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先祖/雑感 〜敬い、感謝する。いまの自分があることに〜

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2019.9.29 エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

あかん。

長旅のしなさすぎで、身体にカビが生えそう。

直近の、1週間以上のロングキャラバンはいつだったのでしょう。

7月に上高地に行ったような気がするので、その時からかな。いや、それは1週間以内のセミロングやったでしょうか。

なら、おそらく6月に訪れた、九州でしょう。

 

私の亡父は、福岡は久留米の墓に眠っています。大きな墓で、今後の墓守りの問題などが山積してはいますが、逃避するくせがある私はそういう事はあまり深く考えずに、ただひたすら純粋に墓参りのみを続けています。

 

更に遡ること数代前。

明治維新まで、私の先祖は九州黒田藩の武士でした。あいにく、夢でお告げを享受する以外にはその先祖のうち一人足りとも実際に会ったことが無いので、現在では戦国から江戸時代の風俗因習文化を直接取材する事は叶いませんが、そのうちできるでしょう。

武士と言っても斬った張ったのヤクザサムライではなく、関所の手続きなどを行う事務職だったみたいです。

今で呼ぶところの、通関士ですな。

 

道理で私のルックスと言動が、高級役人然としたジェントルマンなわけです。

スーパーマーケットで私が歩いていると、ヤングママさんが急に幼い子を抱き上げて、まるでヒグマを見るような目付きで、

「あのお爺さんと目を合わせたらあかん!」

みたいな振る舞いをして、まるで十戒のようにササーッと道が開いたりするのも、納得が行きます。

ちょっと肉屋で行儀の悪いババなどがいると、低い声でユックリと、

「ちゃんと並びやぁ。皆が許してもワイは許さんで」

などと高尚なる説法を流すだけですから。

あまりの神々しさに、つい下に下に頭を下げてくれるのでしょう。

 

あれ?

オマイはクマと妖怪のハーフちゃうのん?なんで武士の?と思うなかれ。

それは読者の皆さんを安心させるための隠れ蓑、実態はM78星雲から地球を救うためにやってきた、ウルトラ万太郎なのです。

やなくて、正真正銘の武士の末裔。

我は武士じゃ!寄らば斬るぞ‼︎とばかりに鋭い眼光でオーラを出しまくっているかどうかは、想像にお任せします。妻はそう言いますが。

しかし常にそんな張り詰めた緊張感に身を置いていると疲れますから、武士とてたまには休息します。

それが、私にとっての長旅なんです。

 

今年は、1月・5月・6月の、3回九州に墓参の旅に出ました。

例え高速道路を利用しても、やはり九州は遠いですから(我が家から福岡県で6〜700kmくらい。東京〜大阪で約550km)、それくらいの頻度が限界です。広島辺りに墓があるなら400kmくらいですから、ちょうど良い距離なんですけどね。

金が無尽蔵に使えるなら大阪・神戸〜九州間の夜行フェリーがありますから、体力的にはかなり楽で船旅も楽しめますが、やはり高額なのと時間がかかる事に変わりはありません。

 

明石海峡大橋や瀬戸大橋のライトアップをくぐりながら甲板でビールを飲む願望は常時持っていますが、乗りたくても無い袖は振れない状態。利用する部屋にも依りますが、大人2人とロケバン運賃で片道約3〜4万はかかりますから、国道をひた走るのに比べて三倍くらいの余分な出費になります。

ロケバンだと軽油で燃費が良い上に、宿泊費はゼロですからね。フェリーやとつい豪華な食事に口を出しますし。

下へ続く

オヤジの思い出

さて、その亡父の思い出を少々。

私が中学生のとき、大分県の中津にて催された従姉妹のお姉ちゃんの結婚披露宴に招かれて、親父と一緒に嬉しい鉄道旅で出掛けました。

その時に、親父が急遽指名されたのか事前から練習していたのかは知る由もありませんが、アカペラで「黒田武士」を歌い上げたのです。

「酒は飲め飲め  飲むならば   日の本いちのこの槍を 

            飲み干すほどに 飲むならば  これぞ誠の黒田武士」

ってヤツです。

 

まだ巷には普通にはカラオケなんぞ無い時代ですから、親父の歌声なんて生まれて初めて聴きました。

それがなんとも渋く、帰宅してから図書館で「黒田」「武士」「黒田藩」などのキーワードで本を漁りまくったのを覚えています。

今みたいに、PCに関連ワードを入れてポチッとはいきませんから、かなりの時間を要しまたが、逆にそれが真の勉強のあるべき姿だと今は思います。

 

その少しあとでしょうか、親父から我が家が黒田藩勤務武士の末裔である事を聞いたのは。

黒田武士を歌って直ぐには、照れ臭くて言えなかったのかもしれません。尊敬できる父でしたが、それも尊敬エピソードの一つです。

 

まだ入院開始から二週目に入ったばかりなのに、そろそろ長旅願望が首をもたげてこんな記事に手を染めてしまいました。

そう、墓参にかこつけて旅をする、悪い子孫なんです。

 

はやく旅に出たい!

2019.9.29

 

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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