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車中泊の電気事情/自作 バンコン キャンピングカー 〜転ばぬ先のライフライン〜

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2019.2.17 キャンピングカーの電源

どうも、シバク・ドワレです。

キャンピングカーやミニバンなどでの車中泊に、切っても切れないのが電源の確保です。

別に暖房やコンロなど無くともどうにかなりますが、車自体のエンジンルームにあるバッテリーを使ってしまうと再起動困難になりますので、先ずはサブバッテリー確保こそがキャンピングカーの最重要課題です。

サブバッテリーがあり、それに充電するシステムこそがキャンピングカーのキャンピングカーたるゆえんと言っても過言ではないでしょう。

 

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サブバッテリーなんぞなくても、100ボルトのコンセントを使えばいいんちゃうの?と思うなかれ。

そんな簡単には100VのAC電源を使える場所などありません。

強いて挙げれば、上の画像たちのような、RVパーク。これは一泊二日で平均¥2000程度を支払えば、その間AC電源が使えるシステムであり、同時に公認の車中泊スペースでもあります。

誠に便利なのではありますが、いかんせんまだまだ設置場所が少な過ぎる。各都道府県にひとつも無いのが現状で、中部や中国、九州に偏って存在しています。我が近畿など、2府4県に四つしかない。

これでは自由な放浪旅に使うのは困難で、そこへ行くのが目的になってしまいます。

 

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次に思い浮かぶのはAC電源付きのオートキャンプ場。

これは全国各地に存在しており、まあ様々な旅に使えるのですが、難点は利用料金が高い(¥4000〜8000程度)のと、アプローチが国道や高速道路から長く遠く離れているので、どうしても夜に着いて朝早く出発などはしにくい点です。そんな事したらもったいないし。

せっかく大枚をはたいてオートキャンプ場へ行くのなら、焚き火やBBQなどをしたくなりますよね。そのような屋外調理などをするとなると、逆にAC電源など必要なくなりますので、皮肉なもんです。

 

ですので、これらの公認車中泊電源システムを利用するのは、1週間以上の長旅に於いて、3〜4日に一度利用してサブバッテリーを満タンにするのが賢い利用法です。

 

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他にはこの画像にあるように、道の駅阿蘇には無料で夜間のみコンセントを利用できる素晴らしいシステムがありますが、そんな道の駅は例外中の例外。

各地の道の駅に広がって欲しいのが本音ですが、そうなると無料が故に利用者の質が下がり、我先にコンセントを奪い合うなどの二次的違法行為が生じかねませんから、なんとも悩ましいところではあります。

下へ続く

交流100Vが使えなければ 

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公的民間を問わず、施設の電源を使えないとなれば、先ず使用するのはこのソーラー発電パネルです。

画像下にあるように、快晴なら窓ガラス越しでも13.4ボルトくらいは発電量がありますから、早めに泊地に着いて遅めに出発、もしくは1日滞在できる泊地を選べば、サブバッテリーは12.5Vくらいまでは復活できます(出力50Wの場合)。

 

せっかく高価なディープサイクルサブバッテリーを積んでいても、このソーラーパネルが無ければ効果は半減します。いくら一戸建てやハイツに居住しており、自宅からの電源で充電できるとしても、旅先に自宅は持ってゆけません。

例え2泊程度の車中泊しかしないので空になっても困らない!との考えは間違い。蓄電池はどんなものでも減ったら直ぐに僅かの電流でも流して充電しないと、劣化が早くなります。

ですので、私はソーラーパネルと、走行充電ができるアイソレータを両方備えていますが、それがキャンピングカーのデフォルトだと思います。

 

但し、このソーラー発電システムを自作するには中学校理科程度の電気構造理解力が必要で、いい加減に組むと危険が伴います。

なんだ、中学生レベルかよ!と言うなかれ。

日頃から接していない学問は、寄る年波とともに綺麗さっぱり忘れるのが世の常です。

 

まあ、あまり難しく考えずに、ショップで組んでもらうとしたら、ディープサイクルバッテリー1台に¥20000、ソーラーパネルに¥20000、充電コントローラに¥10000、配線や設置工賃に¥50000、激安のカーショップだとしても計約10万くらい、キャンピングカービルダーだと店によっては30万くらいの投資は必要でしょう。

 

それを高く思うか安いと感じるかは、年間に於いてどれくらいの頻度で車中泊を行うかと、車内に於ける電気の大切さをどれほど感じているかによります。要らぬ投資を、流行りとの理由だけでする必要はありませんからね。

ちなみに蛇足ですが、私は総て自分で設置しますので、合計でも¥30000くらいで収まっています。

 

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よくキャブコンキャンピングカーの屋根の上にソーラーパネルを固定しているのを見かけますが、そうすると駐車位置・方角を気にしないとまったく陽が当たらず、画餅となりますから注意が必要。

私はそれがイヤなので、ルーフキャリアに固定するのではなく、フリーの状態にしていちばんその時に太陽光が当たる位置に設置するようにしています。

 

当たり前の話ですが、地球は回っていますから、同じ場所に駐車しているとどんどん日光は逃げて行きます。ですから、滞在中も適宜パネルの位置を迷惑のかからない範囲で移動させて、ヒマワリのような生活を送るのであります。

 

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f:id:acsekitori:20190216120746j:image さて、ここまでは真っ当な方法による電源確保でした。最後に述べるこの方法は、ベトナム兵並みのゲリラ戦術。

どなたにでも勧める訳ではありません。

それは、私の車中泊旅日記にたびたび登場する、発動機式発電機・ハツハツです。

私の愛機、YAMAHA EF9Hisは、およそ900Wの最大出力を発揮します。しかしながら、その最大出力を出そうとすると(そんな事家庭用エアコンでも使わない限り滅多に無いが)、さすがにエンジン音が喧しいです。そこで、約200Wくらいまでに電気使用量を抑えると、静音モードが使えます。 

 

そのモードなら、ホンダのスーパーカブが横でアイドリングしているくらいのエンジン音。大型トラックが深夜にアイドリングして仮眠していれば、こちらの作動音はまったく聞こえないですし、下手したら乗用車がカーエアコンのためにアイドリングする方がうるさいくらいです。

200Wもあれば、22インチの液晶テレビジョン(57W)を観ながら、LED照明5灯(25W)をフルに点灯し、AC充電器(50W)にてサブバッテリーを充電しながらノートパソコン(65W)を使うくらいの事はできます。

 

しかし、なんと言っても発電機。

キャンプ場では全面禁止ですし、やはり道の駅ではいくら山の中で民家から離れていても御法度です。高速SAでも駐車中乗用車のど真ん中で回す訳にはいきません。先述の長距離トラッカーたちがアイドリングしている近くで、ヒッソリと焚くようにしています。

 

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そんな苦労するくらいなら、夜早めに寝りゃいいじゃん!と思いますか?

しかし、冬のさなか、17時頃には真っ暗になる中、朝の7時に夜が明けるまでずっと寝てられます? 

テント用のランタンのみで、後は妄想するだけの夜を過ごすことも大切かもしれませんが、私はそんなまんじりともしない、猛吹雪の中の雪洞暮らしのような車中泊はイヤです。ボンさんの修行やあるまいし。

 

日中は撮影適地を求めて放浪し、美味そうな食材があれば腹に収め、絶景に心癒される。そして夜になれば無用な運転を避けるために、泊地にて錨を下ろして車内でくつろぎ、疲れを取る。

そのためには、電気はなくてはならない旅の友なんです。

 

有料施設のAC電源と発電機を上手く使い分け、どちらも不可の時にサブバッテリーを予備的に登場させる。そんな電気の使い方で、長旅を乗り切っています。

 

自分だけ良ければいいのか…になりますが、それは大災害時のライフラインにもなりますから。

2019.2.17

 

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