ツーリング日誌 メンテツー/オートバイ 〜走り初め、ひかりを求め京を行く〜
2018.1.1 ショートショートツーリング河内・山城
どうも、シバク・ドワレです。
長いことほっといてスマンな。
さぶかったやろ、寂しかったやろ。
てわけで、正月元旦くらい動かしてやろうと走ってきました。脚力が弱っているのと、妻は寒さで固まってますのでソロです。
まる2ヶ月放置しましたので、エンジンかかるかなぁと懸念しましたが杞憂に終わりました。
カバーを外し、イグニッションをONにすると、ニュートラルランプが明るく点灯しました。
チョークを全開にして、セルの元気な音!
さすがにしばらく爆音は響きませんでしたが、やがて鼓動を感じる事ができました。
エンジン同様、ライダーである私にもウォーミングアップが必要です。軽く体操して、たっぷりと暖機運転を与えてやりました。
第二京阪道路の下道、正月で無料高速と化したR1を北上します。
ガラガラ。飛ばし過ぎに厳重注意しながら、八幡市あたりで淀方面へ左折しました。跨って初の自撮りですが、ノドの保護のためマスクを欠かしませんので、大昔の暴走族みたいになってますね。
淀の近くで旧のR1、枚方バイパスに入ります。
なんの変哲も無い国道の路側ですが、天気が良いので撮影しましょう。今日の主役は風景では無く、X4 typeLD・サンパチです。
どこまでも長閑な田園地帯を、目的も無くただアクセルを開ける。風あくまでも穏やかで、陽光は優しく暖めてくれます。
京都市と大阪市。二大都市の狭間でこんな優雅な気分に浸れる空間があるのです。
さあ帰ろう
今日のアウター、革ジャンです。
穏やかな日とは言え、1月の1日です。備え有れば憂いなし。全衣装の内訳は、
上
インナー=ヒートテック+化繊Tシャツ
ミドル=厚めのアウター用フリース
アウター=牛革シングルジャンパー
下
インナー=ブリーフ+スポーツ用アンダータイツ
アウター=牛革パンツ
これに、妻お手製のスカーフを首に巻いて仮面ライダーになりました。
この装備で今日の最高気温9℃ですと、まったく寒さを感じませんでした。ヘルメットはジェットで、グローブは秋用。ブーツはゴアテックスの登山靴です。
元々オートバイは自ら風を起こしてそれに抱かれる乗り物ですので、季節風を除き、自然の風による体感気温の差はそれほど影響しません。それよりも、やはり太陽光の有る無しが寒さに大きく関わってきます。それと、晩秋から今まで寒さに対して心身が充分馴染んでいるのも大きく影響していると感じました。
実際に今日よりも8月のさなか、盆ごろに走った北海道石北峠のほうが、遥かに寒く震え上がっていたように思います。
さあ、愛馬のバッテリーも心もたっぷりと充電できました。あれ?入院してるんちゃうの、って?
良いじゃあ無いですか、そんな事。幸せならば全て良し。
今年も益々、末期がんでも遊んだる!
2018.1.1
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謹賀新年/ご挨拶 〜爽やかな年明け〜
2018.1.1 賀正 2018初日の出
バク・ドワレです。
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は多大なるご支援を頂戴しまして、誠にありがとうございました。
本年もかわりませぬご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
旧年には、このような勝手気ままな攻撃的な拙文に対して10万以上ものアクセスを戴きました。反論もおありでしょうが、炎上する事も無く我が儘に進めてまいりました。
これからも、おかしいと思った事は口に蓋をすること無く、現状打破への想いを少しばかりでも舌鋒鋭くしたためる所存です。
おかげさまで、腹部リンパ節と左肺の悪性腫瘍は、治療が功を奏して動きが止まっております。
しかし、相手はとてつもなく強大なる病魔です。油断・慢心する事なく今後も適切な治療を進めてまいります。
また、本ブログの主旨である、自由な旅。
闘病の都合上しばらく休止しておりましたが、新年から再び活動をして報告したいと思います。
ごあいさつ
今後とも、どうぞごひいきに。
毎度おおきに!
2018.1.1
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車中泊考察 ベッド/自作 バンコン キャンピングカー 〜その存在こそ第一義〜
2017.12.31 寝場所
どうも、シバク・ドワレです。
まるでコーヒーの無いクリープのように、それが無いとちょっとなに言ってるかわからない、とその供述が意味不明になるのが車中泊でのベッド。
ミニバンなどの三列シート車では、フルリクライニングすればええやん?と思いますわな。それは、甘い!チッチッ
初代ステップワゴンのようにほぼフラットになるケースもなくは無いですが、最近のアルファードの如き高級車だと、独立性が高く走行時の安定を優先していますので、ベッドにしようにも真ん中が盛り上がってスタイリースタイリー状態になりとても朝まで寝れたもんじゃありません。
そのためかどうか、厚めの車中泊用エアマットの類いが市販されていますが、ただでさえ分厚い現代車のシートにそれを載せると、限りなく天井が迫り来るのであります。しかも、分厚いエアマットは極めて座り心地が悪く、かろうじて天井に頭が当たらないとしても、グラグラ揺れてジッとしていられません。
座ってビールも飲めず、着いたらただ寝るだけの車中泊なんぞ私はしたくありません。
毎回シートの段差埋めにタオルやらミニクッションを敷き詰めて布団を敷くなら、かなり快適にはなります。しかし、その段取りをダンナがする間、パートナーや子宝達を外で待たせなくてはなりません。秋や春の時候のよろしい時ならともかく、ゲリラ豪雨や猛吹雪の中なら?
一発で楽しいはずの車中泊旅が台無しになりますね。
では、どうするか?
キャンピングカーを買いましょう、などとの愚論は申しません。人にはそれぞれ事情ってもんがありますから。それに流行りのベッド兼用シートだけ架装したようなハイエース改造簡易キャンピングカーなどを4~500万も出して買ったところで、狭い日本がいきなり大陸に変貌する訳でもありません。狭いもんは狭いんです。
乗り心地は商用車のままってのもありますから、家族のひんしゅくを買う危険すらあります(トラックや商用バンは後部に荷物が少ないほど段差でハネますし、2WDだと雪道や坂道で後輪が空転します)。
そこで、投資を抑えつつ車中泊旅をする1つのヒントとして。
どうしても車内で禍福の時を過ごすなら、それなりの準備をしましょう。
先ほどのミニバンシートクッション穴埋めでも良いのですが、もっと楽なのは、ホムセンにて一枚¥1200程でコンクリートパネル、コンパネを買うのです。一枚サブロクと言い、90×180cmの大きさがありますから、スタッフに依頼して半分にカットしてもらいましょう。
すると、当然90×90=2になります。このサイズだと、ほぼどのミニバンでもリアの荷物スペースに立てて収まりますね。ささくれ立ってトゲが刺さると夜の暇つぶしには良いのですが痛いので、布テープで全周をカバーしませう。
これをフラットにしたシートに敷くだけで、かなり快適度は上がります。凝り性の方や、より快適性を訴求する私のような人は、2枚を蝶番で繋いで真ん中が浮き上がるのを防止したり、サイズを90×140=2枚にしてほぼリアシートをカバーさせるなど、工夫するのも一興ですね。
その上に硬質や低反発など(好みによる)の厚さ5cm程の家庭用マットを敷けば盤石です。私は朝起きると沈み込んだ腰が痛くなり、寝返りも打ちにくい低反発は嫌いです。束縛されるのが大嫌いなんです。
私も、自作の初期にはそうやって子供達と寝ていました。無論、日々単独でのトレーニングを欠かさず、如何に悪天候の中でサッとベッドメイクして家族を危険に晒さないかはあなた次第です。
これは禁断の果実、踏み込んだらぬかるみから抜け出す事は困難になりますので、あくまでも自分の性格と事故時の対処を熟慮の上、決行して下さりますよう。
これもベッド
さあ、今年も残り少なくなりましたね。
どんな車中泊用ベッドよりも快適やけど窮屈な、病院ベッドで新年を迎えますか。
これぞホンマの寝正月。
今年一年、ご愛読ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
2017.12.31
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車中泊考察 入浴/自作 バンコン キャンピングカー 〜汗を流すのか、疲れを取るのか。浴後のビールがいちばんなのか〜
2017.12.29 極楽エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
先ほど、今年の風呂納めに行ってきました。明日から病院事務や雑務は休みで、画像の大浴場は明日のわずかな時間のみ開設されるのですが、混みそうなのでやめときます。
無いよりはマシなんて言うとバチが当たるほど快適な浴場がありますので、助かってます。一度に3人しか入れませんので、時間を読むのがなかなか楽しみですね。
さて、所変わって車中泊での入浴。
これは源泉掛け流しの秘湯に尽きるわけですが、毎回毎日そんなところを旅できるわけも無く。必然的に、良くて立寄り温泉もしくは銭湯、最悪はシャワー室の汗流しのみになるのです。
それでも特に夏場は汗を流せるか否かでは大違い。ウチの自作キャンピングカーには家庭用エアコンなど付けるスペースがありませんので、尚更です。
温泉天国九州には、このような家族風呂が各地に散在しており、夫婦仲良く他人を気にせずに入浴できます。気になる料金は、1時間で¥1800くらいから。広くて時間を長くすると、当然高くなります。
妻はてんかんの持病がありますので、単独での入浴を怖がりますからこれはとても助かっています。全国的にもありますが、有名観光温泉の高級ホテルの貸切風呂だと我が家には入浴の気が起こらないほど高額ですので、このような九州システムが拡散しないかなぁ。
少し道をそれて。
私は温泉オタクでも踏破マニアでもありませんので、今まで入浴した温泉の数は知れています。その中で、少しばかりランク付けをば。
私の中のランキング
ヌルヌル度ナンバー1
これは文句なくいちばんでした。詳しくないので、それは違うぞとの意見もあるでしょうが、私感で。白濁した濁り酒のような湯に浸かり、上がった後ホンマに秋田産濁り酒を飲みました。
秘湯度ナンバー1
石川県白山岩間温泉噴泉塔
これは車中泊ではなく、OB会登山で沢登りをする入山口にありました。何にも無い河原に、ポツリとある露天風呂です。
開放度ナンバー1
説明不要ですね。ここ10年ほどで、ワニと称される覗き野郎の巣窟になってしまいました。また昔のようなほのぼのした湯原よ、戻って来い!
話を車中泊に戻しましょう。
私が信州・関東方面へのキャラバンを行う時、かなりの確率で利用するのが中央道諏訪湖SAの温泉。¥560程で、ホンモノの温泉に浸かることができる超貴重なSAです。花火大会の日は大混雑しますから、避けた方が無難。
他には、名神高速道路の多賀SAの銭湯、東名高速道路の足柄SAの銭湯も良きスポットです。いずれも日本のメーンルートですから長距離トラックでいっぱいですが、うまくタイミングをずらせば駐車場も銭湯も空いている時間はあります。
抜け道的なのが、案外知られていない高速道路PAの、シャワーステーション。
¥200で10分お湯が出てきますので、洗髪して体を洗っても時間は余りまくりです(私限定論)。貧乏性なので使い切ろうと10分間立ち尽くしていると、無性に寂寥感に襲われて清貧旅の良さを再認識できます。
後は、全国各地にある温泉併設の道の駅やRVパークが、我が家の定宿です。
夕方、スーパーの値引がチラホラ始まるときに買出しを済ませて、駐車場に停泊。ベッドは常設ですので、直ぐに着替えだけ持って浴場へ急ぎます。
1日の汗を流し、大浴槽で足を伸ばして疲れを取る。この頃から、既にビールの口になっています。
風呂から上がると妻と待ち合わせた休憩場所には一瞥もくれず、マイルームへ直行。冷えたビールのリングプルをプシュッ!
嗚呼、幸せかな我が人生。
2017.12.29
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乗れないとき/オートバイ 〜感情を抑え、欲望を堪え、体力を温存す〜
2017.12.27 オートバイライフ HONDA X4 typeLD/SC38
どうも、シバク・ドワレです。
乗ってませんわ、愛馬。生きてるかなあ。
バッテリーが心配ですが、オイルは替えてから冬眠させて、ガソリンも少な目にしたので腐っても継ぎ足せば良いでしょう。タンクの錆が気になりますが…。
元々は、冬でも元気にツーする体質でした。
寒いと言っても、冬山登山からするとしれてますし、直ぐにあったかい店内に逃げられますし。
これは、去年の1/12に南紀白浜に一泊ツーへ出かけたときの画像です。妻はダウンジャケットの上に革ジャンを着ても固まってますが、私はライトダウンジャケットの上に夏用のパンチングジャケットだけで元気に運転しました。かように、寒さへの耐度は人それぞれ。無理に押し付けないように注意しています。
この時はまだXJR400Rでしたからタンデムキャンプなど到底無理で、じゃらんで安い温泉宿を素泊り予約して、近くのスーパーで刺身を買って飲みました。24時間入り放題の源泉掛け流し湯があり、キャンプでは味わえない楽しいひと時でした。
こういうのなら退院後直ぐにでも行けそうな気がしますが、新キャンピングカーの架装が控えていますからね。予算もそれに取られてありませんし。あれもこれもは贅沢過ぎますよね。
そうなると、机上でのツーリングです。Excelを使い、出発地と到着地を書き出し、ポイント間の距離をグーグルマップから算出して計画書を作成します。
キャラバンも同じ表を作るのですが、これがなかなか楽しい。
ルートに行き詰まったり、他に行きたいところが出てきても、第1案をコピペして下にズラし、すぐに再出発できます。これを忠実に辿ることはあまりしませんがね。あくまでも本番は、臨機応変で。
越冬はどうなるか
まだ購入してから冬を越していない、SC38・サンパチ。キャブのセッティングが夏冬どちら向けなのか、はたまたオールマイティなのかが気になるところです。夏の渋滞も問題無く、8月の北海道で一桁台の気温下で快走しましたので、やはり空冷とは一味違う期待をしとります。
問題は、北海道で磨り減ったリアタイヤ。
チェーンとスプロケも交換時期なんで、細かな電装パーツのメンテも含め、約7万の出費になります。
タイヤ替えてからでないと、冬のツーなど恐ろしくてできませんので、それまではジッと冬眠させましょう。
春よ、来い。
2017.12.27
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キャンピングカー製作準備 家具の仕入れ/自作 バンコン キャンピングカー 〜構想と実現が交錯し、忘我のとき〜
2017.12.26 次期キャンピングカー自作経過
どうも、シバク・ドワレです。
昨日のクリスマスから、第2弾のケモが始まっています。本日の体調は最悪でした。頭痛・背中痛・吐気・倦怠感。生理痛とつわりと船酔いと二日酔いとがいっぺんに到来した気分です。と言っても、私は二日酔いしか経験ありませんが。
おそらく世間はクリスマスも終わり、年末の仕事納めと大掃除に奔走されていることでしょう。しかし私は世を離れた仙人ですので、 俗世間の喧騒は伝わってきません。
せっせと次期キャンピング自作車の調度品を仕入れて回り、ほぼ出そろいましたので我が家の納戸はとんでも無いことになっています。
正に足の踏みどころが無い。
これは収納家具の一部ですが、全部アンティークです。
現代のホムセン家具と違い、昭和の家具は原木一枚板を使用していますから、見た目もさる事ながら丈夫ですね。ほぼ見た目を重視していますが。
これらの他に、グラから引継ぎのギャレー・壁掛けテレビ・ホテル風ワンドア冷蔵庫・妻の持参品であるオーブンレンジとカブって使用していないシンプル電子レンジ・ミニキャビネットなどを、同じく仕入れてきた天然木天板を駆使して設置する計画です。後はテーブルや折りたたみカウンター・上部棚・ベッド下収納などが調度品です。
それらを作製する前に、いちばん重要な電装を済まさねばなりませんので、なかなか気合と体力の必要な作業になりそうですが、衰えた身体のリハビリにちょうど良いでしょう。
もう、脳内設計は終わりました。後は1月中旬の納車を待ち、現物採寸して組み上げるだけです。
新キャンピングカーのベース車、ニッサンキャラバンE25スーパーロングハイルーフ、ディーゼルターボインタークーラーパートタイム4WD。
夏前の単なる憧れから始まり、ガソリン価格の高騰懸念からリサーチを開始して契約に至ったのが11月初め。そこからの約2ヶ月弱で、本当にガソリンは値上げしてしまいました。
gogoガス、なるサイトで日々調べていると、店によってはレギュラーガソリンと軽油の価格差が35円にもなっています。近隣での最安価格は、ガソリンレギュラーで137円程度。軽油だと102円です。いずれも大手ブランド系スタンドです。ノーブランドの軽油は灯油混合が怖いですから。
読みが当たると気持ちが良いですね。まあ、また下がるかもしれませんが。
クリスマスパーティー
おとといのイブは、帰宅してささやかなクリスマス会を妻と催しました。
ナースに帰宅理由を告げると、
「まあ、なんて優しい!」
と褒められましたが、日頃独りで寂しい思いをさせていますから、当然ですよね。私は明治男ですから、妻をアゴで使うのですがやる時はやります。
さあ、世間の目を感じずに、病院との名前の雪洞にこもろう。
2017.12.26
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占い/雑感 〜宣戦布告〜
2017.12.25 世直しエッセイ 画像:本日の病院夕食 メリクリ!
どうも、シバク・ドワレです。
世の中の占い師とやらに告げます。
心が弱った人につけ込み、儲けるのはお止めなさい。
好奇心旺盛な成金から搾取することまでは業務妨害なので止めません。
が、さもわかったように悩みを聞くふりをして過去を洗い出し、それを解決するように錯乱させて誘導するのは許せません。
過去の過ちは反省すれど後悔せず、今を楽しみに生きて、未来が良くなるように善い行いをするのが人間本来の姿です。
決して壺を買ったからと云って、過去を清算し未来が薔薇色になるものではありません。
ひとりじゃない
心弱ってる方々へ。
悩みのない人間など存在しません。
いるとしたら、人間の仮面をかぶった人でなしです。
今一度、心を見つめ直して休養してください。
旅は心の洗濯になりますよ。
サンタクロースより
2017.12.25
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車中泊考察 電化製品と電力源/自作 バンコン キャンピングカー 〜非日常に日常を融合させて、移動式別荘はひた走る〜
2017.12.23 車中泊での電化製品
どうも、シバク・ドワレです。
長らくキャンピングカー生活を送っていると、避けては通れない質問と議論があります。
それは、
「なぜ、キャンプにテレビや冷蔵庫、炊飯器などが要るんだ?大自然の中で原始的な生活を楽しむのがキャンプではないのか?」
との内容に集約されます。
おおむね、異論はありません。
自衛隊の野営、ボーイスカウト。私が所属していた山岳部での合宿や、個人でのテント縦走。
それらはみな、大自然に過酷に挑戦するキャンプでしょう。
そんなことは言われなくても、はるか昔に経験済みです。
実際私も子供達が小さい頃に高い山でテントを張り、ともに汗を流して大自然という最高の教師の元、実践教育の場をキャンプにて行っていました。
私は、現在もテントを張ることもあります。登山やツーリングでは、仕方なく張るのです。山小屋は高い上に大混雑しますし、ホテルは言わずもがなですから。
しかし、現在私が妻と行っている放浪旅では、テントは極力張りません。二人とも満身創痍ですし、歳食ってますし。しかもその行為を行うために天候と時間に制約されてしまい、目的地を明確に定めないとならないからです。
そういうカタログ的キャンプがお好きな方は、私の拙いブログなど読まずに、大自然に飛び込んで行って下さい。くれぐれも、装備と気象条件に留意して、体力トレーニングを怠らずにお出かけ下さいね。
これは議論するテーマではなく、単に好みの問題でしょう。
そもそもオートキャンプの定義だって、あやふやなもんですね。
欧米ではキャンピングカーやモーターホームでテントサイトに乗り付ける行為もオートキャンプですが、なんとなく日本では車でサイトに行き、テントやタープを張る行為を指すようです。
が、そんなこと、私にはどうでもよい。
AC電源が使えて便利に旅ができるなら、そしてそれが車内で完結するなら、それほど身体が楽なことはないですし、絶好の闘病疲れの癒しになりますから。
旅館に泊まれば?は愚問です。予約しなければなりませんし、決めたら必ずそこへ行かなくてはなりません。なにより、旅館などのお仕着せの多品目料理が大嫌いなんです。修学旅行みたいに、上から決められたことを厳守させられているみたいで。
電化製品の是非はともかく
さて、ぐちぐち言ってないで考察しましょうか。
私が車内で使用している家電は、現在は
LED電灯
22インチor26インチ液晶テレビ
地デジアンテナ用ブースター
ブルーレイプレーヤー
冷蔵庫
ノートPC
カメラ、スマホ類充電器
たまに電子レンジ& 炊飯器
などです。
これらを使うための、電力源について考えてみましょう。
これが私の宝物、発発(発動機式発電機/ジェネレーター)です。これなくして、我が家の放浪旅は成り立ちません。
もちろんその運転音のために、どこででも使うわけにはまいりません。特に、道の駅。人家が近いことが多いですし、トラックも少ないので静かですから他車に迷惑が掛かります。
そのためこれを使うためにまず天候を読んで、朝まで雨が降りそうになければSAを挟んだ1区間だけ高速道路に乗ったりします。高速SAなら、長距離トラックがアイドリング音を響かせて寝ていますし、発発を静音モードにすれば、本線の走行音でほとんどそのエンジン音は聞こえないくらいです。
およそ900Wの発電量がありますから、電子レンジの低いモードを含め、大体の車内電化製品が使用できます。ドライヤーは無理ですがね。
電子レンジを使用するときはどうしても静音モードは無理ですから、フル稼働ですとかなりうるさいです。ですので、次期キャンピングカーには高出力のインバータを備える予定です。
次にちょこちょこ利用するのが、全国に増えつつあるRVパーク。
これは道の駅や立ち寄り温泉施設に併設されていることが多く、15〜30A程度の電源使用料込みで¥1500~2500程です。
ここだとオートキャンプ場の電源サイトの半額程度で利用できますし、雨が降ってもACを使えます。温泉から上がって、テレビのニュースを見ながら飲むビールは最高です。そのまま寝られるのが、立ち寄り温泉の飲食コーナーとの大きな違いですね。
電源とは関係ありませんが、トイレが遠いRVパークが大半なのが玉に瑕。
施設の空きスペースを有効活用しているので、仕方ないのでしょうね。これは、車内用のポータブルトイレを使用して対処しています。
あとは、滞在には向きませんが、サブバッテリーシステムからインバータでACに変換して使用する方法。
上からディープサイクルサブバッテリー105A×2、ソーラーパネル、中は走行充電用のアイソレータ、下はDC→ACインバータです。
我が家はマンション暮らしですので、駐車場でコンセントから充電することができません。ですので、車中泊やキャラバンの合間にソーラーで満タンにしておき、一晩使った分は翌日の走行でアイソレータを介して車本体のオルタネータから供給・充電します。
現在のは135Wですから、LED電灯やテレビ程度しか使用できませんので、先述したように大きなものを買い足す予定です。
さあ、このような移動式別荘の旅。これをアホらしいと思うか、快適そうだと思うかはあなた次第です。このようなフル電化とシンプルな車中泊。どちらが優れているわけでも劣っているのでもないと、私は思っています。
使えるもんはなんでも使ったれ!それが長生きできる秘訣や。
2017.12.23
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車中泊考察 駐車位置/自作 バンコン キャンピングカー 〜金魚の糞。寄り添うのが好きなのか、群れたくなる習性なのか〜
2017.12.21 車中泊雑感 画像:神戸淡路鳴門自動車道淡路SA
どうも、シバク・ドワレです。
最初に、私は山岳部のOB会やオートバイミーティングなどの趣味での宴会は大好きであり、気心知れた仲間、またはそのメンバーに新しく紹介された人などと酒を交わすのを至上の喜びとしています。
一方、フリーランスフォトグラファーとの仕事上、付き合いでの酒宴はほとんどありません。撮影は車移動が主ですし、協同組合的横のつながりが無いロンリーウルフですから。ですのであまり知らない方と社交辞令や上司と仕事の話で飲むことは無いのです。
これを前提として、話を進めたいと思います。
今回のテーマである、車中泊での駐車位置。
オートキャンプ場では、AC電源を使用する目的がメーンですから区画サイトを選択することが多いので、場所を指定されますから除外します。RVパークも同様ですね。
また、道の駅やSAPAは仮眠場所であって、車中とは言えキャンプ類似行為はけしからん!とのご忠告は今回置いといて下さい。車椅子スペースに止めるのも論外ですので同様です。それはまた主旨の違う議論になりますから。
それではまず、私のクルマ旅での主な宿泊場所である、高速道路のサービスエリアから考えてみましょう。
PAでもたまに寝ますが、妻の大好きな土産売り場や土地の名物料理コーナーが無いところがほとんどなので、あまり使いません。
大規模SAでは、最近リニューアルが行われていてトイレがとてもキレイで清潔になってきています。しかし大規模であるが故、トイレ棟とレストランなどが別になっており、横に長くやたら遠い構造になっていますので、選択に悩むところです。
が、食事はほとんど車内ですし、土産売り場などは遠くても食後の散策になりますから、やはりトイレ近辺1択ですね。
妻は頻尿気味ですし、私は万年下痢ですから当然この選択になります。
しかし、あまりにトイレの真横や歩道側を夜中じゅう独占するのは一般利用者に迷惑ですので、私は道を挟んだエリアのトイレに向かっていちばん左端を狙います。
これには訳があり、目と脚が悪い妻は、なるべく他車に挟まれた中間部よりも端を選んでやらないと、降りるときにすごく恐怖感を感じるからなのです。
で、ベース車がミニバンの4ドア車ですので、左からしか乗降できません。次のキャラバンスパロンでも同様です。
余談ですが、我が家の隣との同時乗降遭遇率は90%を超えている、特筆すべき珍現象です。
高速道路では終日クルマの入れ替わりが激しいですから落ち着かない方もいらっしゃるでしょうが、我が家は慣れています。自車の防音が優れているのも一助あるかもしれません。
入れ替わると同時に、常に満車状態であることが多く、一度止めたら朝まで動かさないことがほとんどです。
混んでいるとたいへんだが、空いていると防犯悪し
これに対して、道の駅。
これは駅によって混雑度に大きく差があります。人気駅ではSAとあまり状況は変わりませんが、地方のあまり幹線では無い道路沿いの駅ですと、夜間は無人、もしくは数台との状況も珍しくありません。
妻が不安がりますので、我が家も無人状況は避けて他を探すこともありますが、みなさん考えることは同じようで。
で、見知らぬ数台で車中泊開始となることも多いのですが、問題はその時の駐車場所。
前述のようになるべくトイレが近いところを選ぶのですが、例えばウチがトイレ前の左端を選んだとします。
10区画のうち、ウチが左端。あと9区画は無人のときも多いです。なのに、なのに。
よくあるのが、わざわざウチのすぐ横に停めて車中泊を始める御一行。
情報交換がしたいのでしょうか?それとも、数台連れもってる感を醸し出して、強盗を追い払いたいのでしょうか?はたまた、親の躾が行き届いていて、ばらばらに座らないで端から詰めて座りなさい!と教育されて育ったのでしょうか。
キャンプ場ではありませんから、広々感を求めるのはお門違いなのは判っています。しかし、計50区画くらいあるスペースに、わざわざ数台が寄り添わなくても良いと思いません?
お互いのドアの音も聞こえますし、子供連れならはしゃぎます。こちらもテレビだって付けますし、夜遅くまで飲むときもあります。遣わなくて良い気を遣うのは、やはりストレスですよ。
で、ここで冒頭の前提が出てきます。
友との会食宴会は大好きですが、あまり見知らぬ人といきなりそのような行為はしません。
しかし、高速道路では数多い自動車の群れにまぎれて気付きませんが、道の駅だと必ずご老人の一人旅車中泊が数台おられます。
病院での愚痴にリンクしてしまいますが、彼ら(ごくたまに彼女ら)の話好きったら、まるで口から先に産まれてきたのでは?と思いたくなるくらい。
そら、一人旅で話し相手がおらず、寂しいのも分からないでは無いです。
しかし、ソロの楽しみは自問自答しながら成長しつつ、世界の景色全てを口に邪魔されることなく眼で吸収することではないでしょうか。
夜は夜で紀行文をしたためたり、撮った写真の整理をしたり、やることはいくらでもあると思います。そんなことをしない旅でも、一人昔を思い出しながら酒を飲むのも自宅ではなかなかできない風情ってもんでしょう。
なのになのに、ご老人はこちらがドアを開けて作業していると我が家の移動式リビングを覗き込み、あれやこれやと指導してきます。わいは30年自作してるんやから、そんなことくらい知ってるわい!と言ってやりたいですが、あまりに大人げないのでトイレに逃げます。
下手すると車中泊にまるで無関係な、生い立ちから会社で立っていた役職、果ては現在の病気自慢まで、延々と聞かされた事もあります。
まあ、それは今では拒絶していますが、人の家を覗かんといてね。軽犯罪ですよ。
このように偏屈なわたし。
けしてヒトギライではないのですがね。
2017.12.21
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車中泊考察 車メシ/自作 バンコン キャンピングカー 〜日頃と同じ飯でも、ショバが変わると空気も変わり〜
2017.12.19 車中泊のレシピ
どうも、シバク・ドワレです。
車(シャ)メシ。
我が家では、車中泊するか否かに関わらず、車内で飲食する事をそう呼んでいます。
過去のキャラバン日誌で、都度現地で買った惣菜や、はたまた狭い車中での自炊風景などを画像で紹介してきましたが、今日はそのコスパについて考えてみましょう。
まず、車中泊スポットでの車中炊事が可能である事を前提とします。オートキャンプ場では当然可能ですが、そんな場所では晴れている限り外でBBQなどをしますので、それは除外します。
なんと言っても安くついて腹が膨れるのはなべモンですね。
トンしゃぶ、スキヤキ、うどんすきなどなど。
しかし、蟹やフグはコストが大幅にアップするのはもちろん、殻や骨の処理が車内では大変ですし、魚介類独特の臭いが後に残りますので、我が家ではしません。
上記の中で手っ取り早く空きっ腹を満たせるのが、うどんすき。うどんを〆では無く最初から食べられますからね。
スキヤキは、小贅沢したい時やワインを飲みたい時に採用しますが、これは最後にうどんで〆ると鍋がキレイになるとの副産物も生じます。
その意味では、トンしゃぶなら最後に味噌をぶち込み、翌朝の豚汁に変貌させる事ができますのでこちらも後処理が楽です。
道の駅や高速道路のサービスエリア等のトイレで洗い物をするのは御法度ですので、ウチでは山のテント同様食べ終わった鍋や食器をまずトレペかキッチンタオルで拭き倒し、その後に車内のギャレーですすいで仕上げにノロ対策アルコールで除菌消臭します。
臭いはこもるけれど
鍋に続いてよくするのが、日本ハムの中華名菜。
野菜は玉ねぎやピーマンなどを1種類加えるだけで済みますし、なんと言っても出来たてを食べられますのでスーパーの冷えた惣菜中華よりは数倍美味しくいただけます。
上の画像は20年来愛用している中華鍋を使っています。たっぷり油が馴染んでおり、鉄のおたまでガンガン叩きつけられますし、テフロンよりも洗うのが簡単です。もちろん、洗う時に洗剤はNGですよ。
他にウチの定番は、フライパンでの焼き物/炒め物。
冷凍チャーハンやピラフなどは、スーパーで買い出しして泊地に着くまではビールの保冷剤代わりになりますし、炒めても臭いがこもらないのでオススメです。
焼肉もよくするのですが、今までのグラは巨大なムーンルーフが開けられますのであまり臭いが気になったことはないのですが、契約中の新キャンピングカー/日産キャラバンスーパーロングはハイルーフではありますが内張が豪華な布なので、そのあたりが微妙です。
ざっと自炊を紹介してきましたが、その時間と手間が惜しい時は、これらスーパーの惣菜類。
これが実にコスパが悪い。二人分を味をそこそこ吟味して購入すると、¥3000くらいあっちゅう間です。旅で気が大きくなるのもありますが、あまりみすぼらしいのも嫌ですからね。
この値段を出すならSAでけっこう良い定食が食べられますが、アルコール類を同時に飲めないのであまりしません。
深夜に泊地に着くときや、ホンマにコストを抑えようって時は、このように簡素な惣菜と乾きモンで済ませます。
こんなものでも、外の景色を見ながら食えば結構美味く感じるもんです。てか、酒があれば満足するんかな?
それでもたまには、こんな地産の魚たちに囲まれて至福の時を過ごしたいですよね。
せっかくの旅ですから。
嗚呼、新キャンピングカーが待ち遠しい!!!
2017.12.19
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平和とは/雑感 〜右の頬を打たれたら左の頬を差し出すのか〜
2017.12.18 平和祈願エッセイ 画像:雨晴海岸 冬の荒波から守る!
どうも、シバク・ドワレです。
既にお気付きのように、私は平和主義者ではありません。かなりの攻撃的性格です。妻からは野生のヒグマだと揶揄されていますから。
しかし、弱いものいじめはしません。いじめられているもの、つまり妻を守るために闘うのです。
いま、朝鮮半島での有事が起きる懸念で年越しどころでは無い関係部署の方々もおられるでしょう。少し論理のすり替えになるかもしれませんが、その問題への私の見解は今回の家族を守る話とほぼ同じです。
街を歩いていたり買い物をしていて、誰にも干渉されず何事も起きなければ、私は至って大人しいジェントルマンのつもりです。狂犬ではありませんから、例え目つきの悪い人物に睨まれながらすれ違ったとしてもこちらから吠えかかることはありません。当たり前ですよね、中坊じゃあるまいし。
しかし、仮に妻が私と離れた時にそれらの輩から因縁をつけられていたら、即座に防衛に割って入ります。
状況を現認していなければなぜそうなったのかの原因を双方から聴取して、妻が一方的に悪かった場合(例えばよそ見をしていて肘にかけている買い物カゴを振り回し、思いっきり相手の顔などにぶつけたなど)、すぐに詫びを入れて被害状況を確認した上で柔軟に対処します。
逆に相手方が悪いにもかかわらず、自分より弱い者と見定めた上で許されざる悪態をついてきた場合なら、私は黙っていません。
相手がどういう態度を取ろうとも、まずはその違法性と恫喝行為に対する対処を、理路整然と相手に通告します。その内容を理解する能力が乏しく、仮に暴力行為に出てきた場合には、最初の一撃を受けたかかわしたかに関わらず、現行犯逮捕します。
相手が格闘家なら一方的にやられるかもしれませんが、妻にはいつでも110番できるよう日常から訓練させていますし、私は寝技や押さえ込みが得意ですから、相手が一般人なら大乱闘になる確率は低いです。
論理のすり替えなのか
少し話が怖い方向に向かいましたが、家族を守るとはそういう事では無いでしょうか。
これは国防でも同じだと考えます。
平穏無事に暮らしているのに、突然凶暴な理屈の通らない不届き者に侵略を受ける。
その時に、黙ってやられ放題を許すのでしょうか。
私は、目の前で妻が殴られ放題なのを傍観し、暴力はダメだから好きにしてくださいと言えるほどお人好しではありません。過剰防衛にならぬように留意しつつ体力で抑えられる限り抑え、また全知をかけて理詰めで相手を徹底的に排除します。
事なかれ主義、自分だけには災難は降りかからない、との希望的観測がいちばん嫌いな思考なんです。
2017.12.18
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老いると云ふこと/雑感 〜経年劣化は防げても、突然の故障は予知不能〜
2017.12.17 自体エッセイ 画像:北海道野付半島とX4 typeLD
どうも、シバク・ドワレです。
40になりたての頃、今では古臭い言葉だがいわゆるアラフォーの時分は老いてゆく実感などまるで無かった。積極的に出身大学山岳部の活動に監督として携わり海外遠征もしていたし、個人でも山行を切らすことは無かった。
オートバイにも乗り続けて、正に青春を謳歌していたのである。
それが43の頃に発症した結腸がんを境に、少し感覚が変わった。
正直に言うと、傲慢ではあるが未だに筋肉や腱などの肉体に衰えは然程感じていない。筋力や精力の低下よりも、臓器の機能に障害が出てしまったために、老いたとの自覚よりも故障発生による機能低下で通常運行に支障が出ている、との感覚に近い。
具体的に述べると、原発時の切除により私には胆嚢が無く、大腸も平均に比して半分程度の長さしか無い。
肝臓も転移再発時に先端を切除したのだが、この臓器に限ってはある程度再生するので問題は無いと感じている。しかし、前述のふた臓器の欠落。これでは通年下痢をしても仕方ないだろう。
人間の体は、胃で食物を消化し、小腸で養分を吸収して、大腸で水分を吸収するからである。なので、脱水には極度の気遣いが必要となる。
再び夏山で思う存分爽やかな汗を流したいものだが、それも過去の栄華。無理をすれば、即座に死が待ち受けているだろう。
ところがヒトの身体の順応性は素晴らしく、どうやら小腸が徐々に水分を吸収し出したようで、以前よりは足のだるさなどを感じにくくなってきている。胃を全摘した患者の食道が、その代わりに働くのも一例であろう。
胆嚢が存在しないのにカツや天ぷらが未だに美味しくいただけるのは幸せな事だと思う。
副作用の筆頭
しかし、万年下痢。
これの苦痛は真綿で首を絞められているような、なんとも気分を不安定にさせる要因となっている。心臓や腎臓などには人工臓器が各種用意されており、運と金回りさえ良ければ永らく生き延びることもできそうだが、死へ直結しない消化器の類にそのような代替品は無くかなり辛い思いを強いられるのが現状である。
10年下痢が続いているのに体型を高値安定させているのは私の妖怪たる面目躍如な訳であるが、おそらく小腸の養分吸収率がずば抜けて優れているのかもしれない。
健常者ならメタボの危惧と常に戦わねばならず、そのあまりの燃費の悪さに辟易するだろうが、私はその回復力と共にどんなアスリートにも負けない誇るべき肉体であると自賛している。
ことほど左様に、日々パーツのメンテナンスに忙殺され、私には老いている時間など無いのである。
2017.12.17
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ご老人の独り言/雑感 〜ボソボソブツブツ〜
2017.12.16 エッセイ 画像:伯耆大山とX4 typeLD
どうも、シバク・ドワレです。
鼻血がなかなか止まらない今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
毎度恒例の入院愚痴です。理想では河島英五さんの時代遅れの歌詞のような男、または映画での健さんのような生き様に憧れますが、そんな定型に縛られるとストレスがかかるので存分に愚痴ります。
グチの時の画像は愛馬と山の風景が良いですな。心軽くなります。
さて、みなさん。
人は何故、中年を過ぎると独り言を呟くのか。私は独り言はまずありませんが。
①日頃から独居でクセになっている
②家族と同居しているが、あまりかまってもらえないので自己アピールのため
③自分の行動に自信が持てないので、示唆確認の意味で
①と③は、仕方ないでしょう。特に、③は奨励すべきことかもしれませんね。
問題は、②です。
人間、私のような変わり者を除くと誰しも寂しがりなんでしょう。いや、私だって妻と長く離れて一人入院するのは寂しい。
しかし、家で待つものがいる安心感からか、もともとコミュ障なのかはわかりませんが、病棟で寂しくなって誰かにかまって欲しいなんて思ったことすらありません。かまって欲しいどころか、かまわないでもらいたい。自分の事は自分でできますし、世間話しているヒマはあまりありません。シンドくてへばっているか、仕事しているかが入院での主な日常ですから。時々ブログも書きますが。
私の入院している病院は、度々報告していますが四人部屋でも各ベッドの周囲にかなりゆとりがあり、カーテンを閉めても構わないのでけっこうな個室感があります。フェリーのS寝台(1人用)の大きいのんみたいな感じ。
がん病棟ですので、症状や治療時期がマチマチで、元気な患者も居れば話す事もままならない患者も居ます。その点が、産科や整形外科病棟と大きく異なる点でしょうか。それらの部屋なら皆、頭は元気ですから、快活な談笑が響いてきますもんね。
かまってちゃん
副作用が一段落して元気になったお年寄り。
家族にとってはなによりでしょう。
心から祝福します、一部以外の方々は。
その一部が、かまってちゃんなんですよ。
カーテンを閉めていますから、直接会話することはありません。もちろん大人ですから、トイレなどの際に顔を合わせれば会釈はします。
しかし、その会釈が時候の挨拶に変貌する寸前に逃亡を図らないと、タイミングを逃すとエライことになりかねません。ウンコが漏れそうな状態かもしれんのに。
私はキッパリと断る性質ですが、気の弱い妻は連日のようにこれに苦しめられています。
そちらはかまってほしくとも、こちらはヒッソリと瞑想したいのです。
そこで彼ら(彼女ら)が使ってくる常套手段が、独り言なんです。
「えーっと、今日のドラマは何やったかいな」
「これ、えらい狭いところに置いてあるけど使ってもええんかいな」
と、我々他の患者に話しかけられてるのか否かの微妙な状態です。
返事はしません、そのリモコンを毎日使っていながら毎日同じ問いかけをしているのが判っていますから。認知症と診断された方は別室が用意されていますから、病気が起因しているのでは無いと思われます。
あくまでも私感ですが、奥様が病室にお越しになった時も紳士然として穏やかに話されている方には、かまってちゃんはかなりの低確率だと思われます。
それよりも、夫婦共に昔の大阪弁丸出しで、声が大きい人。もしくは、ダンナだけがアレヤコレヤと妻に世話させている人にかまってちゃんが多い様な気がします。
逆に、世話しに来たはずのヨメが大声で悪態を付き、そのあまりの威丈高な雰囲気に周囲が凍りつく夫婦は、その鬼ヨメが帰った後もダンナは小さくなっています。可哀想に。
その哀れなお年寄りの代わりに鬼ヨメを別室指導したろかとも思いますが、私には関係無いのであまりにうるさいとき以外は放置します。
うるさい時は言いますよ?
「病室では静かに願いますよ、談話室あるんですから」
とね。
すると大概、鬼ヨメ曰く
「あらイヤだ〜〜、静かにしないとね!!!」
と、倍ほどうるさくなりますが。
2017.12.16
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シンドさとは/雑感 〜黙想し、夢想しつつも悶絶す〜
2017.12.14 闘病記 画像:治ったら食べたい物
どうも、シバク・ドワレです。
年の瀬ですなぁ。私はのんびりとベッドで過ごしとります。
さて、表題の「シンドさ」。
これの尺度・定義について考えてみましょう。
例えば、私がいま自分の中では10のうち7くらいシンドイとします。しかし、Aさんにとっては10の5だと思うレベルかもしれないし、Bさんにとっては10の10、死の寸前と思える事態かもしれません。
かように厄介なのが、「シンドい」を如何にDr.やNs.に伝えるかなんです。
皮膚が切れたり骨折したら、外見から判りますし映像技術も進歩しており、的確な対処療法を受けられる。
しかし、精神的なモノも含めて内科的シンドさは、患者自らが加減なく伝えないと、ドンピシャの治療は受けにくい訳です。
少し顰蹙を買うかもしれませんが、お年寄りにはこのシンドさをより多く、過大な感情を持ちながら訴えるタイプと、こんなもん病気や無い!と頑張る両極端なお人が多いよう見受けられます。
どちらも、正しく痛みや辛さを取る上では阻害される言動ですよね。
副作用のつらさ
冒頭で書きました、自分にとってのシンドさ。
こんなもん、他人と比べてもしゃあないので、いかに日頃の自分と違うのかを客観的かつ事実のみを正確に伝えることが必要です。
しかし、10の7やと、既にけっこうシンドい。
なのに脈拍や体温・血圧などのバイタルは正常。こんな時は、なぜこのシンドさがグラフ化されんのや!と憤慨しますが、どうしようもない。
で、翌日になるとさらにシンドさが増していると、昨日の10の7は間違いなのか?果たして自分の10の定義は何処へ彷徨うのだろうか?
と、人事不省に陥り少しドタマが混乱しきった状態が、10の9なんですな。
10の10は、意識喪失を想定しています。
ここまで来たら、なかなか自らの状態を冷静かつ正確には伝えにくいですね。
そこで、日頃からナースちゃんとは仲良く話して、デフォの自分をしっかりと脳裏に焼き付けてもらわないとならないのです。
その必然性から、若い女性を苦手とする私ではありますが、幾多にも渡る艱難辛苦を乗り越えてナース達と日々じゃれ合うのであります。
狼少年ではありませんが、日頃からシンドいシンドいと言い続けている患者は、あまり相手にされない傾向が伺えます。
落ち着いて、シンドい時だけシンドいと言うことにします。
2017.12.14
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年末年始/雑感 〜病院に賀正はあるのか〜
2017.12.11 エッセイ
どうも、シバク・ドワレです。
本日よりまたまた入院での化学療法が無事に始まりました。18日間在宅で鋭気を養った訳ですが、そのくらいあっちゅう間ですな。
その間、OB会でレスキューをするわ、風邪を引くわでなんか多忙な休薬期間でしたが、もう本年の仕事納めも済ませましたので本来の意味での静養入院になりそうです。
退院は今のところの予定では、新年の1/4。年末ギリギリには退院して正月くらい家でゆっくりしたいところですが、次回のケモとの折り合いでそうなりました。退院するには12/29がリミットで、それを過ぎると1/3までは医事課が正月休みで出るに出られないのです。
恐怖の軟禁生活。
しかしよく考えたら、今までの人生でも年末年始は登山に行ったり長期キャラバンに出かけたりで、ろくに自宅で新年を迎えた事がありませんでした。
特にその時期の登山では、強烈寒波の襲来により北アルプス後立山連峰五龍岳遠見尾根で進退窮まり、年末年始の1週間をまるまる雪洞の中で過ごした事もあります。
昼メシは飴ちゃん3つ、腹が減るので排泄以外はジッと動かず。
究極の監禁生活。それなら今と一緒ですね。
無理に退院して人混みに揉まれずとも、独り病棟のベッドで年を越すのもまたおつなものでしょう。妻はあきらめてますしね、クリスマスもあけおめも。初詣にしたって、超混雑する三ヶ日より世間の仕事が始まっている4日以降のほうが行きやすいでしょう。
年が明けたら
さて、その初詣。
皆さんは、地元の氏神さまにお参りする派ですか?それとも、有名寺社仏閣派?
私は、どちらかと言えば地元派です。
今の身体では感染症予防の観点から必然的にそうなるのですが、昔からあまり大混雑するところは好きではありません。大阪人気質丸出しで、とにかく並ぶのが嫌いなんです。
東京ではあまりに昼間人口が多くて、主要駅近辺の飲食店での行列は味に関係無く必須なようですが、昼メシに並ぶなんて考えられない。それならコンビニでおにぎりでも買って、大きな公園のベンチか見晴らしの良い川辺なんかで食べる方がよほどマシです。
有名寺社仏閣の年越しも、ゆく年くる年を観てると凄まじい混雑ぶりで、何万人もの善男善女が行儀良く並んではりますよね。その光景自体は、良き日本の風習として不変であり続けて欲しいのですが、私はその行列には参加したくないです。
単に信仰心が乏しいだけですかね。
「そんな心の持ち方だから、がんになるんだ」
ともし言われたら、
「へぇ、おおきにありがとさんです。あなたのような清き生き方は、三下のアタシにはとてもできやしまへん」
とでも言い返します。
非建設的な、身のない論議はしませんから。
よく私は、万能感を持ち過ぎで自らを神格化していると言われますが、とんでもない。
そんな畏れ多い感情は少ししか持っていません。持ってるんかい!
冗談ですよ。
私はこと宗教に関しては、神社にお詣りに行ったあとにお寺で手を合わす、デフォルト的没個性日本人です。神様や仏様にすがって、それだけでがんを治せるなんて微塵も思ってません。
ちゃんと薬などで治療をして、神様や仏様には現状報告のご挨拶に伺い、道中の無事をお願いする。
そんな気持ちで参詣しております。
2017.12.11
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