旅と鉄道と、キャンピングカー/雑感 〜ガタンゴトン、揺れる列車にコップの泡がはじけ〜
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2019.8.17 妄想族
どうも、シバク・ドワレです。
私が車中泊を始めたのはハタチくらいですが、その時から20年くらいは並行して鉄道の旅も良くしていました。
寝台列車には経費的になかなか乗れませんでしたが、特急日本海と青函連絡船で北海道へ渡ったり、臨時快速のムーンライト松山で道後温泉に浸かったり。
今は思い出の中でしかありませんが、それはそれは楽しい日々でした。
それがキャンピングカーへと経費をシフトさせたのは、東海道・山陽新幹線から食堂車が連結されている100系が無くなった頃でしょうか。
300系のぞみが出た事が、合理化に突き進んで旅の要素を亡くした、JRの崩壊の始まりだと思っています。今は在来線特急も含め、食堂車どころか車内販売さえ廃止ですからね。
現在ではご存知のようにブルートレインは全廃。夜行特急ではかろうじてサンライズ瀬戸・出雲のみが運行される状況で、ムーンライトなどの夜行快速も風前の灯です。ビジネスマンの志向もありますが、夜行バスとLCCに駆逐されたのです。
まあ、私は旅は与えられるものではなく、自ら作り上げるものとの信念があるからこそキャンピングカーも自作しますから、ええけどね。
夜行寝台列車の実物に乗れないのなら、それとソックリのキャンピングカーを作って、自分で夜行運転すれば良い。それだけの簡単なことです。食堂車みたいに豪華やないけど、車窓から見える海や山を眺めながらメシも食えますし、もちろん酒もね。
ホンモノの備品やベッド・シートを買って瓜二つに作り上げる人もいるでしょうが、私はそこまでヲタクではありません。
下へ続く
効率化だけの日本に未来はあるのか
ビジネスマンや帰省を急ぐ人にとっては車窓や食事などどうでもよく、一人でも多く座れる指定席を増やす方が評判も良く収入を増やすことができるのは判ります。国鉄ではなくて民鉄になったんですからね。
しかし、近鉄は経営状態はあまり良くなくて球団も手放したのに、車中で食事や酒を摂れる魅惑的な列車を多数走らせています。
規模があまりに違い、ローカル線を抱えているJR北海道・九州・四国ならそんなこと無理なのも判ります。合理化でもしない事には会社の存続も危ういのも。
が、JR東海はどうでしょう。
天下の東海道新幹線を与えてもらい、ウハウハの右肩上がり経営です。リニアに投資は必要ですが、それ以前にもっと身近なサービス提供くらい出来そうなもんです。
例えば、新幹線はもう限界まで列車本数が逼迫してますから娯楽列車の運行は無理としても、ダイヤにかなり余裕がある東海道本線に夜行と昼行の楽しい列車を走らせれば、それなりの乗車率になるはずです。
普通や快速にすると青春18きっぷで使われてしまい、収益が下がるし混みますから、全席指定の急行を復活したら良いのです。停車駅も、各県の中心駅プラスアルファだけで充分です。
乗車率の観点からは東京〜大阪間の列車が理想的ですが、それだとJR東日本と西日本も絡んできますから、車両や乗務員管理に多企業だと難しくなります。
しかも時間的に東京や大阪のラッシュ時間に運行するのは無理なので熱海〜米原の急行にして、それぞれの先を快速や新快速に接続すれば、乗り換えがたった2回でその日のうちに東京や大阪に着きます。
例えば列車名を「急行広重」にして、熱海〜三島〜静岡〜島田〜掛川〜浜松〜豊橋〜岡崎〜名古屋〜岐阜〜大垣〜米原、くらいかな。いずれも私が大好きでしょっちゅう行ってる都市ばかりですので、ヒイキしてますかね。
名古屋から東海道五拾三次を外れますから、歌川広重はちょっと違うか。
急行北斎でもなんでも良いです、名前は。
そもそも急ぐ人はそんな列車に乗りませんから、昔みたいな8時間かけて東海道本線を旅する列車。
設備は、ちょっと贅沢したい人には個室グリーン車を用意して対応。長時間ですから寝たい人向けにのびのびカーペット車も連結。
そして、私や学生のようにビンボーなら昔ながらの向かい合わせ座席を復活させて、窓を開けて風を入れられるような車両も連結して欲しいな。向かい合わせに夫婦で座って、風を感じながら駅弁を食べるなんて最高です。
で、格安高速バス並みに低価格は無理としても、例えばJRドリーム号の3人掛けが東京大阪¥10000としたら、それと同価格くらいなら乗る人は多いと思います。
もちろん乗務員の経費や車両の保守に多額の費用がかかり、赤字でしょう。
が、冒頭に述べたように東海道新幹線の莫大な利益を還元して欲しいとの要望なんですから、それはサービスで。
熱海と米原同時刻発車で、ラッシュが終わった午前9時発、午後4時着の昼行と、午後10時発6時着の1日2往復希望。夜行列車があまりにも短時間だとせわしないですから、夜間保守の合間を縫ってノンビリ運行でかまいません。
静岡と名古屋あたりで長時間停車して、駅前コンビニや牛丼店に寄れる工夫も欲しいですね。
はあ、無理やろなあ。
とちょっと前まで思ってたら、この私の理想的な妄想そっくりの列車が、なんと来年から大阪〜下関くらいで運行されます!
やったね!
いつもは小バカにしていた我らがJR西日本。
もう、バカにするのは辞めます。
早く乗りたいなあ。
2019.8.17
ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。