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秋吉台カルスト台地と金子みすゞ記念館 &梅雨どき九州キャラバン9日目/ロングキャラバン 〜大地を讃頌し詩人の功績を辿るとき、私は過去にさかのぼる〜

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2019.6.17 九州の旅帰路 長門

どうも、シバク・ドワレです。

前日のやまぐち号撮影は初めて訪れてから3回目ですが、いつもながらD51の迫力には圧倒されます。

私は大満足な成果を得ましたが、キャラバンも8日目でしたので妻はおつかれモード。ロケバンの座敷でグゥグゥと昼寝をしていました。

私ばかり目的を達成して妻は置いてきぼりにするのは男の沽券にかかわりますので、本日は妻の希望を叶えて山口県北部の長門市にある金子みすゞ記念館へ行くことにしました。

下へ続く

流離いもこの日限り、明日には帰途へ

 

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道の駅長門峡の真っ暗で一台のみの車中泊を終えて、山口市を再び通って美祢市方面へ向かいます。

ブランチは無性に食べたくなったロッテリアにてやっすいハンバーガー。たまにはね。


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せっかくの好天日、通り道にある秋吉台カルストに寄ることにします。

私は幾度となく訪れていますが、妻は初めて。


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日本三大カルストのひとつ、秋吉台

その懐にある秋芳洞のほうが有名かもしれませんが、西日本にしては貴重な、実に雄大なる高原風景が広がる癒しスポットです。

 

鳥取県伯耆大山、先日行ったばかりの阿蘇カルデラと並んで私の大好きな遠望場所でもあります。大海原のように、どこまでもどこまでも果てしなく続く原生林や手付かずの自然を見渡すとき、私の心は少年へと遡ります。

しばらくアルバムにてその一部をご覧下さい。


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大陸とは違ってまったくの手付かずの自然とはいきませんが、それは仕方ないでしょう。

しかし国定公園内とあって、無用な看板などは皆無であり、店舗やホテルも最小限です。内観を撮影した建物は、無人の展望台横にあるウェルカムセンター的なものですが、喫茶コーナー以外には特に説明板などもなく、却ってそれが大混雑から免れている要因かもしれません。土日は判りませんが、平日なら観光ブームとは程遠き静かさを味わうことが可能です。

なんでも現地の案内に頼らずに、調べられることは事前に自分で調べて、現地でそれを確認する。それで充分だと思いますし、国や自治体に過度な設備や案内板などの設置を求める観光客の気持ちは、私には判りません。

他人に頼ってばかりの旅行など、何の値打ちがあるのでしょう。

 

中央にはしっかりと整備された遊歩道も完備されており、気候の良い時にはヨーロッパアルプスのアルプを連想させる、とても素晴らしい散歩道です。眼前にそびえるマッターホルンはありませんが、昔を思い出しました。

この日は駐車場からものの五分しか歩いていませんが、妻の心臓に負担が掛からない程度に、次回は歩いてみましょうか。

 

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駐車場から萩方面へとロケバンを走らせると、先ほど遠望したカルスト台地のただ中をドライブすることができます。

もちろん、爽やかな風を受けながら自分の足で歩くような爽快感はありませんが、手軽に雄大な気分を味わえますね。阿蘇から湯布院へと続くやまなみハイウエイのショート版ってところです。今回はやまなみ近辺は雨で眺望がありませんでしたから、満足できました。

 

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山道を小一時間も走れば、日本海に出ます。

この長門市は萩と並んで山口県北部の主要都市であり、交通の要衝でもあります。

 

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規模が小さくて、近代風に建て替えられた民家が多数を占めますので重伝建には指定されていませんが、それなりにタイムスリップできます。

大正末期から昭和初期にかけて、一気に数百の童話や詩を綴り、夫との確執で自ら命を絶った薄幸の詩人、金子みすゞ

妻は自らの境遇を重ねたのか、私と出会う前から彼女のファンだったそうです。

 

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街の至る所に彼女が遺した詩がモニュメントとして掲載されており、散策の足を止めます。

全部読んで回るには時間が足りませんでしたが、それを補完するために金子みすゞ記念館へ寄りましょう。

 

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彼女の生家である、金子文英堂。

書物や筆を扱う親の生業を見て育ち、感性を育んだのでしょう。

 

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これ以上、私の拙い案内で彼女の栄光を汚すのも気が引けますので、興味を持たれた方はぜひ立ち寄ってみてください。

数台ではありますが、無料駐車場もあります。

 

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長門市の中心部、JRの駅近くに道の駅が新しくできていました。

今日の錨泊地は、温泉が併設されている道の駅阿武町に決めていますので、買い物のみに立ち寄りました。時間が許せば、朝まで滞在して新鮮な魚介類を求めたいところです。

 

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もう帰らなければならないので、先を急いで無料高速をひた走ります。

途中、萩の街並みが俯瞰できる橋を通りました。九州と兼ねるのでいつも山口は短い時間しか居ることができないので、次は山口のみに長期滞在するプランを練りましょうか。

 

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予定通り、17時には「道の駅阿武町」に到着しました。
ここにはRVパークが併設されており、サブバッテリーの電圧が低下しているならば利用するのですが、今回は充分に留意したので満タン近く残っていますので、トイレに近い無料スペースへ錨を下ろしました。念のため、一応日没までソーラーパネルを展開します。

 

裏にある、幸せの鐘の前では地元の女子中学生が二人で仲良く自撮りしていました。

のどかです。

妻が横にいなければ、単なる盗撮犯ですが、このようなスナップを気軽に撮ることが可能だった若き頃が懐かしいです。

 

さあ、温泉に浸かってさっぱりしましょうか。

2019.6.26記

 

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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