キャンプへの想い/自作 バンコン キャンピングカー 〜火を焚いて、海を眺めて山を想う〜
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画像:伊豆半島雲見オートキャンプ場
2018.12.21 オートキャンプ
どうも、シバク・ドワレです。
先日訪れた、西伊豆地方の雲見オートキャンプ場のロケーションと天候が最高であまりにも素晴らしかったので脳裏に浮かび、画像を早くも再掲載します。その時の疲れが後々背中痛を呼び起こしたのかどうかはさて置き。
実は、私はオートキャンプ場にあまり良き思い出はありません。それはおそらく子供持ちだった頃の爆発的オートキャンプブームにより、休日のキャンプ場はどこもかしこも芋の子を洗う状態で、隣近所のサイトから数々の迷惑行為を享受していたからです。
年代で言えば、21世紀に入る前後くらいでしょうか。
まだまだバブルの余韻が残っており、ランクルやパジェロなどの高級RVが新車で飛ぶように売れ、テントなどのギアもブランド品の展示会のようでした。
当然ながら何事もブームのさなかは熟練者よりもビギナーの割合が圧倒的に高く、それに伴いマナーも低下していました。規模はかなり違いますが、ちょうど今の車中泊ブームのようです。
ビギナーとは将来的に継続して行う趣味の入り口に立つ人を指す言葉であり、ブームだからと飛びついて、ブームが終焉したら真っ先に辞めてしまう人々のことは単なるミーハーと呼ぶべきなのでしょう。
そのミーハー達により、随分とキャンプの質は低下してしまいました。
季節と曜日を熟慮して
しかし、この数年ふたたび使い出したオートキャンプ場で感じるのは、程よく埋まったサイトにこじんまりと家族単位でキャンプをする光景を微笑ましく見ることができます。ブーム絶頂期のような大グループによる酒池肉林や大音響カラオケなどはGWや盆休み以外には見当たりません。
他の家族とともにきているパーティもいるのですが、食事が終わればそれぞれのテントに入る割合が高く見えるのです。
これには、ブームにより荒らされたオートキャンプ場の管理側のサイト個別化や騒音の対策がなされた事もあるでしょうし、ネットゲームを筆頭とする子供達や若い親世代のインドア化の波が大きく影響しているのではないかと感じます。
私は自分と妻の余生を如何に楽しく長く持たせるかに最重要課題を見いだして日々を暮らしていますので、他人である青少年のインドア化を憂いたりはしません。
社会貢献などを生きがいにする崇高ながん患者もおられるでしょうが、私の信条は、
「ワガママこそ、がん細胞を殺す特効薬」
ですので、他人にはあまり干渉しません。
リアルに子育てをしている世代の方々は、どうかお子さんがゲーム脳にならないよう、また自らがそうならないようにお気張りやす。
私にとってのオートキャンプ場とはテントを張り冒険心を満たす場ではなく、ほぼ100%焚き火をするためと、付随して屋外で調理をするためです。よって極力寝るためのテントは張らず、車内の座敷で寝ています。
RVパークでもサイドタープを張るくらいは可能な場所もありますが、野外調理をできるのは限られています。
画像のようなダッチオーブンを使うならば、オートキャンプ場の一択。焚火ではなくカセットコンロを用いてダッチオーブンの煮炊きをする事もありますが、車内でそれをすると輻射熱で非常に危険が伴いますからできません。
他にも、昼間から酒を飲みウダウダするにも、道の駅や高速SAなどでは善良なる小市民の私にはコソコソ感が酩酊を凌駕して、心底酔うことができません。当然ですね、場所柄。
それが公認オートキャンプ場なら有料無料を問わずに、せいせい堂々と人目をはばからずに背徳の快感にむせることなく行えます。
無論そのような場所であっても節度をわきまえ、迷惑をかける事なくスマートに呑むのがオトナです。
このあたりは街の飲み屋と同じですね。
何事も、熱い中にもスマートに。
先日の雲見では雲を見ることもなく実に爽やかな冬晴れが拡がりました。
この正面に富嶽が聳えていればパーペキなのでしょうが、それはあまりにも贅沢。そんな絵面はまるで銭湯みたいやし。
思うに、富士山は何回かに一度、パッと見える瞬間がベストなのではないかと。いつもいつも同じように見えていると、裏山感が漂って値打ちが下がるように思えるのです。これは想いの届かない初恋の人感覚ですね。
焚き火をするために、高い金を払う
やはりキャンプの真髄は、焚火ではないでしょうか。
焼いて食うよりも、私は木をくべて炎の守りをする方が百倍好きです。その意味で、この囲炉裏テーブルは大正解大成功でした。ずっと炎を見ていられますから。
もちろん、最初の神聖な儀式に着火剤などは使いません。河原と違い小枝は無くとも、ダンボールや割り箸があれば充分です。
高校生の頃は山岳部活動を終わり帰宅すると、勉強もそこそこにオフロードバイク・ハスラーTS50を駆り、友と裏の里山の源流に入っては火を焚いていました。薪など持っていかなくとも、そこかしこに流木や倒木が満ち溢れていました。今思い返しても、離島における満天の星のごとく無数に存在したガールフレンド達と仲良くしたのと同じくらいの良き想い出です。
片時も炎から眼を離すことなく、常に一定の火力を保つ。
少しでも火を落とすと、途端に妻も私も顔の火照りが冷めてしまい、背中と足元の冷気に負けてしまいます。
そのためには飲み食いなんかどうでも良い。
少しの酒は必須ですが、食いもんなんか後から付いてくる脇役に過ぎない。
キャンプでは往々にしてそうではありますが、この焚火のひと時に於いては、妻は絶対的クイーンです。
なにもさせない。
しかし、私はしもべではなく炎のキング。
クイーンを弱らせるようでは、キングの称号を得ることはできません。
ああ、入院二日目にして焚火がしたくなってきた。病室でしたろかな。あかんアカン!
2018.12.21
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