写真集 橋梁と都会のオアシス/撮影 〜赤き鉄橋、白や鏡のビルディング。それらは皆の憧れ〜
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2019.2.20 建築美
どうも、シバク・ドワレです。
私は、鉄橋やガラス張りのビルなどの現代建築が大好きです。
一見無機質な材料を使っている建築物にも、その造形にアートを感じてしまい、工学部に進学しなかったことを悔やむことさえあります。
もちろん、城を筆頭とする伝統的な寺社仏閣などの和風建築も大好きなのですが、それらや個人宅、また鉄道車両などを入れると際限がなくなりますので、今日はコンクリートや鉄、ガラスを用いた現代風の構造物だけを見て行きましょう。
まずは、高速道路の橋梁やジャンクションなどを、地上から見上げた風景。
近年は高速道路網が急速に発達し、ジャンクションは複雑に交錯していますよね。
それらを逆光で見上げた時、官能的でさえあるその複雑な構造に、デザイナーの感性に感心することしきりです。
もちろん、デザイン優先ではなく実用本位なのでしょうが、私にはその動物的とさえ言える道路の絡み方が生を感じさせます。
次は、同じ高速道路でも長大橋梁。
世界に日本の技術をまざまざと見せつけた明石海峡大橋を筆頭として、関門橋、大鳴門橋と北海道以外の三島がひとつになってからもうかなりの時間が経ちました。
それらをオートバイで渡る時、あまりにも風が強いと恐怖さえ感じますが、やはり船便と違って陸が続いた安心感はなにものにも変えがたい至便さを、住民のみならず観光客へも与えてくれました。
変化に乏しく、飽きてしまう高速道路にもこのような造形美が間に挟まれば、退屈しません。
そして、一般道の橋たちです。
遠くは九州阿蘇、山口の大島、三重の四日市、石川の金沢、京都の笠置、そして近くは大阪の新御堂筋と、さまざまな国道を彩るトラス橋たち。
鋼鉄の値上がりにより、近年ではコンクリート橋が多くなったのは寂しい限りですが、橋のイメージとしては、まず思い浮かぶのはこの赤いトラスではないでしょうか。
まだまだ全国各地に点在するその輝かしい歴史は、なんとしても少しでも多く写真として残したいと思っています。
そして、トラス橋といえば、鉄道ですよね。
越すに越されぬ大井川の上流、井川集落への住民の貴重な足であり、今や全国区の観光地である、大井川鐵道井川線。
この湖上のトラスの手前には、湖に浮かぶ駅もあり絶好の撮影スポットです。
また、車内から眺めた私のお膝元である京阪電鉄の八幡市〜淀間の淀川上流三川合流地点に架かるトラス。
それと、非常に珍しい、全線コンクリート高架である大阪環状線の四角いトラス橋。
幼き心に憧憬として残っているのは、トンネルを出てくる蒸気機関車と、自由に赤い橋を渡る電車や気動車でしょう。
遠く離れた旅に出ずとも、案外地元にも風光明媚な橋があるものですよ。探してみてください。
そして、少し味気ない鉄道のコンクリート橋。言葉が矛盾していますね。
これらはすべて、大阪モノレールです。
高速道路の高架橋とも似通っていますが、車両が走ると途端に魅惑的なるから不思議です。
下へ続く
少し大好きな橋から離れましょうか
上から、JR金沢駅/神戸港メリケンパーク近辺/神戸淡路鳴門自動車道・淡路サービスエリアの大観覧車です。
造形美との点では、橋梁に勝るとも劣りません。
これらがその真骨頂を魅せてくれるのは、やはり夕暮れからのライトアップでしょう。
これらをただ眺めるだけに、私は旅を続けています。
そして、画像はコンクリートジャングルでのオアシスへと続きます。
これらは総て、西日本の経済・商業の中心地である大阪市北区の梅田界隈です。
首都東京との最大の差異は、この梅田は大阪国際空港(伊丹/ITM)の着陸コースに当たり、ビルの高さ制限により超高層建築物が無い点です。
しかしそれが幸いして、オートバイを路側に寄せるだけでこれらの素晴らしき建築物を総てアングルに入れることができます。
自宅からほんの小一時間もオートバイを走らせれば、これらの魅惑的なビルディングをカメラに収めることができるのは、幸せの極み。
直線を基調としたその造形は、レンズの性能を試すには持ってこい。
しかしこれらは業務用のメーンであるニコンD4やD3ではなく、総てiPhoneにて撮影したものです。
いかがですか?たかが携帯電話でもこれくらいの撮影はできるのですよ。
ビルが登場したので、大阪以外も紹介しましょう。
上は、言わずと知れた新宿の都庁近辺。
ここには収まりきれていませんが、日本の高層建築を語る上で外せません。
下は、長年仕事でお世話になっている、毎日新聞社東京本社ビル。
皇居にもほど近いこの界隈、実は国会図書館裏の駐車場が激安なので、都内散策のベースキャンプとしているのです。
次は少々珍しいところを。
上は、関門海峡を望む門司港駅近くの、門司港レトロハイマート。
最上階は展望室になっていますが、登ったことはありません。
下は、阪神高速湾岸線から環状線へと向かう地点にある、朝潮橋PA。
なんども車中泊の錨泊地として利用していますが、この半円形の建物が大好きなんです。
そして、最後は私の現在の別宅である、病院です。
このどこかルネサンス様式を漂わせる作りは、遠くヨーロッパへ遠征した元気だった頃を彷彿させてくれ、内部のアール・デコ調の造作は味気ない入院暮らしに花を添えてくれています。
逆境など、人間には無いのかもしれません。
どんな境遇に陥っても、考え方一つで幸せになり、不幸にもなり得る。
私は、これからもレンズを通して、いや、我が眼差しをしっかりと持ち続けて、心のフィルムに素晴らしき光景を焼き付けていくでしょう。
2019.2.20
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