2019新春墓参キャラバン・九州中北部の旅五日目 阿蘇市〜九重町/自作 バンコン キャンピングカー 〜火の国、凍てつき凍える〜
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2019.1.25~6 墓参り後の旅 肥後〜豊後〜豊前〜長門〜周防〜石見〜安芸〜備後〜備中〜美作〜播磨〜丹波〜摂津〜河内
どうも、シバク・ドワレです。
1/22~27に旅した、今年初のロングキャラバンでの九州墓参道中です。
いよいよ旅も折り返しました。
五日目は雪の目覚めです。
道の駅阿蘇にて無料AC電源の恩恵を受けて、ヌクヌクと寝た我が夫婦。
早朝暗いうちに起きてトイレに行くと、雪が舞っていました。しかしまだ積もってはおらず、電源コンセントからのコードたちも埋まってはいません。
妻の体もこの程度しか濡れませんでしたから、ぜんぜん大したことはありません。
相変わらず散らかった車内風景ですが、朝飯に大好きなきつねうどんを作りました。
食後に暖かいコーヒーも飲んで、雪道ドライブに備えます。このように車内でパッと湯を沸かしたり簡単な調理ができるのが、前車のトヨタグランビア改造キャンピングカーと最大の相違点です。
ギャレー前に立てるかどうかと、いちいちコンロを置くスペースを作らなくても済むのは長旅では本当に楽です。
キャンプ場なら車外で広々と煮炊きをするところですが、それも荒天時には辛い時がありますので、簡単なことは車内でできるに越したことはありません。
もちろん火事と一酸化炭素中毒には最大の留意が必要ですが。
夜が明けると、阿蘇五岳は雪山になっていました。
まるで信州か北陸へキャラバンに来たみたいです。ここは火の国、九州。
予報通り、これからどんどんと降り方が激しくなるみたいです。私は四駆スタッドレスですので危惧はありませんが、道路の様子は気になります。
今日は広島あたりまでは行きたいので、我が夫婦には珍しく午前8時過ぎには出発しました。
もっとも、この道の駅阿蘇の電源区画は7時を過ぎたら離れなければなりませんので、1時間遅刻です。すんません。私は自分と妻の両方の片付け/冬支度をしますので遅くなりました←言い訳。
阿蘇カルデラの底にある道の駅周辺道路やJRの線路には、ほぼ積雪はありません。
しかし外輪山への登山道路に入った途端に路面は氷結しだして、夏タイヤ組はチェーン装着に大わらわです。
これが冷え込んで完全凍結すれば、二輪駆動のキャンピングカーではスタッドレスでもチェーンを巻かなければ登れないかもしれません。雪道に慣れた大型トラックやバスは、傾斜が始まる前の平地でチェーンを巻くのが常識です。
このように路肩に余裕があるところまで登れたならラッキーで、車線を塞いでチェーンを巻く作業をする車のなんと多い事か。
この朝も、この状況を見て嫌な予感がバリバリでした。
くどくて自慢たらたらになりますが、私はパートタイム四駆ですので登る前にスイッチを入れるだけ。スタッドレスですのでこの程度ではチェーンも巻きません。
勘違いしている人も多いのですが、四駆ならノーマルタイヤでもいいやろ、とばかりに雪道に突入する車をよく見かけますが、たいがいスリップして溝や田んぼにハマっています。
もっと世の中の雪を走る人が四駆やスタッドレスを買うように、啓蒙としてこの記事を書いています。
登る途中はどんどん積雪が深くなりましたが、外輪山の上、平原状のところに出てみたらそうでもありません。
が、ここにはもう何十回も訪れていますが、こんなに真っ白の阿蘇カルデラと五岳を観たのは初めてです。
下へ続く
雪道ではライトはオンで!
これには、自分の存在を対向車などに知らせる意味と、ヘッドライトに付着する雪を発熱で融かす一石二鳥だったのですが、昔のハロゲン球に較べるとLEDは発熱量が少ないので豪雪時の効果は不明です。
しかし、止まるたびにチェックしたら付いていませんでしたから多少の効果はあるのかもしれません。
先を急いでやまなみハイウェイを北上しますが、対向車も後続車もほとんどいません。
もともと季節外れで少ないのですが、天気予報やニュースで盛んに九州北部の大雪を伝えていましので、諦めた観光客が大半なのでしょう。賢明な判断だと思います。
本線は除雪されていますが、待避所などはくるぶしを超えてきました。
しかしここまでくると標高も高いので、積雪は毎年のことです。雪の九重連山を眺められるかと思いましたが、この冬型季節配置では無理でした。
季節外れのサンタクロースみたいな格好をしていますね。
ビジターセンターにはアイゼン、ワカンを装着する登山客が10名ほどいましたが、初めて装着するのか手間取っていました。
オッさんウザいねん、ほっとけよ!と言われそうですが、家で目隠しをして手袋をはめて何度も練習してから臨場しましょうね。
猛吹雪のお山は厳しいですよ。モタモタしていたら九州でも凍死しまっせ。
この辺りが西日本1の景観と私が思っているやまなみハイウェイの、最高地点でしょうか。
除雪車を見るたびに、幼少の頃大好きだったNHKが買って放送していたアメリカン人形劇、サンダーバードのテーマソングが頭を駆け巡り口ずさみます。
しかし妻とは8歳離れていますし女だからか、毎回知らんわ!と素っ気なく言われます。
「もういいかげん雪景色も飽きてよだきい(めんどくさい/ダルい)やろ、なんも見えんっちゃけん」と、牛のモニュメントに言われました。
ここがいちばん雪が深いところでした。
標高は大したことないのですが、今日は北に行くほど日本海に近くなるので降雪量が多いようです。
やまなみハイウェイ単独区間を終え、R210に出た途端交通量が一気に増大。
すぐに原因が判明したのですが、並行する大分自動車道が積雪に起因すると思われる事故により通行止めになり、それに伴い国道に強制的に下された車たちが夏タイヤノーチェーンで水分峠に挑んで見事に敗北。
左側車線(私がいるほう)が空いているのは下りだからで、右側は2kmほどの間に数十台がスリップして左右を向いて止まっているからです。
なぜ、あの天気予報で、しかも深々と降り続く雪の中をチェーンも巻かないノーマルタイヤで坂を登る気になるのでしょうか。到底理解できません。
私が小心者で雪に対して神経質過ぎる?
違うでしょう。
九州ですから、雪に対する備えが乏しいのは判ります。
だからこそ、大雪の時にはもっと慎重になるべきではないでしょうか。
簡単には中止できないのっぴきならない用事や冠婚葬祭、業務。
理由はいろいろあるでしょうが、積雪以外でも事故渋滞や、事故の当事者そのものになった時に、その中止できない用事に参加することが叶わなくなるのがわからないのでしょうか。
ですので、私は業務の際はこのように大雪が懸念されるときや豪雨時などには自動車やオートバイでは出かけません。もちろん、電車やバスなども運休の懸念がありますから、そのような時はキャンピングカーの特権で前夜に現地に入り、車内で寝て開始時間を待ちます。
一番下の画像にあるように、この時は運転のプロである大型トラックも峠まで登れずに、道路工事用の大型特殊車両に牽引されようとしていましたが、重すぎてビクともしていませんでした。
ここで急病人や大事故が起こり、悪天によりドクターヘリも飛べないならどうなるでしょう。
助かる命も助かりません。
くれぐれも、雪の気配がある時はそれなりの装備でお出かけください。
愚痴になりますが、このノーチェーン軍団の所為で阿蘇を8時に出ても、20時半の段階で山口県の入り口あたりまでしか辿り着けませんでした。
この渋滞当日は遊びでしたし、翌々日に業務撮影を控えていましたので計画を縮小し、余裕を持って行動したので大過なく終わりましたが、やれやれです。
本当にクドイですし、私のブログを見ていただいた方にしか伝わりませんが、くれぐれも路面に積もった雪を甘くみないでください。
それが、皆さんと同乗者、及び周辺の人たちの生命を守る術です。
2019.1.29記
ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。