マイボート釣り/昔の思い出 〜波間に揺られ、アメンボになる時我を忘れた〜
スポンサーリンク
2019.2.26 やめた趣味
どうも、シバク・ドワレです。
私はこのブログでたびたび山男アッピールをしていますが、それも過去のこと。
ところが、過去には海の男でもあったのです。
まさに海千山千、海のものとも山のものとも知れない妖怪ならではでしょ?
その海男としては、二級小型船舶操縦士の海技免状を取得して、エンジンボートに乗っていました。
と言っても、もちろんヨットやクルーザーなどのカッチョいいもんではなく、当初は友人と共同所有していた12フィートほどのFRPボート、8馬力船外機付き。
後には、同じくらいの大きさのインフレータブルボート(ゴムボート)に5馬力の船外機を載せてカッ飛んでいました。
どちらのボートでも、京都府の舞鶴市北部の漁港を母港として、若狭湾の入り組んだ海にプカプカと浮かんで糸を垂らしていたのです。
狙いは、6〜7月はシロギスの大物と数狙い。
釣りたての尺近いシロギスの造りは絶品で、その甘くとろけるようなのにシコシコと弾力豊かな舌触りは、今でも思い出すと生唾が出ます。
30cmの肘叩きなどは滅多に釣れませんが、25cmくらいのが掛かると引きもかなり強烈で、柔らかなロッドに細い仕掛けなのでなかなかスリリングでもあります。
20cmまでの小物は天ぷら。
それも、スーパーに並ぶ油の回った天ぷらとは別次元の旨さです。
それくらいのサイズでも、斜めに糸造りにすれば刺身で充分食べられますので、それはそれは美味しい釣りでした。
暑い夏が過ぎ去って初秋を迎えると、ハマチの季節です。
ルアーに、アジの泳がせ釣りにと、こちらは食味より引きを楽しむ釣りでした。しかし、三匹も釣れば飽きるので、あまり傾倒はしませんでした。私は引き味よりもホンマの味に魅力を感じるタイプなのでしょう。
下に続く
マイボートの真骨頂
そして10月になり、秋も深まるとマイボート釣りの本番です。
トップ画像の、アマダイ。
甘鯛と書き、京都ではグジとして料亭のメーンで有名ですね。
その柔らかな上品な味もさることながら、こちらはクイーンのような外見に似合わず、引きも強烈です。
グジの三段引きと言い、針に掛かったときに1段目のロケット発射。これに竿をのされないように直ぐに垂直に立てていなします。
さらに10mほどリールを巻くと、2段目噴射。油断していると、ここでバラシますので、慎重にやり取りします。
そして、もうリールもほとんど巻き切るかとの瞬間、3段目の爆発を迎えてクライマックスに。慣れていないとタモを出すのも忘れて、50cm級の大物だとここで糸を切られたりします。
このアマダイの嬉しい外道が、イトヨリ。
ピンクの肌も艶めかしいその流線型の魚は、開いて軽く塩を振り一夜干しにして焼けば、酒の進むこと進む事。
この後、冬型季節配置が強まり北西の季節風が吹き出すと、日本海でのマイボートはお休みです。
瀬戸内海にボートを運べば、絶品のマコガレイを狙えるのですが、初期の頃を除いてあまりしませんでした。投げ釣りでも狙える魚ですし、1日に釣れても多くて2、3枚なので、わざわざマイボートを出して仕舞う手間がめんどくさいからです。
このように、たっぷりと楽しませてくれたマイボート釣り。
がんに罹患してからはボートを手放し、今やマンション暮らしですから再開も考えていません。
あの遊びは、一戸建ての家に居住する者の特権でしょう。
またいつの日か、レンタルボートを海に浮かべて、遠く水平線を眺めたいものです。
2019.2.26
ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 おもしろそうな広告がありましたらクリックしていただけたら、とても助かります。