直接光と反射光・スタイリング/ブログ用ブツ撮りのポイント 〜ほんわかと、ふんわりしたほうが美味そうでしょ〜
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2018.11.17 撮影のおはなし
どうも、シバク・ドワレです。
お知らせとお詫び
私は、日本ブログ村なるランキングサイトに登録しており、当ブログでも記事下にバナーを設置して皆様にクリックをお願いしております。
ところが、九月頃より皆様に押していただくポイント(INポイント)が、カウントされない現象に悩まされており、ずっと0ポイントのままになっております。何度も問い合わせしたのですが、改善されません。
もし押していただいた方が一向に反映されないのを見たら、たいへん不愉快な気分になると思います。申し訳ございません。
つきましては、新たにブログランキングとのサイトに参加しました。上3つのバナーがそれです。そちらのほうは、順調にクリックしていただいた数が反映されております。車中泊サイトのランクは初登場で28位、バイク旅は同9位とのたいへん嬉しい結果が出ております。どうもありがとうございます。
日本ブログ村の方も、しばらくはこのままで状況を見守ってゆく所存です。日本ブログ村ランキング中の私のブログ名をクリックしていただいたポイント(OUTポイント)はお陰様でたくさんいただいておりまして、バイク旅は常に10位以内の上位で推移しております。
引き続き、両サイトのランキングへのご声援宜しくお願い申し上げます。
いま入院している病院の庭にあるみかんの木が旬を迎え、たわわと実がなったそうです。
食堂に、お好きなだけお取りください!と吐き捨てるように書いてありましたので、デカイのをチョイスしてありがたく6個もらいました。なんかものごっつい固いので、部屋に常温で置いてちょっとでも柔らかくなるのを待ちます。分子標的薬の副作用で、固いものを引っぺがそうとしたら爪が割れるのですよ。
いわゆる温州みかんでは無いのでしょうね。よく知りませんが。
私はとても好きな果物です。静岡や愛媛、そして和歌山が有名ですよね。温暖な私の性格にピッタリです。
妻は浜松あたりの名産、三ヶ日(みっかび)みかんのことを、さんがにちみかんと読んでいました。正月以外でも売っていますのでご安心を。
でも私は産地にこだわらず、あまけりゃどこでもOK。
もちろん本物がいちばんですが、アイスキャンデーのガツンとみかんは大好物ですし、グミもみかん味を選びます。飴ちゃんもそうですし、もちろん100%ジュースはオレンジが筆頭。
夏みかんやはっさく、カリフォルニアオレンジだって美味けりゃなんでもよい。
仕事のおはなし
さて、今日は私の嗜好の話ではなくて、撮影のおはなしです。
病室に持って帰ったついでに、比較写真を撮りました。カメラはiPhone6です。なんのご利益もありませんから、フ〜ン。そうなの。って読み流してくださいね。
上下の写真を妻にLINEで送ったら、違うライティングをしたと思ってました。
ところがこれは縦横の構図を変えただけで、全く同じ照明です。構図によりずいぶん印象が変わるのが解りますね。背景により、目に錯覚が生じるからです。
ちなみにトップ画像(一番上)と、他のみかん群はまったく同じ置き方です。触っていません。ただまっすぐ45度くらいの俯瞰(下の画像)と、ななめからあおった画像(トップ画像)に撮り方を変えただけです。
このテーブル上にブツを配置することをスタイリングといいます。
人間の眼と脳は性能が良すぎて、いろんな情報を瞬時に読み取って解析し、勝手に背景と比較して本体の大きさを判断してしまいます。ですので写真で表現する場合、私はブツの大きさを訴えたいなら背景に比較対象を持ってくる。逆にブツそのものを訴求したいのなら、なるべく背景は切り取るか無地にしてブツを目立たせる。
時間と場所が無いときにバック紙や黒/白の布などを敷いてる余裕はありませんので、取材現場ではいかに無地っぽく見える壁などを探すか。それに尽きます。
逆に人物ポートレートなどで無地背景ではあまりに素っ気ないときは、ウッディな壁紙を探したり、ときには本物の植木や丸太の壁などを活かして、それらを極力ボカして使ったりします。
取材対象の飲食店や企業などに臨場する時は下見などできず、ほとんどが初見ですので入った瞬間に周囲を見回してロケハンを開始、先方が撮影して欲しいと言った瞬間にはシャッターボタンを押せるようにスタンバイ。そんな撮り方を心がけています。
つまり、バック紙などを持ち合わせていない素人さんがおウチで撮るのとよく似ていますよね。
蛇足なのですが、これはiPhoneのストロボ機能を強制発光にして光らせた写真。
比較のために、再度ノンストロボの縦撮りを載せました。上のストロボ発光のほうはブツの真正面に光が直接当たり、テカっていますね。影も向こう側に落ちていますので全体的に立体感が乏しくなり、訴求力に欠ける画像になっています。
いわゆる素人写真ですね。比較対象としてLINEで送ると、妻はこれをグロテスクな写真、と評しました。
カメラはオートだとピントの合っているところに露出を合わせますから、みかんの正面の明るさはまあまあですが、ストロボ光の届いていない背景は真っ暗です。これでは、もちろんですが使い物になりません。
もう一度、ストロボを光らせていない方の画像を見てみましょう。
みかんの上にかすかにテカりはありますが、気になるほどでは無いですね。むしろこのくらいはテカリが無いと、死んだ写真になってしまいます。
影も、みかんとみかんの間はどうしても生じますが、ボワ〜〜っとして目立たない影になっています。上のストロボ写真と比較すると、心穏やかになりませんか?
当然お仕事の実際の商品としての写真では、こんなにベタっとしたライティングではなく、もう少しメリハリを付けます。例えば真上からではなく斜め後方からディフューズしたストロボ光を当て、前横はレフで起こしたりします。
あくまでもアマチュアの方がブログ用などの写真を撮る時の参考です。今回はiPhoneで撮り、霧吹きも使っていないただ撮り(ただシャッターを押すだけの無味無臭の撮り方)ですので、これが限界です。
さっきチラッと言いましたが、さらに影を減らしたい、もしくはブツ本体の下や横を暗く落としたく無い時には、現場ではレフ(反射板)を使って影をコントロールします。有能なアシスタントである妻がいない時は一人で大きなレフ板を持ちつつカメラアングルを自在に動かさないとなりませんが、そこは百戦錬磨。
お店の大将に「器用でんな」と言わしめてこそ、一人前です。
そのような時に、プロ用の三脚のありがたみが身に沁みます。
これが、私の病床を照らす灯りです。
間接照明で直接光が顔を照らさず、眼が疲れないように設計されています。つまり、この下を覆ったライトの光が天井に反射することにより拡散され、先程のみかんの柔らかい影を生むのです。
この事を、天井バウンスと呼びます。一眼レフ用の別体式の大きなクリップオンストロボだと照射範囲を変えられますから、このバウンス撮影がカメラのみで行えます。あくまでも白っぽく低い天井がある事が条件ですが。高級ホテルの披露宴会場などでは無理ですよ。
カメラ内蔵ストロボでは物足りなくなったら、是非ともこの大型クリップオンストロボを購入することを推奨します。
対してiPhoneやコンデジの固定ストロボだと、レンズの直ぐ横の一点から直接対象物を照射しますので、どうしてもコントラストはキツくなり背景は暗く落ちる訳です。
この病床の照明は、現場としては理想的。
これが無理な場合が多いので、臨場するときには重たい電源別体式大型ストロボと、アンブレラ(傘)やライトボックス・ライトスタンドを持参して、直接光(ちょくせつこう)をディフューズするのです。
たかがブツ撮り、されどブツ撮り。
料理が美味しそうに見えるのも、商品が高そうに見えるのもフォトグラファーの撮影能力とデザインセンスに尽きます。
誠に手前味噌ですが、私にその能力が有るか無いかは、32年続けてこられたことでご判断くださいね。有名な芸能人を撮ることも時間制約などでたいへんでしたが、こんな地味な作業も大切な私の仕事です。
さあ、ちょっとは仕事しよ!
2018.11.16
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