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田舎暮らし/雑感 〜憧れだけで移住すると〜

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2018.7.6 エッセイ

どうも、シバク・ドワレです。

私は以前の結婚生活のとき、2人の子供たちも含めて4人と犬一匹で兵庫県川辺郡猪名川町の山暮らしをしていました。山と言っても、バブル時代に開発された限界集落に近い山奥タウンであり、400軒ほどの比較的新しい一戸建て集合体集落で、本当の山村ではありません。

山暮らしのようでニュータウンの暮らしのようで、なんとも中途半端な自治会でしたが、当時は大阪梅田から5〜70kmくらいの山間部の至る所にそのようなタウンが存在しており、庭付き一戸建てを手に入れたい低所得層がターゲットになっていたのです。

 

ですので、自宅に帰りさえすればホンモノのニュータウン暮らしとさほど変わりは無いのですが、帰り着くまでが大変でした。

最寄駅は能勢電鉄という、阪急系列の中小私鉄の終着駅である日生中央。そちらは日本生命が開発したホンモノのニュータウンなんですが、ウチはその駅から9kmも離れた場所でした。しかもバスはある事はあるのですが、平均して1時間に1本。そのバス停までかなりの急坂を20分はかけて降りなければなりません。おまけに終バスが22時ですので、梅田を21時前には出ないと間に合いません。

当然のごとく、私も前妻もそれぞれ自動車やオートバイで仕事や用事に出向いていました。

なぜそんな辺鄙で不便な土地に住んだのか?ニュータウンに比べると安いからです。

と言っても購入当時はまだバブルの余波が存分に残存する忌まわしき時代で、その山奥でもけっこう良い値段がしたのにも関わらず。

それは、ひとえに私の山暮らし願望からでした。それも、カマドや五右衛門風呂があるような古民家などの本格的山暮らしではなく、近代的至便さも兼ね備えた山暮らし。人里離れた山村で本格的不便を享受する気はまったくありませんでした。

そのようにナンチャッテ山暮らしをするには、山奥タウンは絶好の場所だったのです。

同価格帯で大阪のベッドタウンで戸建を買おうとすると、庭無し3階建でなんとか軽自動車なら1階に駐車できる、そんな物件しか無理でした。

先述の日生ニュータウンなどの70坪ほどある屋敷を買おうとするなら、まだまだ5〜6千万はした時代です。

その中で、我が家はその半値ほどで60坪の土地に30坪程の上屋がある、まあ満足できる築4年のきれいな物件を入手できたのです。

今後の展開 

交通こそかなり不便でしたが、私は概ねその家にて暮らすのを気に入っていました。いろいろあって離婚し、大阪へ帰ることにはなりましたが、良き思い出です。子供達の通学も、毎日往復1時間以上の山の登り下りがありましたから、足腰が丈夫に育ったと思います。

機会が訪れるならば、先程述べたホンモノの古民家山暮らしもしたい願望が心の底にはありますが、それを本宅にするにはあまりに身辺状況が伴っていません。

なにより、病院問題。

私も妻も持病が多く、通院が不便だと話になりません。特に妻は運転免許を持っていませんので尚更です。他にも、私が化学療法入院時の妻の買い物、受講している講座など、そしていちばんの障壁は妻の仕事です。

山奥の古民家しか無いような集落には仕事などあるはずもありません。道の駅が近くにあればパートの仕事ならなんとかなるかもしれませんが、そこに通うのも一苦労です。

このように、古民家山暮らしを実現できるとしたら、相応の預金を携えて悠々自適で日々を暮らすか、または別荘で無いと無理ですね。

もっと若ければ、自治体の募集する田舎移住へ応募するなどなんらかの手段があるかもしれませんが、私のように明日55歳になる中途半端な年齢だとどうにもならないのが事実です。

 

しかし、現状になんら不満は無く、ましてや絶望感など微塵もありません。 

200m程の近距離に住む先輩を筆頭に、直径5kmほどの円の中に山岳部の良き兄貴姉貴が7人も近住しています。大阪の中では田舎ですし、マンションながらご近所の挨拶もしっかりとあります。なにより大阪市生まれ育ちの妻にとっては、今でも充分なる田舎暮らし、移住気分なようです。

小金を持てたとしても、別荘など構えてしまうと維持が大変ですし、同じ場所ばかり訪れるのなら私のジプシーDNAが黙っているはずもありません。

 

どうやら、私には現在のようにキャンピングカーで放浪し、オートバイで風と仲間になる暮らしがベストなのかもしれません。 

山暮らしはそんな道具たちを使い回して、日々の暮らしの中に上手く取り入れる事にしましょう。

2018.7.6

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