに飛び出されて正面衝突し、宙を舞った時です。
その時は頚椎椎間板ヘルニアをC5/6に発症して、未だに後遺症が継続しています。
二回目は、またまたオートバイ。これは相手はおらず単独でコケました。いまの妻と知り合った当初、彼女をケツに乗せて400ccのアメリカンオートバイで大阪、いや西日本一の繁華街であり地価No.1の阪急百貨店梅田本店前の交差点で、すり減ったタイヤとツルツルのアスファルトに負けて、ちょんとフロントブレーキをコーナリング中に握っただけでコケたんです。いわゆる握りゴケですな。
時速は10km/h程でしょうか。子供が走る方が速いくらいの速度です。大阪駅のど真ん前、ギャラリーは1万人くらいいますので、早くホンダを起こして颯爽と立ち去る予定でした。かっこ悪いことこの上ないですから。
しかし、起き上がろうにも上半身にまったく力が入らないのです。とくに左半身。
幸い、妻はヘルメットを少し打ちましたが無事な様子。目の前には、交通整理中の婦人警官嬢が立っていました。
彼女は直ぐに「私の前でなにすんねん!」的驚愕の表情を浮かべて、飛んできました。
「だいじょうぶですか〜?起きれますか〜?」
「起きれん」
「なんでですか〜?」
「しらんがな」
こんなやりとりをして、彼女は救急隊を呼ぶことを決断しました。見えませんでしたが、スマホではなく警察無線を使用したようです。そらそうですわな。
やばい、これは事故扱いになるんかなあ。
まだ全く痛みの無い身体より、そっちが気がかりでした。
やがて救急隊が到着。担架に乗せられる時に左腕の感覚の喪失と、意識はずっと有った事を報告しました。
一応、首にはカラーを巻かれて5分ほどの救急病院に到着。すぐにCTを撮ってもらったら、左上腕骨付け根の単純骨折でした。ボキッと折れたのではなく、きれいに一周のヒビが入っており、骨を斬ったような感じです。
ERのドクターからは、ギプスを当てる部位でも無し、三角巾を巻けば入院は不要で、帰れと冷たく言い放たれました。
その頃から強烈な痛みが左腕に訪れて、しばし悶絶。
人間の自己モルヒネ抽出機能は素晴らしいですね。
その痛みが無い時間のおかげで、遭難当初の大事な部分を記憶しておくことができますから。
救急要請
三回目はつい最近。今年の8月に、吐血か喀血かわかりませんが、鮮血をトイレで吐いた時です。
この時も救急車の必要性の有無が自己判断できず、妻に119番ではなく消防署に電話をさせて、状況報告させました。
「末期がんで肺に転移したがんを抗がん剤治療中です。在宅の休薬期間ですが、普通にご飯を嘔吐した後に血を小さいコップに半分くらい吐きました。本人は背中の痛みで寝ていることができません。救急車が必要かどうか判りませんが、かかりつけの病院は遠く、自分で運転することはできません。どうしたら良いでしょうか?」
と消防の相談電話に言うよう指示すると、救急車を手配してくれることになりました。
その時はまさに七転八倒、寝るのも座るのも地獄で床を叩きながら妻へ指示したものです。
未明のことで、私の病院は救急指定ではありませんので、隣の市の救急病院に搬送されましたが、絶飲食入院を指示されて検査の結果、胃はきれいでかいようの疑いは無いと。おそらく、抗がん剤の副作用で食道の粘膜が弱っているところへ嘔吐したので、毛細血管が切れて出血したのでは無いか、との所見でした。
で、三日目にいつもの病院に転院して、一ヶ月の入院で胃は元気になりました。
とまあ、なんとも賑やかな人生ではありますが、人を助けることもあれば助けられることもある。
どんな時でも常に冷静になり、木だけを見るのではなく森全体を見渡したいですね。
2017.12.09
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トワイライト/心象風景 〜我夕暮れにたたずみ、明日を想う〜
2017.12.05 エッセイ 全画像:自宅より西の夕景 NikonD4 70-200f2.8G
どうも、シバク・ドワレです。
何故だか知りませんが、朝日より夕日が好きです。けっして得意先が旭日社章の新聞社のライバルだからではありません。
これから太陽が昇ってどんどん明るくなってゆく朝日より、沈んだ後の妖怪がうごめきそうな夕暮れが大好きなんです。
よく人は私のことをポジティブシンキングだと揶揄しますが、それは褒め言葉だけではなくバカにしてることも自覚しています。
だからかな、夕暮れが好きなのは。
そこには、人智を超えた創造の世界が繰り広げられている気がするのです。
六甲山に完全に陽が沈みました。
まだ太陽が残っている真っ赤な光景より、この沈んだ後のグラデーションがたまらなく好きです。
六甲が紫に染まる景色をいつも観たくて、このマンションに決めました。
オレンジから紫への階調を阻害すべく、積雲たちが冬の光景に花を添えています。
高圧鉄塔の点滅赤灯だって、それのおかずになりえます。
この雲たちが登場すると、もう山なのか海なのか、大都会なのかは判りません。
この素晴らしく詩的な風景を前にして、心踊らずに済む人間がこの世に存在するでしょうか。
少なくとも私は、寒さに震えることも忘れ、しばしニコンのシャッターボタンを押し続けてしまいます。
上の六甲から5分と経たずして、もう六甲の塗り絵は随分変わり、漆黒に近くなってしまいました。
人の心と同様、全世界の風景はひとときたらずとも同じではありません。
ひとときも止まらずに
グラデーション。
随分ファジーで印象的な言葉ですね。
私は、仕事での写真は写実派です。職人ですから。
しかし、プライベートでは印象派を自負しています。
何故なら、生き方そのものが印象派だから。
田舎に住んで良かった、今日の夕暮れ。
しかし、昨日から風邪をひいてしまい、喉が痛いです。
白血球が少ないから、このままでは危ないですね。無茶をすれば死ぬかもしれません。
先週オペをした歯根切除術の抜糸を今日してもらったところ、違う歯に虫歯が見つかりドリルの末、神経を抜きました。
満身創痍。
しかも、今宵から三泊で出かけるはずだったグラのお別れ遠足車中泊も、風邪を引くわ妻と交互で仕事が入るわで、中止になりました。
ダメな時はダメです。
決めたからって、無理やり押し通すと遭難があるのはよく解っています。
風が吹いたら、その風に乗るべく風上を向く。
押し流されそうなら、風の当たらぬ入江に身を潜める。
そうやって風見鶏のような生活を続けると、そのうち先頭に立つ時がやってきます。
いまは風待ち港に入り、機会を伺う時。
さあ、来るべき時を待って、さらに飛翔しましょうか。
2017.12.05
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牛肉と美味い写真/料理 〜血は湧き肉踊り、皿を回せば旨くなる〜
2017.12.4 食エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
先日、山岳部OB会の前夜祭を自宅で開いたのですが、すぐ近所のN先輩とともにオートバイの師匠であるT先輩も遠く飛騨より駆けつけてくれました。
そのときに買ってきてもらったのが、飛騨牛。
美味しかったですよ〜。わざわざリクエストしましたからね。9月に富山で開かれたオートバイの伍縁ミーティングの帰りに寄った高山の重要伝統的建築物保存地区で、A5ランクの握りを食べて以来夫婦ともに大ファンになったんです。
ざっと思い出しただけで、北から十勝牛・山形牛・米沢牛・能登牛・飛騨牛・近江牛・松阪牛・伊賀牛・但馬牛・三田牛・神戸牛・淡路牛・鳥取牛・豊後牛・佐賀牛くらいです、食べたことあるのは。
しかし、その中でもトップクラスの味が飛騨牛なんですよ、私にとって。
きっと、飛騨牛の味が合っているのでしょう。
それでも、いっさいブランド名を隠して焼きあがったものを並べられても味の違いは判ったとして、名前までは絶対判りません。うまけりゃいいんです、わたしは。
これは紅茶やコーヒー、緑茶においても一緒。薄い濃いくらいは判るのですが、朝飲んだ銘柄の紅茶を夜に違う品を出されたとして、朝の銘柄と言われてももう判りません。
ところが、ビールだとほぼブランドを特定できます。
なのに、日本酒やワインは見分けがつきません。味やまろやかさが好きかどうか、だけです。
このように、私の舌はかなり鈍感にできているようです。
が、決して味覚音痴ではありません。不味いものは食いたくないし、最近流行りのママお手製のキャラ弁やインスタ用の手料理なども、ビジュアル的に絶対口に入れたくないものもある。
これは、写真がダメな場合に多いですね。
実物を見てないから味の方は知りませんが、こんな写真載せるなよ、ってのが多いです。なんか嫌味っぽく聞こえるかもしれませんが、仕事で撮っている私の写真みたいな照明は無理としても、せめてあとひと工夫したらもっと美味しそうに写るのに・・・との画像が多いですね。
美味しい店ほど店内照明は暗くしてありますので、そのままコンデジやスマホで撮ったのではどうしても黒っぽい料理に写りますし、家に蛍光灯しかないご家庭では補正しきれずに緑っぽい食べ物になってしまいます。
イカスミが黒く写りグリーンサラダが緑なら良いですが、牛の赤身が黒かったりクリームシチューが緑っぽく写っていたら、腐ってるんちゃうかって食欲が萎えますよね。
スマホ画像とデジイチ
上のステーキ画像は、私のiPhone6で妻が撮ったものです。
写真が抜群に美しいiPhoneでさえ、明るさをトーンカーブで微妙に上げてやらないと、白色蛍光灯下での写真は難しいです。上二枚は露出を変えて、トリミングをしました。
私は白の蛍光灯の下で食事をするのは嫌いなのですが、この鉄板テーブルの奥に妻のPCデスクがあり、電球色では目が悪い妻には合わないのです。
その代わり、ホームバーの方はLEDと電球色蛍光灯の多灯ライティングを施してあります。
せっかく撮るんやから、旨そうに見えるように撮りたいですね。
2017.12.4
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ライダールーツ/懐古 〜ナナハンライダー、それは憧憬とともに生涯の非妥協的信念に〜
2017.11.30 昔の思い出
どうも、シバク・ドワレです。
昨日、アメリカ在住のはてなブロガーであるOさんの国産旧車記事を見て懐かしくなり、古いアルバムを引っ張り出してきました。
Oさんのブログにコメントを付けさせてもらいましたが、私のオートバイ乗りのルーツは、近所のにいちゃんが乗っていたHONDA CB750Four(K0)と、少し離れたところに住むにいちゃんのHONDA CB400FOUR(408cc)なのです。
これらのホンダを、当時小学生だった私はどれだけ羨望の眼差しで見つめたことか。
K0(ケーゼロ)のほうは、当時そんな愛称はなく、単にCBとかドリームナナハンとか呼んでいました。いま日本で乗れる国産大型二輪の原点は、当時最高峰だったこのオートバイなのです。
カワサキゼッツーも、初の国産750ツインカムってことはだいぶ後に知りましたが、小学生の私にはそんなことどうでもよかった。単に3つ隣の家に住んでいるにいちゃんが乗っている。それだけで憧れるには充分な条件だったのです。
その寝屋川市の家から、生駒山の稜線を走るシギスカ(信貴生駒スカイライン)の山上入り口まで、阪奈道路をノーヘルで後ろに乗せてもらった時の750の鼓動は今でも忘れられません。
今の新車がヒュルルル〜〜みたいな軽い音だとしたら、そのK0は、ドカン、ドンって形容がふさわしい超迫力の排気音でした。
集合マフラーはまだ付いておらず、純正の4本出しマフラーが奏でるカルテットの協和音。幼かった私を虜にするその響きは、45年近く経った今でも私を直列4気筒から離れさせない、至宝だったのです。
二輪免許を取得できる年齢までまだ6年を要する、小学生。
いまなら時効ですから自白しますと、ナナハンなんてとんでもありませんでしたが、画像のホンダダックスは少しだけ運転させてもらいました。
家の前に見えている空き地の中だけとは言え、そこで私の指先で操るアクセルとハンドルさばき。本当に、当時からオートバイが好きだったのだと思います。
事故は悲しい
その間に、悲しい出来事もありました。
写真は残っていませんが、中学生になった私をナナハンとともにオートバイの世界に引きずり込んだCB400FOUR。
いまはヨンフォアとの愛称が一般的ですが、5分ほど歩いたところに住むオカンの同僚の息子さん。そのにいちゃんが乗るのは408ccなのでフォーワン (FOUR1)と呼んでいました。
最初に発売されたFOUR1が408cc。
私が中学入学直前に改正された道交法により、それまで二輪免許でなんでも乗れたのが、大型二輪免許と中型限定免許に分けられたのです。それにより、400cc以上であるフォーワンは売れるはずもなくフォーツー・398ccの誕生へと繋がったのです。
そのフォーワンに乗るにいちゃんは、母子家庭だったこともあるのでしょう、母親に無理を言いなんでもねだる性格でした。そのお母さんも彼が可愛かったのでしょう、3台目くらいに新車のフォーワンを買い与えたあたりからにいちゃんの性格が悪い方へ変わってしまいました。
あまり付き合いがなくなった私に、ある日飛び込んできたのは彼の訃報です。
後ろに乗せていた女の子が亡くならなかったのはせめてもの神の情けでしょうか。
それを聞いてか聞かずか、ドリームCBに乗っていたにいちゃんもオートバイを降りて初代セリカリフトバック2000GTを買うために、親の建設業を継ぎ高校を辞めました。
一方、私のオートバイへの情熱は高まるばかりです。
これはYAMAHA XS650(ペケエス)。先ほどの悲しい話から少し時代が遡りますが、これも私には目新しく、驚きのオートバイでした。
原付とは明らかに違う、そのバーチカルツインの鼓動。
基本的に真面目な人の集まりだったのでしょう、どノーマルです。その時はカワサキに乗る人は周りにはおらず、ダブワンを知ったのは高校に入ってからです。
そのダブワンに似た垂直2気筒も味があって良いものだな、と一瞬思いましたが、やはり4発の魅力には抗えません。
やがて晴れて二輪免許を取得して、スズキハスラーTS50、スズキRG250E、ホンダMVX250Fと乗り継いだ後に、カワサキGPz400Fで待望の4気筒へ辿り着いたのです。
そして紆余曲折の末、54歳になってようやく大型二輪を手にしました。
もちろん、初志貫徹のホンダCBです。ナナハンも考えましたが、どうせならってことでCB1300DC、X4 typeLDにしました。
古ぼけた写真を改めて見返すと、私が本当にオートバイ好きだったのが思い出されます。この記事を書くのに、断片的な記憶をヘルプしてもらうためにwebの力を幾分借りましたが、当時10歳だった私のオートバイ知識や呼称はほとんどそのままです。
教科書よりもオートバイのメーカー製カタログや、月刊オートバイやモーターサイクリストを枕元から離さずに熟読していましたから。
ずいぶんこまっしゃくれた、ませた小学生だったのですね。
今宵あらためて昔を思い出すとともに、これからも、いつまでも、安全運転を心がけて末永くオートバイを愛し続けようと心に誓いました。
2017.11.30
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登山靴/山道具 〜足元を見られないよう足元を固める〜
2017.11.29 山グッズ紹介
どうも、シバク・ドワレです。
今日は私の愛靴を紹介しましょう。これ以外にもあるのですが、しつこいので3点を厳選して。キャラバン製のもの以外は家での展示物と化していますが、いつでも臨場できるよう手入れは怠っていません。
ただ、私の山道具への知識は相当古い可能性がありますので、懐古する感覚でご覧下さい。
まず、私が大好きな雪山での主力、イタリアのSCARPA(スカルパ)。
たしかモデル名は「モンブラン」だと思います。22年前に本当にモンブランにグーテから登った時は、プラスチックシューズでした。ですので、そこへ登るためにこのシューズを入手したのではありません。
プラシューズの方がインナーとアッパーの二重ですので防寒・防水は当然優れているのですが、重たく足首が固定されやすくなるのと、経年劣化により割れる問題があります。モンブランでなくとも、冬山で片足の靴がなくなってしまう事など、想像するのさえ恐ろしい。
ですので、今はプラシューズは見かけません。上のモデルはソールはビブラムで、ゴムを巻いたロウワーとのつなぎ目がコバになっており、ワンタッチアイゼン装着可能です。私のアイゼンは、サレワの12本爪です。
またそのうち、ピッケルやアイゼンなど冬山ギアの紹介もします。
ミドルはゴアテックスを内包した本革と合成繊維。
最近、いや随分と海外遠征はしていませんのでこのシューズで3000m以上の経験はありませんが、冬の日本アルプス3000mの稜線でも少しも足が冷える事はありませんでした。しかし冷え性の方はわかりません。個人差がありますから、この記事を鵜呑みにはしないでくださいね。
ここ4年ほどはお蔵入りの悲しい現実。しかし、いつの日かまた活躍してくれるでしょう。
一足¥48000くらいでしょうか。
私にしては思い切った価格のギアを新品で買いましたが、登山靴はオートバイや四輪に例えると、タイヤ。いい加減なものを選択すると楽しく無いだけではすまず、生死に関わってきます。
次は、アイゼンの要らない残雪期の中級山岳から低山やトレッキングまでこなす、オールマイティーなCaravan(キャラバン)の定番モデル。
品名はグランドキング、国産です。
上のスカルパと似たような作りですが、耐寒能力に差があるのと、決定的な違いはコバが無いのでワンタッチアイゼンが使用不可な点です。この事により、私は雪山へは絶対に履いて行きません。ホワイトアウトの稜線で、なんらかの事情によりアイゼンの着脱をする時にベルト式のアイゼンでは生死に関わるからです。昔はそれしかなかったんですがね。
治療中のがん患者にしては体力に自信はありますが、もう、高校生や大学生の時のようなパワーはありませんから。
これも生地にゴアテックスが内包されており、多少のぬかるみや湿地、ゴアのレインウエアを履いての雨天ならシューズの中まで濡れる事はありません。もう、ゴア以外は考えられません。ソールはこれもビブラム。
これは中古で手に入れましたので、¥10000ほどだったでしょうか。新品定価は¥26000ほどだと思います。
ドタ靴
そして、番外編。
ドイツのVOLKL(フォルクル)です。スキー靴で有名なメーカーですね。これも十年ほど前に定価¥50000くらいするのを新古品¥20000くらいで入手しましたが、重いのでほとんど本番では使っていません。ですのでソールのビブラムも新品同様です。
昔懐かしい方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
三十年ほど前までは、重登山靴と言えばこのタイプの全革製でした。いわゆる、ドタ靴ですね。
これはタイプ名は知りませんが、アッパーがウルトラハイカットになっており、スキーブーツ並みの足首のホールド感があります。これを下りで紐をしっかり閉めた時以上の安定感ある登山靴を、私は知りません。
例えば剱岳本峰と前劔の間にある平蔵のコルに代表される、北アルプスなどのガレ場を駆け下りる時でも、なんの不安もありませんでした。それは近郊の低山、例えば六甲連山のように風化花崗岩が露出している縦走路などでも威力を発揮し、砂が岩の上にいくら浮いていようがぜんぜん滑る気がしないのです。
さしづめ、登山靴のクロカン4WDですね。
しかし、前述のように重たいのが難点。下りは楽ですが、登りでは鉄下駄を履いている気分になるのです。ですので、私は主に本番前に近郊でトレーニング時に履いて、大腿筋を鍛えるのに使いました。
野球のバッターがネクストサークルでバットに鉄のリングを巻いて振り回し、本番では外して軽く感じさせるのと一緒ですね。
このように、撮影機材同様、私はどんな遊びのギアもその時の天候や気温、路面状態や体力などによって使い分けています。
靴は一足を履きつぶすよりも、二足以上を使いまわした方が倍以上持ちますしね。
ああ、早く本番で使いたいなあ。
2017.11.29
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山岳部OB会 惨状顛末記/山岳部OB会高校編 〜顔面強打への心肺確認すれど、嘔吐物への気道確保をすれど、平常心で〜
2017.11.25~26 OB会報告
どうも、シバク・ドワレです。
久々に遭難救助をしました。それも、自己パーティのメンバーを。一応、山ですがバス通りまで100mの山小屋近辺で。
たいそうな書き出しになりましたね。しかし、一歩間違えれば、人の生死に関わる出来事でした。
25日の土曜日、ある山小屋を借り切って、OB会は順調に始まりました。駐車場から200mほどたくさんの荷物を持って歩きますので、それで疲れたメンバーもいたかもしれません。私じゃ無いですよ。ご老体です。
今回は妻も連れて行くので、たいへん楽しみにしていた私です。
素泊まりの山小屋ですので、山形牛ステーキ弁当@2500を手配してあり、16時の集合時間にデリバリーしてくれました。
乾杯から20分ほどですが、後で出てくる今回の主人公、一期生のY先輩が持参してくれた上等なボルドー産ワインも、もう半分くらいになっています。
和気藹々ですが、このペースの速さが後の惨状の序章となることは誰も知らずに・・・。
ワインの向こうでは、我がOB/OG会のクイーン、四期生のC先輩がワインをたしなんでおられます。
一期生が59歳、今回最年少の私が六期生で54歳ですから、まだまだ実業現役世代。
土曜日ではありますが、仕事を終えてから駆けつけるメンバーも5人ほどいました。この画像で17時頃。
まだ、よかったんです。
この山小屋は二棟が棟続きになっており、一階は8畳ほどですので、一棟では総勢13名には狭いです。
しかし、一階は隣と別々なのですが二階のふすま状の間仕切りを開けると、約16畳ほどの空間が生まれますので、二棟借りていた我々はそこで宴を開きました。言い換えると、混雑期に知らないパーティと隣同士になると、声は筒抜けで防犯上もあまりよろしくありません。
靴の多さが今回の盛況を物語っています。
前回の例会は上高地で二泊しましたので10名ほどでしたが、それよりは多いです。変わらんか。卒業して早い人は43年ですが、仲の良いOB会です。
このときはまだ良かったが
宴たけなわですが、まだ女性2名、男性1名は仕事が終わっておらず来ていません。
ここでいちばん手前のベージュのウェアを着たY先輩の様子がおかしいことに気づきました。その隣に座られている、同じく一期生のO先輩が久々の参加でしたので、同期同士で話しが盛り上がり、酒も進み。
で、Y先輩が立ち上がるときにふらついていたので、左端に座られているオートバイミーティングや北海道ツーリングでいつもお世話になっているT先輩に声を掛けて二人で肩を抱えながら屋外にあるWCへ連れて行ったのです。
部屋から一旦外へ出て、階段を少し下ったところにトイレ棟があります。
トイレにも階段があり、そこはすいすい登られたので油断しました。まさか先輩の逸物をつかみながら小用してもらうわけにもいかず、外で待っていました。
で、元気におしっこが終わったとの報告を受け、我々が先に歩いたのが迂闊だったんです。私としたことが、油断禁物。
トイレ棟から部屋までの山道階段が、ちょうど中間点で70度ほど右に曲がっているのですが、T先輩と話をしながら歩いていて何気に振り返った途端、私の視界からY先輩が消えました。
手すりがあるところと無いところがあるのですが、その隙間を狙ったように、1m程下のBBQ場へとダイブしてしまったのです。
すぐに駆け下りて、まず気を失っていないかの確認。
返事はあります。額からの出血が気になりますが、首はなんとか痛めていない模様。救急車を当然考えましたが、とりあえず直ぐに部屋からティッシュを持ってきて止血。
右手も左手も、両足も動きます。
むしろ顔面を打ったものの、その擦過傷がクッションになったようで、首の痛みやしびれは訴えていませんし、生年月日や氏名、今日の日付などをしっかり答えてくれましたので、本人の希望もあり救急車は見合わせました。
これで心肺停止や意識喪失があればおおごとだったのですが、まあ大丈夫だろうと判断して布団を敷いて休んでもらいました。時は21時ころ、まだ宵の口です。
起きてきたY先輩の額の傷が痛々しいですね。
これで終わるはずでした、アクシデントは。
私は相当、いろいろな現場で場数を踏んでいます。レスキューでは素人ですから、もちろん救助の現場だけではなく、撮影の現場や家族問題の現場、そして自らの人生の進退を賭けた病気との戦いの現場です。
ですが、この日は相当な体力と精神力を要しました。いっぺんにくるからです、トラブルが。まだまだ修行が足りませんね。
次のアクシンデントは、酒の席ではまあよくあることですが、酒宴の場所が悪かった。
やはり、山小屋へ行くのはもう無理なメンバーが多いのでしょうか。
Y先輩も時折座るまでに回復し、私はレスキュー疲れを取ろうと、ビールを再び飲み始めた矢先。
十年ほど前に脳梗塞を患い、まだ多少ろれつと右手に障害が残っている四期生のH先輩の姿が見当たりません。その病気の重さを知っているメンバーが、飲み過ぎるなと忠告していたのですが、やはり久々のOB会で気分が若かりし頃に戻ったのでしょう。
みな、Y先輩が重態に堕ちいらなかった安心感から誰がいなくなろうが、構っていない様子です。
しかし、私も人のことは言えない病気の現役患者ですから、酒のペースを落としていたのが幸いしました。
小用にしては遅いし、うんこをしているにしても、その格好のままで大個室で寝ていたらH先輩も末代までの恥だろうと思い、一人捜索に出かけました。夜風はたいへん冷たく、ダウンジャケット無しではさしもの野生熊の私でも身震いするほどです。
先ほどのY先輩の滑落現場を重点に捜索しようと思っていた矢先、何気に、本当に何気にその5m程手前の植え込みが気になったのです。
ちょうど山小屋の陰になっており、街灯は届かず真っ暗の植え込みの中に、二つの足先だけあるのを発見しました。斜面に頭を下にして、足先だけが見えたのです。
100kgはあろうかとのH先輩、私だけで引き上げるのは不可能です。
直ぐに部屋に飛んで帰り、元気そうなメンバーを厳選してレスキューの必要性を訴えました。すこし女性陣を中心に部屋がざわつきましたので、被害拡大を防ぐために、落ち着くことを指示しました。
そして、3人がかりで斜面から要救助者を引き上げて、すぐに安否確認。
返事はありました。
植え込みに倒れこんだのが幸いして、今度は怪我も無さそうです。またまた布団を敷いて、二人目の安静命令。そう、幹事であり、いつもチーフリーダーを拝命している私からはもう先輩だろうが要救助者ですから、命令です。
これで終わるはずだったんです、本当に。
もう、退院直後の私は疲れてきていました。
女性2名が仕事を終えて到着してすぐの、レスキュー騒ぎ。
先に寝かしつけたY先輩の額の惨状を見て少し動揺していましたが、安心させて飲み会を再開して1時間ほどは、ようやく平穏な時間が流れ始めていたんです。
すると、後から来た五期生女性のM先輩が、
「ドワレくん、危ないかも!!!」
と絶叫しました。
その指差す方を見やると、なんと後から寝かしつけた転落者其の2のH先輩が、仰向けで一言も発しないまま、嘔吐していたのです。
普通、酒飲み会場での嘔吐は、ゲロゲロゲロとカエルの大合唱になりますから、すぐ気づくのですが、本当に無音でした。
むしろ、転落よりこれがヤバイ。
まずは二期上の女性、C先輩に、
「スマホの用意して!119番の用意!」
と命令しました。
要救助者2の二回目のレスキューを行うべく、ティッシュを持ち、のっしのっしと近づいた私は、極めて冷静を装って鼻と口から嘔吐物をかき分けつつ、彼の心臓に手を置きながら声を掛けました。
最初返事が無かったのですが、気道確保が済んだ瞬間から声が出ました。幸いな事に、嘔吐物は口中にとどまり、気道へは入っていかなかったようです。
すぐに、
「あ〜っと言って」
と言い続けると、当初は弱々しく、次第に元気に声が出てきました。
脈も平常、心肺へはまったく影響が無かったようです。
119番は今回も見合わせました。
やれやれ。
これが、アクシデントの顛末です。
あと、深夜に見知らぬ大学生が勝手に入室してきて、追い返すと靴を履き間違えて帰るとのおまけまで付きましたが、もはやそれしきの事態はアクシデントとは呼びません。
もちろん、当事者2名は深く反省していたようです。これが大都会の飲み屋なら、あそこまで深酒することは無かったでしょう。
勝手知ったる仲間と、山の話に花が咲く。
場所は山小屋。いつでも寝られる、との安心感からつい自宅のようなやすらぎを覚え、飲み過ぎてしまったのでしょう。
しかし、もう60間近なのですから、酒はもう少し控えめにしなければなりませんね。
これらの文章のうち、私の判断ミスが何点かあったと思います。
言い訳ですが、私も疲れている上に酔っていたのでしょう。プロを呼ばずに、医療従事者でも無い自らの手だけで判断・処置を済ませてしまいました。
これは結果オーライで笑い話で済んだのですが、死亡事故へ繋がっていたとしたら、やはり重大なミスだったと思います。
しかし、これが車道など遠く離れた本当の山中なら、119番が繋がったとしても、救急車なんか来ません。夜間であり森の中ならヘリも無理です。
その時にどうするか。
長らく登山を休止中の私ですが、再開へ向けて貴重な一晩となりました。
2017.11.27記
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三脚/業務撮影機材 〜支えるものが強ければ、気持ちもぶれない〜
2017.11.24 写真の仕事
ランキングに参加しています。励みになりますので、お手数ですが押して頂ければ幸甚です。
どうも、シバク・ドワレです。
退院して1日ゆっくりしたので、早速仕事に出かけました。待つ時間が長い撮影なので、機材紹介をば。
三脚、みなさんは持ってますか?別に夜景を撮らなくとも、有ればすごく便利ですよ。一家やカップルの集合写真を撮る時はもちろんですが、風景写真を撮る時にアングル固定に役立ちますし、大きなレンズでスローシャッターを切る時には必須です。
旅行に持っていくような目的で売っている、安価なアルミの軽いものは止めたほうが良いです。風に吹かれれば、一撃で倒されますから。大事なカメラがおじゃんになりますよ。持って行かないほうがマシです。
自分の担荷能力の限界まで重たいほうが良いです。しかしカーボン三脚は軽いのが売り物ですから、それには秘策がありますので、後述します。
私は写真撮影を生業にしていますので、多く持っている事を自慢しているのではなく、プロなら当たり前の使い分けを紹介します。
一覧しますと、重たい順に。
1.Quickset HUSKY 三段(アメリカ製)→主に室内の固定撮影に使用
2.GITZO CREMAILLERE2(フランス製)脚部+.Quickset HUSKY雲台(アメリカ製)→車移動のロケ時の主力
3.SLIK カーボン品番不明(日本製)→足が長いカーボン、電車取材時に使用
4.belbonカーボン品番不明(日本製)→足が短いカーボン、トレッキングや町並み歩きに使用
この三枚の画像が、私の主力機種のジッツォ脚+ハスキー雲台+スリックストーンバッグです。
これが私の考える最強。ジッツォの脚は細身の割にはとんでもない剛性感で、多少押したくらいではびくともしません。しかし、その雲台の使いにくさたるや、3本の指に入るのでは?ってくらいです。ですので、反対に使いやすさトップクラスのハスキーの雲台のみを購入して付けています。くっそ重たいですがね。
で、ストーンバッグ。一番上の画像、下の方に写ってる正三角形のやつです。
私は「石載せ」と呼んでいますが、パッと見ると普通にストロボメーターやフィルター類などの小物を入れるのに便利そうですね。室内だと、その通りで重宝します。
実は、これが文頭でお話しした、秘策なんです。
ずいぶん昔から市販されていますから秘策でもなんでもないのですが、ご存じない方へ説明しますと、三脚は前述のように軽いほど風や衝撃に弱く、倒れやすい。高価なカーボン三脚は持って歩く事に重点を置き、驚くほど軽いのですが、この安定性との二律背反が生じます。
そこで、この石置きに2リッターのペットボトルや、それこそ布に入れた石などを置いて、センターに重心を置きつつ引力の助けを借りて三脚を安定させるのです。これは便利ですよ。
ビギナーの方へ
蛇足ですが、三脚の初歩の使い方。
まず、ひっくり返して脚を伸ばすのですが、全部伸ばさない時は閉じたまま伸ばして行き、長さを統一します。それをせずにいい加減に3本を伸ばすと、傾きが生じて水平垂直を取るのが難しくなります。
あと、カメラを載せてから被写体に向けて、必ず1本の脚に平行になるように、つまり脚に向かってレンズを突き出すように回転座を回して固定します。
これをしないで、2本の脚の中間部にレンズが向いていると、簡単に倒れてしまいます。
文章で機材を説明しても、なかなか伝わりにくいかもしれませんね。
引退したらカメラ教室でも開こうかなあ。
先生って呼ばれるのは嫌いですけどね(美容師さんやメークさんは写真師のことを先生と呼びます)。
2017.11.24
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退院祝い/闘病記 〜晴れやかに腹一杯〜
2017.11.23 勤労感謝の日エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
昨日無事に退院して、帰り道。青い服を着たライダーが白いオートバイにまたがり、私を停めました。そして、退院祝いに青い紙をくれると云うのです。辞退しましたが、強制されました。悲しい。
心から反省し気を取り直して、夜。
ノーブランドですが、国内産交雑牛で鉄板焼きしました。高い交雑牛になったなあ。。。(-_-)
もりもり食べれるかと思いましたが、一月半、超少食で過ごしましたので胃はすっかり小さくなっているのでしょう、7枚ほど食べて後は妻にたっぷり栄養補給させました。
もう、サシの入った部位はあまり食べられません。肉を補給するには、鶏肉か牛の赤身が良いですね。筋肉維持のために、肉は食べ続けなければなりませんしね。
ビールも、一月半ぶりです。
死ぬほど美味いかな、と期待していましたが、それほどでもありませんでした。ですから、大ビン一本飲んだら止めて、チューハイに移行しました。
こうやって、身体とオツムは徐々に健康を取り戻していくのですね。
やっぱりラーメン
明けて11/23。
茨木市に所用があったので午前中に済まし、たまたま見つけたどれが店名か解りにくいラーメン屋に寄ってみました。たぶん、店名は麺屋ふくちぁん。
大阪にチェーン店の大阪ふくちぁんというラーメン屋がありますが、関連は不明です。
もちろん貧乏性の我が家のこと、立ち寄った最大の理由は期間限定二玉まで替え玉無料の文言につられてのことです。
これだとどんなラーメンを頼んでも、そのラーメンの金額だけで済みますからね。
今日は¥780のふくちぁんラーメン(焼き海苔・メンマ・チャーシュー三切れ・青ねぎ・煮玉子一個入り)にしました。にんにく辛味噌・からし高菜・紅生姜などは専用のバーがあり、無料で取り放題です。
とんこつ推しですので、博多ラーメンかな?と思って頼んでみました。麺の固さは粉落とし・ハリガネなどがある長浜風でしたので。
でてきたラーメンのスープは、こってり濃厚な久留米ラーメンのそれでした。
私の父は久留米の墓に眠っていますので、いつも墓参の折に久留米ラーメンを愛好していますから、妻ともどもこんな近くであの濃厚の味わいが楽しめるとはと喜びました。
がんの再発前なら間違いなくふた玉の替え玉、つまり計3玉を平らげていたでしょうが、もうさすがに替え玉一丁で限界ですね。食べようと思えば入りますが、せっかく旨し!と思った気分が台無しになってしまいますからね。
ああ、満足満足。
と思いきや、明日はいつもオートバイでご一緒してもらっている飛騨のT先輩が大阪で開かれる山岳部OB会の前夜祭に、我が家に来訪してくれるのです。
さあ、スイッチも入れたし、飲むぞ!食べるぞ!おしゃべりするぞ〜〜!
2017.11.23
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リターンライダー&アルピニストへの危惧/雑感 〜持続する意気込みこそが、持続できる力〜
2017.11.21 エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
今回で、ちょうど300記事に到達です。ブログを書き始めて1年と3ヶ月。あっという間でした。
ツイッターのような老人のつぶやきみたいなのはいやだから、1日1本/1000wを目標にしていましたが、それには及んでいません。
しかし、まだまだ綴りたいことは残っていますし、これからも増え続けるでしょう。
今宵は出所前夜、最高の気分です。
シャバの空気はうまいやろなあ。
と、私が言うとシャレにならんと怒られるので、普通に。
明日、やっとこさ退院できます。病院食の夕餉も、今宵がラストです。と言ってもまた12月中旬に入院ですが。
三回のケモを順調にこなして、夏に吐血した胃の調子も最高です。今の薬に体も精神も馴染んできたのか、副作用もおとなしめ。数々の小さい症状は出ますが、そのための入院治療なんですぐにケアしてもらい、万全です。
ほぼ梅干しで腹の調子を治しました。南高梅最高ですね。
身体のリフォーム完了!
今は、次期自作キャンピングカーの内装設計で日々嬉々として奮迅しとります。まるで、遠足前日の小学生みたい。なんかこれ、前も書いたなあ。確かSC38・サンパチの納車前やったかな。いや、北海道ツーリングの出発前の高揚した気分やったかも。
旅は計画が四割、実行が四割、後日の整理が二割。とも前に書きました。特に登山は事前の計画が生死に関わります。いきあたりばったりで高峰に挑むなんてもってのほか。ルートのリサーチと装備の計画命です。
ツーや車中泊では、どこへ行くか考えずに臨むのも楽しみのひとつですがね。 それでも、食事場所や入浴、宿泊地などを調べずに行くとその場で苦労しますし、ハズレに遭遇する可能性が高まります。
オートバイやクルマの納車前が、この計画段階に当たりますね。ひょっとしたら、いちばん楽しい時期かもしれない。無論、購入後に内装工事をしたりキャラバンをするのが楽しいに決まってますが、脳内であれやこれやと妄想を膨らませ、何回も何回も白紙に戻しては設計し続けるのが楽しくてしょうがないんです。
自称少年は眉唾
よく、壮年や老年が自分のことを「永遠の少年」とか言ってますが、私はそうは思ってません。そういうことを自称する人に限って、夜の社交場で羽ばたいている蝶たちと戯れたり、ゴルフの仲間とアフターに余念が無かったりするからです。
少年の心を持つことは大事ですが、それよりも私は、老人になっても青少年の時にしていた行動が実行できるほうが大切だと思っています。
もちろん、身体は衰えていきますし、頭脳だって明晰な判断力は低下するでしょう。その中で、どれだけ現状、いや若い頃の遊びや仕事をキープできるか。
その本懐を遂げるには、やり続けることが重要だと思います。
リターンライダーの事故が最近問題になっていますが、登山も一緒。昔取った杵柄では、良い餅は搗けないのです。知識は十二分に残っていますが、その筋力・瞬発力・動体視力などがとても二十代の頃には帰れないのですから、あの頃と同じ動きが取れないのも仕方ないでしょう。
ましてやオートバイの世界では、子育てが終わり資金が潤沢に使える5〜60代が大型車の中心世代。それが降りてから30年も経っていたり、その年齢で免許を取得仕立てでは事故が起こるのも不思議ではありません。
継続は力なり。
私は、ぶれずにがんばってあの頃のままの遊びをし続けます。
アルプスにも登りたいなあ。
2017.11.21
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贅沢/雑感 〜座って半畳、寝て一畳〜
2017.11.19 エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
贅沢。これの尺度は難しいですね。
Aさんにとっては日常の何気ない買い物でも、Bさんには清水の舞台から飛び降りる心境になるかもしれませんから。
画像は、スーパーで売っていた松茸弁当。19時を過ぎて半額になっていました。定価は¥498ですから、約250円ですね。これでも私には、毎日毎食買うとしたら贅沢です。
値段はともかく、職人技で究極まで薄く削ぎ落とされたまったけは、晩秋の侘しさを感じさせてくれるには充分でした。
私は先般ご承知の通り、今年の春に大型免許を取得して、すぐに1300ccのオートバイを購入し北海道にツーリングにまで行きました。そして今度は、新自作キャンピングカーのベースとなるニッサンキャラバンスーパーロングハイルーフの契約です。
金額の多寡よりも、その行為が贅沢でしょう。
でも、しかし、だって。
言い訳への助詞三連発。
私の今度のクルマは、レクサスやらベンツやら、ショップ製高級キャンピングカーやらよりははるかに安いんですよ。雲泥の差です。愛馬のホンダX4 typeLDも、発売当初に不人気だったため希少価値は付いているものの、1300のオートバイとしては安い方です。
ローンも借金
さて、贅沢を推し量る尺度として、借金がありますよね。
どんな車であろうがオートバイであろうが、ローンを組んで購入するとなると、なんらかの家計への影響があります。月々数千円くらいのローンなら組まないですから。
私は、いずれも現金で購入する予定です。ですので、いま二ヶ月もの納車待ちなんです。年明けにまとまった入金があるのが判っているので、できることですが。
これが現金ではなくローン、つまり借金をしての購入なら私には分不相応、明らかに贅沢です。しかし、世の中には私と同じ自由業と税法上区分されていて同列のはずなのに、経費を潤沢に行使して節税のためにローンを組んだり運転資金を調達し、豪華な暮らしをする人がいますよね。例えば医師、例えば弁護士。
別に羨ましくはないですが(ホンマですよ、私は変人ですから)、上手いことやってはるなあ、とは思います。
なんでこんな話になったかと言うと、ここ何日かで、超低額もしくは無償で譲りますアプリで、近郊の善良な人々からアンティークの家具をたくさん仕入れたからなんです。もちろん、次期キャンピングカーの内装です。
それで妻となんとなく新車のキャンピングカーの話になり、私の性格上、既製品のお仕着せでは飽き足りるはずもなく、絶対自作の方が良い結果になる、と妻にお褒めを戴いたのです。
物事の価値観は人それぞれ。
ピカピカの新品調度品に囲まれてご満悦の人も居れば、私のように古いものを再利用命の人間も居るのです。
これからは、アンティークリサイクラー・ドワレと呼んでください。
2017.11.19
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ブーム/取材活動 〜沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす〜
2017.11.18 エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
先日、病院近くの銀行に行ってみたら、紅葉が終わっていました。
今年も名所には行けなかったなあ。まあ、箕面のお山なんかに撮影に行っても人だかりを撮るだけやし、雑菌と云う名のありがたくないお土産をいただくのが関の山なので、それで良いでしょう。
今年は10月末から11月頭にかけて、京都へ多数取材に出かけましたが、例年より観光客が少なかったような気がします。私が駅に居た時にたまたま少なかったのか、全体量が低下しているのかは不明です。
京都に限らず、北海道から沖縄まで、全国の主要観光地はほぼ七割はJRなどで来る日本人より観光バスでの外国人観光客に埋め尽くされていますね。これは観光産業に携わっている人にしたら、どうなんやろう。
大阪ミナミの心斎橋などは、ブームになる10年以上前から中国人による爆買いで、日本の地方から来た人はその巨大スーツケースに疎外されて歩くのもままならない状態でした。
いまはその爆買いも少しは沈静化したようですが、業界人に聞いた話によると、依然観光バスの数が足らず、小学生の遠足や社会見学に依頼する時に価格が高騰して親や学校が困っているそうです。
他に感じたのは、大阪〜九州でのフェリー内での一コマ。
食堂と言わず大浴場と言わず、パブリックスペースで談笑する韓国人観光客たち。談笑は良いのですが、その音声がとてつもなく大きいのです。窓ガラスが割れるのでは?ってのは大げさですが、とにかく騒がしい。
この声の大きさは、京都の高台寺や銀閣寺あたりなど、本来侘び寂びを感じるべき名園でも同じです。お国は違えど、行列への割り込みや辺り構わずの大声での談笑は良き風習ではありませんよ?
この外国人観光客への苦言とは違いますが、ブームの弊害について。
取材と対象店
私はよく、グルメ関係の取材に飲食店を訪れます。もうかれこれ30年くらいでしょうか、やりはじめて。その駆け出しだった頃から、いまだに聞き及ぶのが、テレビのバラエティ番組の取材への迷惑話。
Aというラーメン屋さんがあったとしましょう。
取材があるまでは、商店街をいつも買い物歩きする近所の人か、会社帰りのサラリーマンなどの常連で、だいたいいついっても八割くらいの席の埋まり方。満席になることはあまりありません。味は抜群で、隠れ家的に使われている名店です。でも、大将はそれで良いと思い、客の回転よりも味を落とさない事に全力を傾けていました。
それが、あるTVバラエティで、「全国ラーメン隠れ場所訪問」みたいな、タイアップ(CM)絡みではない、本来の番組制作で選ばれて交渉を受けました。
気の良い大将のこと、気軽に応じてしまったのです。制作費もかからないし、特に店の改装なども必要ないから、と。
そして、取材日近くになると、こう依頼がありました。
「〇〇さん(大将)、悪いんですけど、うちのスタッフもいますし、顔を映されたら嫌だってお客もいるんで、その日は店を閉めてくれますかねぇ」
仕方ありません。協力すると言ってしまっていますし、何より天下に名の響いたテレビ局です。実際は制作会社なんですが。
で、当日。
約10名ほどのスタッフがドヤドヤと店に来ました。タレント、ディレクター、カメラマン、音声、照明、ADなどなど。
店は仰せの通り閉店していますから、客に迷惑はかかりません。しかし、その大将は本当に人がよく、たまたま私の得意先である出版社の雑誌取材も同時に受諾していたのです。
こちらは、ライターと私の2名。
数の論理です。負けますわな。
待ちましたよ、ひたすら。
ようやく私たちが映り込まないスペースが確保できたので、なんとかその日の分の取材を終えて、早々に引き上げました。
そして、後日談。
そのバラエティは、けっこう人気の番組らしく、その回も視聴率が良かったらしいのです。放映翌日から、店の前には大行列。ただでさえ前日に臨時休業して入れなかった常連さんが、苦情を入れたくらいの待ち時間ができたそうです。
しかし、それも一ヶ月も持ちませんでした。
雑誌と違って、テレビ番組を録画して保存までする人はそうはいません。毎日のように行列が少なくなり、ついに誰も並ばなくなりました。すでに視聴者の頭には、次の番組で紹介された新しい店へと好奇心が移ってしまったのです。
そして、常連たちもその行列に嫌気がさして、他へと流れて行ってしまったのでした。
閑古鳥が鳴いているその店に別のメニュー取材で訪れた私は、その話を寂しそうに話す大将が不憫でなりませんでした。また常連客が戻れば良いのですが。
きれいに染まったカエデやもみじも、いつかは終わりを告げますよね。
終わってしまう前に、次への開拓をしなければいけませんね、何事も。
2018.11.18
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入院、欲望と超越/闘病記 〜動かざる事山の如し〜
2017.11.18 悟り
どうも、シバク・ドワレです。
10/6に入院生活を開始して、早くも6週間が過ぎました。
出された食事をいただき、欲しい飲み物など口にせず。
夜中に腹が減ろうが、寝付けない夜にワインが恋しくなろうが、ただ目を閉じるのみ。
まるで、坊さんのような生活です(修行僧のほうね)。
いや、私には受刑者との形容の方が似合うでしょうか。
それも、懲役ではなくて禁固刑です。
日々、耐えるだけの生活。
最近の拙文に気が立った文言が盛り込まれているのも、私がまだまだ修行の道半ばだからでしょう。
煩悩
悟り?
悟るわけ無い!
まだ私は齢54のひよっこです。
こんな若造が爺さんのように悟ってどないしまんねん。
ビール飲みたいよう、寿司食いたいよう。
ステーキだって、馬刺もフグも。
こ〜んな煩悩満載の長い夜ですが、11/22、私達のようないい夫婦の日に退院が決まりました。
あと5日、踏ん張りどころ。
出所したら、思いっきり遊んだるねん!
2017.11.18
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わいのキレ度100%/告知 〜そのパワーを余生に活かしなさい〜
2017.11.17 憤慨
どうも、シバク・ドワレです。
暴言、ご無礼。
LINEで緊急開局あり。
また、妻がクソババアにイジメられた。
毎週受講している講座で、しばらく成りを潜めていたクソババアたちが大山鳴動して鼠一匹、なんかあればイチャモンを付けられる妻に矛先が向かったらしい。
なんの落ち度もない相手やのに、誰かをイジメないと自らのエネルギーのやり場に困るのだろうか。
家でいつもイジメている相手がどこかに行ってイジメ足らんかったんか?知らんがな。
知性の欠片くらい、お持ちなさい。
まったく、束になったストレスクソババアよりもタチの悪い集団を私は知らない。
弱いものいじめ
わいにはヘイコラするくせに、弱そうな者を見つけると、上から目線で怒鳴りつけながら意味不明な要求を強要する。
強要罪は刑法犯やで?
わいにも同じ態度を取ってみ?
妻には相手にするなと言ってあるが、多少の受け応えをしなければならないのが、大人の社会の仕組みである。
妻をいじめる奴は、わいが黙ってへんぞ!
痒くしてやる!
黒板を耳の横に持って行って、爪で引っ掻いたるからな!
2017.11.17
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恋文2・水車/愛の詩 〜輪廻の愛よ、永遠に〜
2017.11.16 恋文
どうも、シバク・ドワレです。
水車と風車
君が流れてくる。
君がいつまでも流れてくれるから、俺は回り続けられる。
君が枯れそうになった時、俺は独りで回る事はできない。
君が大地の奥底から湧き出す泉をかき集め、大気から降り注ぐ露の雫をたゆらせて流れてくれるから、俺はそのエネルギーを車軸に集め、総てを動かすことができる。
そよ風
君が吹いてくる。
君がそよ風になって撫でてくれるから、俺は回ることができる。
君がお日様に照らされて止まったら、俺も羽根を動かすことはできない。
そのお日様の陽炎に再び君が動かされて熱くなったときは俺が冷やしてやり、北からの重たい雲に押し流されたときは俺の羽根で休ませてあげる。
人は皆、一人では生きていけない。
誰でも皆、心に絆を背負い合う相手が要る。
風になり、水になる。
それを力に、今日も生きる。
2017.11.16
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