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車中泊の盲点/自作 バンコン キャンピングカー 〜密やかに、穏やかに〜

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2019.11.25 キャンピングカー論

どうも、シバク・ドワレです。

既製品か自作かにかかわらず、キャンピングカーに乗っていると周囲から隔絶された環境下で車中泊を行うことになり、自分たちだけの世界に引きこもってしまいがちです。それがミニバンを含む普通乗用車であれば、外界と遮断するのは薄いカーテンくらいのもんですから、常に外の気配を感じながらの生活となります。

 

隔絶されて何が悪いかと言えば、まずは周りの人達と行動が乖離して、迷惑をかけてしまう点。

例えばトイレに近い駐車スペースに大きなキャンピングカーで陣取ってしまい、前後左右の一般車が降りにくく乗りにくい状況であるにもかかわらず、どこ吹く風とばかりに平気で車内メシを食ったりする。そんな事、オートキャンプ場ならいざ知らず、道の駅や高速のサービスエリアでは周囲からすれば気分が良いはずありません。

公園以外の道路施設でイスやテーブルを出してくつろぐなどは論外としても、単に車体が大きいだけでも相当な迷惑をかけてしまう事を、オーナーなら肝に銘じなくてはなりません。それを白線内に収まっているのだから自由だろ、とばかりに我が物顔で占有されたら、普通に休憩場所として利用する人にはキャンピングカーなど単なる暴走族同様の迷惑行為者としてしか映らないでしょう。

多少極論ではありますが、防音効果の高い高気密キャンピングカーに入ってカーテンやシェードなどを閉じてしまうと起こりがちな事なんです。

 

あとは、逆にカーテンなどを閉めずに外から丸見えの状態でダイニングでくつろいで、女性同士ならおしゃべり、男性なら飲み会などの宴会を始めてしまう事。これらも、本人たちは車内を見せて悦に入ってるかどうかは知りませんが、快感を感じて楽しさ全開なんでしょう。しかし周りから見ると、それはあまり知的な行為には感じられません。

何千万円支払った高級キャンピングカーだろうが、そこは私有地である別荘ではなく、公共の駐車場でしかないのです。それはいくら車内で完結していようが、大手を振って宴会をする場所ではありません。息を潜めろとまでは言いませんが、やはり外から中が見えない工夫をして、時間にもよりますが歓談の大声も漏れない努力は必要でしょう。

特に注意して欲しいのが、トヨタコースターなどのマイクロバスベースのバスコンと、5000ccクラスの中型トラックを改造したキャブコンを小型車スペースに駐める行為。

車幅が2mを超えるそれらのキャンピングカーでも、一応は小型車スペースに収まります。

しかし、それを隣に駐められたら目も当てられない。ドアを半分くらいしか開けられず、こちらが非常に窮屈な思いをしながら乗り降りしなくてはならないのです。

下へ続く

長距離トラッカーとて立場は同一

東名・名神などの幹線高速では夜中になると大型車スペースが足らず、小型車スペースに長距離トラックが侵入してくる事が多々あります。当然ながら10トン以上の大型ともなれば枠には入りませんので、4台分くらいを占有して朝までアイドリングしてやりたい放題です。

これを、「彼らはお仕事だから仕方がない。遊びのこちらが遠慮するべき」などとの呑気な意見を私は持ち合わせていません。

大型トラックだけが仕事で、普通乗用車は総て遊びと、いったいどこの誰が定義したのでしょうか。

私は車内で寝るときの大半は遊びですが、業務で取材前夜に朝の渋滞を避けるために車内で寝てスタンバイするお仕事車中泊も数多くこなしています。

そんな時に横に大型トラックに割り込まれて爆発的にデカイ音でアイドリングされたら、腹が立ちます。

 

そのような、仕事だから仕方ない、との考えは古き日本の片田舎年寄的思考の弊害でしょうか。

酒を飲んで酔っ払っていたら、多少の暴言や悪行は許される。仕事であれば違法駐車や信号無視でも仕方ない。

それらは病院大部屋でのイヤホン無しのテレビ鑑賞に通じるところがありますが、規則や法律で定められていたら、あかんもんはあかんのです。仕事とか遊びなんて無関係。

 

そんなところで寝るほうが悪い、オートキャンプ場にでも行けば良いなどとは、高額な通行料を支払って利用する立場からはとても思えません。もちろん、規則を持ち出すなら仮眠程度しか許容されておらず、車中泊自体が違法行為なのは自覚しています。しかし大型トラックが数台分を占領して小型車スペースに駐めるのは、許容範囲でしょうか。それでも無法者の違法行為を受けて、運が悪かったなどと思うような幸せな思考は持ち合わせていないのです。

 

このような車中泊などとのマニアックな行為は、30年くらい昔ではそれほど目立ちませんでした。極めて少数派だったからです。しかし今やアウトドアレジャーの一分野になったかのような、花盛り。ここ数年でキャンプが一大ブームになり、グッズが飛ぶように売れていますが、車中泊もまるで市民権を得た公認の野外遊びみたいな錯覚をしている人も多いでしょう。

しかしながら、まだまだ車内で寝る行為は、一歩間違えればホームレスの車上生活となんら変わらない目で見られている現実を受け入れて遊ばなくてはなりません。あくまでも車内でのキャンプ行為はゲリラであり、独りコッソリと目立たず騒がずに手段として行うべきなのです。

日本に於いては、その使用車両が高級キャンピングカーであっても軽自動車でも、同じです。

欧米やオーストラリアなどの大陸移動手段であるキャンピングカーライフとは、発生理由からも目的も、全く異質なものなんです。

その意味から、私は道の駅などで他のキャンピングカー乗りとは車外にて大声での雑談をしませんし、サークルに所属してオフ会とやらを道の駅などで開く事も良い事だとは思えません。それらをするのなら、山奥の広場かキャンプ場を借りてするべきだと思います。

 

偉そうに指摘糾弾しましたが、ブームになってそこらじゅうで迷惑行為をしながら車中泊をする人を見かけて同じような目で見られ、困っている実情から記事にしました。

先駆者が偉くて初心者はダメだなどと小馬鹿にしているのではありません。赤ちゃん連れの若いファミリーまでが衛生面も考えず、経費節減だけを欲張って我も我もと過酷な状況下で車中泊しているのを見て、危惧を覚えているのです。

どうか皆さん、落ち着いてオトナの車中泊を心掛けましょう。

2019.11.25

 

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ他の記事も覗いて行ってくださいね。 自作キャンピングカーと大型オートバイを中心に、夫婦での旅記録が主な内容です。

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